原田マハのレビュー一覧
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ゴッホの画家としての歴史的に語るが半分、原田マハのゴッホ小説の解説と裏話が半分というところ。小説「たゆたえども沈まず」を読んでからこの本を読む方が内容を理解はしやすい。逆の順番ではネタバレになってしまうのではと思ったりもするが、それでもいいのか。いずれにせよ原田マハのゴッホを対する強い愛情、深い憧憬といったものが感じられる。
この本を読んでいる最中に、上野で開催されているゴッホ展に行った。展覧会の構成にはいささかの不満があるが、この本によってゴッホの生涯を少し知っていたことで、パリ時代以前の習作といったものにも関心を持って眺めることができたのは間違いない。 -
Posted by ブクログ
スピーチライターという陰の職業。ほとんどその正体を(というか、その存在すら)知らなかったけど、この話を読んで、スピーチライターには、こんなにも社会への影響力や人を動かす力があるのだと驚かされました。そして、それを考えるために下調べ、背景の推察、依頼人の人柄の把握、さらには自分一人で考えるのではなく、あくまで依頼人本人が考えるよう仕向ける、まさに職人技です。大変だけどやりがいある仕事だろうなと感じます。自分も言葉にこだわろう。
ただ、読みながら感じたのが「なかなかに都合よく進む展開だなー」ということでした。人との出会い方や出来事、波乱まで、全部綺麗に流れるストーリーでした。まぁ小説なのでそん -
Posted by ブクログ
原田マハによるノワール小説の短編集。
原田マハらしさ、は感じられるもののノワール小説という分野においてはミスマッチ感は否めない。
しかし、純文学味のある情景描写は、読む者に迫ってくる狂気や官能がある。
最初の4作品に比べると後の2作品は、かなり洗練されているように感じたが、どうやら前者はデビューしてから数年以内に書かれたものである一方、後者はそこから15年以上あとに書かれたものであるということだった。収録されている物語の完成度に差がある、という点でも評価が低くなっている気がする。
先に述べた、後の2作品は読み物としての満足度は高く、原田マハが書くノワール小説、という点でかなり新鮮味があり面 -
Posted by ブクログ
本書は、ひきこもりだった主人公が、周囲の人々に支えられながら一歩を踏み出し、成長していく姿を描いた物語である。主人公に自分を重ね、勇気づけられる読者もいるだろう。しかし、私の心を最も強く動かしたのは主人公ではなかった。
私の心を捉えたのは、作中のマーサばあちゃんの姿である。大切な人が少しずつ変わっていく現実を見守る切なさや葛藤には、経験した者にしかわからない重みがある。その描写は、かつて私が向き合った日々を思い起こさせた。
そのような日々を送っていた頃、私を支えてくれた言葉があった。主人公の母の「堂々と自分の人生を、自分の好きなように生きなさい」という言葉は、改めて心に残った。
正解がわ