原田マハのレビュー一覧

  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    予想していたのと違う方向に話が進んでいって、正直最初は「うーん…」となったが、読み進めるうちに面白くなり、ペースが上がってきた。
    少年たちの生き生きとした言動がとても好きだ。
    そして、ここに出てくる作品たちを是非実際に見てみたいと思わせる書き方も素晴らしいと思った。

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    2024年01月15日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    『リボルバー』と同じ「型」だなと読み始めて思った。
    時系列で言えばリボルバーの方が後に書かれた作品ですが。

    物語の始まり方、実在のアート作品に謎が…それが解き明かされていく。という大枠。
    その中のストーリーは原田マハさんのアートに関する知識力とストーリーを広げる能力が遺憾無く発揮されてオリジナリティ溢れるけれど大枠はすでにリボルバーで読んだものかと読み始めた時は少し気分が下がった。

    ただ読み始めるとどんどん引き込まれ、ページをめくる手が止まらない。
    日本史の授業で見知った単語、出来事、人物にこんな個性が、こんな裏側があったのかと驚いた。
    もちろんわかっている。フィクションだと。
    でも、教科

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    2024年01月15日
  • スイート・ホーム

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    暖(温)かい気持ち、優しい気持ちに触れたい時なりたい時にはこの本ですね。素敵な人々とその繋がりの物語をストレートに受け入れて読むのが◎。

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    2024年01月07日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    美術の知識がないから、史実ではなく創作の物語だとしても十分に楽しむことができた。若き日の宗達の情熱と直向きさ、諦めない強い意志に学ぶことが多かった。はるか遠くの地で偶然出会った2人、カラヴァッジョとの風神と雷神か結んだ絆が真実であれば素敵なことだなと思う。

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    2024年01月03日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    強い志とまだ見ぬ世界への好奇心、未来への希望と諦めない想い…俵屋宗達の生き方に学ぶことが多かった。下巻も楽しみ。

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    2024年01月02日
  • 妄想美術館

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    面白かったです。
    博識のお二人だからこそできる妄想がすごく面白かったです。
    ウッチェロは知らなかったのですが、ファンになりました。聖母子像、最高!大阪のおばちゃんとふざけたガキンチョって感じがクセになる。ビリケンさんのような赤ちゃんのキリストが3Dのように飛び出てくる感じ。
    お二人のウッチェロ愛がひしひしと伝わってきました。
    やっぱり絵っていいなぁ。

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    2023年12月29日
  • でーれーガールズ

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    原田マハさんが高校時代を赤裸々に語った?ガールズ青春物語。27年振りの同窓会、自分の同窓会を思い出した。でもただの同窓会で終わらないのが、マハ作品。改めて友達っていいなーと思えた。

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    2023年12月22日
  • でーれーガールズ

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    舞台は岡山。なのに自分が過ごした水戸のような感覚になる。
    高校時代、水戸の宮下銀座にあった喫茶店によく行った。確か「ポニー」だったように思う。
    昔の喫茶店には自由ノートがあって、そこに胸の想いを綴ったりした。会ったこともない人達ともそのノートでやりとりし、繋がった。今でいうSNSのように。
    一年前亡くなった親友とも訪ねたことがあった。正確にいうと時間差で訪ねた。そこには彼の青春の傷みが綴られていた。私を待ちながら。

    この話は青春小説である。
    瑞々しいという形容がぴったりの。
    「ワダカマリという名の奇妙な岩がごろりと転がったまま」のこともある。
    小さな誤解が、嘘が、大きなワダカマリに変身して何

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    2023年12月22日
  • お帰り キネマの神様

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    ネタバレ

    原作の小説も映画「キネマの神様」も見たことがなく、いきなりこちらの作品を読みました。
    山田洋次監督の「一晩で読んでしまった。」という帯のコメント通り、私も一晩で読んでしまいました。
    映画で繋がる家族の絆が素敵なお話でした。
    結末で映画の幸せに包まれる様に、嬉しい気持ちになり、感動しました。
    やっぱり原作も気になるので、小説を読んでみたいし、映画も見てみたいと思います。

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    2023年12月22日
  • 夏を喪くす

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    大人の女性のお話。心を揺さぶられる。
    私だったらどうするだろう。

    夫になにかあったら。私になにかあったら。、

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    2023年12月15日
  • やっぱり食べに行こう。

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    取材のために外国を飛び回るマハさんなのに、日本大好きな私には日本のエッセイがお好みらしい。

    原田マハさんの純喫茶の定義、「入り口に小便小僧、薄暗い、クラシックが流れている。」お父さんが子ども時代に連れてってくれたらしい。9時まで入ればトーストとゆで卵がつく!
    私にとっては、モーニングがある、薄暗い、ナポリタンが美味いかな?

    原田マハさんが牡蠣の生まれ変わりだとは。
    牡蠣フライ、牡蠣の土手鍋までは許せるが、生牡蠣は絶対無理だ。ニュージーランドに初めて行った時、最後のツアーディナーが生牡蠣だった時の落胆は忘れられない。

    礼文島の店、「海鮮処かふか」も面白い。
    私もカフカの変身にあやかったと思

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    2023年12月07日
  • お帰り キネマの神様

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    これが『キネマの神様ディレクターズ・カット』の文庫なんですね〜!
    単行本を読もう読もうと思っていたのですがね

    間の映画を観ずに、二つの小説『キネマの神様』と『お帰り キネマの神様』を読みました

    話は全く別物でした
    初めはそう思っていました
    しかしどちらも登場人物はほぼ同じで、内容も前作同様「映画愛」と「家族愛」を謳っています
    そしてゴウがもたらす奇跡によって、家族の絆が再び結ばれていく様は、どちらの小説も感動的でした
    もちろん読んだあとも心温まるものでした

    小説が映画化されて、映画が小説化されて、全く別の話が生まれるなんてと驚きですが、両作のテーマがぶれていない所が素晴らしいなと思いま

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    2023年11月28日
  • エール!(3)

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    憧れて手に入れた仕事にも嫌な事はある。
    こんな仕事辞めてやる!という仕事の中に、
    笑顔になる一瞬がある。
    生活の為に働くのだから割り切る、
    という考えもある意味正解だと思うし、
    この仕事が天職だと思っていたのに、
    向いてないって挫折する事も多分ある。

    大変そうだね、と言われる仕事に、
    笑顔で楽しげに関わる人もいる一方で、
    誰もが羨む職業に就いているのに、
    人知れず悩んで塞いでいる人も多分いる。

    早期退職に憧れた時期もあったけど、
    社会の片方にしかいられない人生が楽しいのか、
    自信がなくなってきた。
    助け合って社会を作って生きていく上では、
    誰もが自分の役割を「ちゃんと」する事が、
    大事なの

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    2023年11月26日
  • お帰り キネマの神様

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    キネマの神様とは全く異なるストーリー。山田洋次監督という映画人だからこそ見える絵をベースに、小説家の原田マハだからこそできる文字を重ねた共同作品。やはり映画はいいな、と感じた。

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    2023年11月24日
  • 夏を喪くす

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    どれも結構重めでシビアな作品。夏を喪くすとは人生の夏を謳歌してきた主人公が人生の秋を迎える決意を表しているように思えるという解説を読んですごくしっくりきた。特製カバーが可愛くて買ったけど当たりだった

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    2023年11月20日
  • お帰り キネマの神様

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    原田マハ『お帰り キネマの神様』文春文庫。

    『キネマの神様』の続編かと思ったら、山田洋次監督により大幅に手を加えられ、映画化され作品のノベライズということらしい。そんなこともあるのか。

    確かに大幅に内容が変わっている。もう一つの『キネマの神様』と言って良いだろう。山田洋次らしい派手なハッピーエンディング。しかし、原作の『キネマの神様』の方が遥かに良かった。

    本体価格600円
    ★★★★

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    2023年11月19日
  • フーテンのマハ

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    ネタバレ

    マハさんの旅が気に入った!
    目的地に行こうと決めても、何も調べない。
    まっさらな頭とすっぴんの心で訪れる。

    私の好きな旅もおんなじだ。
    必要最低限の情報以外はインプットしない。
    旅は知らない街の角を曲がること
    誰かがそう言っていた。
    小田実さんか永六輔さん。
    でもこの二人ならきっと言う。
    何でも見てやろう精神の二人だから。

    気心が知れた友との「ぼよグル」も
    ゴッホの背景を訪ねる旅も
    カフーとの出会いも面白い。

    餃子の生まれ変わりなんかもいい。
    私だったらどうだろう。
    餃子、麻婆豆腐、カレー、茶碗蒸し、チョコ この中のどれかの生まれ変わりだろう。今まで口にしたもので一番美味しかったのは、早

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    2023年11月18日
  • スイート・ホーム

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    地元が出てきて読みやすかったし入ってきやすかった。

    連作短編集でそれぞれの歩んできた人生が他の人の糧になったり、アドバイスになったりと人の繋がりが良かった。

    誰に対しても丁寧な対応ができるようになりたいと思えた。
    内面から輝いている人がかっこいい。

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    2023年11月14日
  • お帰り キネマの神様

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     私の中では、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』('88)と小説『キネマの神様』('08)は、セットになっています。

     トルナトーレの上記名作映画は、モリコーネの哀愁漂うメロディとともに、不動のマイベストです。その後、原田マハさんの上記小説を読んだ際、映画がオーバーラップし、心揺さぶられたのでした。

     個人的には、原作からの映画化では「映画は観ない派」で、映画『キネマの神様』も観ていません。
     加えて、①原田マハ原作小説→②山田洋次監督で同名映画化→③原田マハさんが同名映画のノベライズ化‥、冷静に考えると変ですよね?
     どうもこの変な流れ、原作と映画が全く別物のような違

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    2023年11月13日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    あれあれ、いきなり涙腺が緩むような展開ッ!
    決して人前では読まないで下さい

    こちらは村上たかしさんのコミックを、原田マハさんが小説化した作品なのだそうです

    お父さん(飼い主)と、いつまでもお父さんを愛し続ける愛犬ハッピーのお話です

    それに加えて、お父さんとハッピーの事を調べるうちに福祉事務所の奥津さんも、愛犬だったバンとの生活の日々を回想します

    いつも真っ直ぐなハッピーがとっても可愛くて、穏やかで優しいお父さんが大好きな気持ちが沢山伝わってきました
    遊んでもらえると、嬉しくて尻尾をちぎれんばかりに振るしぐさ♪
    大好き過ぎて、お父さんの顔中を舐めまくる姿♫
    犬って、こちらが照れてしまうほ

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    2023年11月06日