原田マハのレビュー一覧
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短編小説。最後の物語に泣いた。
色々な生き方の日常と特別展示ではなく常設展示。
良い悪いではなく、評価するわけでなく、人生の一場面の日々を描いている。
周りから見たら成功しているように見えているのかもしれない、何とも思われていないのかもしれない、如何にもかかわらず、それぞれ抱えているものがあり、人生がある。
原田マハさんの言葉が好き。温かくすっと入ってくる。カフェで目の前で話を聞いているような感覚。
何が良い、悪いではなく、自分にとって、自分の周りにとって、幸せな温かい道を選ぶのが大切なのかも。間違っても、また立ち直れば良い。自分から見えている自分や相手と、相手から見えている自分や相手は -
Posted by ブクログ
ネタバレ期待通りの絶望感と小説にはきちんとハッピーエンドがあるという安心感。
罪を償い赦しを乞う人々がたくさん出てくるが、救いようがないと思いながらも読み進めていくと一片の光があり、最終的に救いが待っている感じが気持ちよく終われた。これを出来すぎているという声もあるかもしれないが、これぞフィクション‼️という感じで良かった。
ただ、マリアやシモン、マルコなど贖罪の意識がある人の裏側には本当に1ミリも罪のない人たちがいて、その人たちを傷つけまくっているのがなんだかなあという感じ。
母と子という関係性がたくさん出てきて、マグダラのマリアというよりマリアそのものがモデルとなっている人が多い印象。 -
Posted by ブクログ
ニッポンのこともアメリアのことも全く知らなくて、私にはまだまだ知らないことがたくさんあるんだなあって思った。小説は王道の日曜劇場的な話で、エミリーがニッポンに乗ったところから激アツだった。戦争が起こるのは人と国家が別物だからなのではと考えているけど、いつの時代も国境を超えてアツく優しい人がたくさんいたんだなあと思った。
本編もだけど、最後の後書きが非常に良くて、ニッポンに負けないくらいの熱量でこの小説が出来上がったんだなあと嬉しくなった。あと、後書きに飛行機評論家?みたいな人が登場するけど、その人みたいに私も何かに熱中して専門みたいなのを持ってみたいなあ
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Posted by ブクログ
ネタバレ
世界的に有名な指揮者を父に持ち、チェリストだった母は失踪、ある日突然型破りな新しい母がやってくる。
序盤はどんな話の展開かワクワクしていたけど、実際は複雑な事情があって、想像と違い、心に響く熱い物語だった。
“あの瞬間ってのは、チェロを弾き始める直前の数秒間のこと。
バッハも、ドヴォルザークも、カザルスも、ヨーヨー・マも。音楽を愛し、心をこめた人間であれば、誰にでも訪れる、あの数秒間。
心が沸き立ち、震える、あの瞬間。この世に音楽があることを喜び、感謝する、あの刹那。時代も国境も人種も超えて、私たちが旋律でつながる一秒まえ。
あの瞬間こそが永遠なのよ。
だからもう一度、弾いてみなさい。永遠