原田マハのレビュー一覧

  • 太陽の棘

    Posted by ブクログ

     これは、在沖縄アメリカ陸軍の従軍医、エドワード・ウィルソンと、絵を描くために生き、生きるために絵を描く、誇り高き沖縄人の芸術家達との、言語を越え、人種を越えた、終戦後の沖縄に確かに存在していた友情の物語である。

    踊り、描き、歌う。そういった表現活動を、人々は文化と呼ぶ。
    それは沖縄人にとって、精神的支柱であり、誇りであり、唯一のアイデンティティであった。
    それを戦争によって奪われた彼らの怒りは、恨みは、辛さは、さぞ度し難いものだっただろう。

    「私たちは、勝者でも敗者でもなく、占領するものでも占領されるものでもなかった。」

    「私たちのあいだには、いかなる壁も、境界線もなかった。」

    「私

    0
    2025年10月30日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

    Posted by ブクログ

    今では人気を博している印象派がまだ新しく、斬新だった"現代"に生きた芸術家と周囲の人々を、表紙のように美しく切り取った作品。

    個人的には、マティスとモネの話が好きでした

    0
    2025年10月29日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

    Posted by ブクログ

    棟方志功の力強い版画が好きでしたが彼の半生はほとんど知らず、この本で初めて妻のチヤのことも知りました。彼の生き方そのものがあの版画となって生まれ、また素直で謙虚な生き方にも心打たれました。

    0
    2025年10月28日
  • 恋愛仮免中

    Posted by ブクログ

    「恋愛」をテーマにした
    5名の作家さんによるアンソロジー

    収録は以下の5作品
    「あなたが大好き」 奥田英朗
    「銀紙色のアンタレス」 窪美澄
    「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」 荻原浩
    「ドライビング・ミス・アンジー」 原田マハ
    「シャンプー」 中江有里

    窪美澄さんの作品は『夜に星を放つ』で既読だったが、好きな作品なので再読した。
    他作品は、私は初めてのものばかりだった。

    どの作品もそれぞれに趣が違っていて、個性豊かで、色々な恋愛模様がたのしめる。
    こんなに大当たりばかりのアンソロジーは、なかなかないと思う。しいて選ぶなら、私は荻原浩さんの作品が特にグッときた。

    読んでいて気恥ずかし

    0
    2025年10月25日
  • 〈あの絵〉のまえで

    Posted by ブクログ

    「あの絵の前で」をキーワードにした、ある作品に関わるエネルギーの短編集になっていた。人生が変わるきっかけや思い出として、作品があるというのは、美しいし羨ましく感じる。私はまだ、そのような作品に出会っていないからだ。本書を読むと、作品が気になって検索したり、登場した美術館にも訪れたくなる気持ちになる。訪れたことのある美術館がほとんどだったが、そんな作品が飾られてたっけと覚えていなかった。
    人生の中で、特別な作品に出会いたくなる本でした。

    0
    2025年10月23日
  • ゴッホのあしあと

    Posted by ブクログ

    ゴッホというと「ひまわり」や「星月夜」、「夜のカフェテラス」を書いた人ということしか知らなかった。
    ゴッホはてっきり明るい色使いばかりの絵を描いてるんだも思っていたが、マハさんの文章を読んでイメージがガラッと変わった。
    むしろ私が深く共感するほどの孤独な人だった。
    それに「ひまわり」のようなパキッとした
    色使いの絵だけでなく、初期の頃は暗くくすんだ色の絵を描いていたこと、職を転々とし決して華やかな人生では無かったこと。
    知らないことが沢山あった。それに、日本美術の浮世絵に魅了され、自身の絵画の構図や色使いに取り込んでいるなんて。ここに日本とゴッホの共通点があったことを嬉しく思う。
    今までゴッホ

    0
    2025年10月22日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相変わらず原田マハさんのアートの小説は面白いし、その作品や美術館に興味を持つよなあ
    財政破綻のためにアート作品が売られそうになったっていう史実があることを初めて知った
    かなり短いからすぐ読み終わった

    0
    2025年10月21日
  • 本日は、お日柄もよく

    Posted by ブクログ

    冒頭の結婚式のパートが面白くて一気に引き込まれた。この本を読んだらスピーチがうまくなりそうな気がする。
    もし今後自分がスピーチをする場面が来たらもう一度読み直したい。


    「言葉っていうのは、魔物だ。人を傷つけも、励ましもする。話せばなおのこと、生きた力をみなぎらせる。この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ」

    0
    2026年05月27日
  • 〈あの絵〉のまえで

    Posted by ブクログ

    会社の先輩から勧めてもらった作家さん。読書初心者の私でも読みやすい一冊。
    背景や心情描写が端的ではあるが、鮮明に思い浮かべられ、文学の楽しさを感じることができました。収録されている全ての話が、いい意味で印象深く、それぞれで登場した美術館には是非訪れてみたいと思いました。

    0
    2025年10月21日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

    Posted by ブクログ

    いやあ〜いい作品なんですが、もうあと2倍くらい分量が欲しかったああ。もう一足踏み込んで深く書いてたら傑作になったのでは。かなり急に風呂敷を畳んで終焉を迎えてしまうのが少し残念でしたが、クオリティは高い一作です!

    0
    2025年10月18日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

    Posted by ブクログ

    面白い作品だと思いました。
    原田マハさんの小説の魅力は、絵画に対する深い愛情と豊富な知識かと感じます。
    今回の小説も、ひょっとするとどこかで聞いたことのあるような単純明快なストーリーかも知れません。でも、マハさんが描くことでヨーロッパがいかに芸術を愛し育んできたか、という見方も加わることで、とっても奥深いストーリーに感じられました。

    0
    2025年10月18日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

    Posted by ブクログ

    「風神雷神」という漢字四文字のタイトルと表紙の絵画の迫力に圧倒され、しばらくの期間、手が伸びなかった作品でした。しかし、読んでみると少年たちの大冒険活劇。しかも、誰でも知っているような歴史上の人物がたくさんでてくる。帆船で大海原に挑み、苦難を乗り越え、仲間との絆が深まり…。当初の印象なんて吹き飛び、夢中で読み進めることができました。

    0
    2025年10月18日
  • ゴッホのあしあと

    Posted by ブクログ

    “ゴッホは決して狂人ではなかった”

    前提として、この本を読む前の僕のゴッホに対する知識やイメージといえば、「ひまわりを描いた人」ということや、耳を切り取ったり、過激で病んでいる人、そして最後は精神的に苦しみ自死を選んだ人──といった程度のものでした。

    けれども、違ったんですね。
    この短いページ数に凝縮されたゴッホの人生とあしあとをたどるうちに、とても繊細でありながら強く、理知的で、弟想いで、そして日本のことも深く愛してくれていた人だったことが分かりました。

    耳についても、すべてを切り取ったわけではなく耳たぶの一部を切っただけだったことや、最後の自死についても「精神を病んでいたから」という

    0
    2025年10月17日
  • モダン

    Posted by ブクログ

    キュレーターや作家だけでなく、警備員など様々な人が美術に携わっているんだなと実感できる本でした。
    短編集で読みやすく、他の原田マハ作品の登場人物も出てくるので、原田マハファンにもオススメですし、まだ原田マハを読んだことがない人の最初の一冊としてもオススメです。

    0
    2025年10月17日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦前夜。前人未到の世界一周飛行に挑んだ純国産機ニッポン号と、失踪した伝説の女性パイロット・・・。飛行機乗りたちの熱き想いを、圧巻のスケールで描く、強くて切ない大空の冒険ロマン!これだ!!!

    0
    2025年10月16日
  • 妄想美術館

    Posted by ブクログ

    アートオタクなお2人が、知識爆弾を投げ合っているかのような本。
    素晴らしい妄想も盛りだくさんで、世界中に行きたいところが増えてしまった!

    0
    2025年10月13日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    フィクションとノンフィクションの境界を曖昧にさせる、原田マハさんの原点ここにあり。ほんとっ史実なんじゃないかと錯覚するぐらい、自然に「物語」が溶け込んでいます。

    2007年、新聞社の女性記者、翔子が一枚の写真を見つけるところから物語が始まります。

    時は遡り1939年第二次世界大戦が始まるか始まらないかの微妙な時期、各国が飛行機能力の高さを競い合って誰が世界一周を実現させるか。アメリカ人パイロットと日本人パイロットの運命が交錯する。いつ、交わるの!?まだなの?

    今や上空10000mを飛行機で飛ぶなんて当たり前だけど、考えてみたら窓を挟んだ外の世界は、-50℃ぐらい、酸素分圧(酸素の体への取

    0
    2025年10月12日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

    Posted by ブクログ

    旅屋おかえりさんシリーズ、北海道編?!
    心温まる、旅に行った気持ちになれる、安心して読める。2時間ドラマ化とかしないかな笑

    0
    2025年10月11日
  • サロメ

    Posted by ブクログ

    読み終わってすぐビアズリーの絵を検索してしまった。
    本書のカバー絵も目を惹くけど、例の挿絵の方がもっと惹きつけられたな。
    それにしても、なんて甘美でドラマティックな作品なんだろう。
    ワイルドやビアズリーなど実在の人物を基に創作しているからか、妙な生々しさがあってゾクゾクした。

    0
    2025年10月08日
  • 〈あの絵〉のまえで

    Posted by ブクログ

    どの絵も見たくなる 
    絵画が登場する7作からなる美術短編集。どのストーリーも胸がきゅっとなる切なさがあり、そこに現れる絵画に私も引き込まれる。先日読んだ、大久保寛司著『考えてみる』を思い出して開く。
    『自らを観ているだけ
    本を読む
    そのとき何を感じ 何を読み取るのか
    人によって千差万別
    読むときによっても 感じは異なる
    見るところがちがうから
    感じる箇所が異なるから
    何より
    心のありようが異なるから
    …(略)
    だから 自分の内にないもの

    0
    2025年12月05日