原田マハのレビュー一覧
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まっすぐにハートフル。少し先の展開が分かっていても涙ぐんでしまうような描写が多かった。「本日はお日柄も良く」を読んだ時にも同じことを感じていたので、原田マハの作品に共通する要素なのかもしれない。
比喩表現がキレイ。草原、花、風、春など、自然の一部を使った例えが明るく自由でのびやかなイメージを膨らませてくれた。音楽を言葉で表現するのはとても難しいと思うけど、技術的なことではなくイメージで描写しているから苦労なく読める。
真弓が両耳の難聴を発症してからの展開はかなりスピードが早く感じた。もっとじっくり読んでどっぷり浸って読みたいな〜あっさり終わっちゃうの嫌だな〜と思いながら読んだ。連載していた -
Posted by ブクログ
離婚、いじめ、介護と重いテーマを扱っているけど、文体は軽やかでユーモアを挟みながら話が展開されるので、重い気持ちにならず読み進めることができる。
引きこもりだった主人公が米作りを通して大きく成長していく過程は心が温かくなるし、米作りの様子がとても丁寧に描かれており興味も湧いた。
自分の祖母も認知症だったので、少し重なった。
《いろいろ、ショックなのはわかる。わかるけど、うつむくのはいま、この瞬間で終わりにしなさい。まず、とにかく顔をあげなさい》
《自然に備わっている生き物としての本能、その力を信じること。すなわち、生きる力、生きることをやめない力を信じること。》
《自分の力を信じて、とこと -
Posted by ブクログ
ゴッホとゴーギャンの関係や事実は本人たちにしかわからないが、こうだったかもしれないという物語の一つ。
ゴーギャンはゴッホにとって、先輩として羨みながらも高みあえる存在と捉えていた。
今作を通しゴッホの画家として全身全霊を注いで生きた様子・支える家族の存在や、その作品を近くで見ていたゴーギャンは、恐怖・妬ましさを感じていたかもしれないっていうところは新たな視点だった。
ゴッホは作品が売れず、精神的にも不安定で不遇のうちに生涯をとじたように感じていたが、実際は好きなように生き、誰にも指図されず絵画に没頭し、幸せだったのではないか。史実は不明だが、そうだったらいいな。 -
Posted by ブクログ
戦争が始まりそうな緊迫した時代に、日本人が日本の飛行機を使って世界一周をしたことを知りませんでした。そして勇敢な女性パイロットがいたことも。この本に出会えて、そんな大切な歴史を知ることが出来て良かったです。
膨大な資料や、乗組員の家族たち、パイロットなどの飛行機やニッポンを知り尽くしたプロフェッショナル達から助言を貰いながらこの小説を完成させたと、あとがきにありました。当時の情景を想像できるし、登場人物たちの人柄も伝わってくる素敵な文章に、やっぱり原田マハさんはすごいと思いました。しかも当時はデビューしたてだったというのが驚きです。
特にヤマジュンと機長が好きでした。恋愛もどきどきしてしま