原田マハのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ダ・ヴィンチ2026年4月号のプラチナ本。
評判も良さそうなので原田マハさんの作品を初読み。
明治末期、貧しい家に生まれた山中すてらは、病に倒れた最愛の父を支えるため、アメリカ人宣教師の恩師であるアリスのつてで倉敷紡績で働く。何よりも読書が好きなすてらであったが、生まれて初めて書き上げた小説を、念願叶い文化祭で発表することに。そして、すてらの小説が社長の大原孫三郎の目に留まり…
決して恵まれた環境ではなかったけれど、今できることを諦めずにやり続けたすてら。小説に対する熱意とその真面目な人柄に、引き寄せられるように運命的な出会いから文士への道が開かれていく。その真っ直ぐな生き様に勇気をもらえ -
Posted by ブクログ
2026.2.9
★3.7
ただのOLだったこと葉が、思いを寄せていた幼なじみの厚志の結婚式でスピーチライター久遠久美と出会ったことをきっかけに、スピーチライターを仕事にする物語。
締めくくりの言葉、終わり方が美しかった。内容自体はすごく面白いのに、中々進まなくて半年くらいかかった笑政治関連だったからかな?
現実世界でも、今後役立たせたい。仕事小説を読む度に、なにかに熱中したい欲がでてくる。今後の人生で、そういう出会いがあるのかな。あって欲しいな。
結婚式のつまらないスピーチで、スープに顔を突っ込むシーンが面白かった。けど、恋愛描写はあんまりハマらなかった。けど、なかったら最後の締めにはな -
Posted by ブクログ
最初の28ページで泣きそうになった。
スピーチの持つ力の強さは最初の1章目で実感することになる。
その後、主人公こと葉のスピーチライターという仕事との出会いから、主人公と一緒に言葉との向き合い方、扱い方を学んでいく自分がいる。
スピーチには人生を変える、世界を変える力がある。
響いた言葉、スピーチはたくさんあるが、今後も覚えておきたいフレーズを書き留めておく。
「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している」
「愛せよ。人生において、よきものは -
Posted by ブクログ
原田マハさんの『生きるぼくら』、とっても良かったです。あの本は、農業新聞への連載がきっかけだったんですね。しかも、書くために1年 お知り合いの方の自然農の学校に通って、もみ殻くん炭づくりから鍬を使っての畦塗り、機械を使わない田植え、雑草管理、手での稲刈り、ハゼ掛け、脱穀と一通りのことを『お米の都合に合わせて』東京から長野まで通ったというのだからすごい。一緒にお米育てされた漫画家さんのみづき水脈さんも旦那さん方も編集さんも巻き込んでの1年間。
読んだあとに申し訳なくなりました。お米の価格が高い高いって言って。その上、今年が豊作だと目処がつくやいなや、去年の秋のお米の価格がどんどん下がってしまうこ -
Posted by ブクログ
ネタバレプロローグの、現代で絵の研究者同士が会話してカラヴァッジョ云々と言ってたシーンなんてとうに忘れるくらいには、織田信長治世の京都の扇屋の息子俵屋宗達と有名な絵師一家の狩野永徳、他方有馬のセミナリオで学ぶ少年たちと宣教師の、戦国時代のキリシタンや芸術、南蛮貿易にかかわるストーリーや描写が想像しやすく没入感があった。
セミナリオで学ぶ子達の、敬虔な信仰心とそれにより深くキリスト教のことを知りたいという好奇心と情熱、時を同じくして信長に買われた絵師の宗達の変わったものや初めて見るものに触れてこの手で描きたいという好奇心と情熱。それらが交わってローマへの船旅に旅立つというのがロマンがある。
そんな想