原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本が舞台の美術をめぐる原田マハ作品。
忖度抜きの評価を下すなら期待は超えてこなかった。東京に根を張ってきた菜穂が大震災による原発問題を機に京都に居候することから始まる展開。
京都特有の縁故を重んじ、独特の街並みや文化、価値観に対して夫である一輝と菜穂の感じ方に徐々にギャップが生まれる構図。
小さな問題がいくつか起こり、最終的に大きな問題に直面するというストーリーは小説としては王道の展開なのだが、睡蓮売却とか倒産の危機がご都合主義のパンチ力が個人的に弱く感じてしまった。
あと、京都を意識したであろう落ち着きのある文体が逆にあまり盛り上がれなかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一輝と菜穂の視点が入れ替わり、そのせいか同じ内容が何度も繰り返されそこは飽きた(←元々連載らしいが、マハさんの小説でここまで最後にどんでん返しもめずらしく、後半に向かって楽しく読めた。
最初は菜穂がわがままで一輝が可哀想に思えていたが、菜穂が一番色んなことに耐えてきて、段々応援する気持ちになる。
京都の伝統がたくさん見られる。
たかむら画廊の息子一輝と、その妻有吉美術館の娘菜穂。東北震災で放射能から逃れる為東京から京都へ妊婦の菜穂だけ移り住む。
菜穂は京都で書家の鷹野せんに世話になり、その生徒瀬戸夫婦に出会う。画家の志村照山の弟子、白根樹(しろねたつる)の作品に魅入られ、祇園祭の屏風祭で瀬 -
Posted by ブクログ
ある人にとってはなんでもないような絵が、他の人にとって数億円の価値があるといわれる世界。そんな芸術界隈のお話です。
本書は京都を舞台に、美にとりつかれた人の様子を描いていますが、エスカレートしていくさまは、ある意味ホラーとして読めて面白かったです。
タイトルのいりびと※は
〈京都以外で生まれて、京都にやってきた人〉
という意味だそうで、われわれからすれば外国人という感覚なのでしょうか。
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そういえば京都の人が、先の「大戦」といえば「応仁の乱」という冗談のようなエピソードも聞いたことがありますので、この言葉が使われていたといわれてもむべなるかな、と思いました。