原田マハのレビュー一覧

  • モダン

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    原田マハさんが一番得意とする、ニューヨークの現代美術館(MOMA)にかかわる人たちを題材とした短編集。美術小説といえば原田マハさん、読みやすさはさすが。
    著者自身がMoMAにいたころの経験がふんだんに活かされていて、とてもリアルである。年代は様々で、2001年貿易センタービルのことや、2011年の東北の地震のこと、美術館がクイーンズへ一時移転していた頃の話、MOMAの扱う重要な絵画について、など、いろいろ興味深くて引き込まれる。
    一方、原田さんの著書をたくさん読んできた人には、ややお腹いっぱい感がある。彼女の作品を読んだことがなくて、長編を読む前に軽く読んでみたい人にはお勧め。

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    2025年02月05日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    ★★★★☆良かったです。話が進むにつれて思うような展開を期待してしまい、考えていた通りの展開に進んでいきましたが、ガッガリすることなく逆に泣けてしまいました。わかっていながら泣けてしまうところが流石だなと嬉しくなりました。そして、やっぱり北海道旅行に行きたくなりました。

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    2025年02月03日
  • ロマンシエ

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    主人公の妄想癖が暴走するやかましい小説(笑)
    原田マハさんがこんなに振り切った文章を書くことに驚いた。
    作中で羽生光春の書くハードボイルド小説『シャーク本郷、クールな殺し屋〈暴れ鮫〜殺意の囁き(ジュテーム)〉』はタイトルだけで笑えるし、内容もベタすぎてそっちも読んでみたくなる。

    リトグラフに魅せられていく過程の描写は意外と少なく、悩みながら前に進んだり、切ない恋をしたり、仲間の心地よさを感じたりする内容だった。 
    みんなでドーヴィルに行く場面は青春ドラマみたいでちょっと素敵。
    美智之輔は高瀬くんを純粋に想っていていいやつだったなぁ。

    この小説が実際の展覧会と連動した企画だったことは驚きで、

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    2025年02月01日
  • 本日は、お日柄もよく

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    スピーチライターに弟子入りしたOL、二宮こと葉は政権交代を目論む野党のスピーチを任されることに。しっかり楽しめるお仕事小説。さすが小説家という言葉への愛を感じる。

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    2025年11月29日
  • サロメ

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    ネタバレ

    官能的な恐怖。
    サロメを読んでみたくなった。
    すごく興味深かったけれど、研究者のターンが薄いと感じてしまった。

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    2025年01月29日
  • 異邦人

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    ドラマを観て以来ずっと原作が気になっていた作品。

    主人公・菜穂という存在のインパクトが忘れられない。

    美術館を経営する名家に生まれた菜穂。
    彼女は芸術をこよなく愛し、芸術の為なら何一つ惜しまない。そして、それを見極める天賦の才をもつ。
    両親には無いこの才能を祖父から受け継いだ。

    そんな彼女の前に突如現れた無名の天才画家・白根樹(しらねたつる)。
    彼女はその絵の虜となり、強烈にのめり込んでいく。まるで何かに導かれるように。

    天才画家の背後に潜む闇。母と夫の隠密な関係。祖父と守り続けた秘密。

    小さな亀裂が静かに音を立て始める。
    白根樹との出会いは終わりであり、始まりだった。

    主人公がも

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    2025年01月25日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    今まで読んだ原田マハさんの中で1番サクサクと読み進めることができました。
    アートを友と呼び、美術館を友だちの家と表現する登場人物にとても惹かれます。自分も友と思える作品に出会いたいと思える一冊でした。

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    2025年01月24日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    原田マハさんのアート小説
    画家そのものというよりは、どのような経緯で絵画が美術館に飾られ、私たちが鑑賞できるのか本当によくわかった作品である。
    戦渦の中、造船業を指揮していた松方であるが、1枚の絵をきっかけに絵画にのめりこむ。「一枚の絵は軍艦一隻に相当する力を秘めているかもしれない」と思った松方は国内に美術館を造ろうとタブローを集める。戦中の混乱の中、松方の意向に共感する人たちによって命がけで守り続けられてきたタブロー。そうして現在西洋美術館で鑑賞させていただけるかと思うと頭が下がる思いだ。
    「それがなくても生きていける。それがあれば人生は豊かになる。」本当にそうだと思う。日々疲れた時にソファ

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    2025年01月24日
  • 異邦人

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    面白かった。
    京都という特殊な街の魅力と、菜穂さんの妖しげな魅力がとてもうまくミックスされていた。
    ストーリーもシンプルではあるものの複雑さがあり、最後までドキドキしながら読めました。

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    2025年01月21日
  • 異邦人

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    東日本大震災から避難するため京都にいるうちに、無名の作者の絵に魅了され、親や夫を捨てその作者と生きていくことを選択した。覚悟を決めた女性の強さが印象的だった。

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    2025年01月20日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    原田マハさんの本はアート関連のものが好きで読み始めたけど、こういう本も読みやすくて、ほっこりして好きです。旅したいなぁ。

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    2025年01月18日
  • 異邦人

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    ネタバレ

    画廊経営の夫と、祖父の血を濃く継ぎ絵画を観る目が突出している妻。京都に産前休暇で来た妻はみるみるうちに京都に迎え入れられる。経営難にあとがなくなっていく夫とのコントラストが面白い。

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    2025年01月14日
  • まぐだら屋のマリア

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    分かりやすいストーリー。文章は読みやすく、料理の記述は詳細で目に浮かぶよう。良い意味で裏切られることもなく、最後までスムーズに読み進めることができます。

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    2025年01月13日
  • 太陽の棘

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    終戦直後の沖縄に実在した画家たちのコミュニティであるニシムイを舞台にした作品。
    ヤマト、特に薩摩に支配され、その後は米軍に蹂躙された沖縄の歴史に対する距離感と、言葉より雄弁に絵に語らせるという手法が良い。近藤沖縄を訪れた時に是非見に行ってみよう。

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    2025年01月13日
  • 翔ぶ少女

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    お正月に実家の母の本棚から借りました。
    「翔ぶ少女」の作品名にぼんやりとしたイメージを持って読み始めました。
    物語の始まりは、阪神淡路大震災。その日の様子からでした。
    そして、その後10年間の事が描かれています。

    物語の舞台は、神戸市長田区。
    主人公は、震災で両親を失った少女、阿藤丹華。後に佐元良丹華。
    登場人物は、
    丹華の兄 逸騎
    丹華の妹 燦空
    ゼロ先生こと佐元良是朗 心療内科医
    研修医 石塚由衣

    阪神淡路大震災は今から30年前の出来事です。
    当時、テレビで映された映像は覚えています。とても衝撃的で、その出来事が本当に起こったこととは信じられませんでした。
    地震があった所では、当時

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    2025年01月09日
  • フーテンのマハ

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    マハさんの生き方から学ぶことがたくさんある。エッセイでその奔放な生き様をみせてくれるからどんどん描いてほしい笑

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    2025年01月07日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    西洋と東洋それぞれの神話には共通するものがある。遣欧使節はダ・ビンチ、ミケランジェロ、カラバッジョと出会っていく。"見る者を励まし、一歩前へ進む力を与える絵の感動と体験を日本へ持ち帰るのが使命"と。原田マハのテーマであると思う。

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    2025年01月05日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    10年ほど前「風神雷神図屏風」を観た。俵屋宗達のそれを模写して尾形光琳が、そしてまた坂井抱一が模写。宗達を専門とするキュレーター彩の元にマカオのキュレーターから原マンショと宗達の間に関係があるとする資料が持ち込まれる。

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    2025年01月05日
  • モダン

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    MoMA(ニューヨーク近代美術館)で働く人たちの短編集。
    原田マハさんの他の作品(楽園のカンヴァス、暗幕のゲルニカ)で出てきた登場人物に出会えて、嬉しかったです。

    原田さんの作品のおかげで、MoMAにも興味を持ち、2024年にニューヨークに行った際に、MoMAを訪れました。原田さんに感謝です。

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    2025年01月05日
  • アノニム

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    ボロックというアーティストを初めて知り、近代アートにも興味が湧きました。やはり背景を描くのが秀逸です。

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    2025年01月05日