原田マハのレビュー一覧
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板上ってどんな意味?って思って読み始めた。
宗像志功という人物の創作に向かう圧倒的なエネルギーとそれを献身的に支える妻チャの物語。
宗像志功は自分の作品を版画ではなく、板画と呼んでいた点が印象的だった。そこには木の板そのものの生命力を生かそうとする考え方があり、思想があるのだと感じた。
浮世絵には関心があり、これまで何度も観に行ったことがあるが、宗像志功の作品も見てみたいと思った。
(数点は観たことがあるが)
青森県立美術館
福光美術館(富山)
遠いけど行ってみたくなった。
倉敷国際ホテルも。
原田マハの「リーチ先生」を読んで民藝運動に関心を持ち、「板上に咲く」を読むと、その民藝の思 -
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ネタバレ再読。
ゴッホとその兄弟のテオ、そして周囲の人間たちを書いた作品。史実とフィクションが表裏一体に調和して、まるで誰も知らない物語がこの現実にあったのではないかと思わされる作品。
たゆたえども沈まずとはパリのセーヌ川に浮かぶシテ島のことであり、そしてパリ自体でもあり、パリに住む人々のことでもある。そしてゴッホが本当に描きたかったもの。最終的にゴッホは表紙にもある「星月夜」を描き上げ、林忠正はそれがゴッホが本当に描きたかったものだと理解する。ゴッホと星月夜、そしてタイトルが見事に絡み合って我々読者の心にスッと入ってくる。
史実だけでなく、フィクションとして原田マハスパイスが加わることでモノクロ -
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⭐︎5つ!マハ作品、久々に読んだらもう読み終えたくないくらい面白かった!そして爽快だし、元気をもらう。
明治後期、大正の時代の女文士がまだ少ない頃、そんな時代背景で倉敷紡績の工女としてスタートした山中すてら、彼女を主人公に、支える大原孫三郎、パリへ絵画留学した児島虎次郎、文士になるべく背中を押した、常和田伊作ことイサ、多嘉子さま〜教会のアリス〜
登場人物がいづれも本物の様で、フィクションで、なんとも言えない読書感
後半は絵画も出て来てますます現実味が増すものの一種のフィクション、マハマジック炸裂!!
なんの前触れもなく読み始めたのだがすぐ引き込まれる。タイトルも作中の作品と関わっているこ -
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ゴッホとゴーギャンのお話。2人は一緒に住んだことがあったらしい。でもゴッホがウザすぎて、ゴーギャンが逃げ出したようだ。なんか、わかる。
ゴッホ絶対にウザいよね…たぶんゴーギャンだって相当にウザったいってのに。二人を養って支えていたテオは本当に大変だったと思う。
ゴッホが自殺に使ったという拳銃が、冴の勤めるオークション会社に持ち込まれた。ひとまず精査させてもらうことになったが、ファン・ゴッホ美術館での展覧会で、「ゴッホの自殺に使われたとされるリボルバー」として出品されたことがあるという。
担当者に話を聞きにいく冴。しかしこれと出品されたものは別物だと証言されてしまう。ゴッホが最後に過ごした家 -
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番外編の『丘の上の賢人』を先に読んでいたので、お馴染みの登場人物とは再会できた〜という感覚でした^ ^
本作の2つの旅はどちらも家族愛の要素が強く、こちらもじんわりと心が暖まるお話でした。
おかえりが旅を通して出会った人達とのふれあいや、旅先の景色が生き生きと描かれていて、旅ってやっぱりいいなと思ったし、旅に行きたい欲が高まりました。
病気の娘の代わりに旅をしてほしい…
戦前に養子に出された妹の娘さんに会ってきてほしい…
重い要望でありながら、しっかりとその想いを受け取りタフに旅に出るおかえり。
天性の明るさから、いつのまにか旅先の人達と心を通じ合わせ、旅を最高なものにしています。
本作では -
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【2026年読書記録No.2】
まさに原田マハさんと共にゴッホのあしあとを辿らせてくれた一冊。この副読本を読むことでより「たゆたえども沈まず」という小説の魅力を感じることができる。そして原田マハさんの優しい囁きと共にフィンセントがどのような生涯を生きたのかを感じることができるよう。
改めて原田マハさんという作家が描く、事実では解明されていない部分をいかに魅力的にフィクションとして描くかという真髄に少しばかりふれることができた気がする。ほんの数ヶ月で私にとってゴッホ兄弟と林忠正はとても惹かれる人物になった。いつかたゆたえども沈まないパリの街、そしてフィンセントにとっての日本があったアルルの街を -
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5つの星では到底足りないほど、いい作品に出会えた。
この話は20世紀初頭
女性初の単独飛行で世界一周へ挑む
エイミー・イーグルウィングが完走目前で
機体もろとも突然の失踪を遂げたこと。
また1939年に第二次世界大戦開幕の直前の時期、
民間機(現 毎日新聞社)として
純日本製の飛行機「ニッポン号」が日本人7人を乗せ
赤道を2回通過する正真正銘の世界一周飛行を
果たした2つの事実を織り交ぜたフィクションだ。
読んで率直な感想は
「めちゃくちゃ長かったけど、ものすごく良かった」。
私自身は
エイミーのモデルになった、アメリア・イアハートのこともニッポン号のことも全く知らずに生きてきしまった -
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織絵とティム。ルソーという画家が描く芸術に魅せられた二人が、見たことのない彼の絵を目の当たりにし、彼の人生や二人を取り巻くさまざまな思惑の中でも決してブレない「友だち」への思い。子を宿し、母となる覚悟をとっくに有している彼女は、母である前に研究員である。奇しくも男もまた研究員である。ルソーを愛し、ルソーに全てを捧げる二人が立ち会った、数十年にも及ぶ壮大な愛の物語とその結末、そして二人が迎えた世界の話にはひたすらに美しいと思わされた。
自分には芸術のことは分からない。中学生で美術館へ行った時には、その大きさにすごいとしか思えなかった。この物語はフィクションかもしれないが、現実の中にもフィクション -
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大好きな原田マハさんの物語!
楽園のカンヴァス
絵画の知識は全くない私でも
楽しい時間になるかな?と少し不安な気持ちも
あるなかで本をひらきました。
早川織絵さんは美術館の監視員の仕事を
しています。仕事で毎日作品を観て
深く名画と向き合い続ける生活をしていました。
ニューヨーク近代美術館の
アシスタント・キュレーター五年目の仕事を
している ティム・ブラウン 。
物語はこの二人が伝説のコレクター
コンラート・バイラー氏の依頼で
ルソーの作品
夢をみた
の真贋を見極める中進んでいきます。
そしてこの勝負の勝者に今後本作の
「後見人」として取り扱い権利を譲渡すると。