原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原田マハさんの新刊とのことで期待大で手に。
これは、ホントに期待を裏切らないどころか、期待以上に素晴らしかった。
原田マハさんといえば、アートに纏わる作品だけれど、こちらはプラスしてみんな大好きな作家さんの物語。
いつかは訪れてみたい大原美術館の前衛の頃の様子なども描かれていて、グイグイと惹き込まれる。
書店に行かなくても電子書籍やネット購入で本がすぐに手にはいる現代。
すてらの時代は、文字が読めない人も多かったし、本を買うことも難しかったわけで、今を生きて好きなだけ本が読めることは、恵まれているなぁと思う。
児島虎次郎だけでなく、あらゆる画家の絵画もネット検索すればすぐに見ることができる -
Posted by ブクログ
原田マハさんの小説の中の登場人物には、いつも心掴まれる。
まるで現実世界で会ってるみたいに、その人の容姿、オーラ、匂い、目の輝きまでも浮かび上がってくる。
この小説で言うと、わたしにとっては、もしくは多くの人にとって、「ナギ」がそれにあたる。
ナギが素敵すぎる。現れた瞬間からもう、一瞬で心奪われた。
ハーレーに刻まれた文字も粋すぎる。
ナギの言葉、ナギの家族の言葉には、自然と涙が流れた。
四つの短編集となっているこの小説は、最初と最後でお話がつながっているところがとても良い。
加えて、最後はナギの母目線というところがまたとても味がある。
様々な人の視点でナギを見て、わたしも旅のどこかで彼 -
Posted by ブクログ
ゴッホという少し変わり者の画家がいて、ひまわりの絵を描いた人というぐらいの乏しい知識で読みました。まるで自分がゴッホが生きていた時代のパリにいて、加納重吉、林忠正とセーヌ川を眺めているかのように錯覚するほど世界にのめり込む事ができた。ゴッホを献身的に支えた弟のテオ。ゴッホに影響を与えた浮世絵、日本人画商の話。
ゴッホ、テオは生きている間には評価されなかったが、今世界中であなたの絵が愛されていると思うと何とも言えない切なさが押し寄せ、後半は涙が…。ゴッホとテオに伝えたい。読む前と読んだ後に絵画を見る目が変わりました。これから美術館に行くのが楽しくなるそんな本です!また人生に一度フランスのパリ -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは出会えてよかった一冊!
今すぐに国立西洋美術館に行きたい気持ちが湧いてきて、これに関してばかりは今海外にいることを悔やむほど。
まああの美術館が逃げることはないから、日本に帰ったらまたこの1冊を再読して携えて、閉館30分前というわけには私はいかないけれど、堪能する1日を作りたい。
ずっと敬遠してきて最近になってハマり始めたチャッピー(chatGPT)に気になる絵(全部気になるんだけど)を今はどこで見ることができるのか、もしくはその画家の絵が今いるメルボルンではどこで見られるのか、そしてこの本に私の椅子好き要素が触発されて椅子の美術館のようなものはあるのか、日々尋ねつづけていた。
登場人物 -
Posted by ブクログ
すごくよかった…読み終わった今この言葉に尽きる。
順番は逆だと思うけれど、「板上に咲く」から「リボルバー」、そして「たゆたえども沈まず」を読んで、フィンセント・ファン・ゴッホの存在がわたしの中ですごく大きくなった。
リボルバーでも、たゆたえども沈まずでも、ゴッホと弟テオの関係性が会話や相手への想いからわかる。人間性も見えてくる。フィクションだから違うところもあるかもしれないけど、とても繊細な心をもった兄弟だったのだろうなと思う。だからこそ、美術史に名を残す作品を描くことができたのだろうと思うけど。
んー、もっと知りたい。。
そして、絶対に、死ぬまでに、ゴッホの作品を見る。
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Posted by ブクログ
一つ一つのお話しすべてに心惹かれた。涙したり、笑ったり、原田マハさんの紡ぐ一つ一つの言葉に温まった。
寄り道
ーその夜は、喜美の二十代最後の夜だった。河原町で、母は扇子を買ってくれた。夜になっても暑い暑いと騒ぐ娘に、半ばあきれて。それでも、大人の女性にふさわしいよう、薄紫の絹を張った清水の流れの模様も涼しげな一本を。
長良川
ー好きなところに行って、好きなものを食べて、好きな音楽を聴いて。好きな絵を見て、好きな花を育てて、好きな本を読んで。それでもし好きな男ができたら、迷わずにそいつと生きていってほしい。なあ、そうしてくれるかな。そうしてくれよな。おれが、死んだら。