原田マハのレビュー一覧

  • 〈あの絵〉のまえで

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    寂しさとあたたかさが共存した、美しい物語でした。すごく勇気づけられるとかでもないけれど、心の奥にしまっていた大事なものに少しだけ触れられるような、そんな作品でした。

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    2024年06月22日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    俵屋宗達という歴史的には謎が多い人物が、原田マハの想像と創造の力を得て、生き生きと描かれていました。
    天正遣欧少年使節の4人も歴史の授業で名前は聞いたことがあったなぁというくらいの認識でしたが、この作品を読み、とても身近に感じることができました。

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    2024年06月19日
  • 翔ぶ少女

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    阪神・淡路大震災で両親を失った幼い三人。

    どんなに悲しい出来事があっても乗り越えていける力が人にはある。
    人に大切に想われている、大切に想う人がいるということである。

    震災時に診療内科医の通称「ゼロ先生」に助けられた三人の子たちがその養子に迎えられ、4人で暮らしてゆく心あたたまるお話。

    よかった、よかった。
    願い、期待した結末でよかった。

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    2024年06月18日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    どんな内容なんだろうと思い手に取った。
    最初が俵屋宗達の絵に関する序章から始まったので絵に関する内容が広がっていくのかと思ったら、俵屋宗達とその周囲の人々の歴史に関する内容だったので少し意外であった。

    しかし、読みやすい本文で人物が生き生きと描かれており、読んでいてとても面白かった。

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    2024年06月15日
  • 太陽の棘

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    沖縄と基地の問題は現代でも続いている。戦後間もない、アメリカ統治時代の沖縄で絵画が好きな精神科医のエドと首里にニシムイ美術村の画家たちとの交流を通して、彼らの友情、戦争による心の傷、そして沖縄と基地問題、それらに直面するような数々のエピソードが描かれる。アメリカ人医師のエドも美術村のタイラ、ヒガも絵を描くことが心の傷を癒すことになったのだろう。沖縄の問題について、アメリカ人が主人公として描かれているのが新鮮だったし、少し冷静に考えることもできた気がする。貴重なインタビューを通して、実話を元にした話であることも考えさせられる。

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    2024年06月14日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    犬を飼ったことないけど、本当に可愛くてずっと犬を飼うことが夢だった。
    どんな飼い主でも、他のことに興味が移って遊んでくれない飼い主でも、信じ続ける犬の一途さに心がキュッとなった。
    犬の幸せを最初だけでなく最後まで考えられる人になりたいと思った。

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    2024年06月13日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    プロローグの期待感と、少年たちの物語もわくわくして一気読み。

    2つの洛中洛外図屏風が描かれるまでのさまがありありと浮かんてくるようで、永徳と宗達のそれぞれ良かった。

    さすがの原田マハさん。歴史上の人物が、本当にこんな人でこんなことがあったのかもと思ってしまう。少年たちのその後も楽しみ!

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    2024年06月10日
  • モダン

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    アーティストを深掘りする話が好きなため、最初は少し物足りなさを感じたが、読み進めるにつれ、過去作に出てきた登場人物が登場したこともあり、引き込まれた。
    美術館に仕事として関わる人に対する理解が深まった。特に展示をつくる過程は興味深く、次回美術館に行く際は、作品の並びにも注目したいと思った。

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    2024年06月09日
  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

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    生まれて6ヶ月の息子が、遊んでいる隣で、寝転がって読んでいた。
    少しずつしか読めないので、この長さの短編がありがたい。
    プレイマットの上にいるのに、頭の中は、世界各国の美術館や教会を訪れて、一枚の絵を見た、厳かな気持ちになる。
    作者についての解説も嬉しい。
    絵は、描かれたそのときから、ずっと光を灯している。
    絵を見て、込められた作者の思い、色や形の良さを感じ取ることだけでなく、自分と絵が出会うまでの長い長い歴史を感じることができるんだ。
    巻頭の小さな印刷の絵じゃ物足りない。今とても、美術館に行きたい。

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    2024年06月09日
  • 翔ぶ少女

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    原田マハさんの阪神大震災をもとにした小説。
    心温まる一冊でした。
    震災で両親が亡くなった三兄弟、妻を亡くした精神科医ゼロ先生と一緒に生きて絆を深めていく。
    何があっても前を向いて生きていく、感動しました

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    2024年06月06日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    フランスの美術館巡りの前に読んでおくと、更に楽しめる一冊ですね。アートに込められた画家達の想いがとても伝わる本です。マハさんの描写の表現もとても美しくて素晴らしかった!表紙のモネの大作を見に行きたい。

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    2024年06月05日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

    こんな夫婦になりたいなぁ。

    素敵な、奇跡。
    毎回感じることだけど、一枚の絵に、どれだけの物語があるのだろう。

    原田マハさんのエッセイで、旅先で友人に会いに行くように絵画を観に行くと言っていたのを読んで、そういう楽しい気持ちで美術品と向き合うのって、すごくいいな、素敵だなと思っていたので、第一章のフレッドさんの奥さんの言葉が嬉しかった。

    第一章だけでとても感動して泣いてしまった。
    一緒に暮らしてきた人がいなくなってしまったら、それはもう寂しさで狂ってしまいそうだけど、最後にお願いされたら美術館に通うためにどうにか頑張って生きるかも。
    その人との思い出の場所が残っていて、その人と一緒に

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    2024年06月04日
  • サロメ

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    ネタバレ

    メイベルとオーブリー姉弟が作家ワイルドによって人生を狂わされる。サロメという作品の挿絵を巡って。物語を読んでいると本当に恐ろしかったのはメイベルで、サロメとメイベルの姿が重なってくる。オペラでサロメを見たことはあったが、こんな背景があったのは知らなかった。絵画をテーマにしたマハさんの作風とは一味違うが、すいすい読めて面白かった。
    (読書メーターからの転記)

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    2024年06月03日
  • 永遠をさがしに

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    原田マハさんの音楽系の小説。マハさんの音楽系の物語は初めてです。単純に苦悩を乗り越える少女の話ではない。さすがマハさん、二転三転というか一捻りも二捻りもある!チェロが聴きたくなる本です!素晴らしい!真弓さん、カッコいい女性です。

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    2024年05月25日
  • 異邦人

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    ドロドロした昼ドラのような男女関係
            +
       アートが紡ぐ感動

    京都の風情、独創性や画家の作品を頭の中でイメージしながら読みました。
    まるで自分も京都に行って日本画を目の前で観たように想像できて楽しく読ませてもらいました♪

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    2024年05月16日
  • 異邦人

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    日本画や京都の伝統に興味を掻き立てられる一冊。

    星4つにしたのは、ラストで厄介な人物があっけなく病死するので、ストーリー展開がそこだけ雑に感じたから。

    それ以外は、さすがと唸ってしまうほど、美術の世界へどっぷり浸からせてくれる物語。

    竹内栖鳳、見てみたいな。

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    2024年05月16日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    財政破綻したデトロイト市は美術館の作品売却を考える

    救ったのは、アートを愛する人々の想いだった。

    実話をもとにした短編。
    「アートは友達」

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    2024年05月12日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    泣けると前評価なの読んでみた。前半からお父さんの行く末が見えてしまい読むのを止めたが、後半にすべてが詰まっていた。評判通り泣けて良かった。もっと愛してあげれば良かったな。飼っていた愛犬を思い出した。

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    2024年05月11日
  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

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    それぞれの絵に対するエピソードが豊富で
    作者や時代背景を知ることができて
    より絵が楽しめるようになる。
    いつもながらマハさんの芸術家、アートへの
    愛がすごいと感服。

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    2024年05月11日
  • リーチ先生

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    創作に対する意欲は
    様々な人との出会いにより、増幅してゆき、

    焼き窯を見つめる職人の視線が熱く
    土や火をコントロールすることが
    今より難しかった時代に
    織りなされる作品の素晴らしさに

    作者自身が感動し
    作り手の思いが
    伝播していく

    手づくりがさらに好きになる本でした。

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    2024年05月09日