原田マハのレビュー一覧

  • 永遠をさがしに

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    キュレーター原田マハさんならではの美術系の小説もいいけど、それ以外のジャンル、キネマの神様や本日はお日柄もよく、風のマジムみたいな小説が個人的には好きです。この作品もその類で、やっぱり心を打たれるんですよね。音楽にも造詣がおありなんだなぁと。かといって、家族モノや青春群像だからだから読みやすくグイグイ引き込まれます。

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    2025年10月14日
  • 風のマジム

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    映画がきっかけで読んでみた。
    まじむのキャラクターが伊藤沙莉さんそのままで最後まで伊藤沙莉さんの姿でまじむが想像できた。
    とにかくラム、現実で言うところのコルコルを飲みたい気分になった。

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    2025年10月13日
  • 風のマジム

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    ほぼ想定外のない安泰のストーリーで、心穏やかに読めた。沖縄の方言が心地よい。行ったことのない大東島の景色が目に浮かび、風を感じる。
    実話に基づいたストーリーとのことだが、運命的な出会いがありすぎ!と思う。しかし、誠実さにあふれ、嘘くさく感じさせない。
    当事者の苦労を思うと、完成したラム酒を無性に飲みたくなった。

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    2025年10月13日
  • 妄想美術館

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    アートオタクなお2人が、知識爆弾を投げ合っているかのような本。
    素晴らしい妄想も盛りだくさんで、世界中に行きたいところが増えてしまった!

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    2025年10月13日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    フィクションとノンフィクションの境界を曖昧にさせる、原田マハさんの原点ここにあり。ほんとっ史実なんじゃないかと錯覚するぐらい、自然に「物語」が溶け込んでいます。

    2007年、新聞社の女性記者、翔子が一枚の写真を見つけるところから物語が始まります。

    時は遡り1939年第二次世界大戦が始まるか始まらないかの微妙な時期、各国が飛行機能力の高さを競い合って誰が世界一周を実現させるか。アメリカ人パイロットと日本人パイロットの運命が交錯する。いつ、交わるの!?まだなの?

    今や上空10000mを飛行機で飛ぶなんて当たり前だけど、考えてみたら窓を挟んだ外の世界は、-50℃ぐらい、酸素分圧(酸素の体への取

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    2025年10月12日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    映画『総理の夫』で描かれた理想の女性総理像・中谷美紀

    「種間社会」という言葉は、いくつかの文脈で異なる意味合いで使われますが、共通して複数の異なる種(生物種)が、特定の環境下で相互作用しながら形成する共同体や関係性を指します。

    20××年、相馬凛子(そうま・りんこ)は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。
    鳥類学者の夫・日和(ひより)は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。
    妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、
    陰謀を企てる者が現れ……。凛子の理想は実現するのか!? 痛快&感動の政界エン

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    2025年10月14日
  • 風のマジム

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    映画「風のマジム」がとっても良かったので紐解いた。今年は映画「木の上の軍隊」「宝島」と、戦後の沖縄を舞台にした重い良作が立て続けに出た。そして、図らずも沖縄返還の年に産まれた沖縄っ子伊波まじむが、初心貫徹「まじむこみてぃ(真心こめて)」造った酒で、明るい未来を感じさせて夏を終わらせてくれた。その日のうちに書店で文庫本を贖ったのである。

    伊波まじむは、通信会社の契約社員25歳。ひょんなことからアグリコールラム酒の美味しさを知ったあと、100%サトウキビ原料なのに、全てのラム酒が外国産であることを知る。会社で新規事業コンペがあることを知って、国産ラム酒計画を提出して、二次審査まで通過した。最終決

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    2025年10月12日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    旅屋おかえりさんシリーズ、北海道編?!
    心温まる、旅に行った気持ちになれる、安心して読める。2時間ドラマ化とかしないかな笑

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    2025年10月11日
  • 楽園のカンヴァス

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    美術館やそれを取り巻く学芸員は中々立ち入ることのない世界であり、読み始めは少し入り込みにくく、読み進めることが大変だった。また、バーゼルでの日々も序盤は伏線がひかれていく最中であり、丁寧に読み進めないと、登場人物が分からなくなりそうであった。しかし、中盤から後半にさしかかり、ルソーの絵の真贋を何のために判定しているのか少しずつ核心に迫っていくと、加速度的に話が頭にも入って来る感覚があった。そして、絵画をテーマにしてはいたとしても、小説とはやはり、人と人の触れ合いを描く芸術なんだな、と思った。
    17年後、織絵とティムの再会後、2人がどうなるか、気になるが、そこを書かないところがやはり美しい。蛇足

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    2025年10月08日
  • サロメ

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    読み終わってすぐビアズリーの絵を検索してしまった。
    本書のカバー絵も目を惹くけど、例の挿絵の方がもっと惹きつけられたな。
    それにしても、なんて甘美でドラマティックな作品なんだろう。
    ワイルドやビアズリーなど実在の人物を基に創作しているからか、妙な生々しさがあってゾクゾクした。

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    2025年10月08日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    どの絵も見たくなる 
    絵画が登場する7作からなる美術短編集。どのストーリーも胸がきゅっとなる切なさがあり、そこに現れる絵画に私も引き込まれる。先日読んだ、大久保寛司著『考えてみる』を思い出して開く。
    『自らを観ているだけ
    本を読む
    そのとき何を感じ 何を読み取るのか
    人によって千差万別
    読むときによっても 感じは異なる
    見るところがちがうから
    感じる箇所が異なるから
    何より
    心のありようが異なるから
    …(略)
    だから 自分の内にないもの

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    2025年12月05日
  • 生きるぼくら

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    いじめ、引きこもり、離婚、認知障、死、
    重いワードが出てくるけど、稲作を通して人も心も成長して行く心あたたまるお話。
    読み終わったあとは前向きな気持ちになり、
    無性に白米が食べたくなるはず。

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    2025年10月05日
  • キネマの神様

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    静かで熱く力強い、ことばの力が染み渡る小説。映画業界が題材になっただけで、「本日はお日柄もよく」に似てるなと感じた。家族や友人との愛情と、仕事の面白さ、チーム感。すごく好き。地域の小さな名画座の良さは、大学生のときに知った。また見に行こう。
    前半は引き込まれる感じはなかったが、後半怒涛の追い上げ。そのじわじわと感動のフィナーレに持っていく最中を読むのが一番楽しくてやめられない。原田マハさんのこういうところ好き。

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    2025年10月05日
  • リボルバー

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    ネタバレ

    最近読んだ本だからか、なんとなく三島由紀夫の金閣寺が浮かんだ。
    息を呑む美しさに取り憑かれる苦悩。
    アルルで2ヶ月共同生活をしたゴーギャンとゴッホの関係性はどういったものだったのか、興味がわいた。

    作品は様々な道をたどる。黒山の人だかりに囲まれ穴の開く程に見られるもの。ある邸宅の応接間に静かに佇むもの。人知れぬ暗闇に紛れるのも。そしてすでにこの世から姿を消してしまったもの。作家の思いとその後の絵画のある場所の不思議。

    解説で圀府寺さんもおっしゃられているが、ゴッホ他殺説が血生臭くならずにオシャレに仕上げられているのは原田さんの凄さなのだろうなと。

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    読書メモ

    高遠冴 ー主人公

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    2025年10月05日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    メキシコ料理の話が多い印象
    読み終わってすぐにタコスを作った

    アボガドって木だったんだ
    考えた事もなかった

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    2025年10月05日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    初めての原田マハさんの作品。
    前からこの人の本を一度読みたいと思ってた!
    デトロイト市民が美術館の作品を友達のように愛しているのが素敵。
    こんなお気に入りの作品を私が見つけたい。
    妻を亡くした後に、妻の言う通りにちゃんと美術館に通っている姿も素敵

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    2025年10月04日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    帯の宣伝にもあったように、自分も世界一周した気持ちになる小説だった。空中での様子が目に浮かぶ描写でわくわくした。どこまで史実に基づいているのだろう。色々と調べたくなった。彼女がどうなったのか気になるけど、そこは分からないままなのがまたいいのかな。

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    2025年10月04日
  • 永遠をさがしに

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    実の母、時依と新しい母、真弓との母子関係をドラマチックに描く作品。和音のチェロの音色が時依に届いたと実感できたラストは圧巻だ。

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    2025年10月04日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    実話をもとに描かれた作品なので、この物語が本当にあったんだなぁと思うと感動が増しました。
    好きなモノや場所などあるけれどこんなにも情熱的に思えるものがあるって素敵。
    とりあえず美術館に行きたくなる作品。

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    2025年10月03日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    大切な記憶を優しく撫でられるように、思い出の1枚に再会する。何十年という時間を生きてきた歴史ある絵画に対して、いつ絶たれてしまうか定かでない人と人との繋がりは切ないほど儚く、美しいものだと感じた。忙しさにかまけずに、周りの人との日々の会話を大切にしたい。

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    2025年10月03日