原田マハのレビュー一覧

  • 楽園のカンヴァス

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    アートがテーマの物語はなんとなくハードルが高い印象があったけど、どんどん引き込まれて面白かったし、何よりルソーや作品が読む前よりぐっと身近に感じられて、世界が広がった感覚を得られた。

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    2026年07月08日
  • たゆたえども沈まず

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    日本の美術を広めるために奮闘する2人の日本人と、芸術の本場で認められようと絵を描くフィンセントファンゴッホと絵を売るテオドルスファンゴッホ。この4人の関係が素晴らしい。

    この本を読む前はなんとなく浮世絵がゴッホやモネといった印象派に多大な影響を与えたことは知っていた。しかし、詳しい内容は分からなかった。浮世絵は唯一無二の作風を求めるものたちにとって強い刺激となり、パリを中心としたジャポニズムの間で親しまれたのは日本人としてとても嬉しい。
    フィンセントがあれほどまでに独創的な絵を描けたのは彼の繊細な心によるものであり、それを献身的に支える弟テオドルスのおかげである。

    人生は時として嫌なことが

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    2026年07月08日
  • 楽園のカンヴァス

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    画家アンリ・ルソーの『夢をみた』は本物か偽物か。判定を依頼された、2人の若き男女の研究者。ある物語を1日1章ずつ読むというルールのもと、2人が見出した結論とは。

    特別な一節があるわけではない。
    ただ、読み終わったとき、じわじわと心が暖まっているのを確かに感じる。
    静の中にある静と動、と言うべきか。
    時折緊張を孕みながらも、静かなタッチで物語が続いていく。
    全てを直接的に表現しないがゆえに生まれる余韻。それが心地良い。物語全体が、まさにひとつの美術作品のように深みをたたえて読者に寄り添う。
    読む前と後、本作のカバー画であるルソー『夢』が別物に映る。愛おしさすら感じる。

    解説には美術ミステリと

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    2026年07月06日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    タイトルにある”星がひとつほしいとの祈り”
    がこの中でもズバ抜けて良かった。

    戦時中や敗戦後の日本にあった気高さと美しさを堪能できる。
    ロマンチックな物語であった。しかし悲しい。
    ここで描かれるような命を燃やすような大恋愛というのは、もう現代では無いのかもしれない。
    周りの空気を喰らい尽くすほど強烈に燃え、ふっと消えてしまう。その儚さの中にある美しさを汲み取ったシーンにただただ涙を流した。

    原田マハ作品は絵画のイメージが強いけれども、そうではないし、彼女の紡ぐ言葉の柔らかさに触れられる本書は読む価値あり。

    本日は、お日柄もよく も積本してるから早々に読まねば。
    ↑読んだ。あんまおもんなか

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    2026年07月06日
  • リボルバー

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    再読。
    原田マハおなじみの史実に基づくフィクション。本当の物語はここにあったのかと思わせる巧さがある。

    ゴッホにフィーチャーしている作品ではあるが、この「リボルバー」は同時にゴーギャンの物語でもある。2人の間にしか分からない物語が現代まで滔々と流れてた、その欠片を覗かせてもらった気持ちになった。

    悲劇の画家と描かれるゴッホとその対極にあるように描かれるゴーギャン、この小説を読んだ後では見え方がまた少し変わってくる。2人の絵画をもう一度じっくりと見てみたくなった。

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    2026年07月06日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    2026/7/1

    とても温かくて、素晴らしい短編集だった。
    なかでも、私は「長良川」が1番好き。

    癌で夫を早くに亡くした主人公。
    夫婦の思い出の地を、娘とその婚約者と共に旅行に訪れた。
    幸せだった結婚生活を振り返りながら、かつて2人で歩いた地を、娘夫婦と巡る。

    なんて悲しくて、なんて幸せな作品なのだろう。
    最後、主人公の気持ちは語られない。
    でもきっと、これからも幸せに生きていけるだろう、という希望のあるラストで、涙が溢れた。

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    2026年07月06日
  • 晴れの日の木馬たち

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    著者インタビューの中で「どんな状況でも、強い決意をもって挑戦していく姿を描きたかった」と言っているように、女性の地位が低い時代に、恵まれない出自でありながら、小説やアートと出会い、道を切り開いていく主人公中山すてらの人生を、活き活きと描いています。


    「全体はフィクションですが、史実を横糸に織り込んでいく手法」と著者が答えているように、夏目漱石、武者小路実篤、アンリ・マチス、大原孫三郎(実業家)、アリス・ペティ・アダムス(宣教師)など、実在の人物を主人公と深く絡ませて物語を進行させ、読者を引きつけていきます。

    「大切なのは続ける力ではなく 、やめない力」、そう思って進んでいけば、いつか周囲

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    2026年07月06日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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     いずれも女性が主人公で心温まる、癒される思いのする短編7つ。読後にいずれもほんわかと幸福感を感じる佳品だった。
    「椿姫」は不倫の子を宿した香澄が産婦人科の前で出会った少年との心の交流。「夜明けまで」はひかりが母あかりの不思議な遺言で大分県の田舎町を訪れて初めて知った母の過去。表題作は文香が道後温泉で出会った老婆マッサージから聞いた不思議な人生物語り。
    老婆は名前が出てこないが、彼女の若い日に女中として仕えていたとして語るヨネという女性と2人の信頼関係が感動的。しかしこの物語りはもしかして文香の夢だった…?「寄り道」は2人の旅付きハグとナガラが白神山地ツアーで出会った若い菜々子との出会いと菜々

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    2026年07月06日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    3.7。面白くはあったのだけど、字のサイズと行間でページ数稼いでるんじゃないかと疑念がよぎるぐらい読後感が中編。あとこの作家さんは主役が実在の人物だと大筋作りの点で遠慮してしまうのかも。「リーチ先生」「暗幕のゲルニカ」「楽園のキャンバス」あたりと比べると、面白くはあったがインパクトの薄い良作って感じ。
    ※ソレはソレとして朝ドラで観たい。できたら青森出身の俳優と女優で。

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    2026年07月06日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    ゲルニカを巡って過去と現在を行き来する感じの作品。そこまで人の心を動かすゲルニカの本物を見てみたくなった 。

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    2026年07月06日
  • 風のマジム

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    ネタバレ

    沖縄県を舞台とした、心温まるサクセスストーリー。
    風に靡くサトウキビを表現した、「ざわざわ」という擬音などを始めとし、主人公の見ている情景や、その時の心情描写が美しい。
    沖縄の方言も交えた温かい人間関係も描写され、非常に読みやすい作品であった。
    ただ、実話に基づくためか、起承転結が少ない、かつ所々あっという間に年数が経つ場面があり、呆気なく物語が終わってしまったようにも感じた。
    常に真心(マジム)を応援しながらも、時には厳しい言葉をかけるおばあ。自身の生活では、相手に愛情を持つが故に厳しい言葉をかけることに躊躇する場面もある、そう解釈していたが、それは真の愛情ではなく半ば諦めも含む感情であるこ

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    2026年07月05日
  • 独立記念日

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    それぞれの短編集の登場人物が、繋がりあっている物語構成が好き。人と人の間接的な繋がりを感じられて、温かい気持ちになるから。それに、側から見れば恵まれていそう、幸せそうに見える人にも、違う角度から見たらそれぞれ苦労や悩みがあるという、深さに気づかされるから。

    それぞれの意味合いで「独立」にまつわる短編集。「独立」って別れと隣り合わせな気がした。そして、別れの先には始まりがあるよなと。

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    2026年07月04日
  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

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    生きているうちに見ておきたい名画を、
    画家の人生や時代背景とともに紹介する一冊。

    名画が生まれた時代や、
    画家の人生をわかりやすく学べる。

    作品が生まれた背景を知ることで、
    絵画がぐっと身近に感じられた。

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    2026年07月04日
  • 生きるぼくら

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    祖父と祖母が米作りをしており、農機が入れないところでも米を作っていました。そのような場所の米作りは真朝さんたちの米作りと似たような方法をとっていました。
    私は小学生の頃、田植えや稲刈りをほんの一部ほんの数時間、父と母と一緒に手伝ったことがあります。小学生の私は手伝いというほどのことはできず、真朝さんがやっていたように父に「最初」の稲刈りを教えてもらった気がします。
    私は純平とまではいきませんが、農業が好きではなくほとんど関心を持たずに大人になりました。
    偶然にこの本に巡り合って、米作りの過程や厳しさを初めて知り、祖父や祖母、先祖、農家の方に思いを巡らせることができました。私も米には7人の神様が

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    2026年07月04日
  • たゆたえども沈まず

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    前から気になっていた作家さん。
    500ページの長編小説だったけどツーっと読めた。

    憧れた異国の地で現実を見るも凛々しく生きる林と重吉、
    お互いを思いやりながらすれ違うゴッホ兄弟、、

    歴史的に実在した人物を基にすると
    固定観念があるから
    ここまで自由に想像力を働かせられることは
    難しいと思うんだけど…
    本当にこのようなことがあったのでは?
    と思うほど歴史的事実とファンタジーが
    混ざっていて面白かったなぁ。

    2026.5.29

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    2026年07月03日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    拉致されるのはやりすぎではと思ったが、映画化すると見応えがありそう。
    難しいワードが出てこないし、現在と過去が交互に描写されて繋がりが見えやすく分かりやすい本だった。

    ー政治家でも思想家でも軍人でもない、ひとりのアーティストが、もっとも洗練され卓越した手法で、「ゲルニカ空爆」という忌むべき負の歴史を、「ゲルニカ」という知られざる小さな町の名を、世界の人々に記憶させたことー
    ペンは剣よりも強し、という言葉を元に作った開成中高のマークを思い出した。
    今回は人物がほぼ架空。史実ではないのはどこなのか誰が実在していないのかを調べるのに一苦労。
    キオスクってピカソの時代からあったの!?
    ゲルニカに、「

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    2026年07月02日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    琳派の祖、俵屋宗達の大冒険(フィクション)
    面白いこと考えるなぁ


    とりあえず、米沢に 狩野永徳の洛中洛外図屏風(上杉本)と、京都国立博物館にある俵屋宗達の風神雷神図屏風観に行きたい

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    2026年07月03日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    国立西洋美術館の基となった、松方コレクションのお話。
    本物の西洋美術を見せたいという熱意、それに賛同、協力する人々。
    美術に特に興味はなかった自分にも、実際の絵を見てみたい!と思わせてくれる作品だった。

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    2026年07月02日
  • ゴッホのあしあと

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    ゴッホのことを何にも知らず読み始めました。原田マハさんのアートに対する愛が深く、その愛を感じるだけで嬉しい気持ちになります。自分自身はアートのことを何も知らないが、そういったことも関係ないくらい引き込まれてしまう。。

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    2026年07月01日
  • リボルバー

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    マハさんの美術もの小説にはホントに引き込まれる。本作も大胆な仮説に基づくノンフィクション。ただマハさんの専門知識が豊富なだけに、フィクションと思えない?ひょっとして実話?と思ってしまうところが自分でも怖い。

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    2026年06月29日