原田マハのレビュー一覧
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ネタバレ原田マハさんの短篇集。
主人公がリレー形式で、いれかわっていく。
家族ものに弱いワタシは
【いろはに、こんぺいとう】
【バーバーみらいの
【おやどかみわら】
【ひなたを歩こう】
など、涙なしで読めなかった。
【幸せの青くもない鳥】も好きだったな。
「この本によれば、『自由になるの』っていうことは
結局『いかに独立するか』ってことなんです。ややこしい、いろんな悩みや苦しみから」
最初より、中盤からグッとハマった。
最初のお話の主人公が、最後のお話に
繋がれていくのもよかった。
解説に共感。
以下、解説より。
"人生はままならないものだから、落ち込む日はたくさんある。でも、ほん -
Posted by ブクログ
表題の「ジヴェルニーの食卓」を目当てに読み始めたのですが、「タンギー爺さん」が予想外によかった。
「たゆたえども沈まず」でも登場して、あまりにもお人好しすぎて印象に残っていたので、またマハさんの作品で見られて嬉しい。
世間から注目される前の印象派の画家を辿ると、タンギー爺さんに行き当たるのね。
タンギー爺さんの娘がセザンヌへ宛てて書いた手紙だけで物語が構成されていて、実際にはセザンヌもタンギー爺さんも登場しないし、セザンヌに至っては台詞すらないんだけど、だからこそ余白を楽しめる感じになっていて、他も全部よかったけど個人的には1番好きな章です。
全編通して画家の近くにいた女性視点で語られていて、 -
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原田マハさんの『常設展示室』読んでいる。
この方の書く物語は本当に好き。
ただ、物語として楽しめるからサラッと流れてそう。「なんでその作品とこの物語をぶつけたの?」っていう問いを読み解けない。
この問いを持てない時点でいかに自分の読みが甘いかがよくわかる。
せっかくの短編だから、何度でも解釈にチャレンジしてみよう。
読後追記:
実在する名画をモチーフにした短編集で、ひとつひとつの物語に人生の切なさが漂います。特に印象に残ったのは「常設」という言葉の意味。華やかな企画展の陰にある「常設」とは、人間に置き換えればその人の「本質」であり、アートも人も最終的に帰る場所なのだと思いました。 -
Posted by ブクログ
起こってしまった事実と、克服していかなければならない未来が、私たちにはあった。
会社にしがみつくという選択肢はもちろんあっただろう。けれど、私にはそれが自分に残された最後の道だとは、どうしても思えなかった。
なんであれ、好きなように思いっきりやってみろ。好きなことなら、どんなに辛くても乗り越えられる。
自分の明日を信じてる。今日、そんなふうに思ったくせに。いまのわたしな、どうしようもなく中途半端な自分に心細くなっている。どこにも所属していない自分。肩書きを失った自分。行き場所のない自分。
楽に生きていくための近道なんて、どこにもないんだろう。
私は心のどこかで、優しいことばを期待していた。そん