原田マハのレビュー一覧

  • さいはての彼女

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    現代社会で懸命に生きてきた女性たちが、それぞれの旅先で新しい景色を見たり、人と出会ったりすることで、ゆっくり息をしながら自分を見つめ直して、新たな一歩を踏み出していくようなそんな短編集。
    一生懸命ぎりぎりと生きていると、知らない間に視野がギュッと狭くなっていることがある。私にもそんな時期があった。そういう時に、一生懸命頑張っていたことが上手くいかなくなると、その一本の柱がポキリと折れてしまう。その時の絶望的な気持ちたるや。まさに「なにやってんだろ、あたし」だ。

    社会的な肩書きを外した丸裸の自分が、舞台を降りた途端にどれだけ無力でちっぽけな存在か。社会から振り落とされまい負けまいと必死に食らい

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    2025年12月05日
  • 旅屋おかえり

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    ネタバレ

    旅をすることの良さは私も知っている。
    旅をした先で待っている人との繋がりや故郷になる安心感、そして幸せを感じること。
    読み始めて中盤くらいから涙が出て、終わりごろのにも涙が出た。人情深いという言葉があてはまるのだろうか。
    ずっと読みやすく優しい書き方であった。
    旅屋をメインに話しながらも、バックストーリーがしっかりあって軸がぶれず惹き込まれた。

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    2025年12月04日
  • たゆたえども沈まず

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    ゴッホ兄弟の物語は苦しい。苦しいのが分かっているのに、何でこんなにゴッホ兄弟に惹かれるのだろうか。ゴッホがテオの息子の誕生を祝って贈った「アーモンドの木」の絵画の下で、まるまると幸せそうな赤ん坊の寝顔を涙ぐみながら兄弟で眺めていた時間は、どうか物語ではなく真実でありますように。【再読】

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    2025年12月03日
  • さいはての彼女

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    ハーレーっていいなあ、旅っていいなあと思った。行き当たりばったりの出会いや予期せぬ発見は、新たな価値観と出会わせてくれたり、自分を客観的に見つめ直すきっかけになったりするのだと思った。読んでいて「旅したい」と思えたし、綺麗な景色を実際に見ているような気持ちにさせてくれる文章がとても素敵で好きだった。
    このお話が好きだった……と書こうと思ったけど、全部好き。強いて1つ挙げるなら、「冬空のクレーン」。

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    2025年12月03日
  • 夏を喪くす

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    ネタバレ

    短編小説のようになっていて、
    それぞれが女性の物語であった。

    私が印象に残ったのは、夏をなくす。

    夫の心舞い上がってるっていうメッセージを見た時の主人公の強さ。
    自分も不倫してるからただ頭を抱えただけなのかもしれないけど。

    乳がんになったことを夫に言えなくて、不倫相手とは関係がおわりそうで。

    そこであの決断をしたあの島に残るとして、生き抜くことを決めた女性は強いとおもった。
    青柳が事情を抱えているのも驚いた
    幸せになって欲しいとおもう

    青柳が海におしっこしてるシーンで
    海とセックスしてるみたいって言ったセリフが
    何故か頭にすごく残る

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    2025年12月03日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    日本の美術館に所蔵されている絵画にまつわる6篇の短編集。登場人物は皆それぞれが人生の壁にぶつかり、悩み、もがき、疲弊してしまった者たち。そんな彼らが絵画を通して、人との繋がりや希望を見出し、新たな道を切り開いていく。
    この作品のタイトルでもある、「〈あの絵〉のまえで……」という表現が色んなシチュエーションで多用されている。その表現と絵画の描写を通して、人との出会いへの感謝、奇跡の再開への願いや、清々しいまでの爽やかな惜別など、それぞれが抱く様々な感情が自分の中に流れ込んできたように思う。
    どのエピソードも生き生きとした感情描写があり、読むごとに心が軽くなるような、豊饒な気持ちになれる。

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    2025年12月02日
  • 黒い絵

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    ちょっとまってーーと内心悲鳴が出ながら一編目を読み終えた
    いつもひだまりのような温かみをくれる小説家として認識している原田マハ、読ませるなーーーこんな黒い一面を知らなかった、こっちもいけたんだ
    だけど、締めくくり方は原田マハだ、どうしようもない胸糞ではない、ちゃんと彼女なりに救ってくれる
    私はそのセンスが好きだ

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    2025年12月01日
  • 太陽の棘

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    ネタバレ

    私は沖縄に行ったことがない。近くて遠い沖縄。日本だけど、日本ぽくない場所、沖縄。 この小説を読んで、沖縄に行ってみたいと思った。 沖縄から見る、日本やアメリカはかなり本州から見るのとは違うのかもしれない。

    この小説は第二次世界大戦直後に米軍沖縄基地に派遣された若きアメリカ軍医と沖縄の地元民の交流のお話。アメリカ兵の目を通しての日本人、いや沖縄人の明るさ、哀しみや苦しみ、強さなどが繊細に描かれている。 

    原田マハさんの小説を読むと、最後のページを閉じた瞬間に自分の気持ちもそこで止まるのではなく、むしろそこから様々ま想いや考えが湧き出てくる。今回も、自分のアイデンディティ、戦争、さらにはこの小

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    2025年12月01日
  • 永遠をさがしに

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    何に感動するのか、感動する場面がちょくちょくでてくる。何かに一生懸命な人って、人に感動を与えてくれるよね。

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    2025年11月30日
  • サロメ

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    やはり原田マハさんは面白い。これまでゲルニカをめぐる平和の話とか、ゴッホ兄弟の愛と確執とか、カラバッジオと宗達とか、綺麗で切ない物語が多かったが、今回はかなり異なる。サロメの作者であるオスカー・ワイルドと挿絵を提供したオーブリー・ビアズリー、その姉と、ワイルドの男性愛人ダグラスの四角関係。サロメの斧語りさながらのドロドロの関係。同性愛、近親愛、宗教や伝統の否定など、ダークな要素がふんだんに盛り込まれている。でも、なぜかどんどん読み進めてしまうのは、この世界に惹き込まれているからなのかも。こわいこわい。

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    2025年11月30日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    美術館に行きたくなりました。私も絵と対話をしたい。美術品との向き合い方を教えてくれる。たかが絵、されど絵...。いい意味でも悪い意味でも人の心を写し、時代を経ても誰かの心を写していくんだなァ。ゆいを。

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    2025年11月29日
  • たゆたえども沈まず

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    芸術を新たな視点から楽しめた。印象派をより深く楽しめる気がする。
    わたしも、たゆたえども沈まず、弱さや葛藤に向き合っていきたい。

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    2025年11月29日
  • 本日は、お日柄もよく

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    憂鬱な気持ちで向かった好きだった幼馴染の結婚式。
    そこで出会った素敵なスピーチをしたスピーチライターという職業のかっこいい女性。
    その女性と出会ってから主人公は"言葉"が持つ影響力に魅了され、事務系部署で淡々と過ごしていたところから昼間も会社で広告系のプロジェクトにアサインされたり、アフターファイブは議員の選挙コンサルをやる事になったり、毎日が刺激的な日々に様変わりする。
    最終的には、政権交代のキーマンにまでなる。

    冒頭はよくある恋愛モノかと思ったのだけど、国政をテーマとした壮大なメッセージが散りばめられ、小説の中に啓発本並みに"言葉"を操るテクニック

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    2025年11月28日
  • 生きるぼくら

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    家族との死別・離別、引きこもり、認知症、就職難、介護…
    生きていると誰にでも起こりうる色んなテーマが、稲作の過程と共にハートフルに描かれています。
    季節ともにさまざまな景色を見せてくれる田園風景と共に、色濃い人間模様が目に浮かぶように描かれており心が揺さぶられました。
    現実はこのお話のように上手くはいかない事ばかりですが、作中に登場する田端さんの「具体的で現実的な希望を持つ」という言葉は、明日の自分をより良いものにできる魔法の言葉だと思いました。
    読みやすく綺麗で、ちょっとの元気が欲しい時に読んでいただきたいです。

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    2025年11月27日
  • 生きるぼくら

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    原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』がすごく好きだったのでこちらも読んでみました。
    お米づくりを中心にして認知症や引きこもりの描写がありページをめくる手が止まりませんでした。
    読後に登場人物みんなが愛おしくなり、あたたかい気持ちになり最高の読書体験でした。
    原田マハさんの作品をもっと読んでみたいと思います。

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    2025年11月26日
  • キネマの神様

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    本読みながら、電車で泣いちゃった。
    今年読んだ本で1番良かった!

    働くという意味を考えもがく娘!
    働く事にお金以上の信念がある、小さな会社の人達!
    不器用ながらも、伝えていく親子の愛!
    陽を当てるという純粋な気持ちが、世界を変える!


    映画とい題材で全ての事を表現した、キャラクター、ストーリー、ラストシーン、全てに感動しました。

    映画【フィールドオブドリームス】、【ニューシネマパラダイス】この2本は観たことないから、これから観ようと思います!

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    2025年11月26日
  • 生きるぼくら

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    文体が柔らかくて優しい。
    そして、読んでいると、炊き立ての温かい白飯が食べたくて仕方がなくなる。
    昆布の佃煮が入った、塩加減の良いおにぎりなんかもいい。
    そして、梅干しを添えて。ノスタルジックってこういうことなのだろうか。
    寒い季節に暖かくなれる本。

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    2025年11月25日
  • 生きるぼくら

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    この話は、ズルい。

    引きこもりの青年が意を決してばあちゃんの家に行き、米作りを通じ人生を学ぶのだが、出会う人々が全員「カッコイイ大人」だから、ズルい。

    私が捻くれた人間で、農業も少し経験があるからだからか、こんなに上手くいかないだろうと思う事が多々あったけど、小説としては満点です。

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    2025年11月25日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    分厚いけれど、一気に読んでしまうくらい面白い本に久しぶりに出会った気がする。ノンフィクションかフィクションかわからなくなる。原田マハさんの物語に引き込まれた。

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    2025年11月25日
  • さいはての彼女

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    最近、肩の力入りすぎてませんか?

    そう言われてる気がした。
    日々の仕事をこなすのに一生懸命になってしまいがちだし、休みの日にも仕事のことを心配しちゃうのもあるあるだけど、時には息抜きもいいんじゃない?って優しく教えてくれる素敵な本でした✨

    なんだか旅行に行きたくなったし、ハーレーのことも知りたくなりました笑

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    2025年11月25日