原田マハのレビュー一覧
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ネタバレ大阪・梅田から電車やバスを乗り継いで、いくつかの角を曲がると、赤い屋根、クリーム色の壁、チョコレート色のドアのそばに大きな金木犀が目印の小さな小さな洋菓子店、その名も、「スイートホーム」。
そこで過ごす家族の物語やその家族に関わっている人達の物語だった。
パティシエの父、看板娘の母と姉妹の4人家族。
毎年秋になると、スイートホームの前で家族写真を撮ることが恒例となっていた。
月日が過ぎていき、姉が結婚し、義理の母が同居し、姉の家族に子供が生まれ、妹が結婚し、妹の家族にも子供ができた。
そんなこんなで家族写真のメンバーが増えていく。
それだけでも ほっこりするのに、そのスイートホームの人達 -
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「異邦人」とは誰のことを指すのでしょうか?
読んでいる最中、私は屏風祭りで外から展示物を見る1人の観光客でした。物語は私たちには遠いような近いような、全てを目に焼き付ける傍観者の視点で進みます。
一年をかけて菜穂と一樹を取り巻く環境・心情の変化を追っていきます。一年を追うことで、登場人物のことをよく知る人物であったかのような、親近感を覚えました。それぞれがどのように人生を歩むのかを、花が咲くのを楽しみに待つ老人のように、またやっと食べられる美味しいご飯をかきこむ子供のようの読み進めていました。ページを捲る手が止まらないです。
京都の桜散るある日、蒸し暑い夏、紅葉の綺麗な秋、凍えるような -
購入済み
おもしろい
ミステリーを楽しむと同時に美術史の勉強にもなる1冊だった。今やこんなに有名なゴッホ、ゴーギャンにそんな過去があったなんて。ゴッホ、ゴーギャンの実際の作品を見てみたいと思った。
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実は、平山夢明さんの読もうとしてたんやけど、思わずこれに目がいって…(^◇^;)
「人生でわかんないことがあったら、映画を観ろ。答えはぜんぶ映画の中にある」
個人的には、本も加えて欲しいとこやけど、「キネマの神様」なんで…
やっぱり、映画化されると小説も大幅に変わるんやな。作者の想いもくみながらも、やはり監督の想いも入るもんな。
それで、良い映画ができれば良いんやろな。
小説の作者も納得してなんやし、更に良し。
更に更に映画化された「キネマの神様」を作者がノベライズ。こういうWin-Winの関係なら良い。クリエイティブとはいえ、小説と映画が別物で、作ってる人をそれぞれがリスペクトできる関 -
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ネタバレ雷神と風神…、ユピテルとアイオロス…。町屋の少年俵屋宗達(絵師名)が、名だたる偉いお方の前に絵を披露して唸らせて行くのが痛快でとても面白い。
織田信長公、スペインのフェリペ二世、ローマ教皇…。このお話はフィクションだけれど、どこまでも痛快で面白く、五人の少年達と一緒に壮大な冒険ができたのはとてもとても面白かった!
自分がお話の中で、天正遣欧少年使節と一緒にローマへ行くなんて、俵屋宗達さんご本人が知ったらすごく嬉しいのではないかな。しかもマルティノくんと親友になるなんて。
またお話の中の宗達くんのなんとも痛快で大胆なところも、ずっと楽しく応援しながら進みました。ああ、まだ終わりたくない旅をしてい -
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戦時下及び戦後間もない沖縄で根付く人々の生活と葛藤を、米軍駐留兵の精神科医として赴任した主人公の目線を通して巧みに描写する名作品。あくまで沖縄住民の目線ではなく、米軍医師という外の人間の目線を通して描かれている点が大きな特徴である。アートという媒体を通して、現地住民と米軍の間に存在する大きなわだかまりを融和していく過程を描く。しかし、その過程は不完全に終わるし、タイラやヒガへの悲劇を通じてそれがいかに困難なものであるかを伝えてくる作品。それでもヒューマニズムにはまだ希望があるというメッセージを、作者はおそらく最後のシーンを通して語りかけようとしているのではないか。