原田マハのレビュー一覧
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読み終わった。でも、原田マハの作品では、久しぶりに不完全燃焼だった。史実と虚構の入り混じった展開に、いろいろ刺激は受けた。
俵屋宗達が、『風神雷神』を描くところまで到達していない。続篇を期待したい。天正遣欧使節団が、日本に帰国したのが、1590年。天下は秀吉の時代。秀吉は、1587年7月にバテレン追放令(バテレンとは宣教師のこと)を発布していた。秀吉は、宣教師を追放したが、キリスト教を否定していなかった。それで、1591年3月に秀吉に、天正遣欧使節団は、聚楽第であっている。家康は、1612年に「禁教令」を出し、キリスト教を完全に禁止した。日本は鎖国となり、オランダとの貿易だけに限った。
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The Modernがニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art)の愛称だというのは初めて知った。勤務していたMoMAのことを東北大震災と9.11テロという災厄を織り交ぜながら、上手に描いていく手練手管はさすが。今でも福島第1原発を遺棄された場所として考えざるを得ない現状で、発災直後に福島に赴くことは、確かに被ばくを覚悟することであり、わざわざアメリカから危険を冒す必要などないと感じるのも無理からぬことと納得できる。そんな緊迫感を織り交ぜ、困難を抱える福島に生まれつきの難病を抱えながら生きるクリスティーナを描くアンドリュー・ワイエスの絵を置く構図が素晴らしい。やは
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久しぶりにマハさんに帰ってきました。
やはり、私はマハさんのアート小説が
好きなんだなというのが読後の実感でした。
マハさんの作品を読む時にはいつもそうしているんですが
「クリスティーナの世界」や「アヴィニョンの娘たち」など
作中に登場するMoMAの収蔵絵画の画像を
眺めながら読むのが楽しいんですよね。
すると、
展覧会ディレクターやセキュリティースタッフ、キュレーターなど
MoMAで働く人々がアートに傾ける思いというものを
より深く想像することができました。
あ、最終話に登場する日本人研修員のモデルは
マハさん自身なんだろうなと思いました。
また本作では、
ニューヨークの9.11や東日 -
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ネタバレあなたがリタイヤして、時間にも心にも余裕ができたら……あたし、一緒に行きたいと思ってたの。
──デトロイト美術館へ。
実際に起こったデトロイト市の破綻と、それに基づいたデトロイト美術館の美術品の売却案。そして、それらに対して奇跡的な立て直しを図ったデトロイト市民たちの熱い想い。
これらの史実に基づいたフィクションのお話。
だけど、原田マハ氏が実際に現地に赴き取材をして作られたこのお話には、確かにデトロイターたちの情熱が、しかと描かれていました。
──思いあるところに道は開ける。
不可能を可能にした、デトロイターたちの奇跡の物語。
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何でもします。
あの絵を、