ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
範子―偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こす。陽菜子―意識不明の夫の口座に毎月お金を振りこみ続けていた人物と対面。咲子―不倫と新たな恋。病気を告知され自分の願いがわかる。麻理子―行方不明の親友と暮らしていたNYのアパートを、7年ぶりに訪れて。―その瞬間、4人の女性は何を決意したのか? 『楽園のカンヴァス』で2012年文芸界の話題をさらった新星が揺れ動く女性たちの心情を描いた傑作。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
中、短編の4篇・・・どれもどれも・・・ 最後のほうは(2編)昔々洋画ばかり映画館で見ていたころの‥スクリーンを見ているようでした。この作家さんはきっと私がさらに好きになっていきます。
マルタ島旅行中に読んだ。ひとり海外旅にぴったりの本だった。バリバリ働いて、お金、パートナー等手にした女性がふと岐路に立って人生を振り返る。短編ほどではない中篇がいいなーと思った。
2023.8 9月に読み終えたのだけど、感想を書くのを忘れていた。泣いてしまうので途中まで読んでから暫くの間眠らせていたけど、夏が終わるまでに読み終えたかったので良かった。今の年齢に合う本だった。泣きながら読んだ。
不倫する側の気持ちは分からないのだが、まあ実際生きてるといろいろ見たり聞いたり関わったりするので、生々しさを覚えながら拝読。弘法に筆の誤りがあっても、原田マハさんには外れなし。全編好きだったが、特に始めと終わりの編がお気に入り。
原田マハ、続けて読んだ。たくさんの経験を経て、40代で作家になったらしい。読み応えがある。「ごめん」は悲しい物語だけど、おりょうさんが素敵な人でよかった。
★★★★☆四編収められています。天国の蠅、ごめん、夏を喪(な)くす、最後の晩餐。これまで読んできた作品とちょっと雰囲気の違う感じで大人の女性が主人公の内容でした。その中でもちょっと切なくなる「ごめん」が特に印象に残りました。
「夏を喪くす」はこの短篇集に収録されているうちの1篇のタイトル。 意図があるかどうかは分からないけど、収録されている4篇すべてに「喪う(失う)」要素があったように感じた。あらゆる意味での、「喪う」ストーリーたち。 その中でも表題作の「夏を喪くす」は一番分かりやすい。実年齢より若く美しいことをアイデ...続きを読むンティティとして生きてきたアラフォーの主人公・咲子が、乳がんになり、乳房を全摘出しなければならなくなる。夫との関係はもうとっくに破綻していて、歳の離れたステディな不倫相手はいるものの…という物語。 女性にとっての象徴を喪うということ。とくに美しさをアイデンティティとしてきた咲子にとっては、女性であること自体を喪くすことと同義で、彼女は事態を理解したときにとある決断を心の中で下す。 自分自身の身体に物理的に存在していた何かを喪う。それはきっと精神にも大いに影響を及ぼす出来事。 そんな中でもバリバリ働く女性の咲子はいつも通りの日々を過ごすが、その途中で、仕事のパートナーである青柳にも、「喪う」につながるとある重大な出来事が起きていることを知る。 他、事故で意識不明のまま目を覚まさない夫が隠し持っていた秘密を探る「ごめん」(これも夫婦関係が破綻しているのがミソ)、娘が雑誌の詩の投稿で佳作に選ばれたことからひっそり詩作していたどうしようもない父のことを回想する「天国の蝿」、9.11以降行方不明のままの親友クロと自らの裏切りを追想するニューヨークが舞台のお話「最後の晩餐」。 全員、女性が主人公の物語群。 形あるもの、形のないもの、色んなものを人は喪う。自分の意思ではどうしようもない出来事もあれば、自分の選択によってそうなってしまう場合もある。 喪ったのか、手放したのか、その時は分かりかねることもあるけれど、自分から手放したことが後になって大きな傷になることもある。 原田マハさんのあまり感情が絡まない美術ミステリがとても好きで何冊か読んできたけれど、人のどうしようもなさを描いた作品もやはりいいな、と思った。 知識や経験という下地があるって強い。そして、人の感情がよく解るということも、同じく強い。
大人の女性のお話。心を揺さぶられる。 私だったらどうするだろう。 夫になにかあったら。私になにかあったら。、
どれも結構重めでシビアな作品。夏を喪くすとは人生の夏を謳歌してきた主人公が人生の秋を迎える決意を表しているように思えるという解説を読んですごくしっくりきた。特製カバーが可愛くて買ったけど当たりだった
いや、まいった。短編集で、こんなに心を揺さぶられるなんて。初めてだ。自分でびっくりしてる。 「天国の蝿」、「ごめん」、「夏を喪くす」、「最後の晩餐」の四編が収録されています。 「天国の蝿」 北陸の地で、夫と娘の3人で暮らす岡崎範子。娘の投稿した詩が載ったという雑誌を見ていたら、「天国の蝿」という...続きを読む詩にふと目が止まる。 「ごめん」 夫の杉本純一が、仕事中の事故で植物状態に。陽菜子はあるとき、夫の預金通帳を見つける。そこには、毎月同じ金額の振り込み記録があった。 「夏を喪くす」 同志の青柳透と共同で小さな建築会社を立ち上げて3年、野中咲子は順調に仕事をしている。夫がいる一方で恋人もいるが、体に異変が。 「最後の晩餐」 上海に住みアートビジネスをしている麻理子は、7年ぶりにニューヨークのマンハッタンを訪れる。親友のクロが行方不明になってからもずっと、アパートの家賃が支払われ続けているという。 まず「天国の蝿」でこんなに泣くとは思わなかった。読み終えたとき、ボロッボロ泣いてた。苦しみの涙です。心が、もう痛すぎて。 そして「ごめん」で呆然。こ、こんなんアリか。こんなに優しい、いい話になるとは。戸惑いながらもじーんと感動している自分がいる。 「夏を喪くす」では、ちょっとトーンダウン。物語としてはおもしろかったけど、あんまり私の好みではないかな。 ラスト、「最後の晩餐」でまたじーんと来た。これは、切ない。2時間ドラマをじっくり見たような、充実した余韻が残りました。 それぞれが濃密で心動かされた短編集でした。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
夏を喪くす
新刊情報をお知らせします。
原田マハ
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
本日は、お日柄もよく
たゆたえども沈まず
新装版 翼をください【毎日文庫】
黒い絵
20 CONTACTS 消えない星々との短い接触
さいはての彼女
妄想美術館
アイのリラ 一分間だけ(1)
「原田マハ」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲夏を喪くす ページトップヘ