原田マハのレビュー一覧
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マハさんの取材に対する意気込みが伝わります。
お忙しいのに、本当にお疲れ様です。
最初に、「お米の都合に合わせてください」のお断り。
当然ですね。自然相手ですし、都会の人は仕事を優先しがち。
それだけに、お金に代えられない喜びがあったはずで、それはこの本から痛いほど伝わってきます。
田舎の自然、甘露水、そしておいしいお米。
日本人でほんとうによかったです。
最近はお米がほんとうにおいしくなりました。感謝の気持ちを忘れそうになりますが、農家のみなさん、ありがとう!
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直接は関係ないですけれど、炊飯器メーカーの努力も。
お米のおいしさは、日本人の心・魂ですよ~
大切にしたい。
お金を出 -
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購入済み
史実と小説のはざま
「史実」というのは客観的な照査による事実の集積であり、人物なり出来事の忠実な「解説」だと思います。しかし、「小説」という、その証左はないが可能性を秘めたイマジネーションを含む「解説」は、読者の感性を刺激し、時に感動を呼び起こします。
フィンセント・ファン・ゴッホと弟のテオは、お互いの苦悩や悲しみの中で深い信頼と愛情で支え合って生きていきます。また、日本人画商の林忠正、加納重吉は、浮世絵をパリに紹介してジャポネズムを広める傍ら、フィンセントという不世出の画家を世に送り出した(可能性がある)という、日本人としての驚きと喜びを感じさせてくれました。
どんな荒波で船が揺れても沈まなければいい・ -
Posted by ブクログ
美術館は、一体何を大切にするべきなのか?キュレーターとは、具体的にどのような活動を行う存在なのか。原田マハは、2000年に美術館のキュレーターとしての経験を生かし、ニューヨークの近代美術館MoMAに半年間派遣された。この作品は、その彼女の体験を通じて描いたものである。
舞台は、ニューヨークの中心地、マンハッタンに位置する近代美術館MoMAである。この美術館は、1920年代から「ザ・モダン」と称されるモダンアートの殿堂であり、近現代美術や工業デザインを幅広く収集している。20世紀以降の美術の発展と普及においては、非常に大きな貢献を果たしてきたといえる。作品は、五つの短編集から構成されており -
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心洗われる清々しい短編の数々。特にコスモス畑に関する連作が印象に残った。「コスモス畑を横切って」双子姉妹のように仲が良かった女子大生2人が恋敵になり疎遠になった後年に懐かしのコスモス畑で会うシーン、コスモス畑で大きなエンゲージ・リングを見ながらのプロポーズ・シーン、4人の花嫁の友たちの4人のパープル色のグラジュエーションがコスモスに譬えられるシーンなど、そして先輩女性に花を持たせてプレゼンを譲るお話、クリスマスイブの忘れ物が子供へのプレゼントだったお礼のシーンなど、どれもが美しい一篇の詩のよう。本の装丁、折り込みの挿絵ページもパステルカラーで、コスモス畑のイメージ!まるで詩集のような爽やかな
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ちょっと感傷的な心持になる女性が主人公の短編集。それらが何となく1つのテーマに繋がる。それが自分自身の悩みや苦しみからの独立、自由になるということ。「甘い生活、幸せの青くもない鳥、独立記念日」の3編が連作で、主人公が2人の女性から、その後輩の女性、そして近隣の母子とリレーしつつ、オカメインコのトコちゃんが癒しの存在として登場する。ほっこりする物語である。「ひなたを歩こう」はこの言葉が若い男女の会話から人生そのもののキーワードへなっていく。「魔法使いの涙」は子育てに悩む母親と物語を語ってくれるお爺さんの出会い。実はその物語の作者が…。いずれも感動的な小品だった。
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購入済み
ミステリー、ラブ&偉人伝
とても良かったです。
原田マハさんの作品は「本日はお日柄もよく」「たゆたえども沈まず」に続き3作目。
前2冊は始め良かったのですが、わたし的にはドラマ面で物足りない感がありましたが、今回の「楽園のカンヴァス」は大満足。
ミステリーとしても秀逸ですし、過去そして現在の人々の絵に対する情熱に胸が熱くなりました。
原田マハさんはミステリーの方が私にあっているようなので、この勢いに乗って「ゲルニカ…」を早速購入したいと思います。