原田マハのレビュー一覧

  • まぐだら屋のマリア

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    そのときはいっぱいいっぱいだけど、時間が解決する、てこともあることを再認識しました。
    ごはんの描写が素敵で美味しいごはんを作って食べたくなりました。

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    2025年09月24日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    棟方志功とその妻チヤの人生を、チヤの視点で描いた話。

    とにかくチヤさんが自立した女性でかっこいい。誰かを支えることができる人にはこういう強さがあるなと思う。
    そして棟方志功はどこかひょうきんで可愛らしいひとだった。
    エピソードにはくすっと笑えるし、家族愛にはジーンとくる。そのバランスがちょうどいい話だった。

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    2025年09月23日
  • スイート・ホーム

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    再読です。
    ほんわかと優しいお話です。ショートケーキを口に運んだときのように、しあわせな気持ちになれる作品だと思いました。

    人を思いやる気持ちと、夢をあきらめない気持ち。両方を持ち続けていたいって、そう思いました。
    そして、自分の夢を叶えられるのは、周りの人たちが助けてくれるからこそなんだと、この本が教えてくれたんです。

    いっこおばさんのお話が、特に好きです!
    それと、奥手ながら芯の強い陽皆ちゃんが、とても素敵です。
    いや、でも、出てくる人たち全員がいい人たちでした!私も、みんなのように、大切な人の支えになれたらいいなぁ。

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    2025年09月19日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    原田マハさんのアートをモチーフにした短編集。
    女性たちの挫折と成長がテーマの物語なので、美術に興味がなくても楽しめます。
    傷ついたり、落ち込んだりしている人に読んでほしい物語です。

    8月6日生まれの広島の女性のお話『ハッピー・バースデー』は、母子の絆をひろしま美術館のゴッホの絵が繋いでくれます。 すごく心が掴まれる物語です。

    他にも、肉親を亡くしたり、ハラスメントで心を削られた女性たちが、偶然出会ったアートによって生きる力を取り戻す姿が描かれています。

    作者も略歴も知らなくていい。ただ〈 あの絵〉のまえで純粋に絵をみつめること。きっと、それが大事なんだと思います。

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    2025年09月16日
  • お帰り キネマの神様

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    『お帰り キネマの神様』は、原田マハさんの小説『キネマの神様』の続編ではありません。
    山田洋次監督によって映画化された『キネマの神様』の内容を新たに小説化したものです。

    例えるなら「原作→映画→新作」でしょうか。そもそも、このノベライズ企画は山田洋次監督が『キネマの神様』を映画化する際、原作をかなり改変してしまったからなんです。

    山田洋次監督は『小さいおうち』の時もちょっと原作のイメージと違う映画だったから、原作ファンは嫌なんだよなあ…。

    そしてまた、映画のノベライズを原作者にやらせるなんて、いくら巨匠とはいえさあ…。

    と思ったら、面白いんですこれが!

    映画全盛期のワクワク感と、家族

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    2025年09月15日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    上野の国立西洋美術館へ行きたくなること必至です。アートに対する先人の思い深さや苦労、時代を思い浮かべ、その世界に没頭してしまいました。

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    2025年09月13日
  • サロメ

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    ネタバレ

    当初、ワイルドが"サロメ"なのだと思っていた。彼がオーブリー・メイベル姉弟や恋人ダグラスらを破滅させる存在なのだと。
    違った。メイベルこそサロメ。紛れもなくファム・ファタールだった。

    出会った当初に、ワイルドがメイベルに「君はもっと君にふさわしい妖艶な役を演じた方がいい。ファム・ファタールのような」と声を掛けたが、この時点でワイルドはメイベルの本性を見抜いていたのかもしれない。

    ラストも圧巻。メイベルは、あの瞬間、確かにサロメになった。

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    2025年09月07日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    原田マハ作品だーいすき!
    ついでに、原田マハに出てくる人物のことも、好きになっちゃう。
    今回は松方コレクションを作った松方幸次郎と、そのタブローにまつわる人々のお話。
    日本に本物の西洋美術を見ることのできる美術館を創るために、まっすぐ、静かに炎のような闘志を燃やしているひとたちがとてもかっこいい。史実をベースにしているけれど細かいところに原田マハエッセンスが加わって、本当にそんな会話が当時なされたと思ってしまう。いま私たちは美術館に行けばすぐに本物にアクセスできるけれど、それはこの時代にコレクションを作り、守り、届けてくれた人々がいたからなんだ。みんな人情に溢れていて、とっても素敵。彼らのおか

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    2025年09月04日
  • やっぱり食べに行こう。

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    あーおいしかった!
    あ、違う、あーおもしろかった!!
    楽しい文章にどれも美味しい書き方、思わず笑ってしまう小気味よい感覚
    好きだわ!
    私の前世はキャベツよキャベツ!

    この方の描く美術関連の小説を数冊読んだことあり、こりゃすごい、と思っていたが
    ご本人の3度の飯より美術が好きという情熱、さらにキュレーターとしての知識、
    また現地に足を運んでいることがわかり、なるほど!!!だから、あの小説なのか
    食を目当てに足を運んでいる節もあるが、現地の雰囲気を体で体感することに食の場というのは最適ではないか
    すべての著書を読もうと思う

    私も多少は美術が好きで鑑賞だけでなく、美術館の裏側も知りたく、10年ほ

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    2025年08月31日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    ヘレン・ケラーとアン・サリヴァンの話をもとにしたフィクション。
    津軽地方を舞台にした理由にも圧巻。
    明治時代の日本社会では、障害は悪とされていた。教育を受けることはあり得なかった。ましてや、女子に。それを覆す安の教育と、れんの成長に感動した。

    教育に携わる人にはぜひ読んでほしい一冊。

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    2025年08月29日
  • 太陽の棘

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    ネタバレ

    戦後の沖縄で、アメリカ軍医と地元画家たちがアートを通じて友情を育む実話ベースの物語。文化も立場も違う者同士が、絵筆で心を通わせていく。著者が描き出す廃墟と化した沖縄の空の青と刺すような太陽の光が、痛みと希望を包括しているように感じる。

    勝者と敗者、アメリカ人と日本人、そして沖縄人。それぞれの視点が交差する中で、アートが唯一の共通言語になる瞬間に何度も涙腺崩壊。優しさだけじゃない、戦争という歴史の棘もグサグサ刺さって心が痛い。

    マハさんの美術系小説はやっぱりハズレなし。本の表紙になっている自画像も含めて、ニシムイコレクションはぜひ現地で見たい。沖縄行くか。

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    2025年08月29日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    560ページでボリュームたっぷりに描く史実を基にした長編航空スペクタクル。ストーリーの構成も見事で、冒頭の現在軸から一気にタイムスリップして読者を未知なる冒険へと誘ってくれる。国境を越えた人々との出会い、別れ、衝突をまるでその場にいるかのような臨場感たっぷりに丁寧に描写してくれる。匂いや振動が伝わってきて手に汗を握る展開も随所にあるので全然飽きない。やっぱりエイミーという素晴らしいキャラクターが物語の魅力を通底していて、後半は完全に虜になる。

    毎日新聞の世界一周が元ネタらしいけど不勉強で全然知らず、ウィキを見ても情報が少なかったので戦後80年の今、もっと注目されていいのでは?

    読み終わった

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    2025年08月28日
  • 異邦人

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    今日も関東は激暑でした。
    本当に日本はどうなってしまったのか。
    先日沖縄に旅行に行った友人が、沖縄は涼しかったよと言っていて、夏の沖縄は避暑地だったっけ?と不思議な感覚でその話を聞いていた。

    庭のお花達の面倒を見るのも難しく、水を遣るのがせいぜい。しかも大汗かくので、大急ぎで終了する。庭の水撒きは、心のオアシスだったはずなのに。なんという違いだろう。
    日本の古き良き夏は、どこへ。。

    で、異邦人ですが。
    久しぶりに星5としました。
    面白い!よくできたお話でした。
    特に、京都を舞台としているので、その京都らしさと画家の作品とがコラボしてなんとも言えぬ、世界観を醸し出していて、美しかった。

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    2025年08月24日
  • まぐだら屋のマリア

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    色んな事情を抱えた人たちが、優しく生きて、最後は自分の場所に帰っていく。そういうありふれたほっこり話かと思いきや、こんなに泣かされるなんて。みんな自分の帰る場所が見つかるといいな。自分の場所で、大切な人たちと、毎日を大切に生きていこうと思った。

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    2025年08月24日
  • アノニム

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    2025.8.21
    ジャクソン・ポロックという画家もそのペインティング手法もこの本で初めて知った。美術館に行っても「抽象画の良さってさっぱりわかんないなー」と思っていたけど、こんな背景があってこんな気持ちで描いてたんだと思うと見る目が変わる。最後はハラハラしつつあっという間に完読。やっぱり原田マハさん物語の進め方が秀逸。

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    2025年08月22日
  • 風のマジム

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    なんて素敵な作品なんだろう!
    沖縄への旅路の行き帰りで読んだのがまた大きなバイアスになっていることは否めないものの,旅立つ前から「これはこのタイミングで読むしかない!」と決めていた.読むシチュエーションまで決めていたのだから,それはすっかり織り込み済みなのだよ.

    僕のルーツは半分沖縄.そこに「旅」と「酒」が加われば,没入感は間違いなしだった.もちろん,それは本当に臨場感あふれる作品であればこそなのだけども.本作はまさにそんな一冊だった.沖縄の風や匂いまで感じられるような,あたたかくて胸に残る物語.

    僕は東京の地元のバー(といっても「深夜食堂」みたいに,深夜から明け方に飲み疲れた人が〆を食べ

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    2026年02月22日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    明治時代の津軽で、弱視の女教師が見えない、聞こえない、話せない三重苦の少女が人間らしく生きられるよう導く物語。先生の気持ちの強さ、覚悟か凄くて、様々な困難を乗り越えるのに引き込まれていった。

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    2025年08月14日
  • リーチ先生

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    2025/08/11
    とても読み応えがありました。延べ600ページくらいあって初めてこのくらいの分量の小説を読んだのですが、どんどん話に引き込まれていく感覚があります。
    実在したイギリス人陶芸家のリーチ先生(バーナード・リーチ)や日本の文化を担っていた実在の人物たちの史実における交流や変遷を、沖高市とその父である沖亀之助という架空の人物をおりまぜることで進んでいく陶芸という芸術ジャンルの国際交流や、陶芸という世界を目指す人たちの当時の奮闘を描いたお話しです。
    高市のいる町にリーチ先生が視察にやってきて、そこで高市がリーチ先生と過去に深いつながりのあった亀之助の息子であることが分かる。その後、亀

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    2025年08月11日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    ネタバレ

    最後の晩餐の絵の前で会った少年の名前を聞いた場面、ワクワクドキドキどんな名前かな?ミケランジェロ。うん?と思ったら、その後にカラヴァッジョ!!私の心の中はこんな史実を元に絶対になかったとは言い切れない物語を作れるのやっぱり原田マハさんすごーいと舞い上がった。あー面白かった。

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    2025年08月03日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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     風神雷神を描いた俵屋宗達の物語である。風神雷神は、京都博物館で見た。また、建仁寺でも見た。
     その雰囲気とバランス、二神の画面からはみ出た躍動感が素敵だ。色彩も鮮やかで、特に白の雷神と緑の風神の対比がいい。その作品を描いたのが、俵屋宗達である。

     俵屋宗達、1570年〜1640年とされている。生まれた年も、死んだ年のもよくわかっていない。そして、素性も不明である。残された真筆の画は少ない。その時代は、織田信長1543年〜1582年本能寺で自害の時代だった。織田信長に寵愛されたのが狩野永徳、1543年〜1590年で47歳で死す。
     それにしても、この物語の虚構性の着目が素晴らしい。天正遣欧少

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    2025年07月31日