原田マハのレビュー一覧
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購入済み
樹さんの作品を見てみたい
壮絶な生をもった女性二人が出会ってしまいましたね…出会うべくして。
菜穂は、すごくワガママに描かれているけど真っ直ぐなだけで、周りで余計なことばっか考えてる母親(じゃなかったけど)とか夫がせこい。
樹さんは、とにかく不遇だったと思います。だからこそ、描けたのかもという気もします。
二人が、これから強く幸せに生きてくれますように。 -
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本の話だから、まあ予想がつくけど、と侮っていたら、結構いけた。凸凹はあるが。今まで読んだことのなかった作家のものが新鮮でよかった。この作家、読んでみようかという気にさせる。
中田永一「メアリー・スーを殺して」この小説自体がメアリー・スーぽいがなあ。
宮下奈都「旅立ちの日に」期待したけどねえ。手抜き。
原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジェ」ピンと来ない。
小手鞠るい「ページの角の折れた本」さすが元詩人だけあって、描写が美しい。物語もいい。
朱野帰子「初めて本を作るあなたがすべきこと」察してちゃんの夫への対応に苦労する主人公が面白い。
沢木まひろ「時田風音の受難」官能小説家と編集者との対峙に笑ってしまう。
小路幸也「ラバーズブック」アメリカをピックアップトラックで一人旅する小説家の気持ちいい話。
宮木あや子「校閲ガール」主人公の口の悪さが最高。 -
購入済み
壮大すぎる
とにかく長かった。壮大な物語。
読んでいると、一緒に冒険をしているようで、どっと疲れちゃったりして、休憩を挟みながら、ゆっくり読み進めました。
上巻はとにかく読むのが大変だったけど、うってかわって、下巻はスラスラ。引き込まれた。
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Posted by ブクログ
マハさんの取材に対する意気込みが伝わります。
お忙しいのに、本当にお疲れ様です。
最初に、「お米の都合に合わせてください」のお断り。
当然ですね。自然相手ですし、都会の人は仕事を優先しがち。
それだけに、お金に代えられない喜びがあったはずで、それはこの本から痛いほど伝わってきます。
田舎の自然、甘露水、そしておいしいお米。
日本人でほんとうによかったです。
最近はお米がほんとうにおいしくなりました。感謝の気持ちを忘れそうになりますが、農家のみなさん、ありがとう!
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直接は関係ないですけれど、炊飯器メーカーの努力も。
お米のおいしさは、日本人の心・魂ですよ~
大切にしたい。
お金を出せば買えるようなものではないです。
ちょっと旅行に来て、文化を感じようとせず、お金の力で炊飯器を買って帰って何がわかるんでしょう。。。 -
購入済み
史実と小説のはざま
「史実」というのは客観的な照査による事実の集積であり、人物なり出来事の忠実な「解説」だと思います。しかし、「小説」という、その証左はないが可能性を秘めたイマジネーションを含む「解説」は、読者の感性を刺激し、時に感動を呼び起こします。
フィンセント・ファン・ゴッホと弟のテオは、お互いの苦悩や悲しみの中で深い信頼と愛情で支え合って生きていきます。また、日本人画商の林忠正、加納重吉は、浮世絵をパリに紹介してジャポネズムを広める傍ら、フィンセントという不世出の画家を世に送り出した(可能性がある)という、日本人としての驚きと喜びを感じさせてくれました。
どんな荒波で船が揺れても沈まなければいい・・・「たゆたえども沈まず」。セーヌが、パリが、災害や戦争などのいろいろな苦難に遭っても必ず蘇り、繁栄を取り戻してきたように。
私たちの人生も、様々な苦難や失敗等の荒波にあっても、「沈まなければやり直せる」ということを信じて、前に進んでいきたいものです。
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Posted by ブクログ
美術館は、一体何を大切にするべきなのか?キュレーターとは、具体的にどのような活動を行う存在なのか。原田マハは、2000年に美術館のキュレーターとしての経験を生かし、ニューヨークの近代美術館MoMAに半年間派遣された。この作品は、その彼女の体験を通じて描いたものである。
舞台は、ニューヨークの中心地、マンハッタンに位置する近代美術館MoMAである。この美術館は、1920年代から「ザ・モダン」と称されるモダンアートの殿堂であり、近現代美術や工業デザインを幅広く収集している。20世紀以降の美術の発展と普及においては、非常に大きな貢献を果たしてきたといえる。作品は、五つの短編集から構成されており、それぞれが独特の視点を持っている。『中断された展覧会の記憶』『ロックフェラー・ギャラリーの幽霊』『私の好きなマシン』『新しい出口』『あえてよかった』というタイトルが、それぞれの物語の内容を示している。
『中断された展覧会の記憶』では、福島第一原発のメルトダウンという現実が描かれ、その危険性が全く周知されていない状況が前提となっている。そのような厳しい現実の中、福島の美術館に美術品であるアンドリュー・ワイエス作の『クリスティーナの世界』を貸し出すことが本当に適切な選択であるのか、という疑問が提起される。この「中断された」という表現には、強い意味が込められており、ある一面では日本が鈍感にさせられているのかもしれないということが浮かび上がる。
次に『ロックフェラー・ギャラリーの幽霊』では、MoMAのピカソの展示室に現れる一風変わった青年について語られる。彼にまつわる監視員のスコット・スミスの目を通して、その青年がどんな存在なのかが示される。青年は「病弱で、家にこもりがちなインテリタイプの男」であり、やがて初代館長となるアルフレッド・バーであることが描写される。彼が目にするのは、ピカソの名作『アヴィニョンの娘たち』や『鏡の前の少女』である。
『私の好きなマシン』では、ベアリングに対する特異なこだわりが紹介される。モダンアートは日常生活から生まれてくるものであり、インダストリアルデザイナーのジュリアの視点が描かれている。ジュリアのメンターであるアルフレッド・バーは「生活に役立つものは美しい」という考え方を持っており、工業デザインをアートとして扱うMoMAの努力が、ミッドセンチュリー・デザインやスティーブ・ジョブズのデザイン哲学と繋がる過程が綴られる。このようなアメリカ企業のデザイン重視の姿勢も、彼の提唱によって影響を受けている。
『新しい出口』では、マティスとピカソの友情、そして学芸員との別れが描かれ、芸術と人間関係の微妙な交錯が浮き彫りになる。この物語は『ジヴェルニーの食卓』につながる。
最後に『あえてよかった』では、美術館のデザインストアのウィンドウに展示された、日本に関連する思いがけないエピソードが紹介される。原田マハは、専門的かつわかりやすい視点から、芸術の面白さを伝えつつ、MoMAの背景や歴史、収蔵された作品の魅力について深く掘り下げている。
その結果、一つのことが明らかになる。MoMAに実際に行ってみたくなるのである。ピカソの『アヴィニョンの娘たち』や、ゴッホの『星月夜』、さらにはゴーギャンの作品に直面することで、何か新たなインスピレーションが生まれてくるのではないかと感じるのだ。そこで守り神のような存在として描かれるユーレイにも会いたい、そんな願いも芽生える。原田マハのキュレーター時代の経験を描いたこの作品『モダン』、あえて良い体験だったといえるだろう。