原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初マハ。京都本大賞ということで買ってみたんだが、こんなにも面白いものを描く作家なんだとビックリした。何故今まで敬遠していたのか…昔の自分を殴りたい。笑。
初めて美術小説なるものを読んだ——。
京都を舞台に有吉菜穂と、どこか官能的ですらある無名の画家・白根樹の関係がなんとも言えず良い。「美」と「醜」とは表裏一体なのかも知れませんね…。
また京都の四季移ろいなんかもあり、隅々まで「美」を感じました。
今までにない読書体験で新鮮かつ、後半の展開にはミステリーばりの衝撃を受けました!!
P.S.ちょっとゲスイ話になってしまいますが、一輝と義母・克子との妖しい関係もスリリングで作品のよき(?)アク -
Posted by ブクログ
スペイン旅行の際に実物の『ゲルニカ』を鑑賞したが、あまりの衝撃に言葉を失い、立ち尽くしたのを思い出した。私だけでなく、周りに様々な国と人種の観光客もいたが、彼らもまた同様の反応だった。それほどまでに『ゲルニカ』が持つ力、芸術が持つ力というのは大きい。
本著も芸術が持つ恒久的な力を信じ、奮闘する姿が力強く描かれている。
長期連載ということもあってか、章が変わるごとに同じような説明やあらましが延々と繰り返されるため、テンポが非常に悪くなっている点がマイナス。
また、終盤の真実は完全に蛇足で、ヨウコも一人ではほとんど何も成し遂げてないのが残念。 -
Posted by ブクログ
実話を元に書かれた小説と聞くと、どこまで実際にあった話なのだろうと考えながら読んでしまう癖があった。社内ベンチャーコンテストでチャンスをつかんで成功した女性がモデルと聞けば、どんな苦労があって、どう乗り越えたのか、そこから何か学びが得られないか…。
でも、そんな読み方には意味がないのだと思う。主人公の伊波まじむが、周りの人をどのように巻き込み、叱咤激励を受け、支えられ、困難に立ち向かったかを味わえばいいのだと気がついた。
そして沖縄の風と太陽の匂いを感じられればそれでいいのだ。そのうち沖縄(南大東島)産のラムが飲めたらいいなと思っている。