太陽の棘

太陽の棘

662円 (税込)

3pt

この著者にしか描けない、沖縄と美術の物語!

終戦後の沖縄。米軍の若き軍医・エドワードはある日、沖縄の画家たちが暮らす集落――ニシムイ美術村に行きつく。
警戒心を抱く画家たちだったが、自らもアートを愛するエドは、言葉、文化、何よりも立場の壁を越え、彼らと交流を深める。
だがそんな美しい日々に影が忍び寄る――。
実話をもとにした感動作!

「原田マハ氏は、小説家の優れた才能と人間的な温かさにより、どんなに善意の人間であっても、理解できない事柄があることを明らかにした。私は日本人が書いた沖縄をテーマとする小説で『太陽の棘』がいちばん好きだ。」
――佐藤優(解説より)

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太陽の棘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    実在した沖縄のニシムイ美術村を知れただけでも、読んで良かったと思える。

    純粋に美術史としてニシムイ美術村を知りたいと思うなら、もちろんこちらの作品はフィクションも入っているだろうし、良くはない。

    だけどより多くの人にニシムイ美術村を知ってもらい、興味を持ってもらうなら、この小説のようにフィクショ

    0
    2025年03月25日

    Posted by ブクログ

    沖縄基地に配属となった米国軍医がドライブ中に芸術村を見つける。そこには無心に絵を描く沖縄の芸術家達が暮らしていた。生活のために絵を売らなければいけない画家とそれを買う軍医。絵画を通して、勝利国と敗北国の垣根を超えた友情が築かれる。誰もが望まない戦争への思いを描写しながら敵・味方関係なく人間として真の

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    変換までの沖縄における米軍支配の歴史は、もっと若い世代の日本人が知るべきだと思うが、こういう小さなストーリーもあったことを辿ることができて面白かった。
    つい昨日まで沖縄にいて、よりストーリーに入り込むことができた。
    必ずしも画一的に米国と米兵に批判的になるべきではないと思うが、沖縄に負担させているこ

    0
    2024年11月29日

    Posted by ブクログ

    心が震える作品。過去の大切な時間を想うときの心がチクっとするような切なさ、まさにそれがこの小説に詰まっている。

    プロローグでは医師エドが沖縄で仲間と過ごした日々に思いを馳せるが、本編を読むとエドの過去を追体験をするので、必然的にまたプロローグを読み返して改めて感慨に耽りたくなる。

    この小説の良い

    0
    2024年09月10日

    Posted by ブクログ

    戦時下及び戦後間もない沖縄で根付く人々の生活と葛藤を、米軍駐留兵の精神科医として赴任した主人公の目線を通して巧みに描写する名作品。あくまで沖縄住民の目線ではなく、米軍医師という外の人間の目線を通して描かれている点が大きな特徴である。アートという媒体を通して、現地住民と米軍の間に存在する大きなわだかま

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    良かったです。実話ベースと書かれてて、表紙のの肖像画もストーリーに関わってくるだろうなと思ってワクワクしながら読み始めました。表紙の肖像画が登場してからこれがそうかと、本を手に取るたびに少し感慨深くなりながら最後まで読み終えました。戦後の辛い景色の中でキラキラ輝く芸術家たちの生き様がとても素敵でした

    0
    2023年07月03日

    Posted by ブクログ

     これは、在沖縄アメリカ陸軍の従軍医、エドワード・ウィルソンと、絵を描くために生き、生きるために絵を描く、誇り高き沖縄人の芸術家達との、言語を越え、人種を越えた、終戦後の沖縄に確かに存在していた友情の物語である。

    踊り、描き、歌う。そういった表現活動を、人々は文化と呼ぶ。
    それは沖縄人にとって、精

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    戦後の沖縄、生きていくのも厳しい状況の中で集落を作って助け合いながら絵を描き続ける芸術家たちと米軍基地に赴任された軍医との友情話。この時代に絵を生業にすることも、アメリカ人と日本人との友情もなかなか考えられないこと、だけど実話をもとにしたお話しなんだ。ニシムイのアート観に行ってみたい。沖縄に行くこと

    0
    2025年07月17日

    Posted by ブクログ

    沖縄の話と知らず、読んで、
    沖縄へ行くこととなり、
    太陽の真下の大地が戦場だったことを
    忘れられなくなった。
    当然、沖縄の人達も戦場になったことを語りついでいく。基地になり、観光地になり、何百年も琉球王国だった大地が削られていく。

    0
    2025年07月02日

    Posted by ブクログ

    終戦直後の沖縄に実在した画家たちのコミュニティであるニシムイを舞台にした作品。
    ヤマト、特に薩摩に支配され、その後は米軍に蹂躙された沖縄の歴史に対する距離感と、言葉より雄弁に絵に語らせるという手法が良い。近藤沖縄を訪れた時に是非見に行ってみよう。

    0
    2025年01月13日

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