原田マハのレビュー一覧
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「将来の夢は総理大臣」って言っていた同級生がいたけれど、全員男の子だった。なりたい職業に総理大臣って宣言する女の子、増えるのかなぁ…なんて思いながら読みました。
原田マハさんが10年前に書いた理想と予言が詰まった作品。日本で初めて女性が総理大臣になったときの夫の目線が描かれています。
現在、就任して間もない高市総理大臣の一挙手一投足がニュースの話題に上がっている。マスコミ対策、護衛、派閥の裏側、実際もこんな感じなんだろうか、と勘ぐってしまう(;^ω^)。
『「国民に信を問う、って、私を信用してくれますか?って国民に本気で問いかけること。それって人に言われてやることじゃないでしょ?…信を問う、って言葉を、私、生まれて初めて使おうと思うんだ」』
2025.10 -
Posted by ブクログ
これは、在沖縄アメリカ陸軍の従軍医、エドワード・ウィルソンと、絵を描くために生き、生きるために絵を描く、誇り高き沖縄人の芸術家達との、言語を越え、人種を越えた、終戦後の沖縄に確かに存在していた友情の物語である。
踊り、描き、歌う。そういった表現活動を、人々は文化と呼ぶ。
それは沖縄人にとって、精神的支柱であり、誇りであり、唯一のアイデンティティであった。
それを戦争によって奪われた彼らの怒りは、恨みは、辛さは、さぞ度し難いものだっただろう。
「私たちは、勝者でも敗者でもなく、占領するものでも占領されるものでもなかった。」
「私たちのあいだには、いかなる壁も、境界線もなかった。」
「私たちのあいだには、何枚かの絵があった。美術があった。ただそれだけだった。」 -
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「恋愛」をテーマにした
5名の作家さんによるアンソロジー
収録は以下の5作品
「あなたが大好き」 奥田英朗
「銀紙色のアンタレス」 窪美澄
「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」 荻原浩
「ドライビング・ミス・アンジー」 原田マハ
「シャンプー」 中江有里
窪美澄さんの作品は『夜に星を放つ』で既読だったが、好きな作品なので再読した。
他作品は、私は初めてのものばかりだった。
どの作品もそれぞれに趣が違っていて、個性豊かで、色々な恋愛模様がたのしめる。
こんなに大当たりばかりのアンソロジーは、なかなかないと思う。しいて選ぶなら、私は荻原浩さんの作品が特にグッときた。
読んでいて気恥ずかしくなるような、胸キュン恋愛小説が苦手な人も、これは安心して読めると思う。
そして『恋愛仮免中』というタイトルもなかなか粋だ。
幾つになっても、男性も女性も、こと恋愛においては
仮免中の時が、一番たのしいんだろうな。
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Posted by ブクログ
ゴッホというと「ひまわり」や「星月夜」、「夜のカフェテラス」を書いた人ということしか知らなかった。
ゴッホはてっきり明るい色使いばかりの絵を描いてるんだも思っていたが、マハさんの文章を読んでイメージがガラッと変わった。
むしろ私が深く共感するほどの孤独な人だった。
それに「ひまわり」のようなパキッとした
色使いの絵だけでなく、初期の頃は暗くくすんだ色の絵を描いていたこと、職を転々とし決して華やかな人生では無かったこと。
知らないことが沢山あった。それに、日本美術の浮世絵に魅了され、自身の絵画の構図や色使いに取り込んでいるなんて。ここに日本とゴッホの共通点があったことを嬉しく思う。
今までゴッホの一部しか知らなかったんだと思うと、もったいなく感じる。
近いうちに、ゴッホ展に行くのでもっと深くゴッホ関連の本など読み込んでからにしようかな。 -
Posted by ブクログ
“ゴッホは決して狂人ではなかった”
前提として、この本を読む前の僕のゴッホに対する知識やイメージといえば、「ひまわりを描いた人」ということや、耳を切り取ったり、過激で病んでいる人、そして最後は精神的に苦しみ自死を選んだ人──といった程度のものでした。
けれども、違ったんですね。
この短いページ数に凝縮されたゴッホの人生とあしあとをたどるうちに、とても繊細でありながら強く、理知的で、弟想いで、そして日本のことも深く愛してくれていた人だったことが分かりました。
耳についても、すべてを切り取ったわけではなく耳たぶの一部を切っただけだったことや、最後の自死についても「精神を病んでいたから」というよりは、弟テオへの愛情ゆえだったのかもしれないということも知り、どんどんゴッホへのイメージが変わっていきました。
ゴッホが自分だけの表現やユートピアを見つけるために、さまざまな場所を転々としながら、切実に芸術を追求し続けたことに思いを馳せつつ、今後はゴッホの絵画をじっくり鑑賞したいと思います。 -
Posted by ブクログ
どの絵も見たくなる
絵画が登場する7作からなる美術短編集。どのストーリーも胸がきゅっとなる切なさがあり、そこに現れる絵画に私も引き込まれる。先日読んだ、大久保寛司著『考えてみる』を思い出して開く。
『自らを観ているだけ
本を読む
そのとき何を感じ 何を読み取るのか
人によって千差万別
読むときによっても 感じは異なる
見るところがちがうから
感じる箇所が異なるから
何より
心のありようが異なるから
…(略)
だから 自分の内にないものは感じることはできない
感想は 自分自身を語っていること』
深い。私も心のありようを一度絵画に映して観てみよう