原田マハのレビュー一覧

  • すべてが円くなるように

    Posted by ブクログ

    14年ぶりに来日するフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をぜひ観に行きたい!と思ってたこのタイミングで、マハさんの新作品が読めたなんて幸せ♡

    真珠をテーマにした7つの短編集。
    短編なのが淋しくもあるけど、人の想いがギュッと詰まった温かいお話。あっという間に読み終えてしまった!

    人に個性があるように真珠も個性があって、それを選りすぐるのは人の手。しかも自然光のもとで選別し、真珠同士のバランスを確認しながら並べ替え同じ輝きを放つようにマッチングされていく。
    まさに職人技ですね。

    人工でない限り世界でただ一つの真珠。
    フェルメールの絵画の少女の真珠もあの小さな一つのイヤリングが放つ輝きも、母親

    0
    2026年03月24日
  • 晴れの日の木馬たち

    Posted by ブクログ

    明治時代後期の岡山県。貧しい家庭で育ちながらも、幼い頃から聖書を読み、文学に興味を持った山中すてら。しかし、わずか12才で病の父を助けるために工女となるが、読書を続け、文を書き続けたことにより、彼女の未来は開かれていく。

    久々のマハさん。

    フィクションなんだけど、実在の人物が多く出てくるので、まるで1人の女流作家の人生を辿っているかのよう。マハさんが、「すてらは私の化身です」と言っているように、マハさんが育った岡山県の生まれで文学と芸術に興味を持ち、真っ直ぐで純粋なすてらは、マハさんそのもののような気がした。

    代表作の多いマハさんだけど、今作も代表作になること間違いなし。

    3部作で構成

    0
    2026年03月23日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    デトロイト美術館の危機からの存続を、まるで美術館を人間の一生に例えたような本だった。デトロイト美術館が辿ってきた時間と、その中にある絵画に、一瞬でも心を奪われた人々の美術館へ駆ける思いが本書からとても感じられた。また、物語の中に出てくる一文にこんな素敵な言い回しが目に止まった。「アートは私の友だち。だから、DIAは、私の「友達の家」なの。」このように、アートを友達という視点で捉えることやアートがある場所、すなわち美術館を友達の家と表現することで、少し堅いイメージがあるアートや美術館を親密に表現していることに心にグッと掴まれる体験をした。美術館へ訪れる人々はそれぞれ気が合う友達(アート作品)と出

    0
    2026年03月23日
  • リボルバー

    Posted by ブクログ

    ゴッホ・ゴーギャンについての知識がない人は、同作者の「たゆたえども沈まず」を読んでからこの本を読んで欲しい。面白さが全然違う。

    アートとミステリーをこんなにも上手く融合させて書けるなんて月並みの言葉だけど本当に天才だと思う。
    たゆたえども沈まずでもそうだったけれど、言わば悪魔の証明のような、曖昧になっている部分の史実がフィクション込みで書かれていて、これが真実だったんじゃないかという迫真性を感じさせられた!

    0
    2026年03月23日
  • たゆたえども沈まず

    Posted by ブクログ

    「たゆたえども沈まず」
    ちょっとカッコ良すぎるし、すごい良い言葉だから、私の座右の銘にします。私の座右の銘は「たゆたえども沈まず」です。揺蕩うこともあるかもしれないが決して沈まず、私は私であり続けたい。

    美しい。
    フィンセント・ファン・ゴッホとテオドルス・ファン・ゴッホ。二人の兄弟の間で育まれる、友愛なんてものを等に超した愛情。喜びを共有し、互いを信じ、そして互いを傷つけ合う。そんな二人だからこそ、フィンセントの描く世界を信じている。一つのカンヴァスに包まれている「生」は、作者の心情を写し取り、見る者すべてを魅了する。だが、彼らが生を得ている間では、ゴッホという人物の名が、世に知れ渡ることな

    0
    2026年03月22日
  • あなたは、誰かの大切な人

    Posted by ブクログ

    特別"良い話"ってわけじゃないのに心が温まる6つの短編集。
    パワーをもらえる!って感じではなく読むとそれとなく前向きになれる本。

    0
    2026年03月22日
  • フーテンのマハ

    Posted by ブクログ

    旅行が好きなので、沢山共感できることがあり、楽しく読むことができました。ルーヴルもオランジュリーもまた訪れたくなりました。そしてなにより友人とふらっと旅行したくなりました。

    0
    2026年03月22日
  • 晴れの日の木馬たち

    Posted by ブクログ

    主人公のモデルは特に無いようだが、実在の人物達を組合わせて、明治、大正の時代を生き生きと描いている。
    最初は岡山弁と旧仮名遣いに苦戦するが、東京に出て行った頃から女流作家として進むべき道が開けて明るくなってくる。それに原田さんの得意分野である美術が加わっていく。主人公を支える人々にも心が温まってくる。大実業家の大原、宣教師のアリス、作家のイサ。主人公に生き抜く力はあるかも知れないが、こういう方々に支えられての成功と思う。
    思いがけ無い海外留学の場面で終了するが、3部作ということで、この後も楽しみとなる。

    0
    2026年03月20日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

    Posted by ブクログ

    国立西洋美術館の礎となる「松方コレクション」をめぐる物語。

    どこまでが史実でどの辺までが創作なのかが分かりませんが、心熱くなりました。
    解説によると、作品を買い集めるのに協力し、さらにフランスからの返還交渉を進めた田代雄一が矢代幸雄さんの偽名で、ほかは実名とのこと。

    松方幸次郎の「美術館を作る、そのために美術品を買い集める」という想いは熱い。
    そして、その想いのもと、協力した人たち。

    ビジョンあるところに、人が集まり、それが行動となって、引き継がれ実現されていく。

    それを最も感じたのが、日置釭三郎の物語。
    戦時中、ナチに占領されたフランスで、命がけでコレクションを守り通した彼の生き様に

    0
    2026年03月20日
  • たゆたえども沈まず

    Posted by ブクログ

    孤独との戦い。
    ゴッホのことはいうまでもなく知っていたけど
    それを支えたテオドロスという弟がいたこと、ゴッホがフィンセント・ファン・ゴッホという名前だったこと
    恥ずかしながら初めて知った。
    歴史と美術の勉強。原田マハさんの作品はいつも知るきっかけをくれる。
    ゴッホ兄妹の孤独な戦い。束の間の幸せの瞬間。
    日本から渡った画商2人の孤独な戦い。
    パリの残酷なまでに美しい情景。
    全てに心揺さぶられた、切なさをはらんだ作品。
    浮世絵がこんなに影響与えていたなんて。
    美術のこと知りたくなった。
    フィンセントはずっと苦しかっただろうけど、皮肉なことにテオの死によって半身だった2人は再び結ばれたんだね。

    0
    2026年03月19日
  • 旅屋おかえり

    Posted by ブクログ

    終始穏やかな話。放送中にスポンサーの名前を間違えスポンサーを激怒させ番組が終わり、電車にバック忘れるトラブルはあるけど平和に終わる。
    この続編ってあります?他の都道府県にも行って欲しいんですけど…。。。

    0
    2026年03月19日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

    Posted by ブクログ

    政治という堅いテーマでありながら、人の温かさが丁寧に描かれている点が印象に残った。特に、夫が妻の多忙さを理解し、「無理しすぎないでね」と何気なく声をかける場面に、特別な言葉でなくても支えになるのだと感じた。どんな立場にあっても支え合う関係は変わらないということ、そして日常の中のささやかな思いやりが、信頼を築くのだと気づかされた。
    「この国を変えたい。誰一人として置き去りにしない社会をつくる。あなたを決して見捨てない。」
    相馬凛子のスピーチに感動し、涙が止まらなかった。

    0
    2026年03月18日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    車椅子に乗る奥さんとそれを押す旦那さんが正面入口からはいるシーンが涙、、
    もっとアートに対する知識や都市に対する知識があったらもっと面白く読めたのかな
    デトロイトに行ってみたいとおもった

    諦めないこと
    ほんとに大切にしたいものはなんなのか
    発想の転換
    守りたいものは守ろう
     ということが、学べた

    0
    2026年03月18日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ドラ.マールと瑤子、時を超えてピカソに心を奪われた二人の物語。
    続けて2回読みました。

    一私たちは断固戦う。戦争と。テロリズムと。負の連鎖と。私たちは、ピカソの遺志を継いで、アートを通して戦うのだ。

    今こそ指導者たち、私たちは〈ゲルニカ〉と向き合う時ではないかと感じます。

    0
    2026年03月17日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

    Posted by ブクログ

    板上ってどんな意味?って思って読み始めた。

    宗像志功という人物の創作に向かう圧倒的なエネルギーとそれを献身的に支える妻チャの物語。

    宗像志功は自分の作品を版画ではなく、板画と呼んでいた点が印象的だった。そこには木の板そのものの生命力を生かそうとする考え方があり、思想があるのだと感じた。

    浮世絵には関心があり、これまで何度も観に行ったことがあるが、宗像志功の作品も見てみたいと思った。
    (数点は観たことがあるが)

    青森県立美術館
    福光美術館(富山)
    遠いけど行ってみたくなった。
    倉敷国際ホテルも。

    原田マハの「リーチ先生」を読んで民藝運動に関心を持ち、「板上に咲く」を読むと、その民藝の思

    0
    2026年03月17日
  • たゆたえども沈まず

    Posted by ブクログ

    タイトルが良い
    フィンセントのことを深く信じているからこそ、それが重い鎖のように繋がってるテオの心情が鮮明に書かれていてよかった
    ゴッホ展行く前に読めばよかった

    0
    2026年03月22日
  • たゆたえども沈まず

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。

    ゴッホとその兄弟のテオ、そして周囲の人間たちを書いた作品。史実とフィクションが表裏一体に調和して、まるで誰も知らない物語がこの現実にあったのではないかと思わされる作品。

    たゆたえども沈まずとはパリのセーヌ川に浮かぶシテ島のことであり、そしてパリ自体でもあり、パリに住む人々のことでもある。そしてゴッホが本当に描きたかったもの。最終的にゴッホは表紙にもある「星月夜」を描き上げ、林忠正はそれがゴッホが本当に描きたかったものだと理解する。ゴッホと星月夜、そしてタイトルが見事に絡み合って我々読者の心にスッと入ってくる。
    史実だけでなく、フィクションとして原田マハスパイスが加わることでモノクロ

    0
    2026年03月16日
  • 晴れの日の木馬たち

    Posted by ブクログ

    ⭐︎5つ!マハ作品、久々に読んだらもう読み終えたくないくらい面白かった!そして爽快だし、元気をもらう。

    明治後期、大正の時代の女文士がまだ少ない頃、そんな時代背景で倉敷紡績の工女としてスタートした山中すてら、彼女を主人公に、支える大原孫三郎、パリへ絵画留学した児島虎次郎、文士になるべく背中を押した、常和田伊作ことイサ、多嘉子さま〜教会のアリス〜

    登場人物がいづれも本物の様で、フィクションで、なんとも言えない読書感
    後半は絵画も出て来てますます現実味が増すものの一種のフィクション、マハマジック炸裂!!

    なんの前触れもなく読み始めたのだがすぐ引き込まれる。タイトルも作中の作品と関わっているこ

    0
    2026年03月16日
  • リボルバー

    Posted by ブクログ

    ゴッホとゴーギャンのお話。2人は一緒に住んだことがあったらしい。でもゴッホがウザすぎて、ゴーギャンが逃げ出したようだ。なんか、わかる。
    ゴッホ絶対にウザいよね…たぶんゴーギャンだって相当にウザったいってのに。二人を養って支えていたテオは本当に大変だったと思う。

    ゴッホが自殺に使ったという拳銃が、冴の勤めるオークション会社に持ち込まれた。ひとまず精査させてもらうことになったが、ファン・ゴッホ美術館での展覧会で、「ゴッホの自殺に使われたとされるリボルバー」として出品されたことがあるという。

    担当者に話を聞きにいく冴。しかしこれと出品されたものは別物だと証言されてしまう。ゴッホが最後に過ごした家

    0
    2026年03月15日
  • 永遠をさがしに

    Posted by ブクログ

    マハさんならではの情景が浮かぶ言葉で心が豊かになりました。音楽が豊穣だという表現がとても好き。楽譜から音符がぷくっとでてきて、旋律を奏で、生き生きとしているように。音楽を言葉でここまでリアルにワクワク生ものとして表現できるのは、さすがマハさんだな〜

    0
    2026年03月15日