原田マハのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
旅をしたくなる。その相手は恋人と家族と気心の知れた友達とそして、1人でも。旅行はその土地の食べ物や風景などが非日常を届けてくれるから心が耕される。それがまた日々を頑張る原動力になりより楽しいことに目を向けられるようになる。そのおかげでたまに起こる大変なことも頑張れるようになる気がする。そんなすごい力を持ってると思う。
生きているとこの人とはなんか合わないなとか、居心地が悪いとか、「線」ないしは「壁」を感じる時がある。けれどそれは相手が引いたり立てたりしているものではなく自分自身が作っているものだと分かった。そんな「線」、「壁」は超えていける。
今日、明日吹く風を思い切り感じる。昨日のことは -
Posted by ブクログ
本作が単行本として世に出たのが2013年7月。その前に月刊誌で連載を始めたのが2011年4月。2011年3月11日に東日本大震災が発生し、その年の4月時点の総理大臣は民主党の菅直人(第94代)だった。現実世界では2025年10に高市早苗が日本初の女性総理大臣として第104代総理大臣に就任したので、連載開始から約15年近く掛けて本作に追いついたことになる。
15年の時の隔たりはあるものの、作中の出来事と現実とでいくつかの共通点があるのは興味深い。女性総理自身が強烈なリーダーシップを持っていて支持率が高いこと。作中では消費税増税、現実では憲法改正とお題は違っても国論を二分するような重大事項に正面か -
Posted by ブクログ
世界的にも有名で実力のあるオーケストラ指揮者の父と二人で暮らす和音。しかしながら、父と顔を合わせることは殆ど無く、和音は家政婦さん身の回りのお世話をしてもらっている。そんなある日突然、これまでの大人とは全く違う、型破りな新たな母親が現れて———
素直になれない父と娘。そして、母。親が子に不器用な愛を抱き続けているからこそ、相手を思いやった行動であるにも関わらず、その想いがうまく伝わらない。和音も同じ。自らの気持ちに素直になれず、父に、真弓に対してなんとも度し難い態度をとってしまう。それも真弓にとってはへなちょこで、彼女は和音を正面から受け止めて、更に反発力を和音に加えるのだ。和音は真弓との出 -
Posted by ブクログ
マハさんが書いた4人の画家、マチス、ドガ、セザンヌ、モネ。
彼らの周囲にいた人々の目を通して描かれた画家達の姿も興味深いけれど、私にとっては、その語り手達がもっと興味深かった。
特にドガに惹かれ、その才能に憧れ影響を受けたというメアリー・カサット。そして、モネの義理の娘である、ブランシュ・オシュデ。
画家であるメアリーは、ドガが作成した踊り子の彫刻に衝撃を受ける。マハさんの描写によると、本当に今にも動き出しそうな彫像に思える。ドガの踊り子の絵は見た事が有るけれど、この話には彼の制作に対する執念に近いものを感じずにはいられない。メアリー・カサットについては詳しく知らなかったので、彼女の作品も見