原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルにある”星がひとつほしいとの祈り”
がこの中でもズバ抜けて良かった。
戦時中や敗戦後の日本にあった気高さと美しさを堪能できる。
ロマンチックな物語であった。しかし悲しい。
ここで描かれるような命を燃やすような大恋愛というのは、もう現代では無いのかもしれない。
周りの空気を喰らい尽くすほど強烈に燃え、ふっと消えてしまう。その儚さの中にある美しさを汲み取ったシーンにただただ涙を流した。
原田マハ作品は絵画のイメージが強いけれども、そうではないし、彼女の紡ぐ言葉の柔らかさに触れられる本書は読む価値あり。
本日は、お日柄もよく も積本してるから早々に読まねば。
↑読んだ。あんまおもんなかったっす。
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Posted by ブクログ
いずれも女性が主人公で心温まる、癒される思いのする短編7つ。読後にいずれもほんわかと幸福感を感じる佳品だった。
「椿姫」は不倫の子を宿した香澄が産婦人科の前で出会った少年との心の交流。「夜明けまで」はひかりが母あかりの不思議な遺言で大分県の田舎町を訪れて初めて知った母の過去。表題作は文香が道後温泉で出会った老婆マッサージから聞いた不思議な人生物語り。
老婆は名前が出てこないが、彼女の若い日に女中として仕えていたとして語るヨネという女性と2人の信頼関係が感動的。しかしこの物語りはもしかして文香の夢だった…?「寄り道」は2人の旅付きハグとナガラが白神山地ツアーで出会った若い菜々子との出会いと菜々子の秘密。「斉唱」は母子家庭の母・梓が感情を表さない娘・唯の希望により佐渡のトキに会うために1泊した島民宅での少年との会話の中で、唯の心が開かれていく様子。「長良川」は夫との死別後に娘とその婚約者の3人で思い出の長良川を旅し、幸福だった日々を思い出すとともに、その幸福の余韻を感じさせる物語り。「沈下橋」はかつて義娘として5年間生活を共にした多恵の元に、10年ぶりに小羽打ち枯れて訪れてきた由愛との再会。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ沖縄県を舞台とした、心温まるサクセスストーリー。
風に靡くサトウキビを表現した、「ざわざわ」という擬音などを始めとし、主人公の見ている情景や、その時の心情描写が美しい。
沖縄の方言も交えた温かい人間関係も描写され、非常に読みやすい作品であった。
ただ、実話に基づくためか、起承転結が少ない、かつ所々あっという間に年数が経つ場面があり、呆気なく物語が終わってしまったようにも感じた。
常に真心(マジム)を応援しながらも、時には厳しい言葉をかけるおばあ。自身の生活では、相手に愛情を持つが故に厳しい言葉をかけることに躊躇する場面もある、そう解釈していたが、それは真の愛情ではなく半ば諦めも含む感情であることを改めて実感した。
自身として夢を持つことの重要性や、金・名声などの邪念を含まない夢への探究心が如何に強いか、認識させられたように感じた。
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Posted by ブクログ
拉致されるのはやりすぎではと思ったが、映画化すると見応えがありそう。
難しいワードが出てこないし、現在と過去が交互に描写されて繋がりが見えやすく分かりやすい本だった。
ー政治家でも思想家でも軍人でもない、ひとりのアーティストが、もっとも洗練され卓越した手法で、「ゲルニカ空爆」という忌むべき負の歴史を、「ゲルニカ」という知られざる小さな町の名を、世界の人々に記憶させたことー
ペンは剣よりも強し、という言葉を元に作った開成中高のマークを思い出した。
今回は人物がほぼ架空。史実ではないのはどこなのか誰が実在していないのかを調べるのに一苦労。
キオスクってピカソの時代からあったの!?
ゲルニカに、「助けを求めるように、二階の窓から腕を突き出してランプの灯火をかざす人。その家からはめらめらと火の手が上がる。鳥が描かれている、馬の肛門が描かれている」のは初めて知った。見てるようで見ていないんだなぁと。日本国内で『ゲルニカ』の同寸大壁画(陶板レプリカ)が見られるらしい。徳島県鳴門市にある大塚国際美術館。行ってみたい。