原田マハのレビュー一覧

  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷…誰もが知る画家が描いた実在する絵画を題材にした6つの短編小説集。

    巻末の素晴らしい解説に勝る感想は述べられないのだけど、読み終えて浮かんだのは静かな展示室で絵画と向き合う時間は自分自身と向き合う時間なのかもしれないということ。
    特に印象に残った章は『群青 The Color of Life 』と『道 La Strada』で、静かなラストシーンに心が震えるような感覚。
    久々に美術館に足を運びたくなりました。

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    2026年03月07日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    原田マハさんの小説は史実とフィクションの境界が本当にわからない、あくまでベースは史実だけど、「もし〇〇だったら」という架空の設定を取り込んで練られる構成がすごい。
    しかも、その設定というのが、ロマンがあって、ワクワクする。
    今回のお話も最後のエピローグで「えー、これってフィクションだったの」と驚かずにはいられないくらい500年前の世界に本当にタイムスリップして壮大な旅をしたかのような気分。
    それくらいリアリティがある登場人物の設定と解像度の高い描写によって、読み手を引き込ませる魅力がある。

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    2026年03月07日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    スペイン旅行でせっかくだからゲルニカを見に行こうと思い、何か事前に知識が得られる小説がないかなと思料していたときに思い出した一冊。
    この小説のおかげでアートや美術館に対する関わり方が変わった。大感謝。
    今まではアートを見ても色が綺麗だな〜とか何が良いのかわからんくらいの感想しか持てなかった。この小説によって、美術館で働く人や収益モデル、そして何より画家ひとりひとりに人生のストーリーがあったことに気づかされた。アートに対するとっかかりができた。

    この小説を読んだ後に本物のゲルニカを見に行けたことは一生の財産になった。ピカソの制作過程に想いを馳せたり、ドラマールさんが撮った写真や泣く女の展示を見

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    2026年03月05日
  • サロメ

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    とてもおもしろかった。ワイルド、ビアズリーのコンビはあの絵と共に有名だが、ここではオーブリー・ビアズリーの姉メイベルを軸に物語が展開していく。このメイベルが魅力的。まだ年若いのに野心と責任感から実に強かに生きる。太く短いオーブリーの人生は芸術そのもので痛々しい。いつの世も人々はゴシップネタが大好き。それでも生まれた作品の輝きは褪せない。そういえばビアズリーのサロメを私に教えてくれたのは中学時代のクラスメートのSさんだったな、と突然思い出した。今の首相と同じ名前

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    2026年03月02日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    「月夜のアボカド」が特に良かったです。
    大切な人を想うこと、支えること。こんな風に生きられたら素敵だな、と思います。

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    2026年03月01日
  • モネのあしあと

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    原田マハさんの視点で、モネが生きた時代や、モネ自身の取り組んだ内容が、すっと入ってくる。関連する絵画の写真も入っているのも良い。美術初心者でも読みやすいと思う。
    私が好きな点は、マハさんが、絵画を見に行くことを「友人に会いに行く」と表現すること。この本の中にもその表現が入っている!

    来週、アーティゾン美術館のモネ展へ行くのでその前に再読した。美術館での鑑賞がより楽しみになった!

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    2026年03月01日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    国民第一の理想的な首相をそばで見守る、"総理の夫"による日記。

    途中、ひよりー!!って叫びたくなるくらいヒヤヒヤする場面があったけど、夫婦愛、家族愛を感じてよかった。総理も、ひとりの人間なのよね〜。

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    2026年02月28日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    ピカソの彼女であるドラ目線と、現在の瑶子目線で話が進んでいきます。

    ピカソの時代は、戦争の時代で、ヒトラーがヨーロッパを侵攻し始め、第二次世界大戦が始まろうとしているとき。

    一方、瑶子の時代は、アメリカのツインビルに飛行機が突っ込む、同時多発テロのとき。

    両方とも戦争の時で、暴力に対して暴力で返そうとしている政治家たち。

    それに対し、芸術でも訴えることができる‼️(しかも、死者も出ない)という、反戦の話です。

    ただ、悲しいことに、現在も戦争がなくなってませんね。

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    2026年02月28日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    美術館に行きたくなった。

    それこそ、楽園のカンヴァスやリボルバーきっかけでアートへの興味は湧いていたけど、
    たまたまゴッホ展があり観に行ったくらい。
    近隣の美術館の常設展示に行こうとまでは思ってもみなかった。

    だけど、この作品を読むと、
    身近にある美術館に足を運んでみたくなる。
    アートは思ってる以上に身近にある。


    短編中には切ない展開のお話も多かったけど、
    読んだ後には前を向いて、アートを感じたくなる作品だった。

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    2026年02月24日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    ネタバレ

    これは出会えてよかった一冊!
    今すぐに国立西洋美術館に行きたい気持ちが湧いてきて、これに関してばかりは今海外にいることを悔やむほど。
    まああの美術館が逃げることはないから、日本に帰ったらまたこの1冊を再読して携えて、閉館30分前というわけには私はいかないけれど、堪能する1日を作りたい。
    ずっと敬遠してきて最近になってハマり始めたチャッピー(chatGPT)に気になる絵(全部気になるんだけど)を今はどこで見ることができるのか、もしくはその画家の絵が今いるメルボルンではどこで見られるのか、そしてこの本に私の椅子好き要素が触発されて椅子の美術館のようなものはあるのか、日々尋ねつづけていた。
    登場人物

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    2026年02月24日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    一つ一つのお話しすべてに心惹かれた。涙したり、笑ったり、原田マハさんの紡ぐ一つ一つの言葉に温まった。
    寄り道
    ーその夜は、喜美の二十代最後の夜だった。河原町で、母は扇子を買ってくれた。夜になっても暑い暑いと騒ぐ娘に、半ばあきれて。それでも、大人の女性にふさわしいよう、薄紫の絹を張った清水の流れの模様も涼しげな一本を。
    長良川
    ー好きなところに行って、好きなものを食べて、好きな音楽を聴いて。好きな絵を見て、好きな花を育てて、好きな本を読んで。それでもし好きな男ができたら、迷わずにそいつと生きていってほしい。なあ、そうしてくれるかな。そうしてくれよな。おれが、死んだら。

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    2026年02月23日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    タイトル通りの⋯家族,友達,仲間との思いやりや絆をテーマにした短編集、どの物語も品格とユーモアが有ってどれもあたたかい物語です

    メキシコ料理とトルコ料理⋯⋯⋯美味しいのかなぁ

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    2026年02月22日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    自分は、自分の大切な人。物語を全て読んで、そのことを忘れずにいたいと思った。人は結局はひとりだけど、だからこと誰かと心から繋がれることは、奇跡で、それを改めて思わせてくれる。
    10年後、20年後に読み返したらまた違ったステージにいる自分にとって、刺激のある一冊になりそう。

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    2026年02月22日
  • 旅屋おかえり

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    すっごくよかった…。
    じんわり心温まる、素敵なお話でした。

    作中に出てくる人たちはみんな、心にたくさんの傷を負っています。
    だからこそユニークで、人を思いやる気持ちも強くって。

    ドラマチックな展開の数々に虜になって、
    ページをめくる手が止まりませんでした!

    「現実じゃこんなこと起こり得ないよなぁ」と思うと同時に、
    「どうかこんなふうに、人々の夢が叶う世の中であってほしい」と願わずにはいられませんでした。

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    2026年02月21日
  • さいはての彼女

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    「自分を変えたくて旅に出る」という話を聞いた事があるが、正直旅なんかで自分が変えられるのかなと思っていたが、旅に出る前の女性の描写が秀逸で、まさにこういう人間に自分がなってないか不安になるくらいだった。
    ある程度年齢と経験があると、職位が上がることは多いが、全ての人がそうではないが、どうしても肩書きに引っ張られて自分を変えないとというプレッシャーに陥ることは自分にもあった。
    きっと旅が「変える」のではなく「戻す」んだなと、思った。
    ツルの話が心に残った。

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    2026年02月21日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    登場人物が毎回魅力的で惹きつけられる
    切なさの中にもハッピーになっていく様は流石原さん
    ふるさとの大切さをしみじみ噛み締めされた!

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    2026年02月19日
  • まぐだら屋のマリア

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    一気読みしました。
    なんとも切ない‥でも,人は生きる。生きていかなきゃいけない。悪い人が出てこない、素敵なお話でした。

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    2026年02月19日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    楽園のカンヴァスが面白かったので、本作も購入。小学生か中学生の時の美術の授業でゲルニカを見て何でこんな下手な絵が評価されてるんだろ?くらいに思い、そのまま大人になってしまった人ですが、時代背景やピカソ、ドラをはじめとする人物の想いを知りながら、この絵の真価を知れた気がします。並行して描かれる過去と現在の2つのストーリーが絡み合って、フィクションなんだろうけど、自分の中でのゲルニカの歴史はもはやこの一冊が全てと言ってしまいたくなるような作品でした。いつかゲルニカを直に見てみたい!

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    2026年02月19日
  • 独立記念日

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    ネタバレ

    脇役として登場した女性が次のお話の主人公になってて面白かった

    解説もすごく良かった
    苦しんでいるのも、頑張っているのも、自分だけではない・・・

    苦しくて周りが見えない時、なんで私だけ?と思う時がある。そんな時にまた読みたい本だと思った
    ひとことで言うと"お守り"的存在。


    ↓主に好きなお話たち。

    【いろはに、こんぺいとう】
    感慨深いものがあった
    認知症になってしまった母
    孫と一緒にゲームをする
    マジカルバナナのようなゲーム
    "キャンディ"、"おばあちゃん"
    簡単な言葉させも少しずつ忘れていく。
    もし私の母が同じようになったら、

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    2026年02月19日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    世界のムナカタ
    名前は知っていたし、版画を描いた人?くらいしか知らなかった自分を恥じたい。それくらい、この作品は棟方志功の魅力が詰まっていて、生き様を有り有りと見せつけてくる。
    もっともっと彼のことを知りたくなったし、今すぐにでも本物を観に行きたくなった。

    それと同時に、表には出ないけど、裏でムナカタを信じ続けて、支え続けた妻のチヤの感情も丁寧に描かれていた。
    決してムナカタだけを讃える作品ではなく、ムナカタを支えた人たちやムナカタに影響を与えた人たちにもちゃんとスポットライトを当てていたところがとても素敵だった。

    決めたことを成し遂げるまで決してあきらめない不屈の精神、人一倍の努力を重ね

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    2026年02月18日