太陽の棘

太陽の棘

小説・文芸
662円 (税込)

3pt

この著者にしか描けない、沖縄と美術の物語!

終戦後の沖縄。米軍の若き軍医・エドワードはある日、沖縄の画家たちが暮らす集落――ニシムイ美術村に行きつく。
警戒心を抱く画家たちだったが、自らもアートを愛するエドは、言葉、文化、何よりも立場の壁を越え、彼らと交流を深める。
だがそんな美しい日々に影が忍び寄る――。
実話をもとにした感動作!

「原田マハ氏は、小説家の優れた才能と人間的な温かさにより、どんなに善意の人間であっても、理解できない事柄があることを明らかにした。私は日本人が書いた沖縄をテーマとする小説で『太陽の棘』がいちばん好きだ。」
――佐藤優(解説より)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    太陽の棘
  • タイトルID
    :
    409085
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2016年11月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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太陽の棘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ニシムイの作品見てみたいな。
    沖縄の空と海が想像出来るし、涙が止まらんとこもあり、大好きな作品の一つになったな

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    戦後の沖縄、激動の時代を生きていた人々と1人の医師がアートを通じて出会う物語。アートは国境を超えるという言葉を耳にするが、その言葉を表したような物語だった。

    0
    2026年09月06日

    Posted by ブクログ

    読み終えて、この哀しくも温かく美しい物語が実話に基づいていると知り、深く心打たれました。

    物語の舞台は、第二次世界大戦後のアメリカ占領下の沖縄。沖縄米軍基地の精神科医と、生きることに必死な沖縄の芸術家たちの交流が描かれています。
    本土の日本兵とともに地上戦に巻き込まれ、さらに敗戦によってアメリカの支配下に置かれた沖縄の人々。その翻弄され続けた苦しみが伝わり、とても心が痛みました。
    また、沖縄がかつて「アメリカであった」という事実を、改めて突きつけられました。

    愚かな戦争は、国や立場の違いだけで憎しみを生みます。
    こんなにも、人と人が出会えば、国や人種を超えて交流し、良き友になれるのに。
    それだけに、歴史から十分に学ぶことなく、今も世界各地で戦争が起きていることが、つらいく悲しいです。

    実在した「ニシムイ美術村」。
    こうして物語を通してニシムイの記憶を残してくれて、そして読んで知ることができて本当によかったです。
    読み終えた後、改めて表紙の、モデルとなったアメリカ人医師の肖像画を見つめました。
    力強い視線。その視線の向こう側にいるであろう沖縄の画家。
    2人が心を通わせたことに思いを馳せると、胸が熱くなります。

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    戦後まもない沖縄に、ニシムイ美術村と名付けられた画家たちのコロニーがあった。「ニシムイ」とは、沖縄の言葉で「北の森」という意味だそうだ。首里城から見て北側に位置する森の中に、その集落は造られた。そこで、東京美術学校を卒業した若い芸術家たちーー玉那覇正吉(たまなはせいきち)、山元恵一、安谷正義(あだにやまさよし)、名渡山愛順(などやまあいじゅん) ら、のちの沖縄画壇を背負って立つことになる画家たちが、絵画やカードを制作して米軍関係者に売り、生活の糧を得ていたという。

    戦後の沖縄で、軌跡的に出会った日本人画家とアメリカ人医師の話。決して買い手の為に描くのではないというプライドと、現実の葛藤。
    最後の8人の光の挨拶は涙。でも、見てるよってやり返してあげてよ。と思いました。


    膝を抱えて真っ暗な闇の中で、目を見開き続けた。頭の中は、恐ろしいほどにしんとして空っぽだった。
    漆黒の満天に星が煌いていた。その中の一つが、煌いて、すっと流れていったのを見た時、突然理解した。父も、母も、もうこの世にはいないのだ。
    アメリカのせいかヤマトのせいかわからない。けれど、皆、殺されたのだ。戦争という名の、人間が生み出した生き地獄に巻き込まれて。
    そう気づいた瞬間、真っ暗な大地に、ふうっと、幾千の光が浮かび上がるのが見えた。
    それは、打ち捨てられた遺骨から抜け出した魂かもしれなかった。光はふわふわと揺れて、ヒガを手招きしているかのようにも見えた。そこで初めて、ヒガは、固く目を閉じた。
    帰ろう。ニシムイへ帰ってしそして、描くんだ。ここで見たすべてを。むしゃくしゃする何もかも、全部、ぶつけて。
    故郷の丘に背を向けて、ヒガは、走った。転がるようにして。そして、一晩中歩き続け夜明けとともに、首里の丘が見えてきた。うっそうと繋る森。目覚めたばかりの太陽の光を浴びて、きらめく木々の緑を目にしたときに、涙がこみ上げた。
    おれは、描く。おれがとの目で見たものを。感じたことを。
    生きるために、描くんだ。
    そうして、一気に描き上げたのが、あの不思議な静寂と美しさをたたえた抽象画だった。

    0
    2026年08月01日

    Posted by ブクログ

    実在した沖縄のニシムイ美術村を知れただけでも、読んで良かったと思える。

    純粋に美術史としてニシムイ美術村を知りたいと思うなら、もちろんこちらの作品はフィクションも入っているだろうし、良くはない。

    だけどより多くの人にニシムイ美術村を知ってもらい、興味を持ってもらうなら、この小説のようにフィクションも交えて、少し俗っぽいストーリーに仕立てる方が効果的。

    美術史の専門書や、文学的すぎる小説だと美術のの敷居は低くならず、沢山の人には届かない。

    だから原田マハさんが書く全てのアート小説は、朝ドラ風なストーリーで、誰にでも読みやすく、美術に親しみを持てるし、美術への興味が湧いてくる。好き嫌いはあれど、そういう意味でとても大事な役割を果たしていると思う。

    美術の敷居がもっと低くなることを願っている私からしたら、とても嬉しい。

    それにしても、戦後のかなり早い時期、まだ荒れ果てている沖縄に美術村を作り、アート作品を生み出していた作家の人たちにはとても驚かされる。やはり創造するということと、人間というのは切っても切れないということの証明だと思った。

    そして、戦後すぐに米軍人と交流し、心を通わせることができたニシムイ美術村の人たち。芸術の力なしに、これは不可能だったのだろうと思う。そう思うと、国境もなく言葉も必要としない芸術の力に改めて驚かされる。

    0
    2025年03月25日

    Posted by ブクログ

    沖縄基地に配属となった米国軍医がドライブ中に芸術村を見つける。そこには無心に絵を描く沖縄の芸術家達が暮らしていた。生活のために絵を売らなければいけない画家とそれを買う軍医。絵画を通して、勝利国と敗北国の垣根を超えた友情が築かれる。誰もが望まない戦争への思いを描写しながら敵・味方関係なく人間として真の友情が描かれている作品

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    変換までの沖縄における米軍支配の歴史は、もっと若い世代の日本人が知るべきだと思うが、こういう小さなストーリーもあったことを辿ることができて面白かった。
    つい昨日まで沖縄にいて、よりストーリーに入り込むことができた。
    必ずしも画一的に米国と米兵に批判的になるべきではないと思うが、沖縄に負担させていることを含めて、本土に住む日本人はもう少しリアリティを持って基地のこと沖縄のことについて考えと意見を持つ必要があると思った。

    0
    2024年11月29日

    Posted by ブクログ

    ニシムイのことを初めて知った
    知れてよかった。
    途中から表紙と裏表紙の絵についてもネットで調べてもわかり、さらにフィクションとノンフィクションの間で境目がわからなくなり、すごい作品だと思ったら。原だマハさんありがとう

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    沖縄出身なのに、ましてや儀保出身なのに、ニシムイ美術村のことを全く知らなかった自分が情けない。
    悲しく悲惨な歴史を背景に、沖縄県民とアメリカ軍医にこのような素晴らしい友情があった史実に胸が熱くなった。

    辛く厳しいアメリカ占領下の時代を、祖父祖母はどのように生き延びたのだろうか。想像ができないほどに強く逞しく、沖縄県民としての誇りを忘れないように必死で生きたのではないかと思う。

    もっと沖縄を知りたい、知らなきゃと思った。

    0
    2026年09月17日

    Posted by ブクログ

    映画宝島でも痛感したことなのですが、沖縄の方の我慢強さとか不屈な精神とかピュアな感じに戸惑います。
    そして、読書や映像を通して知らない事実を知り、感じ、考え、伝えていく。
    子や孫に勧めたい一冊です。

    0
    2026年06月19日

太陽の棘 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    太陽の棘
  • タイトルID
    :
    409085
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2016年11月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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