原田マハのレビュー一覧

  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    各章冒頭にはいつもそこにチヤが、日常そばにいて棟方と二人で板画の世界を切り開き続けるのを感じさせる仕掛けはシンプルで良かったです。

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    2025年11月02日
  • スイート・ホーム

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    タイトル通り甘ったるいお話…と思いながら読み始めたのに、中盤から涙が出てきて困った。
    幸せで切なくて泣ける。
    やられた!っていう気持ち。

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    2025年11月02日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    史実とフィクションを織り交ぜた、実に面白い冒険小説であった。
    陳腐な表現であるが、世界一周を試みる航空機に降りかかる試練やドラマに、読んでいてわくわくドキドキし、爽やかな読後感に包まれる良い小説だった。

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    2025年11月01日
  • さいはての彼女

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    出張の飛行機の中で読んだ。
    風、緑が見えるような描写。自然に心動かされるよね、ひとりで旅に出たくなる本。

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    2025年11月01日
  • たゆたえども沈まず

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    ネタバレ

    ゴッホのことを全く知らなかったので、伝記を読んでいるような気持ちで読み進めた。

    本当のことは分からないが、本作でのフィンセントの死の理由が切なすぎたし、テオ葛藤の描写が生々しくて惹き込まれた。

    『印象派』という呼び方が、彼らを小馬鹿にするための皮肉であったことや、彼らが元々アカデミーの落選者であったことは本作ではじめて知った。

    私もパリに行きたい。

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    2025年11月01日
  • たゆたえども沈まず

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    上野のゴッホ展に行ったので読みました。パリで浮世絵を売る商人と、ゴッホの弟の記憶を追体験していくようなストーリーで、登場人物の心情はもちろん当時の社会情勢もなんとなく知ることができて面白い。フィクションだが史実に基づいているので日本史を意識して読むととても楽しい。かなり長めで読みごたえもありとても満足。参考文献も面白そうなものばかりなので読んでみたい。ただしゴッホ展に行ってから読むとネタバレをくらった気分になるのでゴッホ展に行く前に読むのがおすすめ。これを読んでからゴッホ展に行けば「この作品はあのときの!」となって絶対に楽しいと思う。この本を通してよりゴッホもゴッホの作品も好きになれた。

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    2025年11月01日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    マハ先生の作品はやっぱり美術モノが良い。
    版画家棟方志功とその妻の生涯を描いた物語。終始津軽弁で進む会話がなんだか温かい。
    「ワぁ、ゴッホになるッ!」という想いをずっと持ち続けた志功の芸術への熱と、それを理解し支え続けたチヤさん達周りの人達の温かい眼差し。志功は人との運に恵まれた人だったのだと思う。それを理解し、人に感謝して、奢ることなく真摯に芸術に向き合う志功の姿に心を動かされた。私はチヤさんのように人を思いやり信じて進むことができるだろうか?自分のやりたいことに、こんなにもひたむきになれるのか?…と考えて自分自身を振り返る時間にもなった。

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    2025年11月01日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    「将来の夢は総理大臣」って言っていた同級生が何人かいたけれど、全員男の子だった。今後なりたい職業に総理大臣って宣言する女の子、増えるのかなぁ…なんて思いながら読みました。
    原田マハさんが、10年くらい前に書いた理想と予言が詰まった作品。日本で初めて女性が総理大臣になったときの、夫の目線が描かれています。
    現在、就任して間もない高市総理大臣の仕事をこなす一挙手一投足がニュースの話題に上がっている。マスコミ対策、護衛、派閥の裏側、実際もこんな感じなんだろうか、と勘ぐってしまう(;^ω^)。

    『「国民に信を問う、って、私を信用してくれますか?って国民に本気で問いかけること。それって人に言われてやる

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    2025年11月01日
  • たゆたえども沈まず

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    フィクションとわかって読んでいても圧巻の一冊だった!

    同じく原田マハさんの作品「リボルバー」とセットで読むとさらにいいと思います(あぁ、売らなきゃよかった…)。

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    2025年10月31日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    第二次世界大戦前の不安定な時代。アメリカで世界一周をしようとした女性パイロットと、日本の新聞社が世界一周を実現した物語。

    この物語はモデルがいたということで実際に調べてみたが、今の時代の航空機と当時の航空機と機能が明らかに違うが世界一周ができるほどの機能を導入したという、日本の技術に驚きを隠せなかった。

    不安定な時代だからこそ感じる平和とはなにか。

    エイミーが言う「世界はひとつ」。
    この言葉は、のちに出会うアインシュタインの「共存」にも繋がる気がした。
    全世界、国籍も性格も文化も違う。そんな中で武器を手にせず、お互いの価値観を認め合い過ごしていくことの重要さがあると思う。読んでいたときに

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    2025年10月30日
  • 本日は、お日柄もよく

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    冒頭から読者を引きつけるスピーチで始まり、テンポ良く楽しく読める。
    スピーチライター業界の内情などをもう少し深掘りしてほしかった。また、恋愛感情の変遷にリアリティを添えるためにも、もう少し頁数が欲しかった印象
    スピーチを題材に小説を書く勇気がすごい。
    作中のスピーチも良く、ストーリーも面白かった。

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    2025年10月30日
  • 太陽の棘

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     これは、在沖縄アメリカ陸軍の従軍医、エドワード・ウィルソンと、絵を描くために生き、生きるために絵を描く、誇り高き沖縄人の芸術家達との、言語を越え、人種を越えた、終戦後の沖縄に確かに存在していた友情の物語である。

    踊り、描き、歌う。そういった表現活動を、人々は文化と呼ぶ。
    それは沖縄人にとって、精神的支柱であり、誇りであり、唯一のアイデンティティであった。
    それを戦争によって奪われた彼らの怒りは、恨みは、辛さは、さぞ度し難いものだっただろう。

    「私たちは、勝者でも敗者でもなく、占領するものでも占領されるものでもなかった。」

    「私たちのあいだには、いかなる壁も、境界線もなかった。」

    「私

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    2025年10月30日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    20〜50代の女性の希望と祈りを見つめ続けた物語7篇。

    いつもながら著者の観察力と表現力に驚かされる。

    序盤から一気に惹き込まれる。

    「斉唱」と「沈下橋」の母娘の心の動き、徐々に通じ合っていく姿に涙する。

    またしても旅したくなる。

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    2025年10月29日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    今では人気を博している印象派がまだ新しく、斬新だった"現代"に生きた芸術家と周囲の人々を、表紙のように美しく切り取った作品。

    個人的には、マティスとモネの話が好きでした

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    2025年10月29日
  • あなたは、誰かの大切な人

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     人と人とのふれあい、気持ちの揺れを活写する、作品集。

     各作品に共通しているのは、「親と子」「死」「美術」。

     映画にしたら…と思うような美しい風景と登場人物の心情がわかる。

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    2025年10月29日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    棟方志功の力強い版画が好きでしたが彼の半生はほとんど知らず、この本で初めて妻のチヤのことも知りました。彼の生き方そのものがあの版画となって生まれ、また素直で謙虚な生き方にも心打たれました。

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    2025年10月28日
  • リボルバー

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    幸せとは何だろう――『リボルバー』を読んで、改めてそんなことを考えました。

    僕にとって幸せとは、自分が思い描く理想の人生と、現実の人生との距離のことです。
    もちろん、その距離が近ければ近いほど幸せであると思いますが、たとえその距離が今は離れていても、少しずつでも理想に近づいていけているならば、その道中も幸せなのかなと。

    そして本作『リボルバー』を読み、ゴッホもゴーギャンも幸せだったのかもしれない。しかし、僕は何よりテオにも幸せであってほしいと思いました。

    作中にもあるように、芸術家であるゴッホとゴーギャンは、人生のすべてを投げ打って、自分たちの芸術を追求し続けます。それは周囲の人を巻き込

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    2025年10月28日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    6つの作品を題材にした短編小説。
    作中に登場するメトロポリタン美術館にとても行きたくなった。
    原田マハさんのアートに対する深い愛を小説を通して強く感じた。

    上白石萌音さんの解説もとっても良かった。こんなに文章が上手なんて驚いた。
    特に、最後の短編「道」に対する解釈・感想がとても素敵で、益々この小説の面白みを感じた。

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    2025年10月28日
  • 風のマジム

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    良かったです。

    沖縄産ラム酒作りに取り組むって話なんですが、主人公が良い人で良い人たちに囲まれてって感じなので、終始良い気分で読めます。

    困難が有りつつも、そこまでどん詰まりになることも無く、何となく成功が見えている感じなので、ハラハラ感は無いですけど。

    実話ベースの話という事で、実際にどんなお酒か飲んでみたくなりました。

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    2025年10月28日
  • 本日は、お日柄もよく

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    言葉が持つ力とスピーチが人の心を動かす瞬間に胸が熱くなって涙が出た、、
    誰にでも分かりやすく、でも深く届く言葉を生み出すスピーチライターという職業のかっこよさにも惹かれた!言葉の可能性は無限大だね(^_−)−☆
    友達の結婚式のスピーチ前に読んでたら絶対参考になったのに〜!

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    2025年10月26日