原田マハのレビュー一覧

  • あなたは、誰かの大切な人

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    タイトルを見るとほんわかハートフルな物語と思いきや、40台の独身女性を主人公に、しっかりとしたストーリー構成の読みごたえのある作品である。原田マハ先生は本当に引き出しの多い作家だなと改めて思う。ストーリーにはミステリーとまで難しい話ではないが、ちょっとした謎も含まれ、それが読書をなかなか止まれなくしているが、安心なことに短編6話なので、寝る前の楽しみになる。他の原田先生の作品を読みたい。

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    2026年08月20日
  • ロマンシエ

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    ネタバレ

    議員の息子である美智之介の恋愛対象は男の子で,心は乙女。親を説き伏せて入った美大の同級生高橋くんにゾッコン!
    卒業後の進路が決まらず,親は40前の女性との縁談を考えている(将来の総理大臣の娘)
    ぜーったい、いやだーーー
    そんな時、作品が受賞してパリに留学できることになった!!コレまた親を説き伏せ留学する。卒業したら帰ってくることを条件にされたが、そんなもんはどうにかなる!
    だが、美大に留学と思ったら、美術サロンだった。2年で帰らねば?!その間に何度か美大の受験をするが失敗。帰国して、うーーーんと年上のオンナと結婚?!
    バイト先の常連のお客さんで目立つ女性がいた。ハルさん。いつもノーパソを凄い勢いでタイピングしてた。その連れはムギさん。

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    2026年08月20日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    政治について詳しくなくてもすごく楽しんで読めた。国民と政治、その関係図も分かりやすくてちゃんと選挙に行こうと思った。
    『本日は、お日柄もよく』と地続きで、久遠久美の名前とスピーチが出てきたらその度に嬉しくなった。
    登場人物全員、おい!ってなるしよくやった!ってなる。よくに日和のお母様。実業家としての確かな目もあるし、どんなに立場のある人にもズバッと言う姿がかっこいい。このお母様も原久郎も結局はどうすれば日本がいい方向に進むかを真摯に考えていて、こう言う人たちが現実の日本にもいてほしいなと思った。
    日和が凛子の仕事に干渉しすぎないところも素敵。家族としてしか支えられない部分があると思う。その支えと違いへのリスペクトが夫婦としてとても素敵だった。
    中盤以降から加速する面白さ。女性や若者の働き方、活躍の仕方、理想論ではあるだろうけどこう言う社会になったらいいながつまっていて明るい気持ちになった。

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    2026年08月18日
  • ゴッホのあしあと

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    中をしっかり確認しないで買った結果
    エッセイだった……

    このタイプのエッセイは絵を知っていないと
    読みにくいかと思いきや
    そんなことはなく
    とっても楽しく興味深く読んだ

    ゴッホ兄弟の絆
    ゴッホがたどった生きた証
    みたいなものを
    本を通じて少しだけだけど
    感じられた気がした

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    2026年08月17日
  • リボルバー

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    「たゆたえども沈まず」に胸を打たれたので、同じくゴッホが登場するこちらも必ず読もう、と前々から思っていた作品。
    歴史上の出来事は明確な証拠がないと「歴史」として残すことはできない。けれど物語ならどんな歴史の解釈も可能であり、その解釈を否定できる「証拠」もまた残っていないことがロマンだと言える。
    本書を読んでゴーギャンの作品にも興味を持った。

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    2026年08月16日
  • 黒い絵

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    短編集で、最後二つが好きだな〜と思ってたら最後二つだけはデビューして15年経ってから書いたものらしい。文章の上達って表現とかじゃなくて直感的にいいなって思わせる力の向上のことなんだなって思った。私が文章を綴ることについて明るくないからか、あまり技巧とか技術の点での違いはわからなかった。
    自分は特に後ろから2番目「オフィーリア」が好きだった。絵画目線の物語が斬新でおもろかった。
    あと原田マハさんの美術への造詣が深さに驚いた。西洋画だけじゃなくて日本美術についても物語が作られていて原田マハさんの専攻が何か知りたくなった。
    あと、女性じゃないと書けない気がすると思った描写がちらほらあった。

    でも大仏の中指にエロティシズムを感じたことはなかったなあ〜、レベル高い。

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    2026年08月15日
  • サロメ

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    ネタバレ

    サロメはヨカナーン本人が何を望んでいるかより、自分が欲するヨカナーンを手に入れようとする。
    メイベルも「オーブリーのため」と思いながら、次第にオーブリー本人が何を望んでいるかより、自分が望むオーブリーでいてほしいという方向へ行ってしまう。
    メイベルはサロメであり、弟のためにオスカーワイルドの首を刎ねるヘロデでもある。
    最初はパッとしない人物だなと思ったが、この本の主人公はまさしくメイベルだった。

    綺麗にまとまってはいるものの、そこまで惹きつけられるものがあったわけではなく、⭐️3
    でもビアズリーの絵は見たくなった。

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    2026年08月15日
  • モダン

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    アンドリュー ワイエス展を楽しむために読んでおこうと手にした作品だったが、それ以上の価値!ニューヨークの9・11 と東北の3・11が時代背景のベースにあり、美術館に関わり支える側の人々の視点で描かれている。ニューヨーク近代美術館MoMAでのモダンアート。初代館長のアルフレッドが「知らないところで役に立っていて、それで美しい。そういうものを『アート』と呼ぶ」というのに同意。私が思っている数学と音楽と絵は同様に美しいというのに繋がっているなと。この作品には、楽園のカンヴァスにも登場するティムも出てきたりして大原美術館を思い出し、また、ピカソのゲルニカについて書かれていたりと、夏のこの時期に反戦に思いを馳せるにふさわしく。また、大塚美術館へも行く予定だから、ゲルニカは心してみようっと。客観的に見て星3だが、主観的に見ると星4にしたいくらい笑

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    2026年08月14日
  • さいはての彼女

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    情緒や心象表現に重きをおいている小説というよりは、状況説明や会話での感情の明言によってことを運んでいくタイプの小説です。

    良く言えばメディアミックスをしやすい小説。
    悪く言えば小説で読む意味があまりない小説。

    人物の持つ感情の振れ幅が「喜び」や「悲しみ」以上の意味を持つことはなく、「嬉しい」という感情を「嬉しい」と言葉そのままに表現する作者に対して、「脚本家みたいだな」という感想を抱いた。

    例えば人が死ぬというギミックを使えば感情表現をしなくとも悲しい場面に出来ると信じているような、そういった浅はかさが文章の中に散りばめられていた。

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    2026年08月14日
  • たゆたえども沈まず

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    半分ほど読んでも興味がわかずこのまま読むのを続けるべきか悩んだ。友人からのおすすめだったこともあり読み続けることに。4分の3過ぎたころ、え!意外に面白くなってきた、後半では涙流してしまう場面も。
    ゴッホの絵をみてみようと思う。読書によって他の分野に興味を持つっていいですね。途中で読むのをやめなくてよかった。
    人それぞれ好みの本が違うこともわかった。

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    2026年08月13日
  • 夏を喪くす

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    ネタバレ

    ちょっと重い話でした。
    どのストーリーも読んでいて苦しくなるし、どんな風に生きてもきっと覚悟を決めないといけない瞬間があるんだなと思った。人とは、出会うべき時に出会うし、別れるべき時に別れると信じている。そこに生まれる後悔も人生の通り道だと信じたい。

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    2026年08月12日
  • ゴッホのあしあと

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    『ひまわり』の強烈な黄色は、孤独そのものというより、
    孤独な人間が必死に作ろうとした「孤独ではない世界」なのかも。

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    2026年08月12日
  • スイート・ホーム

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    ネタバレ

    どの話も甘くて幸せな雰囲気が漂っている。
    ケーキ屋さんのスイーツが食べたくなる。


    ただ、普段からイヤミスなど人間の隠したい部分が全面に出てる作品が好みの私には登場人物がみんな善人すぎて、どこか夢物語感が否めなかった。ごめんなさい。

    そんな中でもお気に入りは『希望のギフト』。いっこおばちゃんが怪我によって諦めモードになるところの描写は少し共感できた。
    私自身も心労が重なってセルフネグレクト気味だった時に、姉の結婚報告を受けて、式への参列を目標に少しずつ心のリハビリをした事を思い出した。自分のためには頑張れないけど、他の誰かの幸せのためなら頑張れることもあるんだと思った。

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    2026年08月11日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    上巻を読んでから1年2ヶ月経ってようやく読み切りました..長かったーー。
    謎大き俵屋宗達が天正遣欧使節と一緒に海を渡り、カラヴァッジョと出会っていたらという話。思いもつかない設定なのに、なんだかこの2人の少年が心を通わせる理由が腹に落ちる気がする、さすがの原田マハさんだなと思いました。

    読み切るのに時間がかかったのは、キリスト教徒の少年たちの航海日誌パートが長く、時代小説とまではいかないにせよ話し言葉などが慣れなかったです

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    2026年08月09日
  • 風のマジム

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    主人公まじむが風のお酒、沖縄産のラム酒をつくるおはなし。派遣社員の立場から社内コンクールに応募して見事企画を通して夢を実現する実話に基づいたサクセスストーリー。物語全体を通してあったかーい雰囲気。はらはらドキドキする話ではないけど、じんわり心が温まる感じ。

    2025年に沙莉ちゃんを主演として映画化されている。まじむは真心。。。

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    2026年08月09日
  • リボルバー

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     過去の出来事を自由な範囲で解釈して、幸不幸やそのものの価値を決められるのは、現在を生きている人間の特権だよなと。悪い意味でも、良い意味でも。

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    2026年08月08日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    売れないタレント丘えりかは依頼人の代わりに旅をする代理人。
    成功するまで故郷の礼文島には帰らないと誓い、今に至る。
    そんなえりかの元に依頼が入る。
    それは帰らないと誓った北海道への旅、古澤めぐみが北海道に残した姉、そして、恋人であった純也の母の近況の確認。
    そして、別れであろう純也が約束の場所で今も待っているか?
    読んでいくうちにストーリーが見えてしまう。そこが星3の評価だ。

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    2026年08月07日
  • 生きるぼくら

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    ネタバレ

    『本日は、お日柄もよく』が良かったので読んでみた。最後、年賀状の件で感動した。他にも人のつながりとかあたたかさがいいなぁと思いつつ、話が綺麗に進みすぎているように感じて終始違和感があった。でも米づくりについて知ることができて良かった。

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    2026年08月04日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    自分を大切にしてくれて人がいなくなって、初めて自分がそのことに気づくことがあったり、日頃から自分と仲良くしてくれている人達がどれだけ貴重かを考えさせられる短編物語。芸術作品と関連して描かれているため、心にジンとくるとともに、芸術にも興味を持った。

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    2026年08月04日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    芸術のお勉強として、最適。
    セザンヌ、モネのストーリーよかった。

    セザンヌがキュビズムの起点となっていて、モネの睡蓮も自宅の庭で日本から輸入していた。

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    2026年08月03日