原田マハのレビュー一覧

  • ロマンシエ

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    人生に迷うみちのすけの、苦境ながらもいつだって明るくおしゃれに頑張る姿が目に浮かび、まさにこれからに期待。

    現実の人物や場所などが出てきながらも、小説でしかあり得ないような展開もあり、まさに原田マハさんの力技というか、才能を感じるような、圧巻の読みごたえ。
    さらに、小説に出てくる展覧会と、現実で行われた展覧会が重なっているなんて、あまりにワクワクする発想!

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    2024年10月24日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    旅屋おかえりの1作目にハマり、2作目のこちらも読んでみました。
    おかえりさんの、自分の複雑な気持ちを秘めつつ、みんなの気持ちをほどいていくところに、私は魅力を感じているようです。
    読み終わると、なんか良かったな、と思う1冊でした。

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    2024年10月11日
  • さいはての彼女

    購入済み

    少女ナギの魅力に完敗

    キャリアウーマンが自分はえらいと思い込むようになって壁にぶち当たり、意図しない旅に。
    そこでとても魅力的な少女と出会い再生してゆく物語
    少女ナギがとても魅力的に描かれていて心に突き刺さった
    ハーレーダビットソンへの愛で結ばれた人々も生き生きしていて読んでいて気分が良い

    #胸キュン #アツい #癒やされる

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    2024年10月11日
  • ゴッホのあしあと

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    ゴッホは狂ってなんかない。みんな自分や誰かのために苦しみすぎてそういう決断をしてしまう。

    ようやく絵だけじゃなくて人も知ることができました。ありがとう原田さん。

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    2024年10月05日
  • モネのあしあと

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    昔東京でやっていたオルセー美術館展で初めてモネの「かささぎ」を見て、なんて綺麗な光なんだ、と雪の日の朝を思い出して涙が出そうになった。(雪国出身ではなく、むしろ雪降らない都市育ちなのに)

    そこからしばらくの年月を経て、最近改めてモネを知ったことで、もともと好きなマハさんがモネについて書かれた本書を読んでみた。

    なぜ私がかささぎや他のモネ作品で涙が出そうになるのか、マハさんの見解で理解ができた。

    いつかフランスに行って、私もモネのあしあとを辿ってみたいな。

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    2024年10月05日
  • ゴッホのあしあと

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    マハさんの推測通り、私もゴッホに「狂人」という印象を持った一人だった。
    たゆたえども沈まずを先に読んでいたが、本著でマハさんが込めた想いなどを知れてよかった。
    そして、マハさんの願い通りゴッホに対する印象や思いが変わり、読んでいる間も、読みながらゴッホ作品をスマホで見ている間も、ずっと涙が止まらなかった。

    私は日本人として日本を誇りに思っているが、とは言え日本を美化しすぎることが苦手なので、ゴッホが日本に憧れていたを強調するのはいかがなことかと思っていた(研究されていてそれが本当だったとしても)。
    だから、第四章の「小説に込めたもう一つのメッセージ」を読んでマハさんのことがもっと好きになった

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    2024年10月05日
  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

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    原田マハさん大好きです!
    美術も文学も行き着くところは人間の根源。どちらも読み取るにはそれ相応の訓練のようなものが必要だと思う。訓練してない私でも、分かりやすいように小説で描いてくれていて、新しい世界を知ることができる。
    読んでいて、自分は絵を見たり本を読んだりしていろんな人間のことが知りたかったんだなぁと分かった。
    終始メランコリーに苛まれたムンクの生涯にすごく興味を持った。次はムンクの小説を読もうと思う。

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    2024年09月23日
  • 翔ぶ少女

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    あとがきの「悲しみは治すものではなく、抱えていくものなのだ」という医師の言葉が、読み終えたあとなら、どんなときでも生きる希望を持って抱えていくものなのだと心に響いてくる。
    中学生の頃に阪神大震災を経験した私には読むのが辛い場面がたくさんあったけれど、この作品と出会えよかったと心から思った。

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    2024年09月21日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大好きな原田マハの作品
    実話を元にしたフィクション。

    自動車会社で40年溶接工として働くアフリカ系アメリカ人の男性フレッドが不況で解雇
    パートタイマーで働く妻が「私の夢はあなたとデトロイト美術館に行くこと」励ます
    彼女は工場で働いたり、皿洗いやレジ打ちの慎ましい生活の中で、時々1人で地元のデトロイト美術館を訪れるのを楽しんでいて、セザンヌの「マダム・セザンヌ」を「私の友達」と呼び、この場所を「私の友達の家」だと夫に紹介。美術は全くわからないけれどけれど、妻にそう言われて、彼もここが大好きになった。
    そんな矢先、彼女が病気で亡くなり、生きる気力がなくなった時も、デトロイト美術館を訪れて、「マダ

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    2024年09月20日
  • リーチ先生

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    原田マハさんのフィクションとノンフィクションを見事に組み合わされた物語の手法には、いつも驚かされ、引き込まれる。長編だけど、引き込まれて一気に読んでしまいました。

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    2024年09月15日
  • リーチ先生

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    ネタバレ

    最初、割と可愛らしい表紙だったので、コメディっぽい話なのかと思ったけれど、バーナード・リーチという陶芸家のお話だった。

    やっぱり原田マハさんの小説は良い!

    というのが読み終わった…あとの感想。
    芸術っていうのは冒険なんだな、と思った。
    登場人物が、純粋に芸術という憧れを追い求めていくからこそ、読んでいる私もハラハラドキドキしてしまうんだろう、きっと。

    日本に帰ってから、結局リーチに合わずじまいで、名も無い花として九州に骨を埋めた亀之助。
    日本に帰ったあとの亀之助の人生は小説には書かれていないけども、濱田と別れてから亀之助は何を思って各地を彷徨い、どういう気持の変化があったんだろうかと考え

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    2024年09月13日
  • 太陽の棘

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    心が震える作品。過去の大切な時間を想うときの心がチクっとするような切なさ、まさにそれがこの小説に詰まっている。

    プロローグでは医師エドが沖縄で仲間と過ごした日々に思いを馳せるが、本編を読むとエドの過去を追体験をするので、必然的にまたプロローグを読み返して改めて感慨に耽りたくなる。

    この小説の良いところは、特に大事件が起きる訳でもなく、ページ数も少ないのだけど、エドが芸術家たちと触れ合う日々を追いながら読者にも特別な時間の流れが感じられること。
    最後は胸がいっぱいになり、涙がとめどなく流れた。
    こんな思いを体験できるなんて、だから読書はやめられない。

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    2024年09月10日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    マハさんの美術歴史ものおもしろくないはずもなく。ロマン溢れる。ワクワクする!!どんどん読める!絵を描くシーンはどれもホントに胸が熱くなる
    なんで自分はどこにも行けないなんて思っているんだろう…って考えさせれる


    宗達もマルティノも永徳もいいが
    織田信長の存在感、凄い
    この人の好奇心、野望がなかったら日本の文化は大きく変わっていたのでは?と思わせる
    文化芸術面での織田信長の功績もドでかいだなあ

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    2024年09月07日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    数ある名画を残した巨匠たちとの出会い、やりとりが歴史的瞬間を目撃しているようで、終始ストーリーに没頭していた。

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    2024年09月07日
  • フーテンのマハ

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    久しぶりに読んだマハさんの本、気楽に面白く読み終えることができた。
    本の中に出てくる挿し絵はマハさんが書いたのだろうか?
    ぼよグルが楽しそうでいいなと思うけど、
    私にもそんな友がいて、北海道から中国、四国まで一緒に旅をしたが、九州まで行けるかどうか?
    マハさんへ希望として、アート小説は私には重すぎて、もっと気楽に心温まる小説を書いてほしい!

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    2024年09月03日
  • モネのあしあと

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    パリ旅行の行きの飛行機で読んで大大大正解でした!

    フランスに行く人で、少しモネに興味があるけれど触り程度しか知らない、もっと知りたい!っていう人、興味はないけど美術館に行く予定がある人、というかパリに行く人全員に、パリ行きの飛行機で読んでみてっておすすめしたい本です!

    しっかりとパリ歴史的背景からモネの生涯を描く一方で、その軽妙な語り口がどんどんページをめくらせてくれる本です。

    読んでいると、パリの街がどのようにできあがり、どのように美術と関係してくるのか、飛行機の中でこれから訪れるパリという街に心の奥底からわくわくしてきます。


    何倍も何倍もパリステイが楽しくなりました!

    これを読

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    2024年09月01日
  • 夏を喪くす

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    中、短編の4篇・・・どれもどれも・・・
    最後のほうは(2編)昔々洋画ばかり映画館で見ていたころの‥スクリーンを見ているようでした。この作家さんはきっと私がさらに好きになっていきます。

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    2024年09月01日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    マハさんの物語りに触れていると、全く興味のなかった絵画の世界に引き込まれてしまう!絵を見る一人ひとりにも、物語りと人生がある。それは私も。世界を広げてくれて幸せ!クリムトのシールを100均で買い漁りました(^^)

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    2024年08月25日
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく

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    山田洋次、谷川俊太郎、安藤忠雄、美輪明宏などの著名人からあまり知らなかった偉大な人々との対談集。33人の方にマハさんがインタビューした内容がかいてあるが、どれも内容が濃い!みなさん、1930年代、1940年代の方々ばかりなので、それぞれの人生の生き様が語られていて何度も読み返したくなる貴重な本た。美輪明宏が三島由紀夫に口説かれたとか江戸川乱歩はお店の常連客だったもか歴史的な人との交流エピソードも面白かった。

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    2024年08月24日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    わたしはいつも愛犬の遺骨を持ち歩いている。
    小さなカプセルに入ったそれを、どこに出かける時も鞄に入れてて、寝るときは寝室に持っていく。ちょっとポストに投函に行くだけでも「おさんぽしよっか」と声かけて“連れて”行く。
    時々、こんなんじゃ愛犬たちにとって重いだろうか?気がかりで成仏できないだろうか?と迷うこともあったけど、これを読んで、きっとうちのコ達も「ずっと一緒に」いたいはずだと思えた。留守番は好きじゃなかったし、車に一緒に乗れば喜んでくれたコ達だから。
    恥ずかしながら、「星を守る犬」という言葉の意味を初めて知りました。

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    2024年08月21日