原田マハのレビュー一覧
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人気漫画家になっていたアユコは、30年ぶりに母校の記念行事で講演をするために高校時代を過ごした岡山を訪れる3日間の物語。
彼女を招いたのは母校の女子高で教師をしていた武美だった。彼女は1年生の終わりに転校していった親友だった。
また同級生たちも集まり前々日には同窓会も行われるし、翌日にはサプライズサイン会とか、でーれー素敵な物語でした。
ストーリーは現在と80年代の岡山を行き交いながら母校での講演へと繋がっていきます。変わらないものは市内を走る市電に洋菓子店「白十字」のチーズケーキに鶴見橋。この橋はアユコが2次元の恋人ヒデホと待ち合わせた場所だった。アユコが描いた恋愛漫画を見てしまった武美が「 -
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前に前に進んでいく清々しさ。
普段のマハさんのミステリテイストが少なく、現代においては巨匠とも呼ばれる、当時の名もなき若者たちの熱い想いにじんとくる。
民藝のなんたるかが少しわかった気がする。
数年前に訪ねた世田谷美術館で見た北大路魯山人の茶器(湯呑み)、ガラスケースの中に展示されていたものの一つが気に入り、「これでお茶が飲みたい」と思ったことを思い出す。
ガラスケースに入ったら最後、二度とお湯を注がれ、人の手に包まれ、唇に触れることなんてないであろう。
その器は、果たして幸せなんだろうか?
芸術、生活に根ざした器、どちらが上ということはないんだけれどね。 -
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スイーツ食べたいな
ってな事で、原田マハの『スイート・ホーム』
スイート・ホーム
あしたのレシピ
希望のギフト
めぐりゆく季節
秋の桜
ふたりの聖夜
冬のひだまり
幸福の木
いちばんめの季節
の短編集
街を見渡せる住宅街に佇む小さな小さな洋菓子店スイート・ホーム。
その店のパティシエで父の幸田さん、奥さんの秋子さん、長女の陽皆(ひな)、次女の晴日(はるひ)を中心に家族、友達、ご近所さん達の甘くて照れる話や、ほろ苦くちょっぴり涙目になっちゃう時も
登場人物全ての人が不純物ゼロの甘~い良い人ばかり
コチョコチョと身体をくすぐられる様な甘~い内容でございます
読破後にブックデザインが -
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「生きている限り、私は希望を抱く。」
原田マハさんが意を決して書いた震災後の小説。
困難に立ち向かう勇気が欲しい人に
読んでほしい一冊!
阪神大震災から19年経ってやっと一歩踏み出し、当時のことを小説にできたそうです。
2012年1月17日震災発生時刻の神戸から取材を開始、入念なリサーチはもちろん、東北地震の時も被災地に通った。
大学生の時に関西に住んでいた恩返しも込めて書いた物語。
生半可な気持ちで取り組んでいないことが伝わってくる。
ちょっとびっくりするような現実離れした事も起こる、幻想?もあるけど、
涙あり、勇気ありの原田マハさんの真骨頂の作品だと私は思う。
私の妻は、阪