原田マハのレビュー一覧
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序盤、お2人のハイソサエティな経歴や、紹介されるのが海外の美術館ばかりなのに、世界が違うかも…と少し引きそうになってしまったが、アーティストや作品紹介が始まったら楽しめた。
ヤマザキマリさんが大好きだという『書斎の聖ヒエロニムス』、示唆的で詩的で、色も美しく、シュールレアリズムのような雰囲気もあり、わたしもすごく惹かれた!この絵1枚から、いろいろな物語が生まれそう。
そしてこれまた知らなかった画家、ウッチェロ。『聖母子像』の幼児キリストの顔、これは思わず笑ってしまう。人物よりもボタンを描くことに執着しているのも面白い。この人の絵をもっと見てみたい。
ルソーの『幸福な四重奏』も愛おしい。ルソー作 -
Posted by ブクログ
フランスに旅行するってなった時、フランス舞台の作品が読んでみたくて私にとって初めての原田マハさん作品として読んだ!
他の作品はまだ読んだことがないけどこれが原田マハ?っていうレビューが多い気がするから他とは違うのかな?
主人公がバイト先で大好きな作品をかいている作家と出会ったフランス生活がえがかれてる。主人公の一人称小説だから共感しやすいしオネエキャラで濃くておもしろい!パリの魅力が言葉の節々から感じられて読み返すとパリの記憶がよみがえる!
そして最後の展開私はえっ!ってびっくりしちゃった。なんか予想してなかったけどめちゃくちゃしっくりきて読んでよかったかも
idemが本当にあるものなのも知ら -
Posted by ブクログ
ネタバレアートと文章、どちらにも心を奪われて満たされた。
一番好きだったのは最後のモネの睡蓮に会いに行く話。
仕事が忙しくて病気をしてしまった主人公が入院して、その先のテレビを見たら直島がありそれに魅了され、退院してすぐきてしまう話。
この絵は生きているんだ、というセリフがすごく考えさせられた。強い気持ちを持って絵と会話をし、一つになり、絵が生きているのを感じる瞬間ば自分にはあるのだろうか?生きた絵を、見たことはあったかな?と自問した。
一度だけ行ったことがあるけれど、また行ってみたいなと思った、原田マハ作品は本当に自分もアートと触れたくなる -
Posted by ブクログ
ネタバレ原田マハさんの作品はたくさん読んでいるが、自分的にはベスト3に入る気がする。
松方コレクションはなんとなく聞いたことがあったが、その熱い経緯を(フィクションが混ざってはいるが)知ることかできて面白かった。
それぞれの情熱がなければ、国立西洋美術館はできていなかっただろうし、意思を継ぐことでなんとか最後までたどり着いたことを知り、今度行く時はよりしっかり見てみようと思った。
また、どの登場人物も誰かのために動いていた。松方のような周りを巻き込みながら夢を叶えていくような人になりたいなー。
日置が悪役なのかとミスリードさせられたが、むしろその逆であったし、日置の戦時中の描写はずっとハラハラで -
Posted by ブクログ
泣けました( ; ; )
私は今は猫を飼ってるので断然猫派!
なんだけど、以前は犬も飼っていたことがあるから、犬の忠実さや愛情の深さもよくわかる
だから、ここに登場する犬
(名前はハッピー、拾われた時は本当にハッピーだったのにね)
の飼い主に対する愛情があまりにも純粋で、
その健気さに泣けてしまった
人は心変わりするけれど、動物は裏切らない
そして、もう1人の登場人物であるケースワーカー、彼もまた元飼い犬に対する後悔の思いを抱いている
私にはそれもよくわかる
かつて同じような行い(いえ、もっと酷かった) をしてしまったことに、いまだに悔いが残っているから。
村上たかしの原作マンガを原田