原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原田マハさんの政界を舞台にした小説という観点では、『政治×スピーチライター』の掛け合わせがとてもユニークで興味深かったこともあり、『本日は、お日柄もよく』のほうが個人的には気に入っています。
映画では総理の夫(相馬日和)役を田中圭さんが演じられているようですが、それを知ってからというものの、小説の相馬日和の行動やセリフが事あるごとに田中圭さんを彷彿させ、演技をイメージしながら楽しく読ませていただきました。配役がピッタリだと思います!
さいごに、『本日は、お日柄もよく』に登場する伝説のスピーチライター・久遠久美さんがこちらの相馬総理のスピーチ原稿も書かれていて、相変わらず素晴らしいお仕事をな -
Posted by ブクログ
原田マハさんのアートものといえば、“美術“というイメージですが、本書は音楽が題材となっております。
ただ、こちらはアートものというより、ハートフルものって感じでした。
世界的な指揮者の父とチェリストの母の元で育った梶ヶ谷和音。
やがて両親は離婚し、母は家を出て行ってしまった為、現在は父と高校生の和音の二人暮らしという状況です。
ある時、父が渡米することになり、和音は一人日本に残る事を選択しますが、そんな梶ヶ谷家に真弓という型破りな“新しい母”が現れて・・。
チェリストの母からチェロの手ほどきを受けていたものの、チェロを挫折してしまった和音と、自身もチェリストでしたが“とある事情”で引退し、