原田マハのレビュー一覧

  • まぐだら屋のマリア

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    犯した罪を精算するかのように
    彷徨いたどり着く
    食堂「まぐだら屋」
    それでもあなたを待ってる
    辛すぎる過去を背負っても
    前を向く。感動の一冊

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    2026年04月24日
  • まぐだら屋のマリア

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    東京・神楽坂の老舗料亭で修業をしていた紫紋は料亭で起こった偽装事件で、すべてを失った。逃げ出した紫紋は、人生の終わりの地を求めて彷徨い「尽果」(つきはて)というバス停に降り立った。そこから、この深くて、感動の物語が始まる。

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    2026年04月24日
  • 風のマジム

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    沖縄の通信会社で派遣社員として勤務している女性、まじむが、社内ベンチャーに応募し、それまでなかった沖縄産ラム ー風の酒ー を作り上げるために、悪戦苦闘しながらも、多くの仲間たちに支えられ成長していく物語である。
    もちろん派遣社員という立場であるし、ラムの作り方も事業の進め方の右も左もわからないので、次々と困難が押し寄せる。そんなまじむの支えになったのは、おばあの存在だ。厳しくも優しく、まじむのためを思って叱ってくれるおばあ。まじむは、そんなおばあを大好きで尊敬していたし、何よりまじむがラムを作りたいと思ったきっかけもおばあだった。
    おばあ以外にも魅力的な登場人物は数多くいた。ラムをはじめて飲ませてくれたバーテンダーの後藤、初めは敵対していたが時間が経つにつれ協力的になる富美江、新規事業部長であり口数が少なくも影ながら大きな支えになっていた儀間、杜氏である瀬名覇、そして南大東島の島民たち。
    まじむの熱意のみならず、周囲の仲間たちの支えにより、沖縄産ラムは成功の道を辿っていく。

    本書で大きな役割を担うのはサトウキビ。サトウキビは強い風に吹かれながらも、吹かれればより強くなるような力強い植物に描かれている。
    そしてまじむはまさにそのサトウキビのような存在である。数々の困難という風にぶち当たりながらも倒されず、むしろ強くなる。そうして成長していく。

    そんなまじむのまっすぐな強さと、おばあを初めとした周囲の方々の優しさを心から感じられる、素晴らしい作品でした。

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    2026年04月22日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    美術館に行って、絵を見た時に何となく惹かれて目が離せない、でも何でだろう。と思うことがよくあった。この作品はそれに言葉を灯してくれている気がする。多くは語りすぎず、少ない言葉でふっと腑に落ちて、自分で考えれるような。

    つぎに美術館に行ったら、周りの人にもこんな物語があるのかもしれない、と美術館に行くのが楽しみになる本だった

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    2026年04月21日
  • 夏を喪くす

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    アートが題材じゃない原田マハ作品は初めて。
    胸が締め付けられて、ジーンと余韻を残す終わり方をそれぞれの話で毎度作る。どのエピソードも登場人物の決断や心境を苦々しく表現しており、胸に迫ってくる。時間を置いて再読したい一冊。

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    2026年04月20日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    絵画との出会いのエピソードを集めた短編集。
    実際に展示されている美術館の学芸員の方が、解説
    しているのも高ポイント。47都道府県にある美術館
    で今日も誰かが絵画と出会っていると思うと胸が
    高なる。早く美術館に行きたい。

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    2026年04月20日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    本書は「ゲルニカ」を巡り、二つの時間軸で同時並行で話が進んでいく。物語終盤でそれら二つの時間軸が交錯し、収束する展開は見事としか言い様がない。物語の随所に散りばめらている機知に富んだ表現、伏線に終始高揚感を覚えさせられた。
    他の原田マハ作品とは、多岐に渡って通ずるところもあり、ファンとしてはかなり満足度の高い作品であった。
    近年の世界情勢を鑑みて、ピカソが訴えた平和・アートの力を考えるきっかけを与えてくれる作品だった。

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    2026年04月18日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    やはりこの人の描く物語は、胸が熱くなる。
    原田さんの思い描く世の中は、見ている世界は、どんなスケールのものなんだろう。脳みそを分けてもらいたいくらい、羨ましい。

    戦争を経験したこともなければ、行ったことのある外国も数時間で着く韓国だけ。今あるすべてが、平和が当たり前すぎて、世界が繋がっているなんてわざわざ考えてこなかった。でもこれを読んで、世界はひとつなんだと信じたいと思った。そう思っていない人に伝えたいと思った。
    だからこそ自分の身を持って、いろんな空の下で毎日を営んでいる人々に出会って、「世界はひとつ」なんだと感じてみたい、と思った。

    エイミーのように、強く逞しく生きたい。
    読み終えてから、飛行機を見るたびになんだか息を大きく吸いたくなる。清々しい気持ちになる。

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    2026年04月19日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    「常設展示室」あまりにも文学として完成されすぎている。
    アガペー、フィリア、ストルゲー、エロス、タナトス、キュリオシティが、流れるように、混ざり合うように、ノスタルジーさえ感じさせる、そんな作品。

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    2026年04月14日
  • モネのあしあと

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    モネの作品には多くの睡蓮の花が咲いている。
    そしてその睡蓮の花は、モネ自身が実際に見た睡蓮の花である。モネから見える睡蓮は、本当に美しく、永久的なものであり、多くの人を魅了してきた。そしてこの本の著者である原田マハさんはこう語る。
     厄災や不穏、(不安や苦しい、悲しい時)も睡蓮は花開いている。モネは、自然の摂理にままらならぬ人の営みを重ね合わせて、大丈夫、いずれ花は開くのだからと、論してくれているのではないか。
     何かが我々の中で起こったり、変化が起こったとしてもあの睡蓮の花は常にこちらを向いて語ってくれるのだ。モネ作品がさらに好きになった。

    パリへ行く際に、この「モネのあしあと」と「ジヴェルニーの食卓」を必ず持って行きたいと感じた。

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    2026年04月13日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    おかえりの里帰り。ふるさとに帰らないと決めていた「おかえり」が、旅屋の依頼でふるさと北海道に足を踏み入れる。結果多くの人との出会いの中から、故郷に想いを馳せる。「おかえりなさい、その場所へ。きっと待っているはずですから」思わず涙が出てきた。続編を期待したい。

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    2026年04月13日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    久しぶりに夢中になった小説。エイミーが痺れるくらいかっこよくて、こんな女性になりたいと強く思った。やっぱり度胸があって、芯のある人は素敵だな。

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    2026年04月12日
  • ジヴェルニーの食卓

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    『たゆたえども沈まず』『生きるぼくら』に続いて原田マハ3作目。こちらも良かったーー。パリ旅行に行くので、ジヴェルニーの食卓を読んで、オランジュリーに行くのが楽しみになった。解説に『芸術家にも一般人のような日常がある』というようなことが書いてあり、その通りだよなとしみじみ。芸術に詳しくないため、無意識にアートには一線を引いていたけど、原田マハのアートフィクションはその線を静かに取り除いてくれる気がする。

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    2026年04月12日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    【目次】

    うつくしい墓(マティス)

    エトワール(ドガ)

    タンギー爺さん(セザンヌ)

    ジヴェルニーの食卓(モネ)

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    2026年04月12日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    美しき愚かなものたちのタブローというタイトル、戦後を芸術で復興せよ、の帯、アルルの寝室の表紙、いずれも思わず手を取りたくなる要素満載のこの本は原田マハさんの本の中でも三本の指に入る好きな本だ。現在上野にある国立西洋美術館の創設にあたって、松方幸次郎とその周りの男たちがどれほど熱い想いで、日本の未来に向けてタブローを守り、遺し、平和への願いを抱いていたか、目頭が何度も熱くなった。芸術の力は本当に侮れない。私も頑張って生きないと。

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    2026年04月08日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    わたしは今、生きている。

    そう感じるのは、現代では病か事故、事件で一度命が脅かされて九死に一生を得た時、もしくは何かものすごいものに触れて感動した時くらいか。
    女性ならば出産を終えた直後かもしれない。

    この時代の人達は、絵を描くこと、キリストを信仰すること、舟で海を渡ること、人生そのものが命懸けでなんと密度の濃いことか。

    羨ましくもあるし、恐ろしくもある。


    少年たちの冒険はどうなっていくのだろう。
    下巻も非常に楽しみ。

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    2026年04月07日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    アートにまつわる短編集。
    原田マハさんの本を読むと、美術館に行きたくなる。

    収録作のほとんどは、物語の中に実在する絵画のエッセンスが入ってる感じ。
    最後の「道」だけは、架空の絵画を巡る話だった。
    この話が一番好きだった。
    私自身は絵画というものに明るくないので、作品というより画家の背景に目を向けて見ることが多い。でもこの話を見ると、アートに対して抱く感情は人それぞれなのだなと。
    それこそ、その人が生きてきた今までの生活で趣味趣向はそれぞれ変わるし、どんな作品が刺さるかなんて誰にもわからない。

    上白石萌音さんのあとがきも良かった。
    いまどれだけ有名でも、最初はみな無名の画家である。そこから誰かの特別になって、だんだんと世界に認知されていく。忘れがちだけど、何の価値もない最初の絵に価値を見出した人がいたから、こうして国を跨いで触れることができるんですよね。

    私の場合、美術館に行くとなると有名画家の企画展ばかりになってしまう。それでも楽しいし、心は満たされているけれど、まだ知らぬ、自分だけの「傑作」には出会えていない気がする。
    トレンドや知名度に踊らされてしまいがちな自分だけど、周りからの評判なんて気にせず、本当に心動かされる作品に出会うために美術館へ行きたい。

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    2026年04月05日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    奥さんが総理大臣になった!その旦那さんの日記
    今は高市総理ですけど⋯⋯この本が出版された頃は女性総理は一つの理想に留まっていたと思うのでとてもユニークなテーマで安定のおもしろさ、さすがマハ先生ですね

    凛子総理⋯⋯⋯素敵でした

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    2026年04月04日
  • リーチ先生

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    読破するまで騙されてました!実在する人としない人をこうまで融合して描けるんですねぇ さすがのマハマジックでした。
    リーチ先生の陶器への真摯な姿、亀ちゃんのリーチ先生への敬慕と、周りの人たちとの陶器に対する熱い想いが交錯する深いつながりから紡がれる様々な出来事一つ一つがきちんとゴールに向かってました。この熱にほだされて「何か始めなきゃ!!」って背中を押されるような素敵な物語でした。

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    2026年03月30日
  • リーチ先生

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    何かに情熱を燃やして、生涯を賭けている人たちの姿を見ていると胸が熱くなって涙が溢れた。
    シンシアとの関係も涙した。

    とてもあつい物語だった。

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    2026年03月29日