原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ明治大正期の美術に明るい人だともっと楽しめるのだろうなぁ。ちょっと難しかった。
山中すてら。女流作家を目指す、明治後期。
金持ちの下女が、金持ちの息子の子を孕んで勝ったと思ったら捨てられて産んだ子供がすてら。育ての父親は肩から棒を担いでモノを売って周る貧しい生活。
父親が倒れるも病院には行けず、困って役所に相談するとタイミングよく宣教師の医師団が来てて助かりキリスト教入信。父親も教会横に入院させてもらい、すてらも倉敷紡績に働きに出してもらえた、12歳。
倉敷紡績では女の子4人でキャッキャする。傍ら小説を書いて文化祭で発表して、社長や社長夫人にも認められて最高。だが19歳ごろに女の子 -
Posted by ブクログ
どの短編にも一貫して登場する、力強く独立し、常識や女らしさにとらわれず自由に生きていく女性像が印象的でした。また、様々な国の文化が登場し読み手の私も海外を旅行しているような、外国の人と親しくなって非日常の世界を味わっているようなワクワクと不思議な感覚がありました。原田マハさんの思うかっこいい女性とは、父親や夫、彼氏からは精神的にも経済的にも自立していて、しかし家族や友人に対しての愛情は大切にする、そんな人物なのかなと思います。死や病気、離婚などの「別れ」の出来事も多く登場していて生きることから逃げず、まっすぐ向き合わなくてはならないと後ろ指をさされた気分でした。私が特に好きだったお話は「月夜の