原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原田マハさんの作品に出てくる人物はみんな魅力的だ。
俵屋宗達が絵にかける想いに目頭が熱くなった。これだけ何かに情熱を持って心血を注いで時間を忘れてまで取り組める何かを持っているって本当に素晴らしいことなだと思う。羨ましいと思った。
宗達が狩野家で洛中洛外図屏風を描く時、初めての師匠とも言える狩野永徳と菅次郎に尊敬の意を持つ描写がとてもぐっときた。(織田信長はやはりここでもかっこよい…。)
マルティノと宗達がお互いを認めて、尊敬し合って、頼りあってローマを目指す姿も本当に素敵だった。
ハラハラしながら自分も一緒に長崎からローマまでを旅しているような気持ちになる。
果たして下巻ではどう話しが進んでいくのかとてもワクワクしながら上巻が終わりを迎えた。
何かに情熱を持つこと、師匠の包み込むような慈愛に満ちた温かい言葉、気が遠くなるような旅にも成し遂げるべきことの大きさを胸にひたむきに向き合う使節団を見て、何度も何度も涙が出そうになった。
日本にはこんな歴史があったんだなと改めて日本を知りたくなったし、日本の美術史ももっと知りたいなと思った。
毎回読む度にこんな熱い気持ちにさせてくれるマハさんの作品は本当にすごいです!
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Posted by ブクログ
史実でありフィクションでもある、
マハさんのこちらの小説。
民藝という物を余りよく知らない人でも、
素直に内容が頭に入ってくる、尚且つ民藝のもつ魅力に気付かせてくれる。とても温かな一冊です。
イギリス人のバーナード・リーチが日本の美に触れ、民陶に触れ、自分の郷里でやりたいことを成し得るまで。
まずはマハさんの膨大な知識量に脱帽いたしました。リーチ先生はじめ、登場する柳宗悦や濱田庄司などの見事なまでに性格や思考の癖を捉えた言葉遣い。1人1人の人物の心の豊かさが、マハさんを通して温かく伝わってくる。
また、解説でも述べられていたがバーナード・リーチの伝記ということもあり、本書を読むだけで、
知らず知らずのうちに民藝の歴史を知り得ることにもなっています。興味がてら柳宗悦の生い立ちの本を並行して読み進めていくと、いかに骨組みのしっかりした内容の小説であるかが伺えます。様々な技法に触れることもでき、読み進めていたら知らずのうち歴史が馴染んでいたことに、感動すらいたしました。
また、オリジナルキャラクターである亀之介親子の人柄もリアリティがあってよい。日本人ならではの考え方やもがき方に一緒になって苦しさや嬉しさを感じられます。
終盤のリーチ先生とのはちきれんばかりの思いの数々には思わず涙をすることもありました。
民藝というもの本書をきっかけにとても興味を持ち、もっともっと深く知りたい、関わってみたいと思えるようになりました。
マハさんの視点は美術に対して愛が溢れていてとても大好きです。自分にとっても、自身のあり方を考えさせられる大切な小説となりました。
是非興味を持たれた方は一度読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初、割と可愛らしい表紙だったので、コメディっぽい話なのかと思ったけれど、バーナード・リーチという陶芸家のお話だった。
やっぱり原田マハさんの小説は良い!
というのが読み終わった…あとの感想。
芸術っていうのは冒険なんだな、と思った。
登場人物が、純粋に芸術という憧れを追い求めていくからこそ、読んでいる私もハラハラドキドキしてしまうんだろう、きっと。
日本に帰ってから、結局リーチに合わずじまいで、名も無い花として九州に骨を埋めた亀之助。
日本に帰ったあとの亀之助の人生は小説には書かれていないけども、濱田と別れてから亀之助は何を思って各地を彷徨い、どういう気持の変化があったんだろうかと考えてしまった。
私としては、大好きだったリーチ先生にも、シンシアにも会わずに人生を終えた亀之助はやっぱり寂しいと思ったのだけど、息子の高市やリーチ先生はそうは思わなかったんだなあ。
ラストで、亀之助の昔の恋人のシンシアが出てきたけど、亀之助の帰りを待って、工房を守ってたとしたら切なすぎるよ。いや、そこら辺は何も書かれていないので、シンシアも他の人と結婚して、子どももいるかもしれないけどさぁ。
でも読後感は悪くなかった。亀之助の陶芸への想いが息子の高市に受け継がれて、芸術や生活は続いていくんだなと思うと、素直に温かい気持ちになった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大阪・梅田から電車やバスを乗り継いで、いくつかの角を曲がると、赤い屋根、クリーム色の壁、チョコレート色のドアのそばに大きな金木犀が目印の小さな小さな洋菓子店、その名も、「スイートホーム」。
そこで過ごす家族の物語やその家族に関わっている人達の物語だった。
パティシエの父、看板娘の母と姉妹の4人家族。
毎年秋になると、スイートホームの前で家族写真を撮ることが恒例となっていた。
月日が過ぎていき、姉が結婚し、義理の母が同居し、姉の家族に子供が生まれ、妹が結婚し、妹の家族にも子供ができた。
そんなこんなで家族写真のメンバーが増えていく。
それだけでも ほっこりするのに、そのスイートホームの人達に関わっている近所の人や義理の母の友達、姉が通う料理教室の先生たちも日常生活がだんだん良い方向に向かっていき、生き生きとしていく。
登場人物みんな、ハッピーエンドで本当に良かったと思った。 -
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「異邦人」とは誰のことを指すのでしょうか?
読んでいる最中、私は屏風祭りで外から展示物を見る1人の観光客でした。物語は私たちには遠いような近いような、全てを目に焼き付ける傍観者の視点で進みます。
一年をかけて菜穂と一樹を取り巻く環境・心情の変化を追っていきます。一年を追うことで、登場人物のことをよく知る人物であったかのような、親近感を覚えました。それぞれがどのように人生を歩むのかを、花が咲くのを楽しみに待つ老人のように、またやっと食べられる美味しいご飯をかきこむ子供のようの読み進めていました。ページを捲る手が止まらないです。
京都の桜散るある日、蒸し暑い夏、紅葉の綺麗な秋、凍えるような冬、それぞれが肌に吸い付くように、感じられました。京都に住んでいた日のことがありありと目に浮かびます。
とても面白い作品です。また読み直したいです。
おすすめです。
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購入済み
おもしろい
ミステリーを楽しむと同時に美術史の勉強にもなる1冊だった。今やこんなに有名なゴッホ、ゴーギャンにそんな過去があったなんて。ゴッホ、ゴーギャンの実際の作品を見てみたいと思った。