原田マハのレビュー一覧
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ネタバレ原田マハ13作目。
ストーリーが壮大で登場人物もあまりにも有名だったが違和感なくスッと入ってくる表現力、、。エイミーのただ真っ直ぐな思いが伝わるからこそ、自分がさせられていたことを知った時の悲しみや自分すらにも抱いたであろう嫌悪感を感じて苦しかった。残りの燃料がほぼなくなったあの数秒でエイミーが伝えたのは、私情ではなく世界に対するメッセージだったことが、エイミーの人間性を表していてグッときた。エイミーのことを労うニッポンの乗組員と、その思いを受け止めて消えたエイミーの絆、どちらの複雑な思いもとても伝わって感動した。
原田マハの史実に基づいたフィクションやっぱり素晴らしい! -
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風のマジムに続いて読んだ原田マハのアート小説.
いやこれは…参ったね.勝負にならない完敗.読まされちゃったって感じ.
主人公は棟方志功じゃなくて妻のチヤ.これがほんと効いてる.天才本人を主役にしちゃうと,頭の中を“それっぽく”再現したつもりの嘘くささが出る.でも隣にいた人の目を通すと,あの猪突猛進で純粋な志功の姿が自然に立ち上がるんだよね.各章の冒頭がチヤの様子から始まるから,舞台のト書きみたいに映像で再生される.映画にしたら絶対映えるやつだと思った.
時は度重なる戦争の時代.そのただ中を生きているのに,声高に戦争を語らない.でも静かに,確実に「戦争を拒む」空気が漂っている.語らなさすぎて -
Posted by ブクログ
秋になると原田マハさんが無性に読みたくなる。
こちらはマハさんの著書の中で数少ない未読の本。
この物語は、マハさん自身がマハさんに与えた
ミッションとして物故作家20名に会いに行き
お土産を渡しインタビューを試みて、文章にまとめ
本にする。までがミッション。という想定
勿論、最早会えない方達ばかりであるけれど
まるで史実のような不思議な感覚に陥る。
マハさんのアート小説はいつもそうだ。
それがちっとも不自然じゃないから
錯覚?!したまま読み終えることになるけれど
いつもふわふわと幸せな余韻に浸れる。
マハさんのアート小説が好き過ぎて
取り留めのない感想になりますが
近々ゴッホ展に出向く前 -
Posted by ブクログ
ゴッホの歴史について、解説と原田さんの考察が書かれている。
ゴッホが語られる際、狂気の人とか、可哀想な人、みたいに表現されることが多い印象がある。
でも、それはやはり人の歴史というか、それだけの言葉では到底言い切れない色々があった。
本作でも言われているように、少なくとも狂気だけではないし、可哀想なだけでもない、と思った。
27歳で画家を目指したというのは驚いた。画家って小さい頃から夢見ているものかと思っていたけど、意外と大人になってから目指し始めた人多いのかな。
パリという芸術都市で挫折を味わい、そこから離れる選択をした時の心情を思うと切なくなる。
耳を切った話も、出来事だけ聞くとヤバい