原田マハのレビュー一覧

  • 〈あの絵〉のまえで

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    ネタバレ

    原田マハ11作目。この本を片手に美術館に行きたくなった。美術館の楽しみ方がなんとなく理解できた気がする。

    ハッピーバースデー
    就職活動がうまくいかない女性が地元に戻って母と絵を見にいく。

    窓辺の小鳥たち
    カップルの話。男性が夢を追いかけて遠距離恋愛になる。

    檸檬
    憧れの先輩が自分の描いた檸檬にバツをつけた。電車で出会った少女は美術館で檸檬を絵の前でかかげた。

    豊饒 ◎
    小説家になることが夢の女性。祖母に育てられ、美術館に連れられていた。隣に越してきたおばあちゃんとの別れの日は再会の日だった。

    聖夜 ◎
    かつて病弱だった登山が好きな男性の夢は、白馬の森の絵を、家族と彼女と観に行くこと。

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    2025年01月19日
  • 生きるぼくら

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     初読作家。非常に読みやすい。全ての言葉がどストレート。変にまわりくどく無く、スッと心に染み入る。こんなにも力強い文章を投げられては、あの大谷翔平も空振り三振するに違いない。

     バッタースリーアウト。チェンジ。
     
     主人公の人生は齢24にして家に引きこもりネットでイキリ母に迷惑かけてばかりいる。ついに愛想を尽かされた人生は、ある日母に捨てられる。24歳にもなって母に「捨てられる」という感覚を持つのはあまりに幼稚だ。この歳なら普通は自立していている。しかし、学生時代にいじめられた過去を持つ人生のことを思えば、まるっと彼が悪いとも言えない。

     その幼稚な精神は米づくりを通じて、徐々に逞しくな

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    2025年10月25日
  • まぐだら屋のマリア

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    ネタバレ

    思い出したくない過去って、時間が経てば経つほど目を向けるのが怖くなるけど、みんなそれを乗り越えていて強い。最後、女将はよくマリアを許せたなと思った。マリア自身精一杯の罪を感じているのに、それが痛いほどわかっていても私なら許せないと思った。

    ハルカについてはあまり同情できない。彼女もマリアと同じで、蠱惑的だったのかな。

    シモンの母からの留守電にはちょっと泣いた。

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    2025年01月16日
  • 20 CONTACTS 消えない星々との短い接触

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    二十人の星々。
    画家や陶芸家などアートにまつわる人とのやりとりを綴った本。
    手土産のくだりがとても微笑ましくて、またナイスチョイスで楽しく読めた。
    マハさんが手土産を持ってきてくれるとしたら何を持ってきてくれるんだろうなんて妄想も膨らんでしまった。

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    2025年01月15日
  • インディペンデンス・デイ

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    様々な主人公の女性が人生のはじまり、独立をする連作短編。別の話に出てきた人物が次の話の主人公になったり。1話1話が心地よい短さで読みやすかった。

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    2025年01月15日
  • 異邦人

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    見てはいけないものを見ている、ような感覚になった。面白かった!

    人間関係が怪しいというか危ういというか、そんな感じだからかな。
    本心をぶつけあえていたら結末は変わったのだろうか。

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    2025年01月13日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    初めて読んだ原田マハさんの本 ‪^ᴗ . ᴗ^♩
    自分は娘という立場でしかなく母親になりたいという意思もないが、さまざまな母と娘の関係性があり、そこに共通した愛情や切れない縁のようなものを感じた。

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    2025年01月12日
  • 異邦人

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    東北震災で身重の主人公は東京から京都の書家宅に世話になる。そこでの美意識が身に沁みるが、いつまでもよそ者を思わされるのはこの美意識によるものだ。題はそれを表している。そして表紙の絵が三人である意味を読後に知る。

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    2025年01月05日
  • お帰り キネマの神様

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    2025年1冊目

    原作の続編かと思って購入
    読み進めてやっと映画のノベライズ版だと気づく
    私は映画→原作の順で『キネマの神様』に触れたので、原作と脚本の違いが大きいことは百も承知であったし、ノベライズ版もあーあのシーンを原田マハが書くとこうなるのかなどと考えながら読めた
    原田マハさんのまえがきと、山田洋次監督のあとがきに原作〜映画化の一連の動き・それぞれの作品を読んだ時の心情が書かれており、この文章が全てだとすら思った

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    2025年01月05日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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     旅ができない人に代わって旅をする丘えりか。
     北海道の美味しそうな物、私も堪能してみたい。

     人にとっての「ふるさと」
    これは生まれた場所だけでなく、「おかえり」と言ってくれる人がいる場所だったり、何度も訪れたい場所、懐かしい場所、恋しい場所。
     いろいろな所にふるさとを持てるのは素敵。
    そして人は、自分のやりたい事をやり遂げるのが大切。

     楽しくもあり、少し切なくもある作品でしたが、人として背中をポンと押してもらったような気持ちにもなった。

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    2025年01月04日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    ネタバレ

    原田マハさんの美しい芸術的な教養に富んだ文章は異国の物語を邦文に訳したような、それでいて邦文で書いた細やかで美しい情景描写や心理描写が唯一無二で、いつも私を特別な世界へ連れて行ってくれます。ただ、本作は舞台が日本と言うこともあり、少し感じ方が違いました。

    日本初の女性総理である凛子は美しく聡明で、ソウマグループという日本屈指の大企業という太い実家のバックボーンを持つ相馬日和を夫に持つ。その美貌は周囲の耳目を集めるのに十分すぎるほどで、それでいて本人はその評判に頓着しない。高潔で精錬な精神を胸に、愚直に政治道をまっすぐ進もうとする。

    日本初の女性総理大臣になろうとする人はここまで完璧じゃない

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    2025年01月03日
  • 異邦人

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    京都での人と人との扉が開く、開かない、わかる気がするような気もする、、。
    私は、母の視点にも立ってしまいました。

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    2025年01月03日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    ベタだなぁ。
    ベッタベタのラブストーリーで感動もので、もはやファンタジーの領域やん。

    ……と突っ込みながら、泣いてしまった。悔しい。

    自分の、人生でいちばん好きなこと、あとはそれだけをやって生きていくとしたら1つだけ、って何だろう?

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    2025年01月02日
  • 翔ぶ少女

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     この作家は他にすごく良い作品があるので、「是非おすすめ」のレベルじゃないですが結構感動的なセリフもあって良いですね。
     ただ、題名そのままって言うのもなんだか-----。

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    2025年04月03日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    遠い歴史上の人物だと思っていたアートの巨匠たちが、近くに感じられるストーリー。

    フィクションであってもそうやって生きてきたのかも、考えていたのかも、と想像すると、もっとアートが楽しめそう。

    タンギー爺さんは、ゴッホの有名な作品としか知らなかったので、こんな芸術家とアートを愛し、愛されていた人なのだと知れて面白かった。

    ジヴェルニーの庭も、モネの晩年の苦悩とは反対に、美しい庭、アトリエがありありと見えるようだった。

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    2024年12月21日
  • フーテンのマハ

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    旅先でのグルメがなんとも美味しそうで、今すぐにでもどこかに行きたい気持ちになります。海外のアートにまつわる聖地巡礼も楽しそう…。旅先でのテンションの高さが読んでいても伝わってきます。

    沖縄でカフーに出会った件が素敵です。旅と出会いっていいな〜と思えました。

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    2024年12月19日
  • FORTUNE BOOK 明日につながる120の言葉

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    あれ?これって……読み物?マハさんなので
    飛びついて購入したもののオコトバのとなりは
    書き込みページ。

    ホントにマハさんの言葉なのーーー?(笑)
    マハさんの名前だけが1人歩きしてしまったかの
    ような……複雑なキモチ

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    2024年12月16日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    日本版ヘレン・ケラーの物語
    最後の解説の「タイトルになっている奇跡の人とは、れん(ヘレンケラー役)ではなく、奇跡をもたらした人という意味で安(先生のアン・サリヴァン役)のことである」になるほどな〜と

    三重苦だったれんも勿論大変だったわけだけど、教育法が確立されていない未知の中から考えて、かつ根気よく教え続けた安こそすごいよなあ

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    2024年12月14日
  • FORTUNE BOOK 明日につながる120の言葉

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    ほんとに一言。
    日めくりカレンダーの一言的な。
    その日の占い的な。
    でも長く何度もめくることで自分のものになっていくのだろう。
    同じ言葉でも読んだ時の気持ちで受け止め方が全く変わるかもしれない。

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    2024年12月14日
  • ゴッホのあしあと

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    原田マハさんの「たゆたえども沈まず」の解説書のようなもので単体でゴッホの解説として読むと物足りないと思います。私はたゆたえども沈まずを読んだあとで読みました。
    上記著書の史実と著者がフィクションで作った部分の解説があります。
    旅のお供に最適とカバーの後ろに書いてあったのですが読んでいてなぜかたゆたえども沈まず以上に泣いてしまったので家で読んでいて良かったです笑
    著者の作品に対する想いが伝わって来ました。

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    2024年12月14日