原田マハのレビュー一覧

  • 永遠をさがしに

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    ネタバレ

    「満員電車で嗚咽するほど泣いたことはありますか?」
    裏表紙のコメントが気になり、読んでみたいけど満員電車で嗚咽は嫌だな…と葛藤。
    この数年心がカサカサの空っぽだと感じていたので、少しは心を動かされてみたいなと思い、嗚咽を警戒しつつもほんのちょっと期待しながら読み始めた。

    結果的に満員電車で嗚咽は回避した。
    私がチェロの奏者だったら、何かしらその世界のトップにいる人だったら、登場人物の苦悩をもっと深く理解できたのだろうか。
    音楽を、人を、深く愛して奏でることの喜びについて描くために用意された登場人物とそのエピソードという感じ方をしてしまい、自分の冷たさを再確認した。
    ただ、音楽をかじったものとして、音の表現や、"永遠"の意味を反芻しながら読むのはとても楽しかったしとてもいい時間だった。

    和音の文斗に対する恋愛感情の必要性がわからなかったし、今の私にはこの物語を深く感動できる器がなかったみたい。
    またいつか読んでみたら、今度は嗚咽するほど泣いてしまうかもしれない。

    チェロの音はもともと好きだなと思っていたので、近いうちにチェロの演奏を聴いておきたいと思う。
    まずはカザルスを聴いてみよう。
    その後なら私の器は大きくなっているだろうか。

    他の人の感想に"読み終わった後にカロリーが少なく心地よい"と書かれていた。
    確かに読書のカロリー消費は少なかった気がする。
    とても気に入った表現だった。

    0
    2026年06月19日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    マハさんらしい、アートとの出会いによって心を動かされる人々のお話だった。
    あとがきにもあったように、美術館に行きたくなる。
    そして、自分のアートの知識をもっと広げたくなる。
    知的好奇心が湧いてくる小説だった。

    0
    2026年06月19日
  • 永遠をさがしに

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    音楽一家の、家族の思いのお話。
    父と娘。母と娘。新たな母?と娘。それぞれちゃんと思い合ってるのは良かった。

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    2026年06月17日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    3.2

    ピカソ、ドラ、ゲルニカについて知れる小説ではあったが凄く面白い、読み進むではなかった。

    また、美術についてあまり知らない事が多いので、事実とフィクションが混ざっておりどこまでが本当の話なのかが分からずモヤモヤした。

    パルド・イグナシオ、ルース・ロックフェラーがモデルとなる方が居たのかフィクションなのかも調べても分からずこれも嫌だった。

    ヨーロッパがいかにドイツ(ヒトラー)を恐れていたか、物凄い勢いでヨーロッパを征圧したかの雰囲気は伝わりこの時代のヨーロッパを知りたくなった。

    0
    2026年06月16日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    登場人物たちの、感情や環境に所々自分が重なって、胸がキュッとなった。私と年頃が近かったり、もう少ししたら近づくような女性が主人公であることが多かったからかな。私はそのとき、どんな風に思うんだろうなぁ。

    0
    2026年06月15日
  • 夏を喪くす

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    どの短編も重い
    けれど、人の人生とはどこが重く、重くなる選択をしている節目があるのかなと。
    私も一女性として、共感するところはあったかな

    0
    2026年06月14日
  • モネのあしあと

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    ジヴェルニーの食卓やたゆたえども沈まずを読んであらかじめ頭に入っていたことのおさらいと+α。
    平たく言えば,印象派とモネの概要。
    もっとモネについて深く知りたかったので少し残念。
    モネの足あとを辿る旅がしたくなる本。

    0
    2026年06月12日
  • 旅屋おかえり

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    とっても楽しめた本でした。
    この本を読むことが楽しかったです。


    おかえり、おかえり、おかえり?、??、

    んー?

    名前かい!って、

    突っ込んだのは、私だけぢゃぁ~無い気がします。

    0
    2026年06月12日
  • 永遠をさがしに

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    ネタバレ

    親に強制的にやらされた習い事って本人とって辛いものではあるが、長くなればなるほど生活の一部となり、かけがいのないものになっている。それは多分一度挫折したとしても経験や出来た時の達成感は消えないからだと思う。

    和音もやりたくない思いも少なからずあったのかもしれないけど、それ以上に家族との関係性がギクシャクしていたのが嫌だったのかも。

    結局家族でさえ何を考えているのかはわからなくて、どんな形でもいいから想いを伝えてあげればまた違う世界線で和音は生活していたかもしれない。

    0
    2026年06月11日
  • 独立記念日

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    転職を決意してのタイミングで読めてよかった。
    この選択は間違ってなかったと勇気をもらえた一冊。

    主人公の年齢・ライフステージは様々だが、両手に塞がったものを手放すのに年齢は関係ないと言われている気がした。
    両手を自由にしない時新しいものも掴めないのだ。

    0
    2026年06月08日
  • リボルバー

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    解説にも書いてあったとおり、「作り話にもほどがある」という気持ちもありつつ、作り話ができるのが小説のいいところというのも賛同する。
    ゴッホとゴーギャンの関係性やゴッホの死への新解釈は物語としておもしろかった。

    0
    2026年06月07日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    ありえないんだけど、この出会いはよく想像できたと思う。日本に帰るところまで、信長に報告するシーンも欲しかったです。

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    2026年06月06日
  • 独立記念日

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    さまざまな環境でその呪縛から自由になるために奮闘する人たちを描いたオムニバス。それぞれの短編は、どこかで緩やかに繋がっていて、最後にはほんのりと繋がっていくテクニカルな作品。良いとは思うのだけれど、僕にはそのテクニカルなところで、いまいち入り込めなかった。

    0
    2026年06月06日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    ⚫︎最後の伝言
    母はしっかりもので明るくて、
    周りに愛されていた太陽のような人。
    父は容姿だけがとりえの、ろくでなし。
    仕事もせず浮気性で、放浪癖があり、
    母が危篤のときも、病室には来なかった。父曰く
    母から電話で、化粧してない顔は見せたくないから
    病室には来るな!と言われたかららしい。
    出棺の直前、ようやく現れた父は情けない姿で
    おいおい泣いたのだった。

    誰よりも母を必要として愛していた、
    ろくでなしであることも許せるくらい
    母を逞しく居させてくれたのが父だった。
    父親らしい振る舞いを、母は別に
    求めていなかったのじゃないかな?
    強制することで父の何かが壊れてしまうなら、
    ろくでなしであることを承知で、
    それでも一緒にいたんだろう。

    振り返ると、父は周りみんなの憧れで、娘二人も
    誇らしく思っていた思い出がたくさんあった。
    良い父親でも、夫でもなかったんだろうけど、
    母と娘二人にとって良い男であり続けた。
    最後は三人並んで母を見送れて良かった。

    ⚫︎月夜のアボカド
    仕事で行ったロサンゼルスで知り合ったアマンダ、
    その友人のエスターは79歳、うんと年上の友人。
    エスターが作るメキシコ料理はとても美味しい。
    庭で採れる自家製アボカドが、
    美味しさの秘訣らしい。

    日本へ帰るたび、走り書きの英語のレシピを
    恋人の朋生に渡して作ってもらった。
    独立宣言した仕事が軌道に乗るまで、
    エスターのもとへは行かないと決めたマナミは、
    朋生のメキシコ料理に何度も励まされた。

    あるときエスターは、5年前に亡くなった
    2番目の夫、アンディの物語を話してくれた。
    最初の夫は働かず酒癖が悪く、暴力を振るわれたが
    美容師として家計を支えながらの子育てに、
    両親の面倒まで、歯をくいしばって生きていた。
    たまたまバーで隣に座ったのが、アンディだった。
    エスターを運命の人だと、言ってくれた。

    知り合ってから20年、子どもたちの後押しもあり
    エスターは60歳でようやくアンディと結ばれた。
    明るく笑うような月を見て、
    「ダーリンが、こっちを見てるみたい」
    夫は色白でまんまるの顔だったのよ、
    と言っていたけど、エスターの心も明るくまるく
    してくれる人だったんだろうなあ、とほっこりした。
    結婚生活は4年と短かったけど、そのときの思い出が
    今もエスターの人生を支えている。

    ⚫︎無用の人
    父は地味な振る舞いのせいか、昇進もせずに
    安月給のまま。あげく一方的に解雇された。
    母はパートで、一生懸命家計を支えた。
    そんな現状に対して何の不平も言わない夫に、
    気が弱い、一緒にいてもつまらない、と不満げ。

    でも、読んでいて、正直なんでこんなに
    無用の人とか、母親に疎まれているのか?
    そこがあんまり共感できなかった。娘の職場にきて、
    「こんな美しい絵に囲まれて働けるなら、きっと
    いま、幸せなんだよな?」と気にかけてくれた
    その最期の会話が切ない。もっと、
    この人の良い一面を見てくれる人が、
    周りにいたら良かったのに。

    亡くなった父から、誕生日の贈り物として
    鍵が送られてきた。父が独身時代を
    過ごしたらしいその封筒の住所へ行ってみる。
    きれいな桜並木をみて、実は、父は密やかに
    美しいものを愛でる心を持った人だったのでは、
    と思う。
    部屋の中央には、岡倉天心『茶の本』のみ。
    窓を開けると満開の桜。父は毎日、
    この立派な絵を見て過ごしていたのか。
    とっても豪華な贈り物だ。

    ⚫︎緑陰のマナ
    旧約聖書に登場するマナ。飢えに苦しむ人々のために
    モーセが祈り、神が天から降らせた奇跡の食物。
    母の手作りの梅干しを、
    あなたにとってのマナのようなものなのね、
    とエミネは言ってくれた。
    エミネもかつて、母を真似て作り続けた
    シガラボレイ(トルコの春巻き)を父に「マナ」と
    言ってもらえたことが心の支えになっているようだ。
    父と妹と囲んだ最後の食卓でやっと、
    母が亡くなって以来バラバラだった家族を
    繋いでくれた。

    ⚫︎波打ち際のふたり
    東京で仕事をしている私だが、姫路の実家で暮らす
    母が認知症に。女二人旅の相棒、ナガラも
    母が倒れるまでめったに帰らなかった。
    母子二人の時間を、いま取り返しつつあるようだ。
    仕事、仲間、旅、人生で大事にしたいこと多すぎる。
    私は久しぶりの二人旅の夜、姫路に帰ろうと決める。

    でももし、
    仕事のために東京に残ることを選んだとしても
    間違いじゃないと思う。どれを選んでも
    後悔する部分はやっぱり出てくるだろうけど、
    それでも投げやりにならずに、せめて
    たくさん考えて出した答えを生きようと思う。

    ⚫︎皿の上の孤独
    かつてのビジネスパートナー青柳くんは、緑内障を患い
    目がどんどん見えなくなっていく。
    私は乳房にがんが見つかったとき、
    夫とも恋人とも別れ、独りで手術に臨んだのだった。
    お互いどうにか生き延びている。

    「人は、孤独になれる空間を必要としている」
    このバラガンの言葉をあらわすように、部屋には
    やわらかく包み込むような孤独の匂いがする。
    小さな朝食室に飾られているお皿には
    「Soledad」(孤独)の文字。自身がデザインしたもの。
    結婚もあえてしなかったのかな?

    私はルイス・バラガン邸のリビングで目を閉じる。
    バラガンが切り取った神秘的な空間の雰囲気は、
    見えなくても、感じることができる気がした。
    家のところどころに
    外の風景を切り取るように配置されているらしい窓は、
    毎日少しずつ変わる風景画が楽しめそうで
    素敵だなあと思った。

    ——
    誰でも誰かの大切な人であること、
    その人にとっての大切な人の想い方には
    色んな形があること、
    知らない人も苦手な人も
    誰かにとっての大切な人であること
    を、教えてもらった。

    0
    2026年06月06日
  • 独立記念日

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    独立記念日。独立って何?
    自分が自立したと思ったらそれは独立?
    他人にどうこう言われるものではないよね。自分の考えようなんだから。

    0
    2026年06月04日
  • 風のマジム

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    優しい栄養ドリンクみたいな本
    もう内容とかどうでも良くて、原田マハの文章を読むことで心にゆとりを生もうとしている

    0
    2026年05月31日
  • インディペンデンス・デイ

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    ネタバレ

    ChatGPTにおすすめされたから読んだ。
    期待してたよりも微妙だったな。
    まあ、ほぼみんないいお話だったんだけど。
    所々胸糞悪くて。
    特に暴力娘とお母さんのお話とか胸糞悪かった。このお母さんの旦那が2個目のお話の不動産の女性の婚約相手と同じ目に遭えば良かったのにと思った。
    あと話が多すぎて長く感じた笑

    0
    2026年05月31日
  • 永遠をさがしに

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    ネタバレ

    前半は高校生の友情物語?それに若くてエネルギーに満ちた継母?で、前に進めないでいる主人公を引っ張っていってめでたしめでたし??
    なんて勝手に想像して浅くて既視感たっぷりなストーリーかなと期待していなかった
    後半はかなり心情的描写も多く物語もスムーズに進む。どこかに引っかかるとしたらここら辺かななんて意地悪く思いながら…
    年齢世代的なギャップなのかあまり入り込めなかった。完全に先が読めてしまう展開に少しがっかりした

    0
    2026年05月27日
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく(新潮文庫)

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    対談集。雑誌の連載らしく数ページにまとまっているのでトピックは限られるけれどダラダラすることもなく。一気に読むのではなく一編読むたびに少しずつその人について調べながら読むのが楽しかった。石内都さんとの対談が読めたのは良かったな。

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    2026年05月26日
  • 翔ぶ少女

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    なんだか不思議なお話。原田マハさんの中では、ちょっと変わった印象。東日本大震災があったので、少し遠い前の話と思ってしまいがちですが、神戸の震災が残した爪痕の大きさを改めて実感。

    0
    2026年05月26日