原田マハのレビュー一覧
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スイーツ食べたいな
ってな事で、原田マハの『スイート・ホーム』
スイート・ホーム
あしたのレシピ
希望のギフト
めぐりゆく季節
秋の桜
ふたりの聖夜
冬のひだまり
幸福の木
いちばんめの季節
の短編集
街を見渡せる住宅街に佇む小さな小さな洋菓子店スイート・ホーム。
その店のパティシエで父の幸田さん、奥さんの秋子さん、長女の陽皆(ひな)、次女の晴日(はるひ)を中心に家族、友達、ご近所さん達の甘くて照れる話や、ほろ苦くちょっぴり涙目になっちゃう時も
登場人物全ての人が不純物ゼロの甘~い良い人ばかり
コチョコチョと身体をくすぐられる様な甘~い内容でございます
読破後にブックデザインが -
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「生きている限り、私は希望を抱く。」
原田マハさんが意を決して書いた震災後の小説。
困難に立ち向かう勇気が欲しい人に
読んでほしい一冊!
阪神大震災から19年経ってやっと一歩踏み出し、当時のことを小説にできたそうです。
2012年1月17日震災発生時刻の神戸から取材を開始、入念なリサーチはもちろん、東北地震の時も被災地に通った。
大学生の時に関西に住んでいた恩返しも込めて書いた物語。
生半可な気持ちで取り組んでいないことが伝わってくる。
ちょっとびっくりするような現実離れした事も起こる、幻想?もあるけど、
涙あり、勇気ありの原田マハさんの真骨頂の作品だと私は思う。
私の妻は、阪 -
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舞台は岡山。なのに自分が過ごした水戸のような感覚になる。
高校時代、水戸の宮下銀座にあった喫茶店によく行った。確か「ポニー」だったように思う。
昔の喫茶店には自由ノートがあって、そこに胸の想いを綴ったりした。会ったこともない人達ともそのノートでやりとりし、繋がった。今でいうSNSのように。
一年前亡くなった親友とも訪ねたことがあった。正確にいうと時間差で訪ねた。そこには彼の青春の傷みが綴られていた。私を待ちながら。
この話は青春小説である。
瑞々しいという形容がぴったりの。
「ワダカマリという名の奇妙な岩がごろりと転がったまま」のこともある。
小さな誤解が、嘘が、大きなワダカマリに変身して何 -
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取材のために外国を飛び回るマハさんなのに、日本大好きな私には日本のエッセイがお好みらしい。
原田マハさんの純喫茶の定義、「入り口に小便小僧、薄暗い、クラシックが流れている。」お父さんが子ども時代に連れてってくれたらしい。9時まで入ればトーストとゆで卵がつく!
私にとっては、モーニングがある、薄暗い、ナポリタンが美味いかな?
原田マハさんが牡蠣の生まれ変わりだとは。
牡蠣フライ、牡蠣の土手鍋までは許せるが、生牡蠣は絶対無理だ。ニュージーランドに初めて行った時、最後のツアーディナーが生牡蠣だった時の落胆は忘れられない。
礼文島の店、「海鮮処かふか」も面白い。
私もカフカの変身にあやかったと思 -
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これが『キネマの神様ディレクターズ・カット』の文庫なんですね〜!
単行本を読もう読もうと思っていたのですがね
間の映画を観ずに、二つの小説『キネマの神様』と『お帰り キネマの神様』を読みました
話は全く別物でした
初めはそう思っていました
しかしどちらも登場人物はほぼ同じで、内容も前作同様「映画愛」と「家族愛」を謳っています
そしてゴウがもたらす奇跡によって、家族の絆が再び結ばれていく様は、どちらの小説も感動的でした
もちろん読んだあとも心温まるものでした
小説が映画化されて、映画が小説化されて、全く別の話が生まれるなんてと驚きですが、両作のテーマがぶれていない所が素晴らしいなと思いま