原田マハのレビュー一覧
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マハさんの推測通り、私もゴッホに「狂人」という印象を持った一人だった。
たゆたえども沈まずを先に読んでいたが、本著でマハさんが込めた想いなどを知れてよかった。
そして、マハさんの願い通りゴッホに対する印象や思いが変わり、読んでいる間も、読みながらゴッホ作品をスマホで見ている間も、ずっと涙が止まらなかった。
私は日本人として日本を誇りに思っているが、とは言え日本を美化しすぎることが苦手なので、ゴッホが日本に憧れていたを強調するのはいかがなことかと思っていた(研究されていてそれが本当だったとしても)。
だから、第四章の「小説に込めたもう一つのメッセージ」を読んでマハさんのことがもっと好きになった -
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ネタバレ大好きな原田マハの作品
実話を元にしたフィクション。
自動車会社で40年溶接工として働くアフリカ系アメリカ人の男性フレッドが不況で解雇
パートタイマーで働く妻が「私の夢はあなたとデトロイト美術館に行くこと」励ます
彼女は工場で働いたり、皿洗いやレジ打ちの慎ましい生活の中で、時々1人で地元のデトロイト美術館を訪れるのを楽しんでいて、セザンヌの「マダム・セザンヌ」を「私の友達」と呼び、この場所を「私の友達の家」だと夫に紹介。美術は全くわからないけれどけれど、妻にそう言われて、彼もここが大好きになった。
そんな矢先、彼女が病気で亡くなり、生きる気力がなくなった時も、デトロイト美術館を訪れて、「マダ -
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ネタバレ最初、割と可愛らしい表紙だったので、コメディっぽい話なのかと思ったけれど、バーナード・リーチという陶芸家のお話だった。
やっぱり原田マハさんの小説は良い!
というのが読み終わった…あとの感想。
芸術っていうのは冒険なんだな、と思った。
登場人物が、純粋に芸術という憧れを追い求めていくからこそ、読んでいる私もハラハラドキドキしてしまうんだろう、きっと。
日本に帰ってから、結局リーチに合わずじまいで、名も無い花として九州に骨を埋めた亀之助。
日本に帰ったあとの亀之助の人生は小説には書かれていないけども、濱田と別れてから亀之助は何を思って各地を彷徨い、どういう気持の変化があったんだろうかと考え -
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心が震える作品。過去の大切な時間を想うときの心がチクっとするような切なさ、まさにそれがこの小説に詰まっている。
プロローグでは医師エドが沖縄で仲間と過ごした日々に思いを馳せるが、本編を読むとエドの過去を追体験をするので、必然的にまたプロローグを読み返して改めて感慨に耽りたくなる。
この小説の良いところは、特に大事件が起きる訳でもなく、ページ数も少ないのだけど、エドが芸術家たちと触れ合う日々を追いながら読者にも特別な時間の流れが感じられること。
最後は胸がいっぱいになり、涙がとめどなく流れた。
こんな思いを体験できるなんて、だから読書はやめられない。 -
Posted by ブクログ
パリ旅行の行きの飛行機で読んで大大大正解でした!
フランスに行く人で、少しモネに興味があるけれど触り程度しか知らない、もっと知りたい!っていう人、興味はないけど美術館に行く予定がある人、というかパリに行く人全員に、パリ行きの飛行機で読んでみてっておすすめしたい本です!
しっかりとパリ歴史的背景からモネの生涯を描く一方で、その軽妙な語り口がどんどんページをめくらせてくれる本です。
読んでいると、パリの街がどのようにできあがり、どのように美術と関係してくるのか、飛行機の中でこれから訪れるパリという街に心の奥底からわくわくしてきます。
何倍も何倍もパリステイが楽しくなりました!
これを読