原田マハのレビュー一覧
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原田マハさんの『生きるぼくら』、とっても良かったです。あの本は、農業新聞への連載がきっかけだったんですね。しかも、書くために1年 お知り合いの方の自然農の学校に通って、もみ殻くん炭づくりから鍬を使っての畦塗り、機械を使わない田植え、雑草管理、手での稲刈り、ハゼ掛け、脱穀と一通りのことを『お米の都合に合わせて』東京から長野まで通ったというのだからすごい。一緒にお米育てされた漫画家さんのみづき水脈さんも旦那さん方も編集さんも巻き込んでの1年間。
読んだあとに申し訳なくなりました。お米の価格が高い高いって言って。その上、今年が豊作だと目処がつくやいなや、去年の秋のお米の価格がどんどん下がってしまうことに。お米、たくさん食べます!いつか、自分でも作ってみるかもしれません。『お米の都合』に自分の仕事を合わせられるようになってから… -
Posted by ブクログ
ネタバレプロローグの、現代で絵の研究者同士が会話してカラヴァッジョ云々と言ってたシーンなんてとうに忘れるくらいには、織田信長治世の京都の扇屋の息子俵屋宗達と有名な絵師一家の狩野永徳、他方有馬のセミナリオで学ぶ少年たちと宣教師の、戦国時代のキリシタンや芸術、南蛮貿易にかかわるストーリーや描写が想像しやすく没入感があった。
セミナリオで学ぶ子達の、敬虔な信仰心とそれにより深くキリスト教のことを知りたいという好奇心と情熱、時を同じくして信長に買われた絵師の宗達の変わったものや初めて見るものに触れてこの手で描きたいという好奇心と情熱。それらが交わってローマへの船旅に旅立つというのがロマンがある。
そんな想いがが海を越えるのだと思うとワクワクするし、海を渡るのがかなり困難だったこの時代に、志と好奇心と情熱がそこまで人を動かすのか、と。
p438 マラッカに寄った時、宗達を筆頭に4人が象を近くで一目見ようと走って行くさまが、この子たちは少年なんだなと心がほっこりした。きりしたんとしてセミナリオで学び、よく躾けられた真面目な子たちが、宗達のような好奇心あふれる子と過ごして良い意味で影響されてるのかなとか。好奇心に駆られたロヨラ(彼らの教育係)が少し気まずそうにヴァリニャーノの許可を得てから後を追うのもクスッときた。セリフが可愛かったのでメモ。
-ヴァリニャーノ「あの者たちは若い。彼らの心にはみずみずしい好奇心が宿っている。それは神からの大切な贈り物なのだ。」
-ロヨラ「私もまた、彼らを追いかけていきたい気持ちに抗えないとしたら…神からの贈り物は、この私の心にも届けられたということなのでしょうか?」
あとは、序盤で、宗達がいかに絵描きとして天才なのかが描写される時、「絵を描く時はまるで水を得た魚」と表現した後、狩野永徳と作った洛中洛外図の彩色の時に屏風の金色の海に潜って泳ぐ=集中して色を塗る、という比喩の使い方に表現が素敵だし技巧的だなと思った。
やはり原田マハは、史実を使いながらのフィクションで人をワクワクさせるのに長けているなと感心してしまう。
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私のとっておきの一冊は、原田マハさんの『生きるぼくら』です。
原田マハさんの作品は、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』に次いで3作目。前2作ほど泣きながら読むことはありませんでしたが、今回も何度もほろっとさせられました。
直前に東野圭吾さんの『悪意』を読んでいたため、同じ「いじめ」という重いテーマでも、作家によってこんなにも料理の仕方が違うのかと感心しました。
原田マハさんの作品の魅力は、現実にはなかなかいないような、それでいてとても魅力的な人物が登場し、最後はハッピーエンドになること。読み終えた後、幸せな気持ちに浸れるところも大好きです。
次は、絵画を題材にした作品を読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2017/6/12
すごくよかった
女性総理が生まれたら、きっとドロドロな中でもやりきるんだろうなって
早く女性総理生まれて欲しいなあ
2025/10/31
そう思ってから8年、ついに女性総理が誕生した。この小説では、立憲民主を想定した弱者に優しい政治家が総理になっているが、実際はきな臭い国際情勢、貧しくなった日本、押し寄せる移民から、ハト派である自民党の高市さんが総理になった。自分なりの信念を持ち、自分の言葉でスピーチするのは、高市さんも一緒だ。だからいくら旧体制の新聞などが批判しても(それはオールドメディアと呼ばれる)、国民の支持は高い。
小説の中でも相馬総理が圧倒的な支持率を受けて、怖い、自分がいつか慢心するのではないかと言っている。高市さんもそう、自制しながら進んで欲しい。ただ、女性としてトップに立ってくれてありがとうございます。
総理が妊娠し、辞職すると言った。それを周りが撤回させるところで小説は終わる。さて、駐在中に妊娠したらどうなるんだろう、と考えた事はあったけど、それと同じである。想定されてないのだ。
高市内閣は派閥に気を遣い、結局大臣には2名しか女性が入閣しなかった。女性が国会議員の半々に、内閣の半々になる未来が来るだろうか。
きっと来るんだろうな。長い行列に並んでいればいつか。