1954年、大分の小鹿田を訪れたイギリス人陶芸家バーナード・リーチと出会った高市は、亡父・亀乃介がかつて彼に師事していたと知る。──時は遡り1909年、芸術に憧れる亀乃介は、日本の美を学ぼうと来日した青年リーチの助手になる。柳宗悦、濱田庄司ら若き芸術家と熱い友情を交わし、才能を開花させるリーチ。東洋と西洋の架け橋となったその生涯を、陶工父子の視点から描く感動のアート小説。第36回新田次郎文学賞受賞作。
Posted by ブクログ 2023年01月11日
とってもよかった!感動的。。
民藝の歴史などを調べると必ず出てくるイギリス人の陶芸家「バーナード・リーチ」の史実を基にした小説。
器や陶芸に興味がある人におすすめ。
解説にもあった通り、どこまでが史実でどこまでか創作なのか、読んでいると分からなくなった。その位、史実を徹底して研究し書いたことがよく...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月19日
リーチ先生の優しさや人柄に触れ、登場人物と同じように読み終える頃には私もリーチ先生が大好きになってしまいました。
柳宗悦や武者小路実篤など名だたる日本の芸術家や文壇と交流を深め、紆余曲折しながら陶芸を極めイギリスまで日本の陶芸文化を広めてくれたリーチ先生に、感謝の気持ちまで湧きました。民藝運動につい...続きを読む