原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出張の移動時間のお供にと思い購入した一冊。なにかスカッと気持ちのいい物語を読みたいと思って手に取ったが、結論として大正解だった。
『本日は、お日柄もよく』以来のマハさんのアート以外の小説。やはり登場人物たちは皆いい味を出している。各短編の主人公は女性で、遠くの地へ旅に出ている(最後の「風を止めないで」はちょっと違うが)。日常から逃れるため、旅に出た彼女たちは見知らぬ地で素敵な出会いや気付きに恵まれ、また歩き出そうと決意して帰路に着く。個人的には沖縄に向かおうとして女満別に連れてかれてしまったぶっ飛んだ涼香のキャラクター性が面白くて好きだった。そして彼女が途方に暮れているところにやってくる凪が愛 -
Posted by ブクログ
頑張って頑張って、社会的地位を築き上げてきたバリキャリウーマンたち。でもその代わりに、いつの間にか失ってしまったものがある。それは本来の彼女たちにとっての、幸せに通ずる大事なものー。挫折から始まる旅の中で、彼女たちはそれらを取り戻してゆく。心をあたたかく灯す、4つの物語。
彼女たちの旅は、なかなかの絶望からスタートする。人一倍に努力をした結果がこれだなんて、なんだか皮肉だなあと思うけれど、でもそうだ、『神は乗り越えられる試練しか与えない』という言葉がある。なにも心配ない。努力をしてきた彼女たちだからこそ、転んでも、なにくそと起き上がれる。そうしてその壁の先の、うんとすてきな未来に向かう一歩 -
Posted by ブクログ
「さいはての彼女」を読んでいると、まるで自分も一緒に旅をしているような気分になりました。主人公と同じ景色を見て、同じ空気を吸い、一緒に心を洗浄して、一緒に大事なことに気づいているような感覚がありました。実際にその景色を自分の目で見たくなり、「いつか私も一人旅をしてみたい」と心から思えました。
仕事、付き合い、家事……毎日の生活にはしんどいことや辛いことが多いけれど、それでも頑張っていたい。そんな気持ちをそっと肯定してくれるような物語で、張りつめていた生活の中で少しだけ気を緩めて、あたたかい人に出会い、思わず深呼吸したくなるような風景に触れて、いろいろ感じる時間は誰にだって必要なんだと気づかせ