原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごく読みやすい。
旅先の風景の描かれ方が美しく、行ったことがなくてもその景色が見えてくるようで、特に川辺に行きたい気持ちになった。
各短編の内容そのものは、個人的にはすごく好きな話と、いまいち共感できない話に分かれた。
1番好きだったのは「長良川」で、”幸福のかたちが目に見えた”という台詞に思わずウルっときた。それは、文字通り幸せでもあり、その時間が思い出になると切なくもある、けれどもその時間を持てたことがあたたかく、その後の生きていく糧になるのだと感じた。
「沈下橋」、「寄り道」も好きだった。
自然豊かな場所に行きたくなると同時に、大切な人を今大切にしなければと思わせられる3作だっ -
Posted by ブクログ
正直に言うと、原田マハ作品の中で有名じゃないし、あまり聞かないので期待していなかったけど
盛大に裏切られました。
読んだ短編の中では上位です。
“豪奢”が個人的にはNo.1。
マティスの”豪奢、静寂、逸楽”がテーマとなっていて、恥ずかしながらどんな作品か頭に思い浮かばなかったので、読みながら調べてみたらグッと引き込まれた。
相変わらず原田マハさんの絵画を表現する言葉が美しいし、何より大好きな事が分かるような気がする。
“この世で最も贅沢なこと。それは、豪華なものを見にまとうことではなく、それを脱ぎ捨てることだ、
そうだ。きっと、そうなのだ。”
キュビスムとフォーヴィスムもちょっとだけやけ -
Posted by ブクログ
え?これで終わりっていう終わり方だと思ったら、三部作になるそうです。他の方のレビューなどから知ったので、本にも告知してほしかったです。なかなかの大河的作品でした。この巻は主に16歳(明治43年)から28歳までのエピソードとなっています。
岡山で育った山中すてらは母の愛に恵まれなかった(捨て、という名前にされそうになったくらい)が、信仰熱い父にすてら、と名付けられ、父の愛に包まれて育った。また、幼い頃に母に見捨てられたものの、岡山市で慈善活動を続けているアメリカ人宣教師アリス・ペティ・アダムスにより家族愛にも似た気遣いを受けている。
すてらはこのように、最悪とも言える環境でいつも光を見出し、作家 -
Posted by ブクログ
物語の主人公は、岡山の美術館で働く早川織絵と、MoMAのキュレーターであるティム・ブラウン。二人は、伝説的なコレクターから、アンリ・ルソーの幻の名画の真贋鑑定を依頼される。古い一冊の本を手がかりに、絵に隠された真実を追っていく展開に強く引き込まれた。
絵画の謎だけでなく、ルソーとピカソの関係や、織絵とティムの過去と現在も興味深く描かれている。特に、17年後に二人が再会する場面は印象的で、長い年月を経た二人の思いに温かさを感じた。
本作は、芸術の知識がなくてもミステリーとして楽しめるだけでなく、ルソーの作品や芸術の魅力にも自然と興味を持たせてくれる作品だった。