原田マハのレビュー一覧

  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

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    「生きているうちに見るべき絵画」の本物に出会いに行きたくなりました。
    いや、読んだだけでも、出会った(見た)ような気になってしまっている!マハさんの文章による惹きつけに、もう全部持っていかれちゃっています。

    ゴッホやドガが日本画・浮世絵に憧れ、その技法をも取り入れたという点、興味深く読みました。その事実は知っていても、一人一人の画家を丁寧に取り上げているマハさんの作品を読んでいると、より親近感がわいて、事実味が増してくる感じがします。

    あとがきのことば、非常に印象的でした。

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    2023年08月03日
  • 太陽の棘

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    戦中戦後の沖縄の様子、そして、戦争によって勝った方も負けた方も傷つくことが心に伝わります。沖縄との別れのシーンには胸を打たれる。

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    2023年08月02日
  • 夏を喪くす

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    何かを乗り越えたその先の人生の話。大抵のことは何とかなるし、大抵のことが普通になる。大変なことをわざわざ大変って思わないように。

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    2023年08月01日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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     本作は、原田マハさんが村上たかしさんの同名コミックに惚れ込み、小説化した珍しいタイプの本のようです。逆パターンは結構多いのだそうで‥。(小説のコミック化・映画化ともあまり関心がなく‥)

     今回、著者がお気に入り作家の一人である原田マハさんであること、更に昨年、17年連れ添った愛犬を亡くしたこともあり、何となく手にしました。

     子どもでも読める平易な文章で、特に中心となる犬の視点で描かれた内容は切なく涙を誘います。が、そんな単純な話だけでなく、人間の思いやりや身勝手さ、犬の一途な寄り添う気持ちと共に、愛することや幸せなど、根源的な問題について自問させられることが多々ありました。
     井上ひさ

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    2023年07月29日
  • 夏を喪くす

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    これまでの原田マハさんとテイストが違って驚いた。不倫やだらしない親など出て大人なかんじ。私はこちらのほうのテイスト好きだな

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    2023年07月27日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    -芸術は、飾りではない。闘うための武器なのだ。
    闘うべき相手は政府でもファシズムでもなく、戦争、暴力、憎悪である。武器を持たず、思想と文化と芸術の力、そして、人々の結束で、それら負の存在と闘う。ゲルニカは、平和を望む世界中すべての、私たちのものだ。

    小学生の頃、図工の教室で、黒板一面に広げられたゲルニカを見たことがある。泣き叫びたくなるような描写からふと、画面の下の方へ目を逸らしたときに、絵画の中央下に花を見つけた。これはピカソが戦争で亡くなった人たちへ渡したかった花なんだ、と思い、戦争から、ここから逃げちゃいけない、と端から端までつぶさに観察した記憶がある。
    いま、世界と、そして日本はどこ

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    2025年07月07日
  • やっぱり食べに行こう。

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    マハさんのアート小説が好き。たまにはちょっと違う路線のマハさんに出会ってみるか〜と手にとったこの一冊で、小説の舞台裏を知ることになり、ますます沼ることになろうとは。
    飽くなき美味しいものの追求と、それにまつわるアートのお話、海外暮らし、どこをとってもキラキラしていました。お腹いっぱいー♪

    アートをテーマにした小説を書くときにいつも心がけていることは、いかにも「これはほんとうにあったことかもしれない」と感じていただけるように書くこと。ただし、実在のアーティストが登場するばあは、彼らに対するリスペクトと愛情を決して忘れない。そうすることによって、読者がアートに対して興味をもち、自分自身でもっと調

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    2023年07月22日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    一気読みして泣いた本。苦しくて切ない。
    犬と比べると人間って気まぐれで残酷だなぁと思う。動物を迎え入れて大切な家族の一員になるって奇跡のようなことだけど、その責任もしっかり持たなきゃね。私も胸を張って自分の小さな相棒は生涯幸せだったと言えるように、たっぷり一緒に過ごしてたっぷり愛す:)

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    2023年07月10日
  • 妄想美術館

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    フランスのマハさん、イタリアのマリさん、という感じでめっさ面白かった!「カノーヴァ ぶつぶつ」を私も検索してしまった。案の定、ギャーってなった。笑

    マリさんのメッシーナ、ウッチェロ推しが伝わる。おかげでイタリアの画家が描いた絵についても覗きたくなった。「美術館は幸せになりに行くところ」っていうのがお二方の愛情を感じた。絵を見た時の「なんかいいな」っていう感覚を大事にしたい。

    ヴェネツィアのペギー・グッゲンハイム・コレクション、、、行ってみたし!

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    2023年07月08日
  • 夏を喪くす

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    「ごめん」とい名の本でしたが、
    内容は同じものみたい。

    天国の蝿

    ごめん

    夏を喪くす

    最後の晩餐


    の4つの短編小説集。

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    2023年07月04日
  • 恋愛仮免中

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    私にとって、よく名前もみるし、代表作も分かるけど、読んだことはない作家さん達の恋愛小説アンソロジーとのことで面白そうだなと思い購入しました。
    それぞれに面白かったり、感動したり、共感したりしてとても良かったです。

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    2023年06月30日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネについての4編の物語。それぞれに異なった切り口での語りは、いかにもマハさんらしい。
    セザンヌのお話では、太陽の刺(ゴッホのお話)タンギー爺さんが登場。絵を検索していて、ゴッホのタンギー爺さんの肖像とは別に、セザンヌのタンギー爺さんの肖像もあることを知りました。同じ人物を描いていても、こんなふうに違うのか、と、新しい発見。

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    2023年06月21日
  • 夏を喪くす

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    短編4つ。
    大人の女性の物語であるけど、それぞれ不完全なただの人で、悩みや後悔と選んできた人生が描かれている。

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    2023年06月18日
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく

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    33名のアートの達人は、知っていた人も知らなかった人もいたが、どの達人も知的好奇心や気品が溢れている。
    こんな方々と対談される原田さん自身もアート達人なんだよなと思った。
    ゆっくり生のアートに触れたいなと、美術館好きの私は刺激されまくった。

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    2023年06月15日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    これこそが、奇跡。神が為したもう奇跡だ―。

    現代の学芸員の視点から始まり、物語は一気に戦国時代、元亀から天正の時代へと読者を引き込んでいく。
    下巻の解説でも述べられているが、史実ではないし、詳しい方からしたらあり得ない展開だと思うが、読んでいるとこんな出会いがあったら面白いとワクワクしてくる。俵屋宗達と織田信長、天正遣欧少年使節団、カラヴァッジョ。幾年もかけてたどり着くローマ。この後どうなるの!?と下巻の2巻目があるんじゃないかと確認してしまう。本当に大変な時代に、大変遠い場所で、大変な経験をした少年たちの物語がもっと読みたかった。
    原田マハさんの小説に出てくる人たちは、本当に真摯で、ひたむ

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    2023年06月11日
  • でーれーガールズ

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    解説を読んで驚いた。原田マハさんが過ごした高校が舞台になっている、と。
    岡山弁が難しく、でも、「でーれー」心に染みる物語だった。
    少女漫画的な部分とリアルな部分とが交錯し、最後は胸熱だった。

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    2023年06月10日
  • アノニム

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    2回目。やっぱりアノニムカッコいい…!みんな行動とか発言がスマートで憧れる。失敗しないところも安心して読める。ただ張英才のキャラが極端すぎる所だけがキズかな。ぜひ!続編を!

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    2023年05月27日
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく

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    小池一子 「西武と佐賀町」 
     エキジビット・スペース 床と天井高  森村さん 内藤令 大竹伸朗  
     セゾン美術館 時代精神の根拠地として
     
    福武總一郎 「直島」 
     在るものを活かして ないものを創る
     赤字になったら 個人で補填する
     継続しないと ノウハウは溜まっていかない

    青木淳 「京都府美術館」 
     1933年開館 現存する美術館としては最古
     古い時代に新しい時代のレイヤーを重ねる
     青森県立美術館 使いやすくはないけどうまく運転したらすごいスピードで走る

    森佳子 「森ビル」  
     都市づくり 中心には美術館とコンサートホール
     サントリーホール 森美術館 都市生活の中で楽

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    2023年06月02日
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく

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    どうしても会いたい! アート小説の名手・原田マハが突撃取材したのは、33人の先達。アートな体験にもとづいた宝物のような言葉がつまった対話集。『芸術新潮』連載を改題、修正。

    贅沢な対話集。

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    2023年05月17日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    たった数分のスピーチに人生を変えられる、そんな言葉の持つ力の大きさを実感した小説でした‼︎
    久美さん、そして彼女の弟子となったこと葉が手がけるスピーチの数々が、じーんと心に響きます‼︎

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    2025年12月21日