原田マハのレビュー一覧

  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    物語も面白いが特に、今や当たり前のように私たちの生活の中ある(当時でいう「南蛮」の)文化、物、渡航の機会などがほとんど無かった安土桃山の時代に生きる子どもたちの喜怒哀楽を擬似体験、追体験できるところがとっても楽しい。
    これほどまでにリアルな子どもたちの内面をに想像し、表現できる知識と技術に脱帽!

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    2024年05月07日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    俵屋宗達の人生ってあまり判明していないようで、そこをうまく物語を作られているのが、さすがです。
    一緒に希望峰を回ってヨーロッパまで旅しているように読みました。

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    2024年05月06日
  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

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    26点の絵画の解説と、著者の出会いが書かれている。新書なので解説メインかな?と思い手に取ったが、殊の外エッセイ寄り。
    著者の絵画をに注がれる目線や愛情が感じられる一冊でした。
    画家のエピソードは大分マイルドに書かれているかも

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    2024年05月05日
  • スイート・ホーム

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    宝塚の自然豊かな風景と、優しい人々が住む街並が頭に浮かびました。
    スイーツの甘い匂いと、花の色彩と香りに包まれ、五感を刺激されて幸せな気持ちになりました。
    あったかいなぁ〜、幸せだなぁ〜

    街の雰囲気がまさに理想で、素敵なホームタウン。
    そこに彩りを添えるのが洋菓子店『スイート・ホーム』
    私もスイート・ホームの常連さんになりたい!!
    と切実に思いました。

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    2024年05月04日
  • アノニム

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    原田マハさんのアート小説の中では、エンタメ性が際立った一冊

    じわっと心が高ぶる作品が多い中、こちらはアニメや映画化に向いてる賑やかな感じ

    アートへの知識と情熱は変わらず深いので、新たな路線で面白かった

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    2024年04月25日
  • 太陽の棘

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    表紙の肖像画が印象的な、原田さんのアートフィクション。

    終戦直後の沖縄へ軍医として派遣された、若き精神科医のエドワード。
    ある非番の日、島内を同僚とドライブしていたエドワードは、〈ニシムイ・アート・ヴィレッジ〉という画家たちが暮らす集落に辿り着きますが・・・。

    冒頭で「アート“フィクション”」と書きましたが、この作品は実話がベースとなっているとのことです。
    表紙の肖像画のモデルとなった、スタンレー・スタインバーグ博士と、この絵を描いた玉那覇正吉さんをはじめとした〈ニシムイ美術村〉の芸術家たちとの交流が実際にあったということが、この物語の内容に深みを与えているように思います。

    勿論、アメリ

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    2024年04月24日
  • 太陽の棘

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    終戦直後の、アメリカ支配下の沖縄が舞台。
    米軍精神科医のエドやその同僚と、首里の丘に「ニシムイ美術村」を作って寄り集まって住んでいる画家たちの交流が主なストーリー。

    謝辞を読むと、実際にサンフランシスコ在住で沖縄米軍基地で精神科医として戦後過ごした人物に取材して書かれたようなので、実話をもとにしたものだった。

    支配するものされるもの、勝ったもの負けたもの、、、そういったものは芸術を前にした交流においては意味をなさなくなる。
    また、沖縄は確かに日本の一部なのに沖縄人はまるで日本を憎んでいるかのようであり、犠牲者をたくさん出したアメリカのことを解放者として受け入れている節がある…との文章に、沖

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    2024年04月23日
  • 夏を喪くす

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    「夏を喪くす」はこの短篇集に収録されているうちの1篇のタイトル。
    意図があるかどうかは分からないけど、収録されている4篇すべてに「喪う(失う)」要素があったように感じた。あらゆる意味での、「喪う」ストーリーたち。

    その中でも表題作の「夏を喪くす」は一番分かりやすい。実年齢より若く美しいことをアイデンティティとして生きてきたアラフォーの主人公・咲子が、乳がんになり、乳房を全摘出しなければならなくなる。夫との関係はもうとっくに破綻していて、歳の離れたステディな不倫相手はいるものの…という物語。
    女性にとっての象徴を喪うということ。とくに美しさをアイデンティティとしてきた咲子にとっては、女性である

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    2024年04月21日
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく

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    芸術新潮のインタビュー連載 「原田マハ、美のパイオニアに会いに行く」をまとめて本にしたもの。芸術新潮2冊持ってたのでそれはすでに読んでいた。原田マハが、美に関わる色んな人にインタビューしている。興味ある話も色々あるが人選は好みなので星4つで。個人的には美術館や建築関係の話に興味を持った。

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    2024年04月20日
  • ロマンシエ

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    『ロマンシエ』とはフランス語で小説家という意味
    romancier
    実在するリトグラフ工房idemが舞台。
    乙女系美術男子のラブコメ。
    数行に1回は笑っちゃうのにタイトルの意味がわかった瞬間涙…( ; ; )

    「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。」
    マハさんの本にも必ず刺さる名言があって心に沁みる。

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    2024年04月16日
  • 翔ぶ少女

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    原田マハさん好きだしいい話だった!と皆様のレビューを見ていて思い出したけど、タイトルを見て内容がすぐに思い出せなかった

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    2024年04月16日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    原田マハのアート小説は大好物。
    歴史モノも大好物。
    俵屋宗達と天正遣欧少年使節。
    絵師とキリシタン少年たちとの素晴らしい友情の物語も個人的には。エピローグだけでなくもっと現代パートが読みたかった。

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    2024年04月15日
  • スイート・ホーム

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    ただただほのぼのできる短編集。関西弁が心地良い。
    自分の家族事情と比べるとちょっと虚しくなるけど、妬まずに理想の家庭を覗いてみてください。

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    2024年04月12日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネを題材にした短編小説。
    マハさんの丁寧な描写に惹き込まれました。
    そして、画家先生たちの人生をもっともっと知りたくなりました。

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    2024年04月05日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    ネタバレ

    エピローグの彩の気持ちがまんま原田マハさんの気持ちなんだろうな。
    こうだったらいいな、を大胆に小説にした感じですね。
    実際はどうだったんだろうって気になるタイプなので、もっと答え合わせ解説がほしい〜。
    原田マハ公式HPの、マハの展示室『風神雷神』インタビューとか、トークイベント「いまひとたびの『風神雷神』」を読んですこしスッキリ。

    ほんとうに織田信長が「ローマの洛中洛外図」を命じたなら、なんていうロマンだろうと思うし、宗達とか永徳が描いたそれを見てみたいって思う。

    こんど皇居の三の丸尚蔵館に永徳の『唐獅子図屏風』を、京都の養源院に宗達の『白象図』『唐獅子図』をみにいこう。

    天正遣欧少年使

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    2024年03月30日
  • フーテンのマハ

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    小説家歴より長いフーテン歴。美味しいものを求め、イケメンとの出会いに心踊らせ、アートに想いを馳せながら世界中を大移動。そして、小説家の始まりは旅で出会った幸せでした。軽快なマハさん節を堪能し、私も旅に出たくなりました。

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    2024年03月28日
  • ギフト

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    あまり集中して読めなかったのだけど、短い物語がさらさらと心地よく続いててじんわり心が温かくなるのを感じた。ちゃんと読めていれば多分話は繋がってて、確かめるためにもう一度読みたい。

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    2024年03月21日
  • アノニム

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    原田マハさんのひと味違うアート小説
    香港が舞台で、ジャクソン・ポロックの幻の傑作がサザビーズのオークションに出される‥
    アーティストを目指す高校生と謎のアートに関わる組織のお話です。

    アートも詳しくないし、ましてオークションなんて未知の世界だから、読んでいてわくわくおもしろかったです。

    「傑作が生まれたそのときがどんな時代だったのかを知ることは、アーティストや作品を理解するのに大いに役立つ。ちょっとした思いつきや偶然で生まれる作品の中にも優れたものはもちろんあるけれど、ほんとうの傑作には、アーティストが肌身で感じていた時代の空気が綿密に盛り込まれている。アーティストが何を感じ。どんなふうに

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    2024年03月16日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    原作コミックをマハさんが小説にした本。マハさんが実際に犬を飼っていただけに、文章からも想いが伝わる気がした。恐れずに愛す。大切なことを思い出しました。

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    2024年03月15日
  • モダン

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    わー、なんてかっこいい短篇たち
    ニューヨーク近代美術館—MoMAを舞台にしたアートに生きる人たちの物語。

    「アメリカの美術業界のヒエラルキー、キュレーターたちの恐るべきエリート意識」を垣間見ながら、私の知らない世界をワクワクと楽しみました。

    企画展の大変さ、
    絵画作品を貸し出したり借りる大変さ、
    アートに関わる仕事の大変さ。
    これから企画展に行ったときは、企画からここに至るまでの苦労と、ここでその作品を見ることができるということに感謝して味わおうと思います。

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    2024年03月13日