原田マハのレビュー一覧

  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    上司から「温かい気持ちになるよ」と貸してもらった
    『本日はお日柄もよく』。
    読み終えた今、生涯大切にしたいと思える一冊に出会えたと思う。

    千華の結婚式でこと葉が贈るスピーチが本当に大好きで、何度読んでも胸がじんわり温かくなって、目頭が熱くなる。
    言葉ひとつで、こんなにも人の心は動くのだなぁと。

    野党のスピーチライターになる場面では、正直「政治って難しそう」と思ったが、読み進めるうちに、政治は人の想いを言葉にするとても熱くて面白い世界なのかもしれないと思えた。
    気づけば私も、今川陣営の一員として戦っているような気持ちになっていった。

    胸が熱くなるシーンがたくさんあって、読みながらずっと鳥肌

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    2025年12月21日
  • たゆたえども沈まず

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    ネタバレ

    ストーリーおもれ〜〜〜

    フィンセントが出てきてから、グッと引き込まれる気がした。知ってる名前が出てきたからかもしれないけれど、"花魁"に邂逅して感極まる彼の描写は、なんだかこっちまで涙腺に来てしまうものだった。行動を予測できないから、彼が出てくると場面の雰囲気が変わる。あぁ、無事でいてくれたとか、元気そうだとか、具合が悪そうで心配だとか、いろいろ読み手の感情をかき乱してくる。

    めっちゃたゆたうなぁフィンセントは。テオもそうだ。

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    2025年12月21日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    無意識に棟方志功を主人公として自分に気づいて驚いた。がそれも間違いではないのかも。妻チヤからみた太陽の様な存在。彼女の人生の主人公は棟方志功だったんだ...何度も感動して涙を流した。そして疎開先での気付き。チヤのこの愛の深さにずっと静かに感動し続けている。
    時代が時代だから、女性のこの在り方をどう受け止めるかを考えたけれど、これは男か女か立場がどうかではなく、深い愛の話だったとわかった。

    また、前編を通して子供の時わからなかった棟方志功の魅力を楽しめる年齢になった。と感じた。
    青森美術館に行く前に読みたかった。
    『板極道』を読み直したい。

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    2025年12月21日
  • 永遠をさがしに

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    家族の温かさ、友人からの思いやり
    活躍してる人も何かしらの壁を超えてきていたり、今も尚壁にぶち当たっていたり
    それを乗り越えているから活躍したり、誰かの力になったりしているんだろうなと思えました。
    目標に向かって頑張る姿は本当に心を動かすんだなと改めて感じました。
    家族や友人の温かさをこれ程感じる作品はやっぱり原田マハさんの作品だからだろうなと、最高です!

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    2025年12月20日
  • 永遠をさがしに

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    だいすきなマハさんの作品。
    母と娘と、だれもがまっすぐな音楽への愛に溢れていた。
    永遠を探すことがしあわせだということ。
    すてきな作品でした。

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    2025年12月20日
  • 生きるぼくら

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    令和でもこれからロボットの世界になっても
    色褪せない、人間にしかわからない、味わえない共感と感動がこの本にはある。
    マハさんがいるこの時代に「生きるぼくら」にこそ読んでほしい一冊。
    想像力はもちろん、嗅覚や聴覚などいろんな表現で五感も刺激してくれます。
    素敵な体験でした。

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    2025年12月20日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    時代を超えて、国を超えて、愛される作品。
    その背後にあるいろいろな人のいろいろな物語。

    読み進めていくうちに、それらのストーリーが時を超えて結びついていく。
    アートの歴史はそれを愛する人の歴史でもある。
    そして、過去から未来へと、たくさんの人のアートへの愛がうねりとなって、継承されていく。
    たった120ページで、1つのアートを巡る100年の歴史をこんなにワクワクしながら楽しめる原田マハさんの作品でした。

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    2025年12月20日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    美術館がすきで、興味があって読んでみた。

    上野にある国立西洋美術館の基となった「松方コレクション」。西洋美術館に展示収蔵されることになった歴史について書かれている。

    西洋美術館には何度も行っているので、「松方コレクション」が基になっていることは知っていた。松方さんはお金持ちだったんだなぁ~ぐらいの認識だった。
    その裏にお金持ちだっただけでない、日本に美術館を作って、若者に本物の美術品を見せたいという熱い思いがあったことを知った。個人で所有して満足するのではなく、未来を創る若者のために、と考えられるのが本当の資産家だなと思った。
    時代に翻弄され、せっかく購入した絵画を手放さざるを得なかったり

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    2025年12月19日
  • 本日は、お日柄もよく

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    読んだのはずっとずっと前だけど
    涙腺が震えまくったことは強く記憶してる。

    また読み返したいな。言葉の持つ力ってすごい⭐️

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    2025年12月19日
  • たゆたえども沈まず

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    史実とフィクションを掛け合わせることで、まるでその当時、その場所で、確かに彼らが出会い、物語を紡いでいたと、錯覚してしまうような没入感で、胸に込み上げてくるものがあった。

    フィンセントとテオの互いを思いやる気持ち、苦悩と葛藤、すれ違う姿に心が苦しくなる。
    もっとも大切な人であり、お互いがお互いの全てであり、まるで呼応するかのように生きていた。
    1番理解したいと思い、それでいて理解しきれないもどかしさ。
    幸せな場面が描かれれば、かえって切なさや孤独を感じてしまう。

    生きている間、世の中に理解されなかったフィンセント。それでも、周りの人々が彼の才覚を感じとり、渾身的に支え、来るべき時、次世代に

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    2025年12月19日
  • たゆたえども沈まず

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    ゴッホについて何も知らないまま読み始め、読み進めるうちに様々な絵を、浮世絵を、芸術家を調べもっと知りたいと思わせてくれる作品でした。

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    2025年12月18日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    心揺さぶられる一冊。
    ピカソのゲルニカは10年ほど前に実際に鑑賞することができた。中学校の教科書にも載るほどの傑作は、そこにあることが当たり前のように力強く存在していた。

    あの時、必死にこの絵からメッセージを読み解こうとしていたことを思い出しながら読んだこの小説は、ピカソに心を揺さぶられた人達の物語だと思う。

    そして、戦争という誰のものでもないが、僕たちの物語として、避けることのできない出来事に振り回された人々の物語でもあると感じた。

    ゲルニカの作者はピカソではなく、攻撃を行ったナチスのもの。そして、ゲルニカは人類皆のもの。
    ゲルニカは作者や国境を越えて今もなお、戦争に対してのメッセージ

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    2025年12月18日
  • たゆたえども沈まず

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    読み進めるうちにどんどんその世界に没入してしまった。時代の息づきと登場人物の息遣いが生々しく感じられる作品だった。すばらしい

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    2025年12月17日
  • たゆたえども沈まず

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    ネタバレ

    今年読んだ本で一番良かった。
    フィンセントを支えたテオの話がよくわかったし、フィクション混じりであったことが、余計に、もっと深くフィンセントのことを知りたいと私を駆り立てた。
    『花咲くアーモンドの木の枝』の絵をテオの息子が産まれたお祝いで制作したあたりでフィンセントも本当にテオのことを大事に思っていたんだなと涙が出そうになった。
    フィンセントとテオの息子フィンセントがはじめて会う描写は、こんな幸せな時間がずっと続けばいいのにと思えてしまって切なかった.....

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    2025年12月17日
  • 生きるぼくら

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    人生、強く立派に成長したね
    梅干しおにぎりを遠ざける理由も、自分も、無くなったもんね
    おばあちゃんに、つぼみに、周りの人たちに、何よりお母さんに、あたたかさと強さと優しさをいっばいもらったね
    そして、その人たちをちゃんと大切な人だと言えるのは本当にかっこいいと思う

    生きる勇気をもらいたいときに、もう一度読みたい本でした

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    2025年12月16日
  • さいはての彼女

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    出張の移動時間のお供にと思い購入した一冊。なにかスカッと気持ちのいい物語を読みたいと思って手に取ったが、結論として大正解だった。
    『本日は、お日柄もよく』以来のマハさんのアート以外の小説。やはり登場人物たちは皆いい味を出している。各短編の主人公は女性で、遠くの地へ旅に出ている(最後の「風を止めないで」はちょっと違うが)。日常から逃れるため、旅に出た彼女たちは見知らぬ地で素敵な出会いや気付きに恵まれ、また歩き出そうと決意して帰路に着く。個人的には沖縄に向かおうとして女満別に連れてかれてしまったぶっ飛んだ涼香のキャラクター性が面白くて好きだった。そして彼女が途方に暮れているところにやってくる凪が愛

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    2025年12月16日
  • キネマの神様

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    『本日は、お日柄もよく』以来、原田マハさんにハマっている。

    今作は映画へのラブソングと言っていい。かっこいい主人公ではなく、ギャンブル依存症で放浪癖のある父が起こす奇跡の話。

    映画を観たくなる。『キネマの神様』にも映画版があるらしい。まずはそこから観ようかな。



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    2025年12月16日
  • 楽園のカンヴァス

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    ルソー作『夢を見た』が真作かそれとも贋作か。
    鑑定のための手段が独特で、この本を読む前のイメージと全然違っていた。鑑定者2人の境遇や心の機微、2人を取り巻く周りの人間のそれぞれの思惑など、様々な要素が絡み合って、それでいて読みやすく最後は心地よい気持ちに浸れた。
    爽やかな気持ちになれる物語

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    2025年12月16日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    原田マハさんが書く人たちは、どうしてこんなに魅力的なんだろう。
    貧乏暮らしでとても大変だったはずなのに、その生活の中に明るさが見えて温かい。
    東北弁がさらにほんわかさせるのかな?

    自分の信じた道を迷うことなく突き進む棟方志功もすごいけど、その棟方をどこまでも信じて支えるチヤはさらに素敵だった。

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    2025年12月15日
  • 永遠をさがしに

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    永遠の解釈が素敵。
    何をやるにしてもいつでも遅くないし、自分の中にしまってある大切なものを大事にしようと思える。
    続ける事も大事だけど、持ち続けることの大切さを教えてくれた気がします。

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    2025年12月15日