原田マハのレビュー一覧
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これこそが、奇跡。神が為したもう奇跡だ―。
現代の学芸員の視点から始まり、物語は一気に戦国時代、元亀から天正の時代へと読者を引き込んでいく。
下巻の解説でも述べられているが、史実ではないし、詳しい方からしたらあり得ない展開だと思うが、読んでいるとこんな出会いがあったら面白いとワクワクしてくる。俵屋宗達と織田信長、天正遣欧少年使節団、カラヴァッジョ。幾年もかけてたどり着くローマ。この後どうなるの!?と下巻の2巻目があるんじゃないかと確認してしまう。本当に大変な時代に、大変遠い場所で、大変な経験をした少年たちの物語がもっと読みたかった。
原田マハさんの小説に出てくる人たちは、本当に真摯で、ひたむ -
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小池一子 「西武と佐賀町」
エキジビット・スペース 床と天井高 森村さん 内藤令 大竹伸朗
セゾン美術館 時代精神の根拠地として
福武總一郎 「直島」
在るものを活かして ないものを創る
赤字になったら 個人で補填する
継続しないと ノウハウは溜まっていかない
青木淳 「京都府美術館」
1933年開館 現存する美術館としては最古
古い時代に新しい時代のレイヤーを重ねる
青森県立美術館 使いやすくはないけどうまく運転したらすごいスピードで走る
森佳子 「森ビル」
都市づくり 中心には美術館とコンサートホール
サントリーホール 森美術館 都市生活の中で楽 -
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5人の作家による恋愛アンソロジー
奥田英朗 「あなたが大好き」
窪美澄 「銀紙色のアンタレス」
荻原浩 「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」
原田マハ 「ドライビング・ミス・アンジー」
中江有里 「シャンプー」
の5編が収録されています。
窪美澄さんの作品を楽しみにしていましたが2016/10/17に刊行された「すみなれたからだで」に収録されていた物で少し残念でしたが、それでも再び読み返したらやっぱり好きだなと感じました。
16歳の男女のすれ違う繊細な恋心にドキドキしたり、おばあちゃんの家や海、龍宮窟の風景が脳内映像に浮かんで来たり、おばあちゃんの作るおにぎりが食べたくなったり、終始無駄 -
Posted by ブクログ
2015年発表のこの作品よりも先に、2021年発表の「リボルバー」を読み、台詞や描写に青臭さを感じ、少女マンガ的と辛口のコメントを書いた。
しかし、この作品は別物。上品なデザートをいただくかのごとく、丁寧に読み進んだ。
この違いは、どこから来たのだろう?短編と長編の違い?
まあ、それはともかくとして、収録されている4篇ともに印象派にふさわしい光溢れる風景描写で作者のキュレーターとしての目が活かされていて、人物描写では画家一人ひとりの画業に相応しい表現で描き上げられている。
どれくらい文献を参考にしたのか分からないが、特にマティスとピカソなど対比が上手く、彼らの作品を改めて眺めたくなった。
主軸