原田マハのレビュー一覧

  • さいはての彼女

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    この作者さんは、いつもすがすがしさを提供してくれますが、その中でも秀逸な短編集でした。クレーンの意味は一生忘れることはないと思います。衝撃的でした。

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    2025年12月20日
  • 永遠をさがしに

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    小説の世界に限らず、リアルでも音楽一家に育って厳しい楽器習学を強いられ、思い悩むってのはあるのでしょう。才能が必ず遺伝するわけじゃないし、過度な期待は広く興味を持つ子どもにとっちゃきつい。父としての奏一郎はある意味鷹揚な人物だけど、家庭人としてはなんともだ。それ言ったら妻の時枝とて、いくら病だからって娘を放ってさよならはないな。そんな環境下でまともに育った和音は奇跡だ。真弓みたいな女性は間違えなく作中にしか存在せんでしょう。いずれにせよ皆が最後に希望を持ててよかった。ただ、感動に仕向ける演出が過ぎるかも。

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    2025年12月19日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    まさに女性首相が誕生し、それとともにファースト・ハズバンドが史上初めて登場したわけであるが、そんな「総理の夫」の視点から政局や政策を見るとどうなるのだろうか。ユニークな着眼点から創作された作品に現実が追いついてきた。

    相馬凛子は少数野党の党首だったが、原久郎という与党の大物議員から担がれる形で連立与党を組み、日本初の女性首相として擁立されることになる。それに伴って凛子の夫である日和も日本初の「総理の夫」として、党や政府から理想的な夫婦像を示す役割を期待されるようになる。

    相馬家が国内有数の閨閥であったり、凛子が東大卒の才媛で美人だったり、フィクションならではの現実離れした設定がいかにもエン

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    2025年12月18日
  • エール!(3)

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    ベビーシッター、消防庁災害救急情報センターの話が良かった。存在は知ってるけど裏側は分からない仕事を垣間見れる楽しさ。

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    2025年12月18日
  • リボルバー

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    星3.5位な印象
    少し間を開けて読んでしまったせいもあり、手が止まらない迄は行かないけど、間を開けて読んでも面白さは失われない。

    ゴッホにまつわる三部作?
    読む順番はたゆたえども沈まず→ゴッホの足跡→(出来ればフランスへ行き、オーベル・シュル・オワーズでゴッホのお墓とラヴー食道と、人生の最後の方に見た風景をみて、オワーズ川を見る。何ならオーベル・シュル・オワーズに向かう途中の電車で読み終わる)→リボルバーを読む
    が良いかと。

    実際この順に楽しんだ。
    ラヴー食堂も、麦畑も、オーベル川も、共同墓地も、教会も。あぁ、ここにフィンセントとテオがいたんだなと思える。オーベル川の揺蕩う流れ、河畔の木々

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    2025年12月16日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    スピーチライターのお仕事を面白く読みました。
    2010年に発行されたとのことで当時の状況とその後を思い浮かべると思うことが多いです。

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    2025年12月16日
  • リボルバー

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    オークション会社に勤める冴の元に、ゴッホが自殺したと見られる「リボルバー」が出展される。しかし錆びたリボルバーはただの鉄屑なのか?本物なのか?そしてゴッホは自殺?他殺?どちらなのか?
    ゴーギャン、エレナ、サラ、弟のテオの生い立ちやゴッホとの関係性、更に作品の評価。ゴッホは何故37歳の生涯を迎えたのか?
     ゴッホやゴーギャンの作品を知るきっかけにもなったり、兄を支えるテオ、当時のフランス、タヒチ、日本の浮世絵など、その時代背景も親しむことが出来ます。
    (読みながら調べるので遅読になります)

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    2025年12月15日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    この頃はあまり読書モードになれずにいたけど、久々に1冊読み切った。短編集だったのと頭を使わなくともスッと入ってくる内容だったのがよかった。

    少し前に行ったポーラ美術館の絵が出てくる話もあってタイムリーだしちょっと親近感。あと表紙カバーにもなっているクリムトの〈オイゲニア・プリマフェージの肖像〉が豊田市美術館で観られると知ったのでいつか行ってみたい。

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    2025年12月14日
  • 妄想美術館

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    ネタバレ

    美術のハードルを下げたいという気持ちと、自分たちは「わかっている側」という選民意識が入り乱れているように感じた。「わかっている側」の世界への誘いであって、妄想美術館というタイトルから想起される自由な美術鑑賞のススメとしては読めなかった。

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    2025年12月14日
  • 本日は、お日柄もよく

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    安定したOL生活を辞めて、スピーチライターを目指す物語。幼馴染の選挙演説の原稿を任される。ライバルであり、好きな人となるワダカマ。
    この人とライバルとなり、最後は結ばれる物語なのねと読めてしまい、手が止まるようになってしまいました。
    あとワダカマができる男で、なんか気に食わなかったです。笑
    最後はいい一面が見れて勝手に見直しました!笑

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    2025年12月13日
  • キネマの神様

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    面白かったです。

    菅田将暉が出てくる余地ないなと思っていたら、映画と話が違うんですね。

    お帰りキネマの神様のほうも読んでみたいと思いました。


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    2025年12月12日
  • スイート・ホーム

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    ネタバレ

    甘い、甘いスイーツのお店、パティシェの家を取り巻く地域の優しい人々の話。
    こう言う話って温かくて安心して読めるけどそれだけなんだよね、物足りないと言うか・・・

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    2025年12月11日
  • 妄想美術館

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    きっかけ
    久々に美術の知見を増やすかと思って読んだ本
    内容
    美術に精通した作家2人が対話形式で語る本
    感想
    今までで読んだ本の年代とは違う、ルネサンス初期と近代にも話題にあげていてる印象だった。
    当たり前のように海外美術館の話が出てきて、海外に行ったことがないので日本とは違うという温度感が理解しづらく、そういうものなのかと思った。

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    2025年12月11日
  • 黒い絵

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    文庫化まで待とうとずっと待ち続けてようやく文庫化!原田マハさんの著者初めてのノワール小説ということで、これまでとはまた違うダーク感漂う雰囲気でのめり込んで読めました。この後味の悪さも面白かった、、、

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    2025年12月11日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    政治家に限らず変革を起こせるリーダーは、強い信念を実行しきる。その際、周囲の支持を得て、周りを巻き込んで押し進める。週刊少年ジャンプの主人公のように色の濃い人なんだろうなと思う。そんな理想的でもあるリーダー像を持って描かれる新任総理大臣である相馬凛子の躍進の物語を楽しめた。

    その当時2021年には女性総理は現実にはいなかったので、初めての女性総理が就く世界線を妄想してみるという設定は楽しめた(高市さんで早くも実現!)。ストーリーは(良くも悪くも)わかりやすい展開で進むので気楽に読めた。もうちょっと捻りを求めたくもある。ライバルや困難をもめげず、真のある言葉まで人を巻き込み、らしさ全開で乗り越

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    2025年12月11日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    この物語に、このタイトルをつける原田マハさんのセンスに脱帽。わたしも強くて、美しくて、好きなものに真っ直ぐ進んでいける女性になりたいと思えた。

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    2025年12月11日
  • 本日は、お日柄もよく

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    困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔をあげている。三日後の君、歩き出している。

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    2025年12月10日
  • 黒い絵

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    ネタバレ

    思ってたのと違った。原田マハさんっぽくない話だなと思った。
    深海魚の、思春期の描写が、私を見ているようではずかしくなった。原田マハは思春期女子の心情描写にも長けているのか、と驚いた。
    向日葵奇譚が1番面白かった。

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    2025年12月09日
  • やっぱり食べに行こう。

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    食べ物にまつわるエッセイ集。マハさん節が小気味良く、わずかな隙間時間があれば開いてはお腹が空くシステムになっている。
    できれば日々美味しいものをいただきたい。マハさんのそれとは違うけれど自分にとって美味しいものを記憶と記録したいと思いました。

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    2025年12月09日
  • キネマの神様

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    何事も好きは生きる原動力になる。
    人は「これが好き」を持っているだけで強みになるしとても素敵に見える。

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    2025年12月08日