原田マハのレビュー一覧

  • 異邦人

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    アートに魅せられた好事家と画家たちの話。京都のうだるような暑さが伝わってきて、行きたい、行きたくないの繰り返しになった。アートに限らず、本作に出てくる伝統的なお祭も、歴史を知る知らないでは見え方がまるで違うし、浅い生き方してるなと反省も。本の登場人物たちって自分ならすぐに言ってしまうようなことを心に溜めて、よく考え熟成して、吐き出すのがとにかくうまい。見習いたい。

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    2026年07月12日
  • 永遠をさがしに

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    有名指揮者の父、チェロ奏者の母を持つ少女の成長物語。
    両親が離婚、母が家を出て、チェロから遠ざかっていた主人公のもとに父の後妻を名乗る女性が現れ、運命が動き始める。
    王道の感動小説です。
    原田マハさんて美術だけでなく音楽にも造詣が深いんですね。尊敬します。

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    2026年07月11日
  • さいはての彼女

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    疲れた時でも読みやすい短編集で、前向きになれるビタミン小説だった。
    バイクに乗って遠くへ走りに行った時の気持ちよさはとてもわかる。バイクには他に例えられない楽しさがある。ナギは1,000ccのハーレー乗りで、自分でバイクのメンテが出来るし、ひとりでもどこまでも行ける人。私とは正反対のライダーで尊敬してしまう。そして、障害を乗り越え出会った人を明るくする力を持っている。本当にかっこいい。頑張り過ぎちゃって失敗しても何回転んでも、ちょっと休んでまた頑張ろうって思えたらいいじゃん。

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    2026年07月12日
  • お帰り キネマの神様

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    原田マハ「キネマの神様」を山田洋次監督が映画にして脚本を大幅に変更し、その映画を元に原田マハがまた小説にした本作品。映画は観てないが、設定がかなりしっかりくるのと、あくまでも主人公目線の娘の背景をさらっとさせて、お父さんの若い頃と今という対比が明確になることによりキャラがより立体的に濃く見えるようになった。あとがきで山田洋次監督が絶賛しているものの、映画の脚本がかなりあっぱれなように見えてならない。さすがヒットメーカーを産み出す才能を見た気がした。

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    2026年07月10日
  • キネマの神様

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    映画好きのギャンブル狂の父親をもつ、娘の視点で話しが進みます。
    娘も、父親の影響でいつのまにか映画に拘りを持つようになり、仕事でも出世していたが、周りから反感をかって自主退職をしてしまう所から話しが進んでいきます。
    映画好きの父親が中心となり、映画好きの職場仲間と、家族を巻き込みながら、展開していく話しは、なかなか興味深く読み進められます。
    それと、ちょうど映画をよく観ていた頃の名作が出て来てくれたので、非常に懐かしく思いながら読み進めることができました。

    もう少し感動したかったなぁ、という気持ちが残ってしまったので☆4つ

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    2026年07月10日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    タイトルにある”星がひとつほしいとの祈り”
    がこの中でもズバ抜けて良かった。

    戦時中や敗戦後の日本にあった気高さと美しさを堪能できる。
    ロマンチックな物語であった。しかし悲しい。
    ここで描かれるような命を燃やすような大恋愛というのは、もう現代では無いのかもしれない。
    周りの空気を喰らい尽くすほど強烈に燃え、ふっと消えてしまう。その儚さの中にある美しさを汲み取ったシーンにただただ涙を流した。

    原田マハ作品は絵画のイメージが強いけれども、そうではないし、彼女の紡ぐ言葉の柔らかさに触れられる本書は読む価値あり。

    本日は、お日柄もよく も積本してるから早々に読まねば。
    ↑読んだ。あんまおもんなかったっす。

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    2026年07月06日
  • リボルバー

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    再読。
    原田マハおなじみの史実に基づくフィクション。本当の物語はここにあったのかと思わせる巧さがある。

    ゴッホにフィーチャーしている作品ではあるが、この「リボルバー」は同時にゴーギャンの物語でもある。2人の間にしか分からない物語が現代まで滔々と流れてた、その欠片を覗かせてもらった気持ちになった。

    悲劇の画家と描かれるゴッホとその対極にあるように描かれるゴーギャン、この小説を読んだ後では見え方がまた少し変わってくる。2人の絵画をもう一度じっくりと見てみたくなった。

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    2026年07月06日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    2026/7/1

    とても温かくて、素晴らしい短編集だった。
    なかでも、私は「長良川」が1番好き。

    癌で夫を早くに亡くした主人公。
    夫婦の思い出の地を、娘とその婚約者と共に旅行に訪れた。
    幸せだった結婚生活を振り返りながら、かつて2人で歩いた地を、娘夫婦と巡る。

    なんて悲しくて、なんて幸せな作品なのだろう。
    最後、主人公の気持ちは語られない。
    でもきっと、これからも幸せに生きていけるだろう、という希望のあるラストで、涙が溢れた。

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    2026年07月06日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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     いずれも女性が主人公で心温まる、癒される思いのする短編7つ。読後にいずれもほんわかと幸福感を感じる佳品だった。
    「椿姫」は不倫の子を宿した香澄が産婦人科の前で出会った少年との心の交流。「夜明けまで」はひかりが母あかりの不思議な遺言で大分県の田舎町を訪れて初めて知った母の過去。表題作は文香が道後温泉で出会った老婆マッサージから聞いた不思議な人生物語り。
    老婆は名前が出てこないが、彼女の若い日に女中として仕えていたとして語るヨネという女性と2人の信頼関係が感動的。しかしこの物語りはもしかして文香の夢だった…?「寄り道」は2人の旅付きハグとナガラが白神山地ツアーで出会った若い菜々子との出会いと菜々子の秘密。「斉唱」は母子家庭の母・梓が感情を表さない娘・唯の希望により佐渡のトキに会うために1泊した島民宅での少年との会話の中で、唯の心が開かれていく様子。「長良川」は夫との死別後に娘とその婚約者の3人で思い出の長良川を旅し、幸福だった日々を思い出すとともに、その幸福の余韻を感じさせる物語り。「沈下橋」はかつて義娘として5年間生活を共にした多恵の元に、10年ぶりに小羽打ち枯れて訪れてきた由愛との再会。

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    2026年07月06日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    3.7。面白くはあったのだけど、字のサイズと行間でページ数稼いでるんじゃないかと疑念がよぎるぐらい読後感が中編。あとこの作家さんは主役が実在の人物だと大筋作りの点で遠慮してしまうのかも。「リーチ先生」「暗幕のゲルニカ」「楽園のキャンバス」あたりと比べると、面白くはあったがインパクトの薄い良作って感じ。
    ※ソレはソレとして朝ドラで観たい。できたら青森出身の俳優と女優で。

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    2026年07月06日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    ゲルニカを巡って過去と現在を行き来する感じの作品。そこまで人の心を動かすゲルニカの本物を見てみたくなった 。

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    2026年07月06日
  • 風のマジム

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    ネタバレ

    沖縄県を舞台とした、心温まるサクセスストーリー。
    風に靡くサトウキビを表現した、「ざわざわ」という擬音などを始めとし、主人公の見ている情景や、その時の心情描写が美しい。
    沖縄の方言も交えた温かい人間関係も描写され、非常に読みやすい作品であった。
    ただ、実話に基づくためか、起承転結が少ない、かつ所々あっという間に年数が経つ場面があり、呆気なく物語が終わってしまったようにも感じた。
    常に真心(マジム)を応援しながらも、時には厳しい言葉をかけるおばあ。自身の生活では、相手に愛情を持つが故に厳しい言葉をかけることに躊躇する場面もある、そう解釈していたが、それは真の愛情ではなく半ば諦めも含む感情であることを改めて実感した。
    自身として夢を持つことの重要性や、金・名声などの邪念を含まない夢への探究心が如何に強いか、認識させられたように感じた。

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    2026年07月05日
  • 独立記念日

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    それぞれの短編集の登場人物が、繋がりあっている物語構成が好き。人と人の間接的な繋がりを感じられて、温かい気持ちになるから。それに、側から見れば恵まれていそう、幸せそうに見える人にも、違う角度から見たらそれぞれ苦労や悩みがあるという、深さに気づかされるから。

    それぞれの意味合いで「独立」にまつわる短編集。「独立」って別れと隣り合わせな気がした。そして、別れの先には始まりがあるよなと。

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    2026年07月04日
  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

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    生きているうちに見ておきたい名画を、
    画家の人生や時代背景とともに紹介する一冊。

    名画が生まれた時代や、
    画家の人生をわかりやすく学べる。

    作品が生まれた背景を知ることで、
    絵画がぐっと身近に感じられた。

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    2026年07月04日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    拉致されるのはやりすぎではと思ったが、映画化すると見応えがありそう。
    難しいワードが出てこないし、現在と過去が交互に描写されて繋がりが見えやすく分かりやすい本だった。

    ー政治家でも思想家でも軍人でもない、ひとりのアーティストが、もっとも洗練され卓越した手法で、「ゲルニカ空爆」という忌むべき負の歴史を、「ゲルニカ」という知られざる小さな町の名を、世界の人々に記憶させたことー
    ペンは剣よりも強し、という言葉を元に作った開成中高のマークを思い出した。
    今回は人物がほぼ架空。史実ではないのはどこなのか誰が実在していないのかを調べるのに一苦労。
    キオスクってピカソの時代からあったの!?
    ゲルニカに、「助けを求めるように、二階の窓から腕を突き出してランプの灯火をかざす人。その家からはめらめらと火の手が上がる。鳥が描かれている、馬の肛門が描かれている」のは初めて知った。見てるようで見ていないんだなぁと。日本国内で『ゲルニカ』の同寸大壁画(陶板レプリカ)が見られるらしい。徳島県鳴門市にある大塚国際美術館。行ってみたい。

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    2026年07月02日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    琳派の祖、俵屋宗達の大冒険(フィクション)
    面白いこと考えるなぁ


    とりあえず、米沢に 狩野永徳の洛中洛外図屏風(上杉本)と、京都国立博物館にある俵屋宗達の風神雷神図屏風観に行きたい

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    2026年07月03日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    国立西洋美術館の基となった、松方コレクションのお話。
    本物の西洋美術を見せたいという熱意、それに賛同、協力する人々。
    美術に特に興味はなかった自分にも、実際の絵を見てみたい!と思わせてくれる作品だった。

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    2026年07月02日
  • ゴッホのあしあと

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    ゴッホのことを何にも知らず読み始めました。原田マハさんのアートに対する愛が深く、その愛を感じるだけで嬉しい気持ちになります。自分自身はアートのことを何も知らないが、そういったことも関係ないくらい引き込まれてしまう。。

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    2026年07月01日
  • リボルバー

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    マハさんの美術もの小説にはホントに引き込まれる。本作も大胆な仮説に基づくノンフィクション。ただマハさんの専門知識が豊富なだけに、フィクションと思えない?ひょっとして実話?と思ってしまうところが自分でも怖い。

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    2026年06月29日
  • スイート・ホーム

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    文字通り甘くて温かい、ケーキ屋さんを営む香田家とご近所さんのおはなし。タイトルにもなってるスイートホームが1番好きだった。

    ひなちゃんと、彼の出会いがいいー。
    私もそんな出会い形してみたかったなー。笑

    そしてスイートホーム行ってみたいなー。
    もはやこのエリアに住みたいなー。
    ご近所さんもみんな優しいしあったかくて素敵。

    家族や家庭の温かみを感じさせてくれて、
    心地よくて眠っちゃいそう。
    気持ち良い風がそよそよ吹いている木漏れの午後みたいな気分で読めます。

    マハさん、好き♡

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    2026年06月29日