あらすじ
「絶対、あきらめないで。待ってるからね。ずっと、ずっと」。美術館で受け取ったのは、亡き祖母からのメッセージ――。作家志望でライターの亜衣は、忙しさを言い訳に遠ざけていた祖母を突然喪ってしまう。後悔と孤独に苛まれる亜衣を救ったのは、お節介な年上の隣人だった(「豊饒」)。傷ついても再び立ち上がる勇気を得る極上の美術小説集。
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日本の美術館に所蔵されている絵画にまつわる6篇の短編集。登場人物は皆それぞれが人生の壁にぶつかり、悩み、もがき、疲弊してしまった者たち。そんな彼らが絵画を通して、人との繋がりや希望を見出し、新たな道を切り開いていく。
この作品のタイトルでもある、「〈あの絵〉のまえで……」という表現が色んなシチュエーションで多用されている。その表現と絵画の描写を通して、人との出会いへの感謝、奇跡の再開への願いや、清々しいまでの爽やかな惜別など、それぞれが抱く様々な感情が自分の中に流れ込んできたように思う。
どのエピソードも生き生きとした感情描写があり、読むごとに心が軽くなるような、豊饒な気持ちになれる。
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原田マハさんのアートをモチーフにした短編集。
女性たちの挫折と成長がテーマの物語なので、美術に興味がなくても楽しめます。
傷ついたり、落ち込んだりしている人に読んでほしい物語です。
8月6日生まれの広島の女性のお話『ハッピー・バースデー』は、母子の絆をひろしま美術館のゴッホの絵が繋いでくれます。 すごく心が掴まれる物語です。
他にも、肉親を亡くしたり、ハラスメントで心を削られた女性たちが、偶然出会ったアートによって生きる力を取り戻す姿が描かれています。
作者も略歴も知らなくていい。ただ〈 あの絵〉のまえで純粋に絵をみつめること。きっと、それが大事なんだと思います。
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有名な絵画とそれにまつわる6つのショートストーリー。
最後に作品ごとに学芸員さんによる解説もあるので、実際に作品を見るように堪能できる。
主人公たちはそれぞれの“あの絵のまえで”作品と対話する。ある人は愛する人との約束を果たすために、ある人は相談するために。
私も実際に美術館に行ってみて、絵のまえに立ってみたら作品とどんな対話ができるだろう、是非いつか足を運んで体験してみたい。
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窓辺の小鳥たち
必ず餌がある鳥籠の中で安心して暮らしたい主人公。鳥籠にいる訳ではなく、窓辺にとまって外へと羽ばたきたい恋人のなっしー。この2人の会話は、いつも自分の中でもおこること。挑戦するか安定を選ぶか。それが絵を介して2人の挑戦へと導いた。私も絵が大好きだからこそ、その絵を見て、なにかに挑戦してみたいと思った。いつか実際のその絵を見に行きたい。
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実在する美術館とそこに所蔵される「あの絵」にまつわる物語。 幼き日の思い出、悩み立ち止まるとき、進み始めるとき。さまざまな人生の場面で美術館という身近な非日常の場に訪れ、絵と向き合うことでそれぞれの内面に向き合う姿が温かく、力強く描かれていた。
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「あの絵の前で」をキーワードにした、ある作品に関わるエネルギーの短編集になっていた。人生が変わるきっかけや思い出として、作品があるというのは、美しいし羨ましく感じる。私はまだ、そのような作品に出会っていないからだ。本書を読むと、作品が気になって検索したり、登場した美術館にも訪れたくなる気持ちになる。訪れたことのある美術館がほとんどだったが、そんな作品が飾られてたっけと覚えていなかった。
人生の中で、特別な作品に出会いたくなる本でした。
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会社の先輩から勧めてもらった作家さん。読書初心者の私でも読みやすい一冊。
背景や心情描写が端的ではあるが、鮮明に思い浮かべられ、文学の楽しさを感じることができました。収録されている全ての話が、いい意味で印象深く、それぞれで登場した美術館には是非訪れてみたいと思いました。
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どの絵も見たくなる
絵画が登場する7作からなる美術短編集。どのストーリーも胸がきゅっとなる切なさがあり、そこに現れる絵画に私も引き込まれる。先日読んだ、大久保寛司著『考えてみる』を思い出して開く。
『自らを観ているだけ
本を読む
そのとき何を感じ 何を読み取るのか
人によって千差万別
読むときによっても 感じは異なる
見るところがちがうから
感じる箇所が異なるから
何より
心のありようが異なるから
…(略)
だから 自分の内にないものは感じることはできない
感想は 自分自身を語っていること』
深い。私も心のありようを一度絵画に映して観てみよう
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好きだった。
各地の美術館が出てくる、そこに収蔵されている作品に絡めたストーリーの中で。
美術館を訪れる体験は誰にとっても特別なもので、日常の中のドラマチックな瞬間なのかもしれない。
行ったことがある美術館が2つ、自分の思い出に重ねながら読み進めました。
行ったことのない美術館は全て行ってみたい美術館になりました。
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きっと見る人見るタイミングで絵の見え方は違ってくるのだろうけど、いつも変わらずそこにいてくれる絵は時に心強い味方になってくれるだろうなぁと感じた
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一作品毎に、実在する美術館と、その物語のテーマにつながりシンクロする絵画が一つづつ登場し、小説の世界観を見事に作り上げる短編小説集。その絵を見ながら読むと、より作品を楽しめる。
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私は正直、原田マハ作品が好きではない。母に勧められて読んでみるものの、どれも自分好みではなかった。
だが、この本は違った。短編集なのだが、どの話も胸に刺さって、込み上げるものがあった。それは主人公たちのように、私が今行き詰まっている状況だからかもしれない。
最初の1話は広島が舞台で、ちょうど広島に行く時に読んだ。なんという偶然。私は広島に呼ばれているのでは?と思ったほどだ。
残念ながら時間の関係でひろしま美術館には行けなかったが、素敵な出会いがたくさんあった旅だった。本当に広島に呼ばれていたのかもしれない。
このタイミングででこの本に出会えて、本当に良かった。
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アートと文章、どちらにも心を奪われて満たされた。
一番好きだったのは最後のモネの睡蓮に会いに行く話。
仕事が忙しくて病気をしてしまった主人公が入院して、その先のテレビを見たら直島がありそれに魅了され、退院してすぐきてしまう話。
この絵は生きているんだ、というセリフがすごく考えさせられた。強い気持ちを持って絵と会話をし、一つになり、絵が生きているのを感じる瞬間ば自分にはあるのだろうか?生きた絵を、見たことはあったかな?と自問した。
一度だけ行ったことがあるけれど、また行ってみたいなと思った、原田マハ作品は本当に自分もアートと触れたくなる
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一枚の絵をテーマにした短編集
それぞれ人生の転機で、絵を通じたエピソードが描かれており、
読むと前向きになる。
原田マハさんらしい物語で好みだった。
今回も読んだ後は物語ででてきた美術館に行きたくなった。
印象に残った短編は「ハッピーバースデー」
広島出身の女性が主人公で、就職活動に行き詰まる話。
広島弁の方言が懐かしさを感じる。
お好み焼き屋でパートをしている母が、初めて連れて行ってくれた美術館に大人になってからまた行く、美術館で働き友達が訪ねてくるなど
何か心にぐっとくるものがある。
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この著者の本は何冊か読んで面白かったし、薄くてすぐに読めそうだったので、読んでみた。
短編集で、国内の美術館に実際にある絵を、それぞれ1点ずつ取り上げている。度合いはそれぞれだが、傷ついたり、落ち込んだりしている女性たちが絵に励まされたり、前に進むきっかけになったりする話。
お話はよくできていて、ホロリとしたり、素敵だなぁと思わされたりする。でも正直なところ、絵で人生変わらない、とは思う。
直島がすごく魅力的に描かれていて、行ってみたくなった。
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美術館の静謐な空気って色んな気持ちにさせるなぁ、と思う。
絵の背景や画家の背景も大事だけど、その時その時に観る側が持っている感情や背景によってみえる絵も大事だよね。
ほっこりした気持ちになれた。
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有名な6枚の絵画が登場人物達の人生を動かす短編集。どのお話も最後には希望があって温かい気持ちになれる。クリムト、東山魁夷、モネのお話が良かった。マハさんのアート小説は一緒に絵を観てるような気分になれて楽しい。登場した美術館にもいつか行ってみたい。
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この頃はあまり読書モードになれずにいたけど、久々に1冊読み切った。短編集だったのと頭を使わなくともスッと入ってくる内容だったのがよかった。
少し前に行ったポーラ美術館の絵が出てくる話もあってタイムリーだしちょっと親近感。あと表紙カバーにもなっているクリムトの〈オイゲニア・プリマフェージの肖像〉が豊田市美術館で観られると知ったのでいつか行ってみたい。
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ジャケ買いで買ったのを覚えている。
いくつか見た作品があったためそれを思い出しながら読むこともできたし、見たことない作品の話には実際に美術館へ見に行きたいという気持ちにさせられた。短編でそれぞれ読みやすく登場人分にも感情移入がしやすい。
原田マハさんの他作も読みたいと思ったし、なにより美術館行きてーとなる本。
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日本の美術館所蔵の絵がテーマの短編集。最後の地中美術館へとても行きたくなった
◯ハッピー◦バースデー
ドービニーの庭 ゴッホ ひろしま美術館
広島就活中の娘、内定貰えず8/6誕生日に里帰り
◯窓辺の小鳥たち
鳥籠 ピカソ 大原美術館
ギタリストの夢の為アルゼンチンへ行く恋人
◯檸檬
砂糖壺、梨とテーブルクロス セザンヌ ポーラ美術館 美術部で先輩の嫌がらせ、もう一度絵を描く
◯豊穣
オイゲニア◦プリマフェージの肖像 クリムト(表紙絵)豊田市美術館
作家志望のライター、祖母を一人で亡くす。隣人のスガワラさんの誘いで豊田市美術館へ
◯聖夜
白馬の森 東山魁夷 長野県立美術館
冬山登山で息子を亡くす。墓近くの別荘に住む夫婦
◯さざなみ
睡蓮 モネ 直島、地中美術館 子宮筋腫で倒れる
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6つの日本の美術館が出てくる短編集。
普段のマハさんの小説にあるような、絵にまつわるエピソードがメインと言う感じではなく、短編集の中で、一つそれにまつわる美術館が紹介される感じ。
絵にまつわるのエピソードを期待して読み始めると「あれ?もう終わり?」と物足りなく感じるかもしれないので、普通に良き短編集として楽しんで頂いて、かつ、美術館への案内にもなってると、いう感じで読むほうが良いかも。
短編集としても美術館への誘いとしてもとても良い。短くても泣けるし、出てくる全ての美術館に足を運んでみたくなる。
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さすが原田マハさん。絵画や美術館に関するご本人の教養が溢れる本でした。
私は愛知県出身なので、豊田市美術館の話が1番心温まりました。近々訪問してみたい。
そして、友達から奇遇にも聞いていた直島にある美術館。本当に素敵だなと思っていたけど本を読んでさらに興味が湧いたので今年訪問したい場所の一つになりました。
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安定の優しさじんわり感。日常からちょっと離れて、美術館でゆっくり歩きたくなる。その建物の質感や土地の空気感なんかも、伝わってくる。
美術館を選んで話をつくるのか、絵に合わせた話にするのか…ちょっと美術館の広報の色が濃いかなぁ。
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原田マハ11作目。この本を片手に美術館に行きたくなった。美術館の楽しみ方がなんとなく理解できた気がする。
ハッピーバースデー
就職活動がうまくいかない女性が地元に戻って母と絵を見にいく。
窓辺の小鳥たち
カップルの話。男性が夢を追いかけて遠距離恋愛になる。
檸檬
憧れの先輩が自分の描いた檸檬にバツをつけた。電車で出会った少女は美術館で檸檬を絵の前でかかげた。
豊饒 ◎
小説家になることが夢の女性。祖母に育てられ、美術館に連れられていた。隣に越してきたおばあちゃんとの別れの日は再会の日だった。
聖夜 ◎
かつて病弱だった登山が好きな男性の夢は、白馬の森の絵を、家族と彼女と観に行くこと。その直舌に冬山で亡くなる。10年後彼女は別れの手紙を書き、皆で絵を観に行く。
さざなみ
退院後、思い立って直島に行った女性。そこで出会った男性は直島の美術館をつくった人だった。
Posted by ブクログ
日本の美術館を舞台にした短編集です
東京や大阪みたいな大都市じゃなくて、地方の美術館が取り上げられているのが新鮮で、身近な場所が出てきたのが嬉しかったです
そして、巻末の解説を各美術館の学芸員さんが担当しているのも素敵でした