原田マハのレビュー一覧

  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

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    カラーの図版がついているので、それぞれの作家の当時の時代背景を思い描きながら読めた。アートに対する愛情溢れたエッセイ風の文章が良く、もっと本物の作品にふれたいと強く思った。

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    2024年10月16日
  • ロマンシエ

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    たぶんこれを出した時には、今よりまだ少しジェンダーに対する理解が広がっていなかった時期だったように思う。
    だからこそ、この題材を取り扱っているのにポップで軽やかな作品になっていて素晴らしいなあと思った。
    あたしはこれを読んでドーヴィルに行きたくなったし、リトグラフ工房を見てみたくなったし、ジェンダーに囚われず人と関わりたいと思った。
    この作品好きです。

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    2024年10月16日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    史実と物語では違うことが多いのだろうけど、誰にでも人生を大きく変える出会いがあるのだとしたら、宗達・カラヴァッジョ・マルティノの出会いがそうだったのかなという描かれ方だったと思いました。

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    2024年10月15日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    読むのに時間がかかってしまった‥
    宗達とマルティノそしてカラヴァッジョ
    3人が出会って一緒の時を過ごした??
    本当のことなのか?って思ってしまう

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    2024年10月11日
  • スイート・ホーム

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    ちょっと物足りなさがありましたが、優しく甘いお話でした‼️
    原田マハさんの本は、6冊目。暗幕のゲルニカ等のアート小説とは作風が全く違ってビックリでした。読んでいない原田マハさんの作品いっぱいあるので読んでいきたいです。

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    2024年10月05日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    天正遣欧少年使節団と、伴って一緒に旅をする俵屋宗達の物語後編です。ヨーロッパに辿り着いた一行が、ローマに至るまでに出会うものとは。訪れる場所場所で歓待を受けることになるのですが、そのためにかえって行動に制限がかかってしまい、それが物語終盤に思わぬ行動を導くことになります。そして東の絵師である俵屋宗達は、西の絵師に出会うことになります。物語のクライマックス、荘厳な絵画の前で出会った2人の絵師と風神雷神。この感動は時を刻み、現代にいたって再発見されることになります。時を経た感動の物語を、小説ならではの想像力で生き生きと感じることができます。あったかもしれない歴史に興奮しながら読ませて頂きました。

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    2024年10月05日
  • 異邦人

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    ネタバレ

    京都の情景描写が美しく、ラスト50pくらいまでは大きな展開もないまま進むにも関わらず読ませてくるのは流石。
    ラストは一気に種明かしなのだけど、明かされたところで菜穂の身勝手な印象は拭えないし、ただただ一輝が可哀想だった。
    いや、義母(のはずだった人)と関係を持つのは確かにあり得ないし気持ち悪い。
    菜穂の感じていた疎外感もわかる。
    けれどそれは自分の出生を夫にも隠し、実親でもない2人に感謝もせず、自身の審美眼だけを信じ周りを振り回してきたのだから疎外されるのも当然。
    一輝だって好きであんなことしたわけではないし、、

    と、モヤモヤしか残らないラストでした。
    皆さん感想がそれぞれで、見る人によっ

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    2024年10月05日
  • スイート・ホーム

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    ひとつひとつのお話が温かく、幸せな気持ちにさせてくれた。
    それぞれ、こうなってほしいと思う通りの結末だったからか、興奮して読み進めるというよりは穏やかに一定な気持ちで読めたという感じ。

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    2024年09月30日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    海を渡ることが本当に命がけだった時代なんだな、と思いました。そうしながらローマに行って戻ってきたら世の中がガラッと変わっている、その時マルティノや宗達は何を思ってどうしたのか下巻が気になります。

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    2024年09月29日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    おかえり おかえりと言ってもらえる場所が実家以外にあるだろうか。。。言ってもらえる可能性を沢山潰してきました。よくしてもらって頑張って最後は不義理を重ねてきました。おかえりと迎えてくれる場所は実家以外にありません。

    そう考えると実家も大手を振っておかえりと言ってくれているわけでなく、仕方なくおかえりと言っているように思えてきた。

    これからはおかえりと言ってもらえるように、飛ぶ鳥が後を濁さないような生き方をしていきたいと思いました。

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    2025年12月03日
  • 夏を喪くす

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    ネタバレ

    身近にいればできれば関わりたくないな…と思ってしまう主人公が多かったが、特に「夏を喪くす」にはスッキリとした読後感があった。
    夫、恋人、仕事。乳癌の宣告をきっかけに様々な葛藤を乗り越え、自分の人生を改めて歩み出そうとする主人公の強い意志が感じられたからかもしれない。
    どうしようもないくらい暗い状況なのに、描かれる沖縄の描写はとても綺麗で、スラスラ読めてしまった。

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    2024年09月16日
  • フーテンのマハ

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    道理でアートに詳しいわけだ。といっても鼻につくような人ではなくうっかり地方の要らぬものがコツコツ集められていく様が好き。魅力ある人だなぁ。

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    2024年09月15日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    短編小説。
    原田マハさんの小説は長編でもっとアートを知りたくなるところなので星3つ。

    それでもあたたかいストーリーと無駄のない展開で読んでよかったとなる。

    本編とは関係ないが、印象に残ったところ。
    対談より要約︙ 原田マハさん自身、美術の仕事をしてきたが今が一番幸せ。美術の仕事ではしがらみやお金関係の話があるとアートを純粋に楽しめない。だがそこの世界に身をおいて得たものが多くあったから今がある。
    →好きを仕事にする、も良いが関わり方は一つ手はないと教えてくれた文でした。

    また原田マハさんの他の本も読みたいと思います。

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    2024年09月05日
  • 夏を喪くす

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    普段からアート作品ばかり、つまりは美しいものを美しく書くことに長けた筆者が、不倫や愛憎を、美しくなく書くという試み。なくす、と読むのか。ひとしきり読んでみて、美しくないものを書いているが、何故が美しい読後感がある不思議。

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    2024年09月03日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    これを読み終え、
    無性に風神雷神図屛風をこの目で見たい欲望にかられ
    嫌がる家族を説得し
    大枚をはたき
    はるばる京都に足を運ぶも
    結局見れなかったという
    願えば叶うと自己啓発本に書いてありそうなことを
    見事に裏切ってくれた思い出の一冊。

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    2024年09月04日
  • アノニム

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    現代アート、香港の学生運動ともに知識が乏しく、すぐにイメージするのが難しい部分もあったが、興味を持つきっかけとなった。
    オークションのシーンは高揚感と緊張感があり、人々を魅了している理由が少し理解できた気がする。
    作中の主人公のようにアートに心を動かされ、新しい事を考え実行している人が今も世のどこかにいる事を感じる事ができ、将来が楽しみだと感じた。

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    2024年09月01日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    一瞬で読んでしまいました
    気になって絵をネットで検索したら、それぞれの話と合って、物語の主人公たちの目線で想像することができました。
    絵から感じとることは見る人によって違って、どの絵もそりゃ素敵なんだけど、
    ある人にとってはその絵が思い入れがあって、それが一番魅力的で、それはその人の過ごした時間とか経験から繋がっているかもしれなくて、
    一枚の絵の前で立ち止まってしまうのは、絵と対話したり、もしくは絵を超えて思い出をみていたりするのかもしれないと思いました。
    なんにせよ絵を描いた人の気持ちは解説を読んでもわからないから、刺さる絵を好きに見て好きなように捉えられることができるのがいいと思いました。

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    2024年08月30日
  • スイート・ホーム

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    毎日暮らす街や家を、これだけ大切に感じられたら素敵だろう。見慣れた景色を愛おしむ心のゆとり。
    甘い香り漂う洋菓子店『スイート・ホーム』を経営する一家と、やってくる周囲のお客さんたちのお話。タイトルのとおり甘いお話が連なる短編集。登場する人たち誰もが真っ直ぐで、まるで理想を絵に描いたよう。
    金木犀が出てくるので、甘い香り漂うこの季節に読むことができてよかった。

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    2024年08月29日
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU

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    画家エドヴァルド・ムンクのスケッチやノート、手紙などから抜粋した文章をまとめ、原田マハが翻訳している一冊。
    ムンク美術館の記載にもある通り、そして本書内でも記載があったが、ムンク自身が自伝的な文章をまとめて売ろうと考えていたこともあり印象に残るような文章を書いている、ように思う。というのは私は翻訳でしかそれを読むことができないからだ。本書だと原田マハの翻訳に依存しているわけなので、断言ができない。ただ美術館側も評価しているので間違いないことなのだろう。
    彼の記述の中で、一番面白いなと思ったのは絵画の説明、解説なんて書けないよの部分。言語化できないから、絵をかいて伝えようとしているのに、と。絵画

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    2024年08月27日
  • モダン

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    ネタバレ

    MoMAが舞台ではあるけど、東北の3.11やツインタワーの9.11などが出てくるのでどこか物悲しくある。しかしどの短編も最後は希望のあるラストになっているので読後感は良い。私的にはロックフェラー・ギャラリーの幽霊がお気に入り。
    楽園のカンヴァスを読んだ時も思ったけど、一度でいいからMoMAに行ってみたくなる。そして楽園のカンヴァスと暗幕のゲルニカも再読したくなった。

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    2024年08月23日