原田マハのレビュー一覧

  • モネのあしあと

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    印象派の中心人物であったモネを知るということは、印象派の画家やその周辺の人々を知ること。
    十九世紀終わりから二十世紀初頭の絵画界の話をぬるっと知ることができた。ジャポニズムが印象派の画家たちに与えた影響も興味深かった。
    同著者の『ジヴェルニーの食卓』が読みたくなった。

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    2024年07月07日
  • さいはての彼女

    購入済み

    仕事に疲れた女性におすすめ

    久しぶりに原田マハさん読みましたが、さすがの文章力、そして絵画的な描写が素晴らしく美しかったです。聴覚障害については少し夢見すぎではないかと思ってしまったけれど…

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    2024年06月30日
  • お帰り キネマの神様

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    山田洋次監督によって大幅改編された映画「キネマの神様」を、原作者の原田マハがノベライズするという、珍しいタイプの小説。

    だいぶ前に「キネマの神様」読んで、
    映画は観てないけど、予告編で「だいぶ原作と違くない?」と思った記憶あり。

    ただ、オリジナル「キネマの神様」の内容を忘れちゃったので、今回の「お帰りキネマの神様」も違和感なく読めました。
    でもラストは安直というか、、、
    映画と小説だと受ける印象も異なるだろうし、映画「キネマの神様」観てみようかな。
    小説「キネマの神様」も改めて読み直してみたくなりました。

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    2024年06月29日
  • 永遠をさがしに

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    マハ文学のなかでも音楽をテーマにしたのは珍しい。と思ったが、アートを愛でる気持ちを文章にするのと、音楽のそれとはあまり変わんないようである。エリートご令嬢の人間模様に着目して読むとちょいと陳腐な感じだが「音楽を愛でる気持ち」だけにフォーカスして読むことをお勧めします。

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    2024年06月28日
  • でーれーガールズ

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    2次元の人物に恋をする(のめり込んでいく)ことで
    様々な要因が絡みつつも、最終的にカッターで
    ヒデホと手首に刻む武美に狂気を感じてしまった。

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    2024年06月27日
  • ロマンシエ

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    序盤は、美智之輔のテンションが高すぎて物語に入り込むのが大変だったがだんだんテンポよく進んでいき、スラスラ読めた。
    ドロンは最初、悪い人だと思ったが最終的にはいい人だと分かりホットした。
    高校生の時、前の席に座る好きな男子から配布物を受け取る時、手が触れてドキドキしたのを思い出した。
    日本がもっと性的マイノリティに寛容になればいいのにと思った。
    描写が細かくて、パリの美しい街並みを想像するのが容易だった。いつかパリに行ってみたい。

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    2024年06月23日
  • 夏を喪くす

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    ちょっと私とは地域も働き方もかけはなれた、洗練された?都会的な?女性たちのお話ではある。
    ただ一つ一つの物語がその女性の思いや在り方に区切りをつけていく話であると言うことであればすごく分かりやすい。そして、この物語の男性たちは時に情けなく優しくそれでいて冷たい。男女にかかわらず人はそんなものかも(笑)

    「嘘つき」から、「ごめん」、「いいの」の下りは特に決意がある。
    高知に旅行したくなる(笑)いけないけど。

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    2024年06月23日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    旅屋おかえりがとても面白かったので読んでみましたが、期待通りの面白さだった。旅屋おかえりは星5だったけど、今回は3.5、面白くないことは全くないけれど、旅屋おかえりの完成度が高すぎて、相対的にこの評価。でも、自分はこのシリーズ?はとても好きです。

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    2024年06月12日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    旅を代理するということ。丘えりさんじゃないと出来ないだろうな。

    旅先の話しは聞いていて面白い。表現が苦手な私には中々できないので、それができる人はすごいなと思います。
    地元北海道が舞台でした。小樽、礼文、モエレ沼。
    知っている名前が出るとウキウキしました。
    またいつの日が北海道を舞台した旅を読みたいです。

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    2024年06月10日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    織田信長、天正遣欧少年使節、俵屋宗達、日本の戦国時代に揃った類まれなる才能を持った人々が、それぞれの立場思惑によって結びつき、行動を共にすることになります。一枚の絵画「風神雷神」から膨らまされた著者の想像力が大いなる物語を導き出されています。歴史には描かれなかった部分について、飛躍した想像力をもって補われることで、イフ以上のストーリーが出来上がることが面白く読ませていただきました。キリシタン大名やその部下武将の子息として、絵師の子供として、少年達はローマに赴く使命を与えられます。目的地を同じくする彼らは日本を旅立ち、胸に燃えるものを持って海路を進んでいきます。無事にローマに辿り着けるのか。下巻

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    2024年06月09日
  • フーテンのマハ

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    ネタバレ

    自称フーテンのマハが何故旅好きになったのか。これまでの旅先でのエピソードにはじまり、デビュー作誕生秘話や父親とのエピソードなど、細かい章に分かれて書かれているのでさらっと読みやすい。本の営業をしていた父親とマハさんの話は、タイトルを失念してしまったがマハさんの短編集の中で似たシチュエーション(父親に与えられた図鑑がきっかけで美術関係の仕事をする女性と、元営業の高齢な父親が海外に行っている間に亡くなってしまって〜)の話があったと記憶している。これが元だったんだなぁ
    (読書メーターからの転記)

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    2024年06月03日
  • アノニム

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    ネタバレ

    すらすら読めた。これシリーズものにならんのかな?という感想。アノニムのメンバーがどういう経緯で仲間入りしたのかとか、贋作を掴まされた敵方?はどうなったのかとか、色々と気になる点が多い。ただ、アートの力が人を動かしたりする原動力になることは伝わった。
    (読書メーターからの転記)

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    2024年06月03日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    デトロイト美術館をめぐり、色んな立場の人目線で語られるそれぞれの想いを知ると、絵が売りに出されてしまうというのは、これまでの縁を切ってしまい、取り戻すことは不可能になってしまうんだろうなあと思った

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    2024年05月31日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    読んだ後に、心がギュッとなった本でした。

    私は犬を飼っているので、すごく共感する部分がありました。
    人間のように、本の中にあった弟のように、一緒に暮らしています。私が時に疲れて寝てしまって、一緒に遊べない夜もあり、いつも反省しています、、、

    この本を読んだ後には、一緒に暮らせるこの時を大切にしようと再確認できるお話です。

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    2024年05月25日
  • スイート・ホーム

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    宝塚の緑豊かな街並みの高台で、地域の方々に愛される洋菓子店「スイート・ホーム」を舞台にした連作短編集

    タイトルの如くスイーツのように甘くて柔らかくて、ほんわかと穏やかな気持ちに満たされつつ、時々なぜか猛烈にこそばゆくなった。
    この作品、これでもかと愛が溢れてます。
    良い人が芋づる式に登場します。

    関西弁が多いものの、なんだかお上品。
    宝塚だから?
    まぁ実在の関西人はこんなもんちゃうけどね・・・
    えっ!私の知人だけ?

    どの作品も、視点は違えど着地点が全くブレない。
    どの短編をとっても、とびきり甘くて優しい。
    刺激はないけれど、丁寧に選ばれた言葉と台詞が心地よくて、安心して読める作品だった。

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    2024年05月24日
  • お帰り キネマの神様

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    映画は見ていないけど、映画を想像できる。
    文章は原田マハだが、ストーリー展開や登場人物は山田洋次。

    どちらもおもしろかったので、元祖キネマの神様とは別物として読むのがいい。
    ただ、私はやっぱり原田マハのキネマの神様が好きだなぁ、

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    2024年05月14日
  • 夏を喪くす

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    「喪う」__自分から離れ、所有権をなくす。
    胸にできたしこりは、一見人生を謳歌しているように見えた咲子の孤独や不安のように思えた。不安定な愛は捨て、自分を愛する決断にすっきり!どの短編も最後に明るい予感を感じさせてくれました。

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    2024年05月14日
  • 太陽の棘

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    ちょっと話が綺麗すぎる(出来すぎている)感じは否めないですが、それでもすごくいい話でした。
    沖縄の美術館とニシムイアートヴィレッジに行きたくなります。

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    2024年05月09日
  • アノニム

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    ネタバレ

    世界を変えられるかもしれないと行動することが大事。

    アート鑑賞をたくさんしていて、積読していたこちらを!

    謎のアートスペシャリスト集団、<アノニム>かっこいい!
    まず、相手を褒めることから始まる関係性、素敵。
    作品中は本名とは別の、通称が使われているから、覚えるの大変だけど、登場人物紹介が載っているのでなんとかなる。
    叙述トリックとか、読者を混乱させたいときに本名と通称を出すのはありだな!と思ったけど、読む人はちゃんと理解して読むから、ミスリードにはならないかな?

    スペシャリスト集団<アノニム>の計画を実行するオークションのシーンはドキドキワクワク。
    もっと活躍しているところを見たい!続

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    2024年05月06日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    読み終わってふと、すぐ行ける範囲に素晴らしい美術館があると思い、金曜の夕方に久しぶりに上野の西洋美術館を訪れました。学生時代警備員のバイトをしていた頃は仕事だったからか作品に目を向けることはなかったけれど、改めて常設展を観て回って作品も空間もすごく素敵なところだなぁと思いました。本って読んでる時が主だなと思うけれど、それによって現実世界、生活にも影響することがあるのがすごいなと思います。

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    2024年05月05日