原田マハのレビュー一覧

  • 異邦人

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    ネタバレ

    美術に造詣の深い方とあって、登場する絵画も京都の情景描写も素敵。ただ、肝心のお話が……?
    【己の美学を貫いた女性が、他の人の助けを借りながらも、しがらみを振り切って前に進んでいく話】とすれば非常に聞こえは良いんだけれども、彼女がしがらみとして捨て去った中には自分のことを少なからず考えてくれてもいた旦那もいて、自分の子で無くとも育てあげた父がいて……。
    言動が、社会の事と周り(家族)が見えて無いお嬢ちゃんって感じ。著者・原田マハが述べた【強い女性】はそこにいない。いうなれば【気骨のある甘ったれお嬢様、我が道を行く】です。

    姉妹が赤子を挟んで笑いあう最後も素敵なんだけれども、うーん。本当にそれで良いの?

    このままなら菜穂は、成長した己の娘にしっかり怒られる日が来ると思う。

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    2026年04月02日
  • モネのあしあと

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    美術作品とは時間と記憶がすべてパッケージされたアーティストからのメッセージボックス、いわば過去からの手紙のようなものです。

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    2026年04月01日
  • ゴッホのあしあと

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    大ゴッホ展をみたので、ゴッホについて知りたくなった。
    展示を見るまではゴッホって大胆でポップなイメージがあったけど、絵を見て、印象が変わった。
    試行錯誤した人、夢を諦めなかった人、自分の愛にまっすぐ向き合った人。
    本を読んでそのイメージが厚くなった。
    ゴッホは、繊細で孤独だった。
    絵を愛した。絵を描くことが彼自身の栄養になっていたのかな。
    原田マハさんの美しい文章にのったゴッホの人生を少しだけ覗き見した気分。

    まずは、たゆたえどもしずまず、を読みたい。

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    2026年03月31日
  • やっぱり食べに行こう。

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    海外での食レポや国内の食レポ
    著者が食べるのが好きで
    けっこう健啖家という事が分かった

    いつも絵画関係の力作が多いなかで
    こんな作品は初めてだったので
    逆に読むのに疲れてしまった
    特に後半のカレーのレポにはまいった
    もういいよ という気分

    でも忙しい作家生活のなかで
    食でストレス発散したりエネルギーを
    チャージしているんだと納得

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    2026年03月28日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    6編からなる短編集!
    各編にアート作品とそれが見れる美術館が出てきます。
    美術館には行けないので、全作品、ググってみてみました。
    マハさんのアート系の物語は物語だけでなく、こうやってアートの世界にも視野が広げられるのが良いですね。

    ■ハッピー・バースデー 
      ゴッホの「ドービニーの庭」(ひろしま美術館)
    就職活動でうまくいかず、広島に戻った時に思い出したドービニーの庭
    母親の愛は偉大です!

    ■窓辺の小鳥たち
      ピカソの「鳥籠」(大原美術館)
    長く同棲をしていた二人。正直、この男はしょうもないって思いましたが、そんな二人に新たな旅立ち。

    おれらは、かごの中にいるわけじゃない。自由に飛んでいけるんだ

    いいね!

    ■檸檬
      セザンヌの「砂糖壺、梨とテーブルクロス」(ポーラ美術館)
    大好きだった先輩の闇。そこで絵をやめた主人公が再び絵を描くことに。

    ■豊饒
      クリムトの「オイゲニア・プリマフェージの肖像」(豊田市美術館)
    亡き祖母の「あきらめるな」のメッセージのもと、作家になることを目指していた亜衣。隣に越してたおばあさんとの出会いが彼女の生活を変えていきます。
    おばあさんの正体がちょっと面白かった。この捻りは好き(笑)

    この物語は6編の中で一番好きです。

    ■聖夜
      東山魁夷の「白馬の森」(長野県立美術館・東山魁夷館)
    10年前に雪山で失った息子を想う夫婦の物語
    当時の婚約者からの手紙、そして絵を通して暖かい気持ちになります。

    ■さざなみ
      モネの「睡蓮」(地中美術館)
    退院前日のベッドでみたテレビ番組。そこで紹介された睡蓮を見に直島へ
    モネからパワーをもらい、新たな一歩へ

    いずれの物語も、マハさんの物語でたびたび出てくる「アートのパワー」を感じさせる物語でした。

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    2026年03月28日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    MoMAのキュレーターである日本人女性の視点から描いた現代パートと、ピカソの恋人で共に第二次世界大戦を経験したドラ・マールの視点から描いたパートで構成されている。
    文章自体は読みやすいが、それぞれのパートの中身が、こういうことがあった、経緯はこういうことだった…という構成が繰り返し使われており、また過去に戻るのかよ…という読み物としての飽きはあった。あとは原田マハってこんなにポエミーだっけ…と思ったりした。

    全体として、「ゲルニカ」という作品やアートが持つパワーやメッセージ、アートの役割といったところを教えてくれる作品ではあるが、現代社会においても変わらない部分はありつつ、与える影響の大きさやメッセージの伝わり方は変化しているのだろうなと思う。
    インターネットで自分の好きなものを好きなだけ見れる時代、多種多様な考え方が否定されにくい時代に、アートに自分から触れに行ったり、戦争という心に負担を与えるものにどれだけの人がエネルギーを使って向き合えるのか、疑問に思う。

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    2026年03月24日
  • ジヴェルニーの食卓

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    各アーティストにまつわるお話があって、実話に基づくところもありアーティストの生活の部分が知れて面白かった。
    特にモネのお話はお気に入り。
    東京出張の際モネ展にも行って絵画が違った視点で見れたのも有意義な時間だった。

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    2026年03月24日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    MoMAのキュレーター八神瑤子とピカソの恋人で写真家のドラ・マールの2つの視点で物語が進み、時代は違えどアートの力で戦争そのものと闘う2人に、この先いつ起こってもおかしくない戦争との向き合い方について考えさせられた。フィクションとノンフィクションの境界線が絶妙だった。

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    2026年03月24日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    どの短編もハズレはなく、おもしろかったです。「砂に埋もれたル・コルビュジエ」独身の女性が認知症の父の世話をする中で、かつての自分の夢を思い出していく。きっと彼女は父の夢でもあった建築への道を歩き出すのだろう。がんばろう。そう思いました。「時田風音の受難」賞金欲しさに応募した小説が賞をとってしまった風音は、次の作品を作るべく奮闘する。風音の素直な気持ちと、歪んだ考え方。生々しくも、ところどころ笑わせてきて、おもしろかったです。「校閲ガール」校閲の仕事をする主人公。本編も読んでみたいと思いました。

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    2026年03月23日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    最近アンソロジーを読むこと多いけど、私にはやはりもう少し踏み込んだ作品の方が面白さがわかるのかもと思った。
    どれもなんだろう、とくに刺さることもなく。

    唯一校閲ガールの主人公の毒舌が好きかな。

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    2026年03月22日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    ネタバレ

    読んでいる間に高市総理が誕生し、女性総理が現実のものに。
    本当に予言の書になっていてびっくり。

    おもしろかったけど個人的には盛り上がりに欠け、なかなか読み進められなかった。
    残り1/4ぐらいでやっとおもしろさを感じた。
    凛子と日和くんはどんな子育てをしていくのかな。少し続きを読んでみたい。

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    2026年03月21日
  • 風のマジム

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    実在のモデルがいて、その人との約束から生まれたラム酒作りのお話。
    題材に惹かれたし、評価も高い。
    実際、とてもよい話で爽やかで読みやすい。
    だけども今回は、かえってそこに物足りなさを感じてしまった。
    展開早過ぎないか、とか。
    もっと苦労あったでしょ、とか。
    横やり入れるような事ばっかり考えてしまって。

    原田マハさんすきなのに、鮮やかすぎて逆についていけなかった自分に、ちょっと引いてもいます。

    このお話は、じっくり長編で読みたいと思いました。



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    2026年03月20日
  • 黒い絵

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    面白かったが、少し抽象的すぎるように感じた。そういう技法なのかもしれないが、これまで読んできた原田マハと読み味がだいぶ違った。

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    2026年03月16日
  • ジヴェルニーの食卓

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    アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ。4名の巨匠を側にいた女性の視点で描いたアートフィクション。

    本当にあった話のようなリアリティさがあるけれど、あくまでフィクション。

    それでも、こんなことが本当にあったかも…と想像しながら読んでいると、巨匠たちが身近になったように感じてしまう。

    巨匠たちの作品を鑑賞しに行きたくなった1冊だった。

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    2026年03月16日
  • ゴッホのあしあと

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    「たゆたえども沈まず」読まないで先にこちらを読んでしまったのですが、おかげさまで気になってそちらも購入しました。
    ゴッホ大好きなマハさんの執念も垣間見えて面白かった。私もゴッホは狂人ではなく、誠実に絵と向き合っているからこその精神的な浮き沈みでそうなってしまったのだろうと感じていましたから、赤べこのように頷きながら読んでしまいました。

    今年は夜のカフェテラスが東京にも来るとのことで大変楽しみにしています。にしても、マハ先生パリに家持ちなの凄すぎます...

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    2026年03月16日
  • モネのあしあと

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    モネの作品を見ると、心が気持ちよく、穏やかになると感じていたけれど、彼の価値観そのものが絵に投影されているのではと知り、モネについてもっと知りたいと思いました。
    地中美術館のモネを見た時の衝撃を思い出し、また、モネの意図的な空間構成を参照して作られていたことに感動を覚えました。
    オランジュリー美術館に行ってみたい。

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    2026年03月10日
  • モネのあしあと

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    モネは刻一刻と変わっていく風景を大切にしたから、睡蓮の絵を何枚も描いているのだと思った。(それまではなぜ何枚も描いているのか、疑問に思っていた。)確かにハンコを押したような日々を送っていても、昨日と今日の空の表情は違うわけで。マンネリ化を感じたら、ひとまずぼんやりと空を眺めてみるのも良いなと思いました。
    いつかジヴェルニーに足を運んでモネがアリスたちと共に暮らしていた日々を覗いてみたい。そしてオランジュリー美術館の楕円の部屋もいつか訪れてみたい。お金貯めなきゃ!

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    2026年03月08日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    デトロイト美術館が、デトロイト市の財政破綻の煽りを受けて所蔵品の処分を迫られる。セザンヌをはじめ、ピカソ、マティス、モネなどの名作コレクションを所蔵するデトロイト美術館。市民の生活も美術館も守りたい。それを救ったのは1人の市民のアートへの情熱だった。実話を元にした物語。四章からなる短編物語。流石の原田マハさん!

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    2026年03月08日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    ヘレンケラーの舞台替え、だけではない、原田マハさんの物語りの力、素晴らしかった。
    弘前の桜、楽しみです。ご当地のじょんがら節も聞きたいなぁ。

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    2026年03月06日
  • モネのあしあと

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    自分がモネの作品を初めて観たのはいつだったろうか。その時の衝撃や感動は最早忘れているが、原田マハさんのように今もなお鮮明に覚えていることは凄いなと思う。

    実際の作品を観るとともに話が深くなっていくのも楽しく読ませてもらった一冊である。

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    2026年03月02日