あらすじ
「絶対、あきらめないで。待ってるからね。ずっと、ずっと」。美術館で受け取ったのは、亡き祖母からのメッセージ――。作家志望でライターの亜衣は、忙しさを言い訳に遠ざけていた祖母を突然喪ってしまう。後悔と孤独に苛まれる亜衣を救ったのは、お節介な年上の隣人だった(「豊饒」)。傷ついても再び立ち上がる勇気を得る極上の美術小説集。
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Posted by ブクログ
アートと文章、どちらにも心を奪われて満たされた。
一番好きだったのは最後のモネの睡蓮に会いに行く話。
仕事が忙しくて病気をしてしまった主人公が入院して、その先のテレビを見たら直島がありそれに魅了され、退院してすぐきてしまう話。
この絵は生きているんだ、というセリフがすごく考えさせられた。強い気持ちを持って絵と会話をし、一つになり、絵が生きているのを感じる瞬間ば自分にはあるのだろうか?生きた絵を、見たことはあったかな?と自問した。
一度だけ行ったことがあるけれど、また行ってみたいなと思った、原田マハ作品は本当に自分もアートと触れたくなる
Posted by ブクログ
一枚の絵をテーマにした短編集
それぞれ人生の転機で、絵を通じたエピソードが描かれており、
読むと前向きになる。
原田マハさんらしい物語で好みだった。
今回も読んだ後は物語ででてきた美術館に行きたくなった。
印象に残った短編は「ハッピーバースデー」
広島出身の女性が主人公で、就職活動に行き詰まる話。
広島弁の方言が懐かしさを感じる。
お好み焼き屋でパートをしている母が、初めて連れて行ってくれた美術館に大人になってからまた行く、美術館で働き友達が訪ねてくるなど
何か心にぐっとくるものがある。
Posted by ブクログ
原田マハ11作目。この本を片手に美術館に行きたくなった。美術館の楽しみ方がなんとなく理解できた気がする。
ハッピーバースデー
就職活動がうまくいかない女性が地元に戻って母と絵を見にいく。
窓辺の小鳥たち
カップルの話。男性が夢を追いかけて遠距離恋愛になる。
檸檬
憧れの先輩が自分の描いた檸檬にバツをつけた。電車で出会った少女は美術館で檸檬を絵の前でかかげた。
豊饒 ◎
小説家になることが夢の女性。祖母に育てられ、美術館に連れられていた。隣に越してきたおばあちゃんとの別れの日は再会の日だった。
聖夜 ◎
かつて病弱だった登山が好きな男性の夢は、白馬の森の絵を、家族と彼女と観に行くこと。その直舌に冬山で亡くなる。10年後彼女は別れの手紙を書き、皆で絵を観に行く。
さざなみ
退院後、思い立って直島に行った女性。そこで出会った男性は直島の美術館をつくった人だった。