原田マハのレビュー一覧
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明治から大正に掛けて、岡山の倉敷紡績で働いていた工女が、東京に出てきて文士として成功するまでの物語。
山中すてら本人も父親も、すてらを応援した大原孫三郎(倉敷紡績の社長、大原美術館の創立者)も、厚い信仰心に支えられて、それぞれの人生をまっすぐに進んでいく様子が素晴らしかった。
すてらのモデルが居るのかと思ったが、そうではないらしく少し残念。児島虎次郎(大原の支援を受けて欧州に留学。西洋絵画を収集して帰国し、大原美術館の礎となる)という画家のことは知らなかったが、当時の欧州で勉強していた若き日本人画家達を想像するとワクワクする。続編で、すてらも渡欧するらしいので楽しみ。 -
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この間「ジヴェルニーの朝食」を読み終わってとても良かったから、また続けて原田マハさんの作品を読みたくて偶然見つけた一冊。
先日金沢に旅行に行って、すっかり旅熱が上がっている私にとって興味をそそられた本作は旅の代行業のお話。
本書も原田マハさんらしく、心が暖まる話だった。
主人公の丘えりかを始め、事務所の仲間が個性豊かで面白い。
本書は前作「旅屋おかえり」未収録の北海道編。
読んでいて、本当に北海道を旅しているかのような気分になれた。
依頼人の女性から頼まれた北海道でしてほしいことは、結構重い内容ではあるのだけど、とにかく主人公丘えりかの天真爛漫な明るさがそれを必要以上に重くさせない。
人と人の -
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初原田マハさんです。
いじめによる挫折、田舎で暮らして温かい人たちと交流し、自分を見つめ直し立ち直っていく…
どこかで見たことあるような話の流れではあるし、うまく行き過ぎなところもあるのですが、それでもしょっちゅう涙が滲んで…面白かったです!
最初のいじめの場面は本当に頭がカーっとなるくらい胸くそ悪かった。でもそこから人生がアパートを出てからの描写を読んでいくうちに、どんどんイメージが澄んで行くというか、最後はきれいな山と田んぼの景色を頭に浮かべて読んでいました。
最後まで胸が熱くなりました。
ちょうど最近のお米の値段高騰から、農家の人たちの苦労にスポットがあたることも多かったので、お米作りの -
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原田マハさんの作品は、どれも素晴らしいが、これは迷うことなく私のベスト3に入る傑作。
薩摩藩は明治新政府の重鎮を多数輩出したが、松方正義公は私にとって特に尊敬できる英傑!
その息子幸次郎氏が収集したのが松方コレクション→国立西洋美術館の中核である。
上野公園は子どもの頃からよく訪れていたが、正面入り口のロダンの彫刻
考える人も、カレー市民も、教科書に載ってるけどまさか本物?どの作品も松方コレクション寄贈、って松方さん何者?とクエスチョンマークだらけだった。この本を読んで謎が解けました。先人たちの志の高さに、心が震えます。読後、ぜひ上野公園内の国立西洋美術館を訪ねてほしいです。 -
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エイミー イーグルウイング (アメリア イヤハート)の反戦の思いは通じず、太平洋戦争が勃発した。美しい街や大地 空の美しさを眼下に見たエイミーが生きていたら悲しんだろう。
この本を読んで飛行機が空を飛ぶ事の素晴らしさを改めて思った。決して飛行機が戦争のために作られたものではなく、人間の夢が詰まった物だったに違いないのに…。
「ニッポン」が世界一周を世界で初めて成功したという、こんな歴史があったのは知らなかった。
「ニッポン」の乗組員の人達の団結力 友情 勇気
素晴らしいと思う。
原田マハさんが飛行機のメカニカル的な部分を本に書かれてるのには正直驚きました。
ずいぶん調べてつくされたんだなと思う -
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2026/02/08
学校でのいじめが原因で引きこもりになり、ずーっと家に閉じこもる生活を24歳まで続けていた麻生人生という青年が田舎のばあちゃんとの触れ合いをきっかけにして復活していくお話。
物語が進む過程で、農業に関すること、特に米づくりの描写がたくさん出てきます。
全ての作業を自分たちで手作業でやる米作りの描写がとても細かく、途中から「これって農業小説だっけ…?」と思うくらいです。多分そういう側面もあるのだと思うのですが、決してそれだけで物語が進むわけじゃないところがポイントだと思います。
そして人生が再び人との交流ができるようになるまでに多くの出会いがあり、ばあちゃんとの触れ合いがあり -
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ピカソの傑作「ゲルニカ」をめぐり、制作当時の1940年代と、現代の2001年からとの二つの時間軸が並行して展開される物語です。主人公は二人の女性。ゲルニカ制作当時のピカソのパートナー目線と、現代のピカソの展覧会を企画したキュレーター目線の話しが交互に展開されて、徐々に繋がりが紐解かれながら話しは進みます。
史実に即した部分の、登場人物のキャラクター感や、街の雰囲気の描写、内戦下の人々の心情の表現などは見事に文章にしていて入り込めます。
そして、物語中盤のハイライトはなんと言っても、ドイツの武官とピカソの会話
「この絵を描いたのは、貴様か」
「いいや。この絵の作者はーあんたたちだ」
ここで、見事 -
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この本、実は何年か前に文芸書に掲載している事を知って、既に最初から最後まで読んでいて、その時は毎月の1番の楽しみでした。1冊の本として一気に読むと、さらに良かったです。主人公の人生を共に生きた心地。自分の人生はたったの1回ですが、小説を読むと多くの人々の様々な人生を疑似体験出来て、それも読書の良いところですね。
マハさんは、以前キュレーターもされていて、この本にも美術の専門知識が多く盛り込まれています。今回は、岡山の大原美術館関連の人々や作品が多く登場します。以前岡山に住んでいたことがあるものの、知らなかった事も多く、タブレットで検索しつつ読み進めたのも楽しかったです。
主人公の人生は、まだま