原田マハのレビュー一覧
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フィンセント・フォン・ゴッホとゴッホを支え続けた弟のテオドール、そして日本から飛び出してフランスのパリで美術商をしていた林忠正、加納重吉の交流を描いた作品。
ゴッホとテオの関係は共依存しすぎていて、読んでいて胸が痛くなってしまう。テオは兄に疲れ、ゴーギャンを自分の代わりにあてがい、ゴッホの重みに耐えかねてゴーギャンが逃げてしまうと、テオも逃げるように妻を娶って家庭を持った。ゴッホは自分の重みに耐えかねて死んでしまう。
なんとか兄弟は死期を遅めていただけに過ぎなかったのだろうと思う。ゴッホが売れさえしていれば。しかしゴッホは早すぎた天才だったから全てが仕方ないのだ。 -
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笑って泣いて怒って、ときに挫折して苦い経験をして、それでようやくかけがえない何かを得る。人生甘くない。けど悪くない。だから挑戦しつづけるのだ。
信念をもって夢を追う。沖縄発のラム酒を作るために
思いつきレベルのアイデアを現実にするその過程には数え切れないほどの困難があったが、決して折れず惜しまず、折れそうなときには鞭を打ってくれる大事な存在がある。
終盤、まじむが病床のおばあに胸中を打ち明けるシーンはグッと来た。同時におばあが逝かなくてよかった。
風のマジムを飲むシーンは鳥肌ものだ。また皆が初品を迎え入れるシーンもあたたかい。
ざわわざわわとさとうきび畑の歌があるが、作中でもざわざわと表現さ -
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異邦人と書いて「いりびと」。
最初は合わないかなと思った。現代もの、実在のモデルがいるわけでもない、妻が感じ悪い。
でも途中からミステリアスになり、グッと加速した。
銀座の画廊の息子一輝と、不動産業の収入で運営される美術館の副館長を務める菜穂の夫妻。震災による原発事故の放射能を気にして、身重の妻は京都へ避難する。退屈していた菜穂だったが持ち前の審美眼で無名作家を見出し、惹かれていくことで、自分の本来の生き方に目覚めていく。
まともというか、常識的なふるまいの出来る一輝だが、心が離れた妻にかける言葉が本当に駄目で、男性あるある過ぎて、これは女性にしか書けないものだなと感じた。悪い人じゃなく -
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降り積もる寂しさとせつなさ。
尽果(つきはて)にやってきた人たちの物語に
胸を抉られるような思いだった。
ドラマを観た後でこの原作を手にした。
水平線のつづく青い海
バスは「つみびと」を乗せ
尽果でおろす
海を見下ろす崖っぷちに立つ
「まぐだら屋」の戸口には
大きな壺に投げ入れられた
紅葉のひと枝が 赤々と
マリアの心温まる料理に癒され生かされる紫紋。母を殺したと泣く丸弧の背を撫でるマリアの優しい手。
マリアと与羽の激しい恋に傷つけられた人たち。「償いのために」この尽果にやってきたマリアと、死ぬまでマリアを赦さない女将の桐江。
老舗料亭「吟遊」の後輩、悠太の自死とその後の春香。それ -
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audible☆再読
棟方志功の半生を妻チヤの目線で語られている。
1924年画家への憧れを胸に青森から上京した。生きるのもままならない時代に、何年も何年も挑戦し続けた姿にとてつもないエネルギーを感じた。
そんな棟方氏を支え、子供を4人も育てたチヤの根性とパワフルさに拍手を送る♡
たくさん心に響いた場面はあった‼︎
終章にこう書いてある
「全てのもしものわかれ道に、あの人も私も最善の道を選んでいた。そういうふうにできていた。と思われてなりません。」
誰の人生にも大なり小なりわかれ道は必ずある。なんとなく選ぶのではなく、その時最善だと思えるように考え、悩み、感じて決めたい‼︎と強く思った。