原田マハのレビュー一覧
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好きな画家かと聞かれたら違う気がする。
子供の頃、絵を見たことがあるけれど良さがわからなかったし、少し怖かった。
でも、アイリスのカードを買った記憶がある。
数ヶ月前?テレビで、『花咲くアーモンドの木の枝』の絵を見た。
ゴッホが生まれたばかりの甥に贈った絵。
水色の空に向かって、桜に似た白いアーモンドの花が咲いている。
それまで私が抱いていた、激しくて暗く哀しいイメージが変わった。
愛と祝福に満ちた絵。
本物、見てみたい。
本書を読んで、サン=レミ時代に描かれた絵だと知った。
本書はプロローグと五章から成り、第五章の『ゴッホのあしあとを巡る旅』では、ゴッホの絵が見られる美術館についても触れら -
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以前何かのインタビューで、マハさんが「自分のアート小説では、史実1に対して創作が9の割合になることが多い」と語っていたのを思い出しました。
本作では、史実をもとにしたマハさんの創作によって、唯一無二のアーティストたちの人生が実に鮮やかに描き出されていました。
そして特筆すべきは、各ストーリーがアーチスト当人ではなく、彼らと関わりの深い第三者にスポットを当てて語られていることでしょう。
マティス〜家政婦マリアの語りから…
ドガ 〜メアリーカサットの追想から…
セザンヌ〜タンギー親父の娘の手紙から…
モネ 〜ともに暮らす義娘ブランシュの日常から…
読者は、マリアやブランシュらの眼差しか -
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原田マハさんの短編集。タイトルにある様に新たに前に踏み出そうとする女性が主役に描かれ、1つ1つ短めにあっさりしているけれど、登場人物が数珠繋ぎに繋がっていて面白かった。次は誰の話か予想しながら読んで、復習した。最初は川を越えて引っ越す女の子で、不動産屋さん、バーテンダー、学校の先生、報道キャスター、ネイリスト、精神科のお医者さん、受付嬢、花屋さん、漫画家、美容室の孫…次誰だったけなあ?と、忘れっぽい私にとって脳みそのトレーニングになったΣ(・∀・;)
『私の胸はときめいた。自由になるんじゃない。独立するんだ。ややこしい色んな悩みや苦しみから。-独立記念日-』
認知症で施設に入ろうとするおば -
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この夏ニースに旅行に行くことになり、事前に読んでいた。
いつもフィクションとノンフィクションを織り交ぜて書かれているのでどこまでが本当のことかは分からないけど、
マティスの人柄や、こんなことを話していたのかなを想像できて、会ったこともないけどなんとなく人間性をイメージすることができた。
主人公がマグノリアをどう花瓶にいけるかを考えてマティスにそのいけた花を持って見せたら
「いい目を持ってる」みたいなことを言われ舞い上がる、みたいなエピソードがあったけど、
実際にマティス美術館でそのマグノリアの花の絵が見られたのは嬉しかったな。
自分が差し出したものを画家が絵にして永遠にとどめてくれるってな -
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ヘレン・ケラー
私の尊敬する人。
彼女の傷害を現在の青森県弘前市を舞台に、
介良れん として物語が繰り広げられる。
音も光も言葉も発することができない
どう関わったらいいのかわからない
誰もが手を余してた時に、れんの教師として
迎えられた安だけは、れんと真っ向から向き合う
姿勢に芯の強さを感じた。
そして れん の初めての友人となるキワ。
盲目の彼女は、三味線奏者として全国をまわる途中で れん達と出会い れん とともにたくさんのことを覚えていくのだけれど。。。
キワをモデルにしたのは高橋竹山かな?
安が れん との関わりの中で悩んでた時にイタコが
ヒントをくれるシーンがあるけれども、 -
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盲聾啞という三重苦の困難を乗り越え
社会福祉に身を捧げた偉人ヘレン・ケラーと
彼女の家庭教師アニー・サリヴァンの伝記は
つとに有名ですが、
それを明治期の津軽地方に舞台を移し
翻案・再構築したという本作。
介良れん(けられん)と去場安(さりばあん)
という登場人物の名前を見ただけで
すぐに原作の映画を思い浮かべるのですが、
本作では、原作には登場しない
津軽ならではの風習・文化が
重要な役目を果たします。
特に印象的なのは
三味線弾きの盲目の少女“キワ”と
“れん”との出会いです。
“キワ”が津軽じょんがら節を奏で歌う場面。
自分がかつて聞いたことのある
津軽三味線の響き(高橋竹山だったか