原田マハのレビュー一覧

  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    俵屋宗達を研究する彩のもとに、マカオ博物館の学芸員から情報がもたらされる。西洋画の風神雷神(ユピテル、アイオロス)と古文書。その先の天正遣欧使節団の旅は彩が読み解いたという形。ローマへ発つまでの使節団の少年たちと、師とともに洛中洛外図屏風を描き信長に献上した宗達のエピソードが上巻の多くを占める。

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    2026年06月03日
  • キネマの神様

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    ネタバレ

    原田マハさんはまだ2作目なんだけれど、前回と違ってスルスルと読めた今作。
    そして、前回は美術、今回は映画。彼女が勧めると小さな名画座や美術館に魅力を感じた人が足を運ぶかもしれない。これは新手の啓蒙活動なのでは?と感じる文章でした。

    私は映画も映画館で、美術館巡りは趣味なので、改めてそこに魅力を感じる側では無かったのですが、映画を通した家族の再生の話として、心に染み込んできました。どれもこれも以前読んだ映画ばかり、最後に最高の映画だと論じている「ニューシネマパラダイス」も大好きな作品です。私もこのブログにカキコしたい。
    でも、今はゆうちゅうぶがあるのでそこで映画やアートのレビューをしています。
    この作家さんが好き!と、諸手を挙げてはまだ言えないのですが、また他の作品も読んでみたいなと思ったので4冊ほど仕入れてしまいました。

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    2026年06月03日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    特別展に行きがちですが、常設展に足を運ぼうと思わせてくれる作品です。
    短編集ですが、どの話も心地良くて、その世界観に浸透してしまいました。
    元々著者が絵画が好きなことは知っていましたが、文章でここまで表現できるのは素晴らしいと思いました。

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    2026年06月03日
  • まぐだら屋のマリア

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    ネタバレ

    最終回はイマイチ感がありましたが、ドラマを観て面白かったので原作を買って読んでみました。
    ドラマはドラマでそこそこ良かったですが、やはり本(原作)の方が、色々と細かい情報なんかがあって理解しやすく、良かったです。まりあの由来なども、ドラマで出たかもしれませんが、本で把握したし。
    例の自傷の箇所は流石に原作とドラマでは違うんですね。

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    2026年06月01日
  • キネマの神様

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     DVDやサブスクで映画を見るのは手軽だけど、やっぱり映画館の大きなスクリーンと音響で見たくなった。近年は家で見る人が飽きないように、分かりやすくて単純な映画が多くなったと聞いたことがあるが、昔ながらの映画を見るために名画座にも行ってみたくなった。
     

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    2026年06月01日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    ネタバレ

    大好きな原田マハ先生の物語は、やっぱり言葉が入ってくる感覚がして読み進めやすい。

    この本を読んだ今、日本では実際に初の女性総理が立っている。本当に予言の書になったのかもしれない。女子高生を始めとする若い女の子たちが政治に関心を寄せ始めているというのも凜子と似通った部分がある。
    相馬凜子には及ばないかもしれないけど、信じてみたい。改めてもっと政治に興味を持とうと思えた。

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    2026年05月31日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    短編4作品。

    ①うつくしい墓
    アンリ・マティス
    ピカソとの友情など。
    ロザリオ礼拝堂のステンドグラスを調べたが青と黄色の配色が綺麗、いつか部屋の窓に貼りたい。

    ②エトワール
    エドガー・ドガ
    ギャグ漫画日和でドガさんには親近感があったが、踊り子を描くためにここまで執念を燃やしていたとは。

    ③タンギー爺さん
    ポール・セザンヌ
    すべて手紙形式、こういうの好き。
    妻と娘からしたらタンギーさんのボランティア精神はたまったもんじゃないけど、美術界にとってはものすっごい功績。

    ④ジヴェルニーの食卓
    クロード・モネ
    妻の死、白内障などを乗り越えてたくさんの名画を残してくれた。
    内装もおしゃれそうなジヴェルニーのお家、一度は行ってみたいなー

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    2026年05月31日
  • ゴッホのあしあと

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    ネタバレ

    頭の中でずっとゴッホのドキュメンタリー映像が流れているかのようでした。
    ゴッホという名前と星月夜、ひまわりの絵は知ってはいましたが、人物自体は全くの無知でした。成功した画家というイメージがあっただけに、その壮絶な人生に驚きました。
    波瀾万丈という表現では不適切なくらいいろんなことが起こり、そこで感じたことを絵に表しているのだなと思いました。
    そして、その画家活動を最後まで支えたテオとの兄弟愛に感動しました。周りの人に理解されない中、テオは兄を信じたその存在は唯一無二だったのだと思います。当時は無名で価値のなかった絵が今ではとんでもない価値がついている。日本に行ったことがないゴッホが、ゴッホに会ったことのない日本人に愛されているこの現状をゴッホとテオに知ってもらいたいなと感じましたし、こんな気持ちで原田マハさんは本を書いているのだろうなと少し分かったような気がします。
    絵を、画家を、もっと知りたくなりました。

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    2026年05月29日
  • 翔ぶ少女

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    震災時、目の前で広がったであろう光景を想像させられた。私は、幸運なことに災害に身近な人を奪われていない。だから、その悲惨で残酷な出来事を事実として身近に感じることができない。
    でも、これは地続きの、この世界で起こった事実。
    どれほどの人が苦しんだか見当もつかない。

    悲しさは治らない。抱えていくもの。
    それと同時に生きてこれたということを喜びたい。
    そのような文が印象に残る。

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    2026年05月28日
  • ジヴェルニーの食卓

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    たゆたえども沈まずを読んでタンギー親父を見にロダン美術館へ。

    終章のジヴェルニーの食卓を読んでモネの家にも行きたくなると思い、パリ旅行後に読んだ。

    モネの睡蓮は普通のよく見る絵のサイズではなかったオランジュリーの壁を覆ってるほど長かった。

    そのオランジュリーに飾られるのもいろいろあったんだなーと後日談的に回想することができた。絵は見る人がいれば、描く人がいた。描く人のいろんな想いが詰まっていることを原田先生は教えてくれた。

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    2026年05月28日
  • 風のマジム

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    沖縄の契約社員だった主人公が、地元の素材を使ったラム酒づくりを実現しようと動き出す物語。成功だけでなく、企画を通す難しさや周囲を巻き込む苦労も丁寧に描かれていて説得力があった。
    特に印象的だったのは、主人公が理想論に終わらず、一歩ずつ現実を動かしていく姿。自分の「好き」や「やってみたい」を大切にしてもいいんだと思えた。

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    2026年05月25日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    ピカソが生きていた時代と、主人公が生きる現代の物語が重なり合っていく展開が面白い。2度、3度読むとさらにじわじわ味わい深くなっていくストーリー。
    ゲルニカの物語から、戦争と平和、アメリカと中東関係など考えさせられた。

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    2026年05月25日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    原田マハ著『〈あの絵〉のまえで』のレビューです。

    とても良い読書体験でした。
    美術館に行って絵を見るとき、「その時に」「その場で」「この自分で」しかできない体験をしている、という気分になります。
    別に美術館ではなくても「いまここ」でしかできない世界を生きているというのは当たり前なのですが、絵を見ると特にそれを強く感じます。
    その個人的体験のものがたりが、その美術館を訪れる人の数だけ存在すると思うと、人間の精神世界の膨大さに何とも圧倒されます。

    この小説は、そんな人の数だけあるものがたりのうちいくつかを、こっそりと読者に届けて、一緒に体験させてくれます。
    日本にある6つの美術館を舞台にしたこれらの短編は、もちろんフィクションなのでしょうが、もしかしたらこの世界のどこかであり得たかもしれない、心が温まる、勇気づけられるお話になっています。

    個人的には『聖夜』がお気に入り。泣きました。

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    2026年05月25日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    短編集ですが、美術作品は前に出て語られるというより、物語の中に自然に溶け込むように登場していました。特に「道 La Strada」は印象的で、無名のアーティストの作品を軸に物語が展開していきます。有名かどうかではなく、その絵を見た人の心がどう動くかによって、作品の価値が決まっていくのだと感じました。絵は人によって受け取り方が違うからこそ、誰かにとっては傑作になり得るのだと思います。この物語はとても温かく、それでいて少し切なさもありました。読後には、作品そのものだけでなく、それを見つめる人の心にも想像が広がる一冊でした。

    目次
    群青 The Color of Life
    デルフトの眺望 A View of Delft
    マドンナ Madonna
    薔薇色の人生 La vie en rose
    豪奢 Luxe
    道 La Strada

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    2026年05月23日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    美術館に、常設展に、まんまと今すぐ行きたくなった。

    美術館は好きで、気になる企画展にはたまに行くけどアートには疎くて、全作品調べながら読んだ。
    そんな自分でもいつか、こんな運命的な一枚と巡り逢えるんじゃないかと思わせてくれる。

    『翼をください』の暁星新聞社が出てきました。
    この方は時々こういう散りばめ方をするから、粋ですよね。好きです。

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    2026年05月23日
  • まぐだら屋のマリア

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    テレビドラマを見て読む。テレビの方が良かったと思う本。物語はいいのだが、少し無理があるような設定。テレビの方がシンプルに脚色したので心に残ったのかも。それとも中島みゆきの魔術?

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    2026年05月21日
  • 風のマジム

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    たまたま古本屋で手にとって読み始めた本。

    南大東島でとれたサトウキビでラム酒を作るまでの物語。
    サトウキビが育ち、加工されてラム酒となり、私たちの手元に届くまでには、多くの人の手や自然の力が関わっていること、思いがこもっていることを知ることができた。
    身近にあるものの背景にある物語を知ることは、一つひとつを味わい、より大切にできることに繋がると感じた。

    すべてを大切にすることは難しいけれど、自分にとって大切なものが増えること、その背景にある物語を想像できるものが増えていくことは、人生の楽しみや物事の意味を増やしていくことなのだと感じる。

    効率的な生き方ではないけれど、そういった想像を楽しむような時間を持てるといいな、と思った。

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    2026年05月17日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    ネタバレ

    小説なのに、天正遣欧少年使節のみんなの描写が本当に生き生きしているから、歴史書を読んでいるくらいの納得感を抱いてしまった。危ない危ない、この物語はフィクションです。間違っても友達に、「俵屋宗達ってヨーロッパに行ってカラヴァッジョに会ったんだぜ」などど誤った知識をひけらかさないようにしましょう。
    偉大な美術作品に対峙したときの心情表現の雄弁さが魅力だが、美術の知識を持ったうえで読めたらより感じるものがあるんじゃないかと思う。
    西欧美術、日本美術にもっと詳しくなりたいと思った。

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    2026年05月17日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    原田マハさんの作品を読みたいと思い手に取った1冊。

    どの短編も素敵でしたが、個人的には最後の『道』が心惹かれました。

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    2026年05月16日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    「旅屋おかえり」を読み終え、すぐに読んだ。

    心温まる話だった。

    誰にでも帰る場所がある。
    私の「帰る場所」はどこだろうか…

    「おかえり」と言ってもらえる場所を
    増やしていきたい。

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    2026年05月16日