原田マハのレビュー一覧
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前に前に進んでいく清々しさ。
普段のマハさんのミステリテイストが少なく、現代においては巨匠とも呼ばれる、当時の名もなき若者たちの熱い想いにじんとくる。
民藝のなんたるかが少しわかった気がする。
数年前に訪ねた世田谷美術館で見た北大路魯山人の茶器(湯呑み)、ガラスケースの中に展示されていたものの一つが気に入り、「これでお茶が飲みたい」と思ったことを思い出す。
ガラスケースに入ったら最後、二度とお湯を注がれ、人の手に包まれ、唇に触れることなんてないであろう。
その器は、果たして幸せなんだろうか?
芸術、生活に根ざした器、どちらが上ということはないんだけれどね。 -
Posted by ブクログ
「生きている限り、私は希望を抱く。」
原田マハさんが意を決して書いた震災後の小説。
困難に立ち向かう勇気が欲しい人に
読んでほしい一冊!
阪神大震災から19年経ってやっと一歩踏み出し、当時のことを小説にできたそうです。
2012年1月17日震災発生時刻の神戸から取材を開始、入念なリサーチはもちろん、東北地震の時も被災地に通った。
大学生の時に関西に住んでいた恩返しも込めて書いた物語。
生半可な気持ちで取り組んでいないことが伝わってくる。
ちょっとびっくりするような現実離れした事も起こる、幻想?もあるけど、
涙あり、勇気ありの原田マハさんの真骨頂の作品だと私は思う。
私の妻は、阪 -
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舞台は岡山。なのに自分が過ごした水戸のような感覚になる。
高校時代、水戸の宮下銀座にあった喫茶店によく行った。確か「ポニー」だったように思う。
昔の喫茶店には自由ノートがあって、そこに胸の想いを綴ったりした。会ったこともない人達ともそのノートでやりとりし、繋がった。今でいうSNSのように。
一年前亡くなった親友とも訪ねたことがあった。正確にいうと時間差で訪ねた。そこには彼の青春の傷みが綴られていた。私を待ちながら。
この話は青春小説である。
瑞々しいという形容がぴったりの。
「ワダカマリという名の奇妙な岩がごろりと転がったまま」のこともある。
小さな誤解が、嘘が、大きなワダカマリに変身して何