原田マハのレビュー一覧
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織田信長、天正遣欧少年使節、俵屋宗達、日本の戦国時代に揃った類まれなる才能を持った人々が、それぞれの立場思惑によって結びつき、行動を共にすることになります。一枚の絵画「風神雷神」から膨らまされた著者の想像力が大いなる物語を導き出されています。歴史には描かれなかった部分について、飛躍した想像力をもって補われることで、イフ以上のストーリーが出来上がることが面白く読ませていただきました。キリシタン大名やその部下武将の子息として、絵師の子供として、少年達はローマに赴く使命を与えられます。目的地を同じくする彼らは日本を旅立ち、胸に燃えるものを持って海路を進んでいきます。無事にローマに辿り着けるのか。下巻
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宝塚の緑豊かな街並みの高台で、地域の方々に愛される洋菓子店「スイート・ホーム」を舞台にした連作短編集
タイトルの如くスイーツのように甘くて柔らかくて、ほんわかと穏やかな気持ちに満たされつつ、時々なぜか猛烈にこそばゆくなった。
この作品、これでもかと愛が溢れてます。
良い人が芋づる式に登場します。
関西弁が多いものの、なんだかお上品。
宝塚だから?
まぁ実在の関西人はこんなもんちゃうけどね・・・
えっ!私の知人だけ?
どの作品も、視点は違えど着地点が全くブレない。
どの短編をとっても、とびきり甘くて優しい。
刺激はないけれど、丁寧に選ばれた言葉と台詞が心地よくて、安心して読める作品だった。 -
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ネタバレ世界を変えられるかもしれないと行動することが大事。
アート鑑賞をたくさんしていて、積読していたこちらを!
謎のアートスペシャリスト集団、<アノニム>かっこいい!
まず、相手を褒めることから始まる関係性、素敵。
作品中は本名とは別の、通称が使われているから、覚えるの大変だけど、登場人物紹介が載っているのでなんとかなる。
叙述トリックとか、読者を混乱させたいときに本名と通称を出すのはありだな!と思ったけど、読む人はちゃんと理解して読むから、ミスリードにはならないかな?
スペシャリスト集団<アノニム>の計画を実行するオークションのシーンはドキドキワクワク。
もっと活躍しているところを見たい!続 -
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4編からなる中編集。
残念ながら、イマイチでした。
女性の生き様を語る物語ですが、あまり共感できませんでした。
■天国の蠅
ある詩から、子供の頃の悲惨な生活を思い出す物語。ありがちなダメ親父だったが、最後にはそれらしいことをする。
これ、いい話なのかな?
■ごめん
これまたすごい女性です。
不倫旅行中に夫が事故に遭って、意識が戻らない状態に。
その夫の通帳に毎月、見知らぬ先に振り込みが。
たったそれだけの手がかりでそこまで辿り着けますか?笑
そして、その金額がなぜ10,210円なの?
■夏を喪くす
これはちょっと重い話。
さらにW不倫!
夫とは冷えた関係にあった女に乳癌発覚。そして恋人と -
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この作家さんお得意の美術に関する話。
今回は画廊、美術館、画家のそれぞれの思いと、血縁関係が入り混じった物語になっている。
ワタシ自身は美術に関してまったく才能がないのでわからないのだが、わかる人には作品と出会った時に「刺さる」そうだ。
その「刺さる」と表現する人の中にも、才能の高い低いがあるようだ。
画廊や美術館で働く人は、無名の作家の作品を高値で買い取って有名になった時にさらに高値になることを見抜くチカラが必要らしい。
さらにその画家に個展などを開いて投資をし、世間に名を知らしめるようなこともするそうだ。
日本美術界もバブルの時にすごい金額でゴッホの絵を買ったというニュースを見