【感想・ネタバレ】〈あの絵〉のまえでのレビュー

あらすじ

「絶対、あきらめないで。待ってるからね。ずっと、ずっと」。美術館で受け取ったのは、亡き祖母からのメッセージ――。作家志望でライターの亜衣は、忙しさを言い訳に遠ざけていた祖母を突然喪ってしまう。後悔と孤独に苛まれる亜衣を救ったのは、お節介な年上の隣人だった(「豊饒」)。傷ついても再び立ち上がる勇気を得る極上の美術小説集。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

実在する名画と美術館を舞台にした6編の短編集。それぞれの主人公が「あの絵の前で」立ち止まり自分の人生と向き合い再び歩き出す力を受け取っていく。マハさんらしく読み終えた後は美術館へ行って本物の絵に会いたくなる作品。

特に心に残ったのは「豊穣」と「さざなみ」。「豊穣」では挫折を経験した主人公が再び前を向く姿に勇気をもらい「さざなみ」では以前訪れた直島の景色が鮮やかによみがえった。「アートからパワーをもらう」という感覚に私自身も深く共感。

美術館は絵を観るためだけの場所ではなく人生が少し動き出す場所。この作品を読んでそんなふうに思えた。主人公たちが受け取ったものを今度は私も受け取ってみたい。きっと私も「あの絵の前で」人生を少し動かす何かに出会える気がする。

0
2026年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに読んだ原田マハさんの美術小説。

どの章も心がぎゅっとなる痛みと安らぎが詰まっていてとてもお気に入りの1冊になった。

特に、さざなみは大好きなモネの睡蓮が出てくるのでお気に入り。
地中美術館の睡蓮は1度見に行った事があるけど、
私もその時主人公と同じように、睡蓮にパワーと癒しをもらって長いこと眺めていたこと、また会いたいと思った情景と気持ちを思い出した。
また近々、睡蓮に会いにいきたい。

0
2026年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれ、日本国内で見られる名画がキーワード(モチーフ)になってる短編集。最近、長編ばかり読んでたから、最初のを読んで少し物足りない気もした。ただ次第に、それぞれの物語に浸っていった。
広島の女三世代の家族とゴッホ。広島の夏。
あるカップルとピカソの鳥籠。
学生時代の淡い恋とそれが踏み躙られた思い出、そしてセザンヌの静物画。
年の離れた隣人との触れ合いと別れとクリムト。
大学生だった息子を亡くした夫婦と東山魁夷の作品。
都会から瀬戸内海の直島へやってきた病み上がりの女性とモネの作品。
文庫の表紙絵はクリムト。それ以外は、いくつか検索して見てみた。だが検索して見た気になるより、この本を片手に実際に現地を訪れるのもいいかもしれない。そんな絵画を求めた旅のガイドブックにもなってる気がした。

0
2026年07月25日

「小説」ランキング