原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ原田マハさんの旅エッセイ。「フーテンのマハ」と自称するだけあって、ふらっと出かけてはしばらく帰らず、自由気ままに旅をして、美味しいものに舌鼓を打ち、謎のお土産を仕入れてくるところ、なんとも自由で憧れる。
マハさんは餃子の生まれ変わりと言っていたけれど、私はきっと甲殻類か貝類の生まれ変わりだ。海老、蟹、牡蠣、ハマグリにホンビノス貝、アサリにシジミ、なんにせよ、とにかく硬い殻をまとって、海の底に沈んでいたに違いない。
そして創作の裏側の話が面白くて、マハさんの著作を読んでみたくなった。アートは自分にとって遠い存在で、「教科書で読んだことがある」「名前は聞いたことがある」レベルだったけど、これを -
Posted by ブクログ
原マルティノ×俵屋宗達×ミケランジェロ・カラヴァッジオをつなげる、アート×歴史の小説。
まだ20歳にもならない少年達が、家族や故郷を離れ、帰って来られる保障のない長旅に出るのは、
特に別れのシーンは身に迫る切実さだった。
今でこそ飛行機で行き来できるヨーロッパも、当時は数年がかりの命がけの船旅になる。改めて今の時代に生きられていることに感謝したい。
上巻は一気読み出来たが、下巻は少しペースダウン。
今回は少しフィクション味が強かったか、、?
史実との乖離を認識してしまうと、じゃあ今読んでいるこれは一体何なのか、と冷静になってしまう自分がいる。世界観は大好きなのだけど、フィクションと割り切る