原田マハのレビュー一覧
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マハさんが書いた4人の画家、マチス、ドガ、セザンヌ、モネ。
彼らの周囲にいた人々の目を通して描かれた画家達の姿も興味深いけれど、私にとっては、その語り手達がもっと興味深かった。
特にドガに惹かれ、その才能に憧れ影響を受けたというメアリー・カサット。そして、モネの義理の娘である、ブランシュ・オシュデ。
画家であるメアリーは、ドガが作成した踊り子の彫刻に衝撃を受ける。マハさんの描写によると、本当に今にも動き出しそうな彫像に思える。ドガの踊り子の絵は見た事が有るけれど、この話には彼の制作に対する執念に近いものを感じずにはいられない。メアリー・カサットについては詳しく知らなかったので、彼女の作品も見 -
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素敵な作品でした。
元アイドルのアラサータレント、丘えりかが始めた「旅屋おかえり」。病気の依頼人の代わりに行く旅、社長の過去が関わる旅など、この先どうなってしまうのだろうとハラハラドキドキしながらページをめくりました。依頼人の人生や想いを背負って旅をするという設定がとても新鮮で、ただの旅の物語ではなく、人の人生そのものに触れるような深さを感じました。
主人公の丘えりかは、旬を過ぎたアラサータレントです。私はこの設定を見て、思わずため息をついてしまいました。30歳を超えると「売れ残り」のように扱われてしまう価値観が、どこか現実にも存在しているように感じたからです。特に女性は「旬が短い」と言わ -
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アートフィクションというジャンルらしい。
穏やかで、各章読み終えるとじんわり目を閉じて浸りたくなるような温かい気持ちになる。
モネ、マティス、セザンヌ、ドガそれぞれの短編エピソード集で、
傍で支えた女性目線。
最後の『ジヴェルニーの食卓』に出てくるガトー・ヴェール・ヴェールというケーキを食べてみたい。
"ガトー・ヴェール・ヴェールは緑色のケーキで、モネの大好物だ。新緑に包まれた庭のイメージをそっくり映したようなうつくしいお菓子で鮮やかな緑色はピスタチオの実で色づけをする。"
想像するだけでうっとりする新緑のケーキ、、!
それぞれの作品をみにすぐ美術館に行きたくなった -
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終戦後の沖縄のことが分かる物語でした。
歴史知らなすぎて、沖縄が終戦後にアメリカの領土になってたことすら知らなかった。今の素敵な沖縄に戻るまでにどれだけ大変だったんだろうと、考えさせられました。
そんな中で、沖縄の人達とアメリカ人兵士たちとの素敵な交流があったんですね。絵という芸術を通して、繋がる絆が深くて尊かった。でもそこにはアメリカ人には理解出来ない、戦争を経験した日本人ならではの苦悩も垣間見れて…主人公が分からないながらも、きちんと理解しようとしてた姿が印象的でした。
戦争を経験したアメリカ兵の中には、PTSDに苦しむ人達もいて。酒に溺れたり、自暴自棄になったり。ほんと戦争って何なん -
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新婚旅行でスペインのマドリードを訪れた際、"ピカソの有名な絵があるらしい"と、ソフィア王妃芸術センターを訪れました。ゲルニカの絵の前にはツアー団体客など、人だかりが凄かったです。私たち夫婦はアートのことなどほとんど知らず、ふうんと見て、ゲルニカの写真を撮りました。
帰国して次に何を読もうかな?と本屋を眺めていたら、表紙にあの時に見た絵だ!と即購入。
早くも読みながら、新婚旅行で本物を見る前にこの本を読めばよかったと後悔しました、、。同時に、なんで貴重な経験をしたんだとも実感しました。
時代を追いながら、ゲルニカを見つめていきましたが、このひとつの作品にはたくさんの背景が -
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ネタバレさいりちゃんのラジオで、映画化された作品の主役をしていたと知って手に取ってみた。
マジムは28歳、契約社員で現状に今一満足感が得られていない様子。
30歳の私と年も近いので気持ちも近くで一気に読んだ。
舞台となる南大東島は沖縄本島からフェリーだと13時間はかかる、サンゴ礁と火山でできた絶海の島。
サトウキビと風の情景が何度も読んでる時に想像だけど思い浮かんでワクワクしながら読んだ。
マジムが夢を見つけたことや、会社などの人間関係の細かな描写、家族やいい仕事仲間に囲まれている様子が丁度よいボリュームでよかった。
お酒はすぐに酔ってしまう私だけど、コルコルはぜひ飲んでみたいと思います。 -
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ネタバレ様々な事情を抱えた人が流れ付くように集まる町、尽果。
そこに、ある事件をきっかけにたどり着いた、主人公・紫紋の視点で描かれていた。
尽果で料理店を営むマリアと呼ばれる女性。
その彼女もまた、ある過去を持っていて、その過去については終盤まで触れられることなくストーリーが進んでいくので、紫紋と同じタイミングで衝撃を受けることになり、より入り込んで読むことができた。
基本的には穏やかに、あったかい気持ちになるストーリーがベースなだけに、登場人物たちの罪について描かれる部分とのコントラストがよけいに引き立っていた。
出てくる人がみんないい人なだけに、絶望的な状況から救われていく流れでよかった、報わ