原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレそれぞれ、日本国内で見られる名画がキーワード(モチーフ)になってる短編集。最近、長編ばかり読んでたから、最初のを読んで少し物足りない気もした。ただ次第に、それぞれの物語に浸っていった。
広島の女三世代の家族とゴッホ。広島の夏。
あるカップルとピカソの鳥籠。
学生時代の淡い恋とそれが踏み躙られた思い出、そしてセザンヌの静物画。
年の離れた隣人との触れ合いと別れとクリムト。
大学生だった息子を亡くした夫婦と東山魁夷の作品。
都会から瀬戸内海の直島へやってきた病み上がりの女性とモネの作品。
文庫の表紙絵はクリムト。それ以外は、いくつか検索して見てみた。だが検索して見た気になるより、この本を片手に実際 -
Posted by ブクログ
静寂のキャンバスに
落とされた光の粒が
遠い時代を超えて
私の胸の奥へ 静かに溶けていく…
漆黒のなかで
ふりかえる少女の眼差しは
言葉を持たない祈りのようだ
生きていれば
不揃いに尖ってしまう心も
すれ違う日々のトゲも
少女の優しい眼差しに見つめられると
不思議と心がまるくなっていく…
「すべてが円くなるように」
それは世界を包み込む優しい呪文ようだ
絵筆が紡いだ光の粒が
傷ついた時間を静かに満たし
歪んでいた輪郭を
やわらかな円へと還していく…
めくるページは小さな画廊ようだ
ひとときのあいだだけ 日常を忘れ
美しき静寂の波にたゆたう…
読み終えた部屋の空気