原田マハのレビュー一覧
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日本の美術を広めるために奮闘する2人の日本人と、芸術の本場で認められようと絵を描くフィンセントファンゴッホと絵を売るテオドルスファンゴッホ。この4人の関係が素晴らしい。
この本を読む前はなんとなく浮世絵がゴッホやモネといった印象派に多大な影響を与えたことは知っていた。しかし、詳しい内容は分からなかった。浮世絵は唯一無二の作風を求めるものたちにとって強い刺激となり、パリを中心としたジャポニズムの間で親しまれたのは日本人としてとても嬉しい。
フィンセントがあれほどまでに独創的な絵を描けたのは彼の繊細な心によるものであり、それを献身的に支える弟テオドルスのおかげである。
人生は時として嫌なことが -
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珠のように清々しい輝きの中で生きる
女性たちの人生と夢を描く、7作の短編小説集。
フェルメールとの約束・・・それはフェルメールに捧げる
物語を書くために。焦燥する私にコンシェルジェは
ある提案を示した。
庭の朝露・・・時が止まった家。遺された思い出の町家。
母が話しかけていた蹲から現れたのは、母が
取りに行って欲しいと孫に頼んでいた、忘れ物だった。
真夏の夜の夢・・・さるレセプションで出会った女性と日本酒。
英国にて巨木に招かれて開設した彼女の日本酒の醸造所。
ここでの至福の瞬間は時が止まる。
ユーレイカ・・・憧れの友人。キャンバスライフの中での出会いと
関わりで、 -
Posted by ブクログ
著者インタビューの中で「どんな状況でも、強い決意をもって挑戦していく姿を描きたかった」と言っているように、女性の地位が低い時代に、恵まれない出自でありながら、小説やアートと出会い、道を切り開いていく主人公中山すてらの人生を、活き活きと描いています。
「全体はフィクションですが、史実を横糸に織り込んでいく手法」と著者が答えているように、夏目漱石、武者小路実篤、アンリ・マチス、大原孫三郎(実業家)、アリス・ペティ・アダムス(宣教師)など、実在の人物を主人公と深く絡ませて物語を進行させ、読者を引きつけていきます。
「大切なのは続ける力ではなく 、やめない力」、そう思って進んでいけば、いつか周囲 -
Posted by ブクログ
いずれも女性が主人公で心温まる、癒される思いのする短編7つ。読後にいずれもほんわかと幸福感を感じる佳品だった。
「椿姫」は不倫の子を宿した香澄が産婦人科の前で出会った少年との心の交流。「夜明けまで」はひかりが母あかりの不思議な遺言で大分県の田舎町を訪れて初めて知った母の過去。表題作は文香が道後温泉で出会った老婆マッサージから聞いた不思議な人生物語り。
老婆は名前が出てこないが、彼女の若い日に女中として仕えていたとして語るヨネという女性と2人の信頼関係が感動的。しかしこの物語りはもしかして文香の夢だった…?「寄り道」は2人の旅付きハグとナガラが白神山地ツアーで出会った若い菜々子との出会いと菜々