原田マハのレビュー一覧

  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    俵屋宗達の物語として、さらにフィクションが加速した印象。信長との約束、信長が今どうなっているのかを知っている読者としては、その結末がどうなるのだろうとワクワクしていた。含みが多く想像に委ねられていった俵屋宗達が主人公らしい物語だった。

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    2025年11月12日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    俵屋宗達が主人公の小説。粋なのは俵屋宗達の風神雷神のように屏風にその全容が入りきっていない描き方でその世界が見るものによって無限に広がっていることを、俵屋宗達という人物の謎の多さと重なっているというところ。それが天正遣欧使節や信長との関係。フィクションとして面白く読めた。

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    2025年11月12日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    もし、そうであったら……

    歴史と芸術、そしてその「もし」、「if」。

    有名な風神雷神の屏風画から、
    ここまで物語が膨らむとは。

    著者の作品はまだまだ未読のモノが多いので、
    他の作品を手にするのが楽しみです。

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    2025年11月11日
  • モダン

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    華やかだけど、厳格なヒエラルキーが存在する美術界だが、どれも人間味がある短編集で良かった。とくに、新しい出口が印象に残った。

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    2025年11月05日
  • スイート・ホーム

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    タイトル通り甘ったるいお話…と思いながら読み始めたのに、中盤から涙が出てきて困った。
    幸せで切なくて泣ける。
    やられた!っていう気持ち。

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    2025年11月02日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    「将来の夢は総理大臣」って言っていた同級生がいたけれど、全員男の子だった。なりたい職業に総理大臣って宣言する女の子、増えるのかなぁ…なんて思いながら読みました。
    原田マハさんが10年前に書いた理想と予言が詰まった作品。日本で初めて女性が総理大臣になったときの夫の目線が描かれています。
    現在、就任して間もない高市総理大臣の一挙手一投足がニュースの話題に上がっている。マスコミ対策、護衛、派閥の裏側、実際もこんな感じなんだろうか、と勘ぐってしまう(;^ω^)。

    『「国民に信を問う、って、私を信用してくれますか?って国民に本気で問いかけること。それって人に言われてやることじゃないでしょ?…信を問う、って言葉を、私、生まれて初めて使おうと思うんだ」』


    2025.10

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    2025年11月01日
  • 太陽の棘

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     これは、在沖縄アメリカ陸軍の従軍医、エドワード・ウィルソンと、絵を描くために生き、生きるために絵を描く、誇り高き沖縄人の芸術家達との、言語を越え、人種を越えた、終戦後の沖縄に確かに存在していた友情の物語である。

    踊り、描き、歌う。そういった表現活動を、人々は文化と呼ぶ。
    それは沖縄人にとって、精神的支柱であり、誇りであり、唯一のアイデンティティであった。
    それを戦争によって奪われた彼らの怒りは、恨みは、辛さは、さぞ度し難いものだっただろう。

    「私たちは、勝者でも敗者でもなく、占領するものでも占領されるものでもなかった。」

    「私たちのあいだには、いかなる壁も、境界線もなかった。」

    「私たちのあいだには、何枚かの絵があった。美術があった。ただそれだけだった。」

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    2025年10月30日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    今では人気を博している印象派がまだ新しく、斬新だった"現代"に生きた芸術家と周囲の人々を、表紙のように美しく切り取った作品。

    個人的には、マティスとモネの話が好きでした

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    2025年10月29日
  • 恋愛仮免中

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    「恋愛」をテーマにした
    5名の作家さんによるアンソロジー

    収録は以下の5作品
    「あなたが大好き」 奥田英朗
    「銀紙色のアンタレス」 窪美澄
    「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」 荻原浩
    「ドライビング・ミス・アンジー」 原田マハ
    「シャンプー」 中江有里

    窪美澄さんの作品は『夜に星を放つ』で既読だったが、好きな作品なので再読した。
    他作品は、私は初めてのものばかりだった。

    どの作品もそれぞれに趣が違っていて、個性豊かで、色々な恋愛模様がたのしめる。
    こんなに大当たりばかりのアンソロジーは、なかなかないと思う。しいて選ぶなら、私は荻原浩さんの作品が特にグッときた。

    読んでいて気恥ずかしくなるような、胸キュン恋愛小説が苦手な人も、これは安心して読めると思う。

    そして『恋愛仮免中』というタイトルもなかなか粋だ。
    幾つになっても、男性も女性も、こと恋愛においては
    仮免中の時が、一番たのしいんだろうな。

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    2025年10月25日
  • ゴッホのあしあと

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    ゴッホというと「ひまわり」や「星月夜」、「夜のカフェテラス」を書いた人ということしか知らなかった。
    ゴッホはてっきり明るい色使いばかりの絵を描いてるんだも思っていたが、マハさんの文章を読んでイメージがガラッと変わった。
    むしろ私が深く共感するほどの孤独な人だった。
    それに「ひまわり」のようなパキッとした
    色使いの絵だけでなく、初期の頃は暗くくすんだ色の絵を描いていたこと、職を転々とし決して華やかな人生では無かったこと。
    知らないことが沢山あった。それに、日本美術の浮世絵に魅了され、自身の絵画の構図や色使いに取り込んでいるなんて。ここに日本とゴッホの共通点があったことを嬉しく思う。
    今までゴッホの一部しか知らなかったんだと思うと、もったいなく感じる。
    近いうちに、ゴッホ展に行くのでもっと深くゴッホ関連の本など読み込んでからにしようかな。

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    2025年10月22日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

    相変わらず原田マハさんのアートの小説は面白いし、その作品や美術館に興味を持つよなあ
    財政破綻のためにアート作品が売られそうになったっていう史実があることを初めて知った
    かなり短いからすぐ読み終わった

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    2025年10月21日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    面白い作品だと思いました。
    原田マハさんの小説の魅力は、絵画に対する深い愛情と豊富な知識かと感じます。
    今回の小説も、ひょっとするとどこかで聞いたことのあるような単純明快なストーリーかも知れません。でも、マハさんが描くことでヨーロッパがいかに芸術を愛し育んできたか、という見方も加わることで、とっても奥深いストーリーに感じられました。

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    2025年10月18日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    「風神雷神」という漢字四文字のタイトルと表紙の絵画の迫力に圧倒され、しばらくの期間、手が伸びなかった作品でした。しかし、読んでみると少年たちの大冒険活劇。しかも、誰でも知っているような歴史上の人物がたくさんでてくる。帆船で大海原に挑み、苦難を乗り越え、仲間との絆が深まり…。当初の印象なんて吹き飛び、夢中で読み進めることができました。

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    2025年10月18日
  • ゴッホのあしあと

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    “ゴッホは決して狂人ではなかった”

    前提として、この本を読む前の僕のゴッホに対する知識やイメージといえば、「ひまわりを描いた人」ということや、耳を切り取ったり、過激で病んでいる人、そして最後は精神的に苦しみ自死を選んだ人──といった程度のものでした。

    けれども、違ったんですね。
    この短いページ数に凝縮されたゴッホの人生とあしあとをたどるうちに、とても繊細でありながら強く、理知的で、弟想いで、そして日本のことも深く愛してくれていた人だったことが分かりました。

    耳についても、すべてを切り取ったわけではなく耳たぶの一部を切っただけだったことや、最後の自死についても「精神を病んでいたから」というよりは、弟テオへの愛情ゆえだったのかもしれないということも知り、どんどんゴッホへのイメージが変わっていきました。

    ゴッホが自分だけの表現やユートピアを見つけるために、さまざまな場所を転々としながら、切実に芸術を追求し続けたことに思いを馳せつつ、今後はゴッホの絵画をじっくり鑑賞したいと思います。

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    2025年10月17日
  • モダン

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    キュレーターや作家だけでなく、警備員など様々な人が美術に携わっているんだなと実感できる本でした。
    短編集で読みやすく、他の原田マハ作品の登場人物も出てくるので、原田マハファンにもオススメですし、まだ原田マハを読んだことがない人の最初の一冊としてもオススメです。

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    2025年10月17日
  • 妄想美術館

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    アートオタクなお2人が、知識爆弾を投げ合っているかのような本。
    素晴らしい妄想も盛りだくさんで、世界中に行きたいところが増えてしまった!

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    2025年10月13日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    旅屋おかえりさんシリーズ、北海道編?!
    心温まる、旅に行った気持ちになれる、安心して読める。2時間ドラマ化とかしないかな笑

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    2025年10月11日
  • サロメ

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    読み終わってすぐビアズリーの絵を検索してしまった。
    本書のカバー絵も目を惹くけど、例の挿絵の方がもっと惹きつけられたな。
    それにしても、なんて甘美でドラマティックな作品なんだろう。
    ワイルドやビアズリーなど実在の人物を基に創作しているからか、妙な生々しさがあってゾクゾクした。

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    2025年10月08日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    どの絵も見たくなる 
    絵画が登場する7作からなる美術短編集。どのストーリーも胸がきゅっとなる切なさがあり、そこに現れる絵画に私も引き込まれる。先日読んだ、大久保寛司著『考えてみる』を思い出して開く。
    『自らを観ているだけ
    本を読む
    そのとき何を感じ 何を読み取るのか
    人によって千差万別
    読むときによっても 感じは異なる
    見るところがちがうから
    感じる箇所が異なるから
    何より
    心のありようが異なるから
    …(略)
    だから 自分の内にないものは感じることはできない
    感想は 自分自身を語っていること』
    深い。私も心のありようを一度絵画に映して観てみよう

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    2025年12月05日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    初めての原田マハさんの作品。
    前からこの人の本を一度読みたいと思ってた!
    デトロイト市民が美術館の作品を友達のように愛しているのが素敵。
    こんなお気に入りの作品を私が見つけたい。
    妻を亡くした後に、妻の言う通りにちゃんと美術館に通っている姿も素敵

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    2025年10月04日