原田マハのレビュー一覧

  • さいはての彼女

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    大都会でいつも懸命に頑張っているキャリアウーマンの妹に、プレゼントとして購入した短編小説集。
    そこには著者・原田マハさんによる、働く女性たちへの温かくも優しい眼差しがあった。

    読み始めからスラスラと先に進むことができるこの作品。読み終えた暁には、心地よい余韻と、涼しくも爽やかな感懐が、きっと得られるはずだ。
    春や秋の朝方に吹くことの多い、一陣のつむじ風のような清々しい短編集である。


    さて皆さんに、特にビジネスマンやキャリアウーマンの方々に、畏れ多くもお尋ねすることを許していただきたい。
    『皆さんには果たして、今まさに心の底から満たされている実感はありますか』と。

    この質問に対して、当た

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    2025年11月24日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    同書を読むのは2度目。殆ど筋書きを忘れていて、読んだ記憶が所々あるも初見に近い感じで読み進めました。
    主人公の八神瑤子とビカソの恋人ドラが生き生きと描かれ、何故か二人をオーバーラップしてしまいました。
    ビカソの守護者であったスペインの大富豪バルド·イグナシオ、ビカソの最高傑作?「ゲルニカ」をナチスから避難先としてスペイン民主化まで保管していたMOMA理事長ルース·ロックフェラー、小説上の創作人物であるビカソの落し子マイテと9.11後にイラクに対する武力行使に走るアメリカに反戦反テロのシンボルとして「ゲルニカ」をMOMAビカソ展である「ビカソの戦争」の中心作品として何とかスペインから借り出そうと

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    2025年11月23日
  • 独立記念日

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    人生初の1人海外旅行のお供に選んだ一冊。様々な女性の独立に関する短編集が綴られていて、背中を押してもらえる!

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    2025年11月23日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    さまざまな年齢の女性を語り手とした短編集。それぞれに事情を抱えて悲しい時間を過ごしたはずだが、読み終わると気持ちが暖かくなる作品ばかり。

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    2025年11月23日
  • 異邦人

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    もうストーリーが最高!
    さすがです、マハさん!^_^!
    京都の風景描写も抜群にセンス良し。
    マハさんの作品はもう一度読みたくなるものが多い!

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    2025年11月23日
  • まぐだら屋のマリア

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    最初は重い話に入り込めず。。。
    たまたま行き着いた尽果という場所で主人公の紫紋の人生が好転してゆく。
    最後はすっごく胸が痛くなった。
    食堂、まぐたら屋。行きたいよー、食べてみたいよ!

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    2025年11月23日
  • たゆたえども沈まず

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    私は同じ境遇でテオのように兄を支えられるだろうか?

    売れない孤高の画家、そして兄であるフィンセントを生涯支え続けてた弟のテオ。テオの愛には脱帽しつつ、途中悩み苦しむ彼にはどこか共感する。自分の幸せを大切にしたいし、その幸せを脅かす存在は無くしたい。仮に家族であっても。それが素直な想いでも、見放したら生きる術が無くなる家族を私ならどうするだろう。逆の立場、私がお荷物と思われる存在だったなら?

    タイトルと表紙の絵、始まりと終わりの結びつきがこんなにも綺麗に繋がるなんて、本の終盤の構成は今まで読んだ本の中で1番素晴らしかった。

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    2025年11月23日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    聴衆者としてスピーチの力に魅せられた主人公が、今度は書き手(スピーチライター)として、人を動かす言葉を武器に新しい世界へ踏み出していく。″今川のおじさん″が遺した言葉の数々がどれほど多くの人の心を動かしてきたか、その人となりを言葉だけで表現し、物語のキーパーソンとして小説全体を包み込む。その構成が話全体に統一感を与えていて読みやすく、面白かった。欲を言えば、こと葉の恋愛よりも、あれほどまでのスピーチ原稿を、どういう過程を得て言葉を紡いでいったのか、その工程をもう少し詳しく知りたかった。

    今川のおじさんが久美さんにかけたあの名ゼリフにも、もちろん心を打たれたけれど、個人的に一番心をつかまれた言

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    2025年11月22日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    漫画みたいな小説だった、、!
    起承転結がしっかりしてて、登場人物が個性的で面白かった。読みやすい文章で、するすると読めた。

    日和さん、思慮深いのにちょっと抜けてるところが愛おしい〜!可愛い!!

    今まさに、日本初の女性総理が誕生したタイミングで読めたのも良かった。日本にも凛子さんのような政治家が出てきたら良いな。

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    2025年11月22日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    大好きな国立西洋美術館の小説が読める日がくるなんて。先人達に感謝と尊崇の念を送ります。原田マハさんついて行きます。

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    2025年11月22日
  • 風のマジム

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    大好きな原田マハさん。
    優しくて強い主人公やそれを支える周りのキャラクターたちも、いつも素敵だなあと思うけど風のマジムも相変わらずで。

    本を読みきるまで知らなかったけど映像化もしたらしいし、どこかのタイミングで絶対見たいなぁ。

    お酒が飲みたくなる&沖縄の離島に行きたくなる、そんな本でした笑

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    2025年11月21日
  • 夏を喪くす

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    不倫する側の気持ちは分からないのだが、まあ実際生きてるといろいろ見たり聞いたり関わったりするので、生々しさを覚えながら拝読。弘法に筆の誤りがあっても、原田マハさんには外れなし。全編好きだったが、特に始めと終わりの編がお気に入り。

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    2025年11月21日
  • 本日は、お日柄もよく

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    感動して何度も涙が出た。
    特に、物語前半のスピーチにほろっと涙が溢れた。伝説のスピーチライター久美さんの携わったスピーチ、素晴らしい!!
    政治家のスピーチをきちんと聞いたことはな。この物語に出てくるような素晴らしいスピーチをする政治家は、日本にいるのだろうか。

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    2025年11月20日
  • 妄想美術館

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    美術にお詳しいおふたりの対談は、美術に疎くても美術に興味を持てる。どんな絵だろう??と調べてみたくなる。美術を鑑賞したいけど、導入に迷ってる人にもオススメしたい。

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    2025年11月19日
  • リボルバー

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    「ゴッホのリボルバー」を調べていると「ゴーギャンのリボルバー」ということばにたどり着き、二転三転と話が進んでいく。

    ゴッホに関する物語は数あれど、こんなにもゴーギャンについて描かれた作品を読むのは初めてで、とても新鮮だった。

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    2025年11月18日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    初の女性総理が立ち上がり、タイムリーだなと思い読んでみた。なんとなくそうかなと思ったけど、最後は怒涛の妊娠ラッシュ。映画での中谷美紀演じる相馬凛子、田中圭演じる相馬日和を見てみたくなった

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    2025年11月18日
  • 風のマジム

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    お酒好きにはたまらない一冊。

    沖縄で派遣社員をしていた女性がベンチャー企業立ち上げを提案。
    沖縄産 アグリコールラム酒を作る という目標をたて、、、

    原田マハさんが作家になる前に取材した本当にあった夢物語。
    お互い5年後に成功していれば小説にする と約束。

    原田マハさんのきれいな文章と主人公のひたむきな思い。
    いくつものラッキーもありながら、彼女の思いが形になっていく。

    読み終えてすぐ、ネットでこのラム酒を購入。
    早速飲みました。
    思いのこもったしっかりとしたラム酒。
    大切に飲みたいと思います。

    人生の刺激にもなる一冊。
    おすすめです~。

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    2025年11月18日
  • 独立記念日

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    短編集で寝る前や移動中に読みやすい。
    環境の変化って怖いこともあるけど、独立記念日と思えば前向きになれる気がする。

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    2025年11月17日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    相馬凛子がかっこいい。女性として憧れる。
    こんな総理がいたらいいな、皆が応援して付いて行こうと思える総理がいたらいいな、何度もそう思った。今の日本を悲観しているわけでないけれど、こんな人がいたら良いな何度もそう思わされた。

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    2025年11月16日
  • 異邦人

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    初マハ。京都本大賞ということで買ってみたんだが、こんなにも面白いものを描く作家なんだとビックリした。何故今まで敬遠していたのか…昔の自分を殴りたい。笑。

    初めて美術小説なるものを読んだ——。

    京都を舞台に有吉菜穂と、どこか官能的ですらある無名の画家・白根樹の関係がなんとも言えず良い。「美」と「醜」とは表裏一体なのかも知れませんね…。
    また京都の四季移ろいなんかもあり、隅々まで「美」を感じました。
    今までにない読書体験で新鮮かつ、後半の展開にはミステリーばりの衝撃を受けました!!

    P.S.ちょっとゲスイ話になってしまいますが、一輝と義母・克子との妖しい関係もスリリングで作品のよき(?)アク

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    2025年11月16日