原田マハのレビュー一覧

  • 異邦人

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    初マハ。京都本大賞ということで買ってみたんだが、こんなにも面白いものを描く作家なんだとビックリした。何故今まで敬遠していたのか…昔の自分を殴りたい。笑。

    初めて美術小説なるものを読んだ——。

    京都を舞台に有吉菜穂と、どこか官能的ですらある無名の画家・白根樹の関係がなんとも言えず良い。「美」と「醜」とは表裏一体なのかも知れませんね…。
    また京都の四季移ろいなんかもあり、隅々まで「美」を感じました。
    今までにない読書体験で新鮮かつ、後半の展開にはミステリーばりの衝撃を受けました!!

    P.S.ちょっとゲスイ話になってしまいますが、一輝と義母・克子との妖しい関係もスリリングで作品のよき(?)アク

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    2025年11月16日
  • 異邦人

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    京都の景色がありありと頭に浮かんで、のんびり鴨川を眺めた旅行を思い出した。菜穂があまりに自立していて共感はできなかったけど、日本の文化を学びたくなる。樹の過去が苦しくて、当たり前だけど全員がしあわせになる未来なんてないのかな、と思ったりした。

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    2025年11月13日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    俵屋宗達の物語として、さらにフィクションが加速した印象。信長との約束、信長が今どうなっているのかを知っている読者としては、その結末がどうなるのだろうとワクワクしていた。含みが多く想像に委ねられていった俵屋宗達が主人公らしい物語だった。

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    2025年11月12日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    俵屋宗達が主人公の小説。粋なのは俵屋宗達の風神雷神のように屏風にその全容が入りきっていない描き方でその世界が見るものによって無限に広がっていることを、俵屋宗達という人物の謎の多さと重なっているというところ。それが天正遣欧使節や信長との関係。フィクションとして面白く読めた。

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    2025年11月12日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    もし、そうであったら……

    歴史と芸術、そしてその「もし」、「if」。

    有名な風神雷神の屏風画から、
    ここまで物語が膨らむとは。

    著者の作品はまだまだ未読のモノが多いので、
    他の作品を手にするのが楽しみです。

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    2025年11月11日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    ー奇跡を見た。

    そんな気持ちになりました。
    この話の元である奇跡の人の内容は、漫画ガラスの仮面をきっかけに調べ知っているもののはずでしたが、本書が日本を題材にして語っていたためか、より一層心に沁みました。希望が輝かしく、励まされたなぁ。

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    2025年11月07日
  • モダン

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    華やかだけど、厳格なヒエラルキーが存在する美術界だが、どれも人間味がある短編集で良かった。とくに、新しい出口が印象に残った。

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    2025年11月05日
  • スイート・ホーム

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    タイトル通り甘ったるいお話…と思いながら読み始めたのに、中盤から涙が出てきて困った。
    幸せで切なくて泣ける。
    やられた!っていう気持ち。

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    2025年11月02日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    「将来の夢は総理大臣」って言っていた同級生がいたけれど、全員男の子だった。今後なりたい職業に総理大臣って宣言する女の子、増えるのかなぁ…なんて思いながら読みました。
    原田マハさんが、10年くらい前に書いた理想と予言が詰まった作品。日本で初めて女性が総理大臣になったときの、夫の目線が描かれています。
    現在、就任して間もない高市総理大臣の仕事をこなす一挙手一投足がニュースの話題に上がっている。マスコミ対策、護衛、派閥の裏側、実際もこんな感じなんだろうか、と勘ぐってしまう(;^ω^)。

    『「国民に信を問う、って、私を信用してくれますか?って国民に本気で問いかけること。それって人に言われてやることじ

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    2025年11月01日
  • 太陽の棘

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     これは、在沖縄アメリカ陸軍の従軍医、エドワード・ウィルソンと、絵を描くために生き、生きるために絵を描く、誇り高き沖縄人の芸術家達との、言語を越え、人種を越えた、終戦後の沖縄に確かに存在していた友情の物語である。

    踊り、描き、歌う。そういった表現活動を、人々は文化と呼ぶ。
    それは沖縄人にとって、精神的支柱であり、誇りであり、唯一のアイデンティティであった。
    それを戦争によって奪われた彼らの怒りは、恨みは、辛さは、さぞ度し難いものだっただろう。

    「私たちは、勝者でも敗者でもなく、占領するものでも占領されるものでもなかった。」

    「私たちのあいだには、いかなる壁も、境界線もなかった。」

    「私

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    2025年10月30日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    今では人気を博している印象派がまだ新しく、斬新だった"現代"に生きた芸術家と周囲の人々を、表紙のように美しく切り取った作品。

    個人的には、マティスとモネの話が好きでした

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    2025年10月29日
  • 恋愛仮免中

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    「恋愛」をテーマにした
    5名の作家さんによるアンソロジー

    収録は以下の5作品
    「あなたが大好き」 奥田英朗
    「銀紙色のアンタレス」 窪美澄
    「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」 荻原浩
    「ドライビング・ミス・アンジー」 原田マハ
    「シャンプー」 中江有里

    窪美澄さんの作品は『夜に星を放つ』で既読だったが、好きな作品なので再読した。
    他作品は、私は初めてのものばかりだった。

    どの作品もそれぞれに趣が違っていて、個性豊かで、色々な恋愛模様がたのしめる。
    こんなに大当たりばかりのアンソロジーは、なかなかないと思う。しいて選ぶなら、私は荻原浩さんの作品が特にグッときた。

    読んでいて気恥ずかし

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    2025年10月25日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    「あの絵の前で」をキーワードにした、ある作品に関わるエネルギーの短編集になっていた。人生が変わるきっかけや思い出として、作品があるというのは、美しいし羨ましく感じる。私はまだ、そのような作品に出会っていないからだ。本書を読むと、作品が気になって検索したり、登場した美術館にも訪れたくなる気持ちになる。訪れたことのある美術館がほとんどだったが、そんな作品が飾られてたっけと覚えていなかった。
    人生の中で、特別な作品に出会いたくなる本でした。

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    2025年10月23日
  • ゴッホのあしあと

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    ゴッホというと「ひまわり」や「星月夜」、「夜のカフェテラス」を書いた人ということしか知らなかった。
    ゴッホはてっきり明るい色使いばかりの絵を描いてるんだも思っていたが、マハさんの文章を読んでイメージがガラッと変わった。
    むしろ私が深く共感するほどの孤独な人だった。
    それに「ひまわり」のようなパキッとした
    色使いの絵だけでなく、初期の頃は暗くくすんだ色の絵を描いていたこと、職を転々とし決して華やかな人生では無かったこと。
    知らないことが沢山あった。それに、日本美術の浮世絵に魅了され、自身の絵画の構図や色使いに取り込んでいるなんて。ここに日本とゴッホの共通点があったことを嬉しく思う。
    今までゴッホ

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    2025年10月22日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

    相変わらず原田マハさんのアートの小説は面白いし、その作品や美術館に興味を持つよなあ
    財政破綻のためにアート作品が売られそうになったっていう史実があることを初めて知った
    かなり短いからすぐ読み終わった

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    2025年10月21日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    いやあ〜いい作品なんですが、もうあと2倍くらい分量が欲しかったああ。もう一足踏み込んで深く書いてたら傑作になったのでは。かなり急に風呂敷を畳んで終焉を迎えてしまうのが少し残念でしたが、クオリティは高い一作です!

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    2025年10月18日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    面白い作品だと思いました。
    原田マハさんの小説の魅力は、絵画に対する深い愛情と豊富な知識かと感じます。
    今回の小説も、ひょっとするとどこかで聞いたことのあるような単純明快なストーリーかも知れません。でも、マハさんが描くことでヨーロッパがいかに芸術を愛し育んできたか、という見方も加わることで、とっても奥深いストーリーに感じられました。

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    2025年10月18日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    「風神雷神」という漢字四文字のタイトルと表紙の絵画の迫力に圧倒され、しばらくの期間、手が伸びなかった作品でした。しかし、読んでみると少年たちの大冒険活劇。しかも、誰でも知っているような歴史上の人物がたくさんでてくる。帆船で大海原に挑み、苦難を乗り越え、仲間との絆が深まり…。当初の印象なんて吹き飛び、夢中で読み進めることができました。

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    2025年10月18日
  • ゴッホのあしあと

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    “ゴッホは決して狂人ではなかった”

    前提として、この本を読む前の僕のゴッホに対する知識やイメージといえば、「ひまわりを描いた人」ということや、耳を切り取ったり、過激で病んでいる人、そして最後は精神的に苦しみ自死を選んだ人──といった程度のものでした。

    けれども、違ったんですね。
    この短いページ数に凝縮されたゴッホの人生とあしあとをたどるうちに、とても繊細でありながら強く、理知的で、弟想いで、そして日本のことも深く愛してくれていた人だったことが分かりました。

    耳についても、すべてを切り取ったわけではなく耳たぶの一部を切っただけだったことや、最後の自死についても「精神を病んでいたから」という

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    2025年10月17日
  • モダン

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    キュレーターや作家だけでなく、警備員など様々な人が美術に携わっているんだなと実感できる本でした。
    短編集で読みやすく、他の原田マハ作品の登場人物も出てくるので、原田マハファンにもオススメですし、まだ原田マハを読んだことがない人の最初の一冊としてもオススメです。

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    2025年10月17日