原田マハのレビュー一覧
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これこそが、奇跡。神が為したもう奇跡だ―。
現代の学芸員の視点から始まり、物語は一気に戦国時代、元亀から天正の時代へと読者を引き込んでいく。
下巻の解説でも述べられているが、史実ではないし、詳しい方からしたらあり得ない展開だと思うが、読んでいるとこんな出会いがあったら面白いとワクワクしてくる。俵屋宗達と織田信長、天正遣欧少年使節団、カラヴァッジョ。幾年もかけてたどり着くローマ。この後どうなるの!?と下巻の2巻目があるんじゃないかと確認してしまう。本当に大変な時代に、大変遠い場所で、大変な経験をした少年たちの物語がもっと読みたかった。
原田マハさんの小説に出てくる人たちは、本当に真摯で、ひたむきだ。また好きな絵ができた喜びを噛み締めながら、いつか本物を見に行きたいと思う。 -
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5人の作家による恋愛アンソロジー
奥田英朗 「あなたが大好き」
窪美澄 「銀紙色のアンタレス」
荻原浩 「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」
原田マハ 「ドライビング・ミス・アンジー」
中江有里 「シャンプー」
の5編が収録されています。
窪美澄さんの作品を楽しみにしていましたが2016/10/17に刊行された「すみなれたからだで」に収録されていた物で少し残念でしたが、それでも再び読み返したらやっぱり好きだなと感じました。
16歳の男女のすれ違う繊細な恋心にドキドキしたり、おばあちゃんの家や海、龍宮窟の風景が脳内映像に浮かんで来たり、おばあちゃんの作るおにぎりが食べたくなったり、終始無駄のない文章で引き込まれました。
荻原浩さんの作品も素敵でした。
中学校の同級生だった二人が夫婦になり、けれど妻は今病室のベッドの上にいます。
短編でありながら二人の歴史が凝縮されていて温かく、そしてとても切なかったです。
いつまでも余韻が残ります。
大好きな奥田さんの作品は今回も期待通りで、本作も女性心理の細やかさが随所に表現されていて主人公の彩子の気持ちに最初から最後まで共感しながら楽しめました。
文章もリズミカルで温かく優しさもあって大好きな作品です。 -
購入済み
絵画からここまでの小説が書ける
美術 絵画をネタにここまでの小説が書けるという作者の力量に素直に感心した。
名画 以外にミステリー ラブロマンス 他いろいろな要素をたくさん盛り込んだこの作者の代表作。
しかし何故かこの作者の文章は、私の個人的な好みになぜか合わないところがある。 -
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ネタバレ荻原一子
岡山白鷺女子高校の国語教師。創立百二十周年の記念事業実行委員。結婚してだんなの苗字と武美が字画的に合わないって占い師に言われ一子をペンネームとして使用している。
佐々岡鮎子(小日向アユコ)
岡山白鷺女子高校進学クラスZ組卒業生。人気マンガ家。アユたんはデビュー当時のニックネーム。高校入学時に小平から岡山に引っ越してきた。
南原みずの
旧姓篠山。鮎子の同窓生。
中谷純一
鮎子の恩師。三十年前は中村雅俊似のイケてる中年だった。
高畑
鮎子が二十代から通っている渋谷の美容室オーナーでスタイリスト。鮎子のひとつ年下。
あずみ
美容師見習いの男の子。
秋本武美
鮎子の同窓生。高校一年の春休みに広島に転校した。鮎子を率先してからかったちょっとワルそうな子。
ヒデホ
高校時代に鮎子が大好きだった。神戸大学文学部フランス文学専修。
沖本
別冊お花畑(通称ベッパナ)の編集長。
ユリ
マコ
アケミ
タカちゃん
堀田
シラサギ一年Z組同窓生。
チーコ
倉敷出身の人と結婚して民芸店を営んでいる。
アッコ
瀬戸内市で姑と同居。
鈴木淳
県下でも有名な進学校の聡明高校生。中学に入る時に国分寺から岡山に引っ越してきた。
荒川雄哉
別冊お花畑編集部部員。
優里奈
荒川ファンを自称するアシスタント。
熊田朝子
白鷺女子高の校長。
徳永美智子
事務局長。
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購入済み
19世紀末から20世紀初頭のフランスのクラシック音楽が好きで、ネットや図書館でこの時代の事を調べていましたが、音楽だけでなく絵画や芝居など芸術全般で、新しい”波”がうねっていたように思います。本書は、小説「たゆたえども沈まず」読了後に読み、フィクション部分と史実の差異など、改めて小説の理解が深まったと思います。
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原田さんのアートもの・・・ではあるのですが、いつものようなアート主軸というより、どちらかというと“人の業”が渦巻く様を描いた作品となっております。
資産家の娘で実家が所有する美術館の副館長・菜穂の視点と、彼女の夫で銀座の画廊の経営者の息子・一輝の視点が交互に綴れていく構成です。
原田さんの小説の登場人物にしては珍しく、この作品のメインキャラは我の強さや執着があったりと、所謂“いい人”ではないのですが、そんな生々しい人間たちの気持ちの変化や思惑の交差が、京都の移ろう四季の情景描写と見事に調和しているので、本来ドロドロな内容が情緒あふれる印象になっているのが流石です。
そして、ミステリアスな美貌の女性画家・白根樹の存在も際立っていましたね。
樹の抱える哀しい事情と菜穂の出生の秘密がリンクしてくる終盤は怒涛の展開でした。
個人的に京都は割としょっちゅう訪れているので、街並みを頭に思い浮かべながら、どっぷり浸らせて頂きました。やっぱり古の都は奥が深いですね。