原田マハのレビュー一覧

  • 風のマジム

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    絶対おばあちゃん倒れるだろうと思ったら案の定。そこら辺はカフーを待ちわびてと似てる。でも亡くならなかったのは良かった。
    怖くも優しいおばあちゃん。
    灯明をあげた仏壇に向かって、手を合わせ、一心に祈るおばあの後ろ姿があった。仏壇には、企画書が大切そうに供えられている。おばあの後ろ姿はぴくりとも動かない。頭を深く垂れたままで、いつまでもいつまでも、おばあは祈っていた。
    どうか、あの子の企画が通りますように。声にならない祈りの声が、まじむの耳に響いてくるようだった。
    真心こめて。

    マジムって変な名前って思ったら、真心って意味。素敵。風のマジムってお酒が本当にあったら良いのに。
    映画にもなっていて、

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    2026年06月23日
  • 楽園のカンヴァス

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    ルソーを見て感じる吸引力は情熱か…草の間から覗くライオンを思い出しながら読んだ
    情熱のルソーの下に、静謐な祈りのブルーピカソが、ね…

    ルソーにピカソ、見に行きたいな

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    2026年06月23日
  • 生きるぼくら

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    読みながら何度も涙腺が緩んだ。
    人を救うのって、人なんだなあ、と感じた。

    現代はスマホひとつで情報が手に入って何でも簡単に知れると勘違いしそうになるけど、
    その人の「核」を作っていくのは、
    人からもらった言葉や想いとか、
    自然の力やそのまんまの美しさとか、
    実際に感じた自分だけのかけがえのない経験、そういうものなんだろうなあ。
    手のひらに収まる小さい機器からは得られない大切なものがたくさんあるということが、人生青年の成長を通じてゆっくり伝わってくるような物語だった。

    志乃さんが、優しさと厳しさをあわせもつ魅力的な人だった。私も青年期にこういう人に出会いたかったな。自分もこういう「かっこいい

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    2026年06月22日
  • まぐだら屋のマリア

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    NHKでドラマになっており、素敵な内容だったので原作も読んだ。
    や~~~~、ドラマも素敵だけど原作もすごくよかった。
    なんというか私は遠くに連れていってくれる小説が好きで、読み始めたところから読み終えて、遠くまできたなあ…と思えるような作品が好みなのだが、これはまさにそれだった。
    ”ここに帰ってきたい”と思える場所がある幸福とか、その得難さ、血の繋がりが家族ではないことや、あたたかな連帯、そういったものがゆっくりと互いに影響していて、自分の生活や人生に後ろめたさとか悔いていることがある人はいて、場合によっては大きなことだったり取り返しがつかないものだったりすることもある。
    有り体に言えば、傷の

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    2026年06月21日
  • まぐだら屋のマリア

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    いつか美味しい料理を母に食べさせたいと東京の老舗料亭で懸命に働いていたシオン
    しかし料亭では客の残りものを使いまわし 産地偽装など多くの不正が行われていた
    その事実を若い中居が内部告発
    可愛がっていた後輩は自殺

    自分も死ぬつもりでたどり着いた北の土地
    そこでまぐだら屋という食堂で働くことになる
    その地は多くの悩み抜いた人々が
    たどり着いて再生をしていく土地でも
    あった

    本当にいい作品
    人は生きていくのにやはり誰かのため
    に役に立つという価値観は大切
    それはどんな年齢になろうと
    その人を活かしてくれる

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    2026年06月21日
  • たゆたえども沈まず

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    文庫で再読。好きすぎて、文庫も本棚に登録しよう。
    ゴッホを好きになって1年。ゴッホ展に行き、作品に触れ、今回は絵画、そしてテオやヨーのことを知った上での読書だったので、頭の中に映像が浮かび、前回とはまた違う臨場感が。いや、小説だから。ゴッホと林忠正が接触していた証拠はないから。と言われても、あのパリでこんな出会いが繰り広げられていたかもしれないと想像するだけで、愛おしい気持ちになる、そんな作品に出会えたことが嬉しい。

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    2026年06月20日
  • たゆたえども沈まず

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    絵の見方が変わった。テオがゴッホを支えていたことは知っていたけど、何通も手紙を交わしていたり、思い悩む描写を読むと、互いにかけがえのない存在だったことが伝わってきた。アーモンドの木の絵の下で寝る赤子を想像すると胸が暖かくなる。たゆたえども沈まず、いい言葉!

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    2026年06月19日
  • すべてが円くなるように

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    真珠にまつわる短編集。読みやすい。
    作者は色んな世界が身近な環境に長くいるのだろう。旅行すら国内に限定してしまう私には眩しく感じた。
    最後だけ宣伝的だったけど、確かにパールのネックレス欲しくなったから、効果あり。

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    2026年06月19日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    始まりは、ちょっとほろ苦い…好きなのに想いを伝えられなかった幼馴染の披露宴のシーンから…そこでこと葉は、その後の人生を大きく変えてくれる人と出会う。スピーチライナー目指し、いろいろなことがあるけれど「まっすぐ」に向かい合っている姿が読んでいて気持ちよかった。最後のハッピーエンドぷりもすごくよかった!けどね…こと葉さんってば、一目惚れでしょ(笑)その抜けたところがまた愛おしいくなるような可愛い主人公だった。
    そして冒頭の「スピーチの極意 十箇条」はとてもためになる!

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    2026年06月19日
  • キネマの神様

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    ────── けれど私は、いま、大スクリーンになど一生名前が現れないような、多くの名もない映画愛好者たちが集まる、この「キネマの神様」こそが、最良のスクリーンだと思っている。名もなき小さな平和が、このスクリーンをいつまでも満たしてくれることを、ただ、願っている。
    君に神のご加護を。 ローズ・バッド


    今年は原田マハさんの作品をたくさん読んでみようと思い最初に選んだのがこの作品でした。
    簡潔に言うと、最高の作品でした
    私自身、小説を読んで泣くことはほとんどないのですが、思わず電車で読みながら人前で泣いてしまうところでした…。それくらい感情を

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    2026年06月18日
  • すべてが円くなるように

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    まず読み終わって、とても素敵なタイトルだなと思った。帯の「やわらかく あたたかな光に 包まれる珠玉作」も美しい。どれも真珠のために紡がれた言葉だと感じた。
    カイユボットの絵画が登場したのも嬉しい。

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    2026年06月17日
  • キネマの神様

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    よかった!!!!物語中に出てくる映画は実在する映画なのかな?それが分からないくらい映画に疎いわたしでも楽しめた。テアトル銀幕のような映画館で、名作を見てみたいなあと思いました!

    ゴウのキャラも良い、、!!憎めないおじいさん。大好き!

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    2026年06月17日
  • ラブコメ

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    生きるぼくらを連載する事をきっかけに原田マハさんが挑んだ米づくり、しかも自然農。
    自分も畑をやっていて、自然農に興味はあるけど、有機無農薬どまり。
    米づくりも楽しそうだと思いつつ、大変そうの方が勝ってしまう。

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    2026年06月16日
  • 本日は、お日柄もよく

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    『選挙って、ちょっと面白いかもしれない』
    政治物としても、恋愛物としても、言葉の教科書としてもいろいろな楽しみ方ができる。
    軽率にもスピーチしてみたくなってしまった。
    この本が書かれてから10年以上経ってるのに今の日本の話かと思った。
    選挙のスピーチの準備って回りくどいことや無駄なことが多くて戦争みたいだと思った。
    立候補者の本心がどこにあろうと、良いように聞こえることしか言わないから悪いところは探さないと分からず、有権者も賢くいないといけない。
    本心を見抜き、自分の考えに近い人や政党に投票ためにも自分で考え取捨選択する力が必要だと思った。
    スピーチライター頼まれた人がその政党の政策に反感を持

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    2026年06月16日
  • キネマの神様

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    最後に映画を観たのはいつだったか考えたが、考えても思い出せないぐらい観てなかった。
    というより、本を読むので映画がもうイメージと違かったりすると観る気が失せて観るという気持ちもあまり無かった。
    しかし、この本を読んで映画も観てみたいと思った。

    ゴウさんのキャラが、あまりにも好きで自分も父親を反映させながら読んでしまった。
    だらしないというか、いい加減な人なのに、なぜか人を惹きつけて止まない。
    なんなら一人称の「小生」という文字が出てくる度に心踊った。

    ほんとにキネマの神様がいるとしたら、色んな人の気持ちを奮い立たせて、すごいことだと思った。
    最後は涙が止まらなかった。

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    2026年06月16日
  • 本日は、お日柄もよく

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    強く心に残り、深い余韻が残る作品でした。読後もしばらく放心状態となり、登場人物たちの思いに何度も胸を打たれました。感情を大きく揺さぶられ、ラストは心から幸せな気持ちになれる見事なハッピーエンドでした。
    この作品の魅力を一言で表現できるだけの文才が私にないのが残念です。
    今年読んだ作品の中では、まだ半年とはいえ間違いなく最も印象深い一冊であり、何度も涙を禁じ得ませんでした。
    さらに、著者の原田マハさんが私と同世代で、偶然にも同じ大学の出身であることを知り、二重の驚きでした。もしかすると在学中に同じキャンパスですれ違っていたかもしれませんが、学部も異なり、この本を読んで初めてその事実を知りました。

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    2026年06月16日
  • たゆたえども沈まず

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    セツナイ…生きているうちに、なんとかならなかったの…そう思いながら、上野で開かれている大ゴッホ展へ行ってきました。史実が土台にありながらも、創作箇所が多々あるようですが、ゴッホ兄弟の壮絶な生き様を理解できました。
    また、1800年代後半のパリの素敵な風景が文字通り目に浮かぶようで大変引き込まれました。

    いつか必ずアムステルダムのゴッホ美術館や、ゴッホ兄弟のお墓、タンギー爺さんが所蔵されているというロダン美術館を訪ねてみたいなあと思いました。

    戦国モノばかり好んで読み漁ってきたわたしですが、とんでもない作品に出会ってしまったなあ…そして、読み終わってしまったなあ…と、今寂しい気持ちでいっぱい

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    2026年06月16日
  • 楽園のカンヴァス

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    本当に素晴らしかった。
    史実とフィクションの絡め方が上手く、エンタメ作品としてもクオリティがとても高くて読んでいて何度も鳥肌がたった。この作者は絵画の魅力を文章で表現する技術がとんでもなく高いと思う。
    また私はピカソやルソーなどの著名な芸術家が具体的にどういう理由で評価されているかをあまり知らなかったが、本書での既存の「美」という価値観を大きく変えたという説明がとても分かりやすく、読むだけで美術に対する造詣が大きく深まる一冊だと言えるだろう。
    間違いなく星5の名作。人に積極的に勧めたくなる一冊だ。

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    2026年06月15日
  • 風のマジム

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    まじむさんの目的に対するひたむきな姿、それを支えるおばあを始めとする多彩な人々 そこに様々な困難が立ちはだかるものの、強い信念と仲間の助けでどんどん乗り越えていく様は痛快でした 特に最終審査の啓子さんの下りは胸が空く思いがしましたね〜酒好きな私はラムはコーク割りくらいしか飲んだことはありませんでしたが、挑戦してみようと思います 素敵な本でした。

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    2026年06月15日
  • 晴れの日の木馬たち

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     良い絵を見るけど、それは良い絵かどうかわからないけど、とりあえず有名だから見る。いい絵だなって思う時もあるし、全然落書きじゃないかと思う時もある。メロスが政治がわからないと同等に、絵がわからないのだと思う。
     でも、文章というのは素敵だ。どんな絵か全然わからなくても、どういうふうに素敵で魅力的なのかは読めばわかる。ことが多い。読んで初めて、その絵の素晴らしさを知る。


    山中ステラは倉敷紡績で働いていて、母はおらず、父は棒手振りをしていたが、病気で教会のお世話になっている。倉敷紡績の社長は大原孫三郎。敬虔なクリスチャンで、社員たちの生活向上や文化的生活の向上に努めている。それぞれの発表の場と

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    2026年06月14日