原田マハのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大ゴッホ展で『夜のカフェテラス』を目にした。荒々しくも強烈に惹きつけられるその色彩からゴッホという人物に興味を抱き、書店で『ひまわり』が描かれた表紙の『リボルバー』を手に取った。
読み進めると、描かれているのは単なる画家の生涯ではない。ゴーギャンの眼差しを通したゴッホであり、二人の間に漂う異常なまでの緊張感と執着だった。
だが、物語の本質はそこではない。真の主題は「人の幸福と不幸」だ。生前は正当に評価されず自信の耳を切り落として、娼婦に送りつけるといった狂気の中で世を去ったゴッホと、彼を追い詰めたとされるゴーギャン。死後に世界から狂おしいほど求められる彼らは、果たして不幸だったのだろうか -
Posted by ブクログ
いままでに忘れられないスピーチを聞いたこと、ありますか?
これはナマモノの言葉、スピーチのお話
幼なじみの結婚式で最低と最高、ふたつのスピーチを聞いたこと葉
どうして退屈なものと引き込まれてしまうものにこうも開きがあるのか??
大企業の事務として安穏と暮らしていたのに、すっかり言葉のチカラ、スピーチライターの仕事に魅了されてしまう
タイトルから、結婚式のスピーチに焦点を当てているのかと思いきや、事態はもっと大きな渦に巻き込まれていく
言葉の力で大切な人の役に立ちたい!
こと葉の言葉は聴衆に届くのか??
『困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の -
Posted by ブクログ
希望を失っていた引きこもりの青年が、様々な出会いと行動を通じて気づきを得て成長していく、いわゆるサクセスストーリー。非常に面白かった。
親から突き放され、一人の人間として自分で判断し、責任を持って行動する中で、いろんな巡り合わせが生まれ、そこから気づきを得て成長していく。これは誰の人生にも当てはまる普遍的なテーマだと感じた。親が進路をすべて決め、囲い込んで過保護にしすぎると、自分の人生を自分で生きられなくなる。本作は主体性と自立の大切さを説いている物語だと受け取った。
ストーリーとしての面白さはもちろん、自分の学びとしては、部下育成や子育てに通じる気づきがあった。もやもやして「自分の人生と -
Posted by ブクログ
良くないことが起きた時 頭を下げてしょんぼりしてしまう でもそんな時こそ 今だけ 頭を下げ この店を出たら顔を上げ 切り替えていく そして具体的な行動を決めてそれにただ実行するだけ
人間は弱い生き物であるが故に 落ち込む時は落ち込んだっていい
しかし、 落ち込み続けていても変化はしない 変化するには少し 動く。
少し動くと自然と動き続ける
そして、それにより現状から打破することができることの大切さを教えてくれた。
またマーサ ばあちゃんが まだ早いと言ってやらせてもらわなかったものも 誰でも最初はあるのだから「今日があなたの記念すべき 最初の日だね」と言って体験をさせることの大事さ
動き回 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻ほどのめり込むような感覚はなかったが、ついに喜望峰を超えてヨーロッパ到着ということで新鮮さはあった。キリシタンであり天正遣欧使節団のマルティノが、宗達が日本を出てから絵を描けていないことに対して、自分に置き換えて神に祈りたくても祈ってはならないと止められたら…と考えているところがすごくマルティノぽくて、好きだなぁと個人的に思った。そして、使節団が任務を終えて日本に帰った後の歴史上の苦難も連想されて少し苦しさも感じた。あとはカラヴァッジョと宗達が出会う場面が、史実とは無関係であろうが、カラヴァッジョの絵に魅力を感じる者としてはとてもアツい展開だった!
ネタバレがあまりに多いが、備忘録の -
Posted by ブクログ
主人公の結婚式のスピーチ。うるうるした。言葉を巧みに使うと人の心を動かせる、言葉の力ってすごいな。
マハさんのお話に出てくる人たちは、まっすぐで、その人たちのまっすぐさに、読んでいて心から安心する。
心情の描写とセリフの至る所に、その人の性格が表れていて、あっという間に素直でまっすぐで、ちょっと抜けてること葉のことが好きになってた。
たまにはこんな素敵なハッピーエンドも、良い!
読みながらにやけるハッピーエンド。
「変わるほうがいい。いいほうに変わるなら。」
「こころのなかでこっそり決めた。」
「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がと