原田マハのレビュー一覧
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5人の作家による恋愛アンソロジー
奥田英朗 「あなたが大好き」
窪美澄 「銀紙色のアンタレス」
荻原浩 「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」
原田マハ 「ドライビング・ミス・アンジー」
中江有里 「シャンプー」
の5編が収録されています。
窪美澄さんの作品を楽しみにしていましたが2016/10/17に刊行された「すみなれたからだで」に収録されていた物で少し残念でしたが、それでも再び読み返したらやっぱり好きだなと感じました。
16歳の男女のすれ違う繊細な恋心にドキドキしたり、おばあちゃんの家や海、龍宮窟の風景が脳内映像に浮かんで来たり、おばあちゃんの作るおにぎりが食べたくなったり、終始無駄 -
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2015年発表のこの作品よりも先に、2021年発表の「リボルバー」を読み、台詞や描写に青臭さを感じ、少女マンガ的と辛口のコメントを書いた。
しかし、この作品は別物。上品なデザートをいただくかのごとく、丁寧に読み進んだ。
この違いは、どこから来たのだろう?短編と長編の違い?
まあ、それはともかくとして、収録されている4篇ともに印象派にふさわしい光溢れる風景描写で作者のキュレーターとしての目が活かされていて、人物描写では画家一人ひとりの画業に相応しい表現で描き上げられている。
どれくらい文献を参考にしたのか分からないが、特にマティスとピカソなど対比が上手く、彼らの作品を改めて眺めたくなった。
主軸 -
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絵本を原作とした小説で、動物もの。犬の視点で描かれている。
犬を飼ったことがある人なら間違いなく共感できるだろう。ペットは飼い主の都合に振り回されながらも、飼い主の人生にそっと寄り添い癒してくれる存在だ。特に犬は常に飼い主の気分や体調を意識してくれ、優しい。
本書の元になったのは、死後1年経った身元不明の死体の横に犬の死骸があった話で、実話かは不明。飼い主の男性は消極的に犬を飼い始めたが、いつの間にか相棒になっていた。一緒に長い旅に出る。
犬は飼ったことがないが、飼い主が全て過ぎてプレッシャーを感じそうである。常にかまってあげなくても適当に暮らしてくれそうな猫の方が私の性に合っていると、改めて -
購入済み
絵画からここまでの小説が書ける
美術 絵画をネタにここまでの小説が書けるという作者の力量に素直に感心した。
名画 以外にミステリー ラブロマンス 他いろいろな要素をたくさん盛り込んだこの作者の代表作。
しかし何故かこの作者の文章は、私の個人的な好みになぜか合わないところがある。 -
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ネタバレ荻原一子
岡山白鷺女子高校の国語教師。創立百二十周年の記念事業実行委員。結婚してだんなの苗字と武美が字画的に合わないって占い師に言われ一子をペンネームとして使用している。
佐々岡鮎子(小日向アユコ)
岡山白鷺女子高校進学クラスZ組卒業生。人気マンガ家。アユたんはデビュー当時のニックネーム。高校入学時に小平から岡山に引っ越してきた。
南原みずの
旧姓篠山。鮎子の同窓生。
中谷純一
鮎子の恩師。三十年前は中村雅俊似のイケてる中年だった。
高畑
鮎子が二十代から通っている渋谷の美容室オーナーでスタイリスト。鮎子のひとつ年下。
あずみ
美容師見習いの男の子。
秋本武美
鮎子の同窓生。高校一 -
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ネタバレ帯文「アートで世界は変わらない?誰がそう決めたんだ?」に惹かれて購入。
某スーパーチームエンタメ映画を彷彿とさせる、軽快な場面運び。
最初は滑稽に描かれていた少年英才が、キーマンに選ばれ、奇跡の開眼を果たし、本当の自信をつけるのが良かった。全てはボス次第だったかもしれないけれど、ボスに届くほどの情熱は、きっと本物だったのだろう。
「おれたちには何もない、だからこそ、おれたちにはすべてがある。おれたちは可能性のかたまりなんだ。
いまこそ、叫ぼう。叫んでみよう。一緒に進もう。そして生き抜こう。
きっと、おれたちの目の前で、世界へのドアが開くはずだ!」 -
購入済み
19世紀末から20世紀初頭のフランスのクラシック音楽が好きで、ネットや図書館でこの時代の事を調べていましたが、音楽だけでなく絵画や芝居など芸術全般で、新しい”波”がうねっていたように思います。本書は、小説「たゆたえども沈まず」読了後に読み、フィクション部分と史実の差異など、改めて小説の理解が深まったと思います。